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燃えた書類と閉まった扉
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俺たちはクビにならなかったまでも、責任を全て逃れたわけではなかった。
だからこそ、俺は問題をよく生み出す部下と燃えカスになってしまった紙の山の片付けと、燃えてしまった記録をパソコン上のデータに起こす作業を行っている。
「いや~。あの上司、本当にウザいですね。故意に燃やしたわけじゃないって言ってるのに、聴きやしない。あの頭でっかち、何とかならないですかね?」
部下は燃えカスを箒で集めながら、上司への文句を垂れ流している。
正直、部下が何を言おうと俺には知ったこっちゃないが、これに答えて声をかけてやるのがいい上司というものだろう。
「元はと言えば、故意ではなかったにしろお前が火事を引き起こしたからこんなことになったんだろう?まぁ、これで書類の管理はだいぶ楽になったんだから、結果的には良かったんじゃないか?」
元々、クビにならないように自分達が提案したことだ。言い出しっぺであるからには、ある程度のことはしなければならない。
「そうなんすかねぇ……」
部下はどこか納得のいかない様子だったが、それ以上文句は言わずに黙って箒でゴミを集め始めた。
「やっと終わった~」
黙々と作業を続け、整理が全て終わったのは時計の針が24時を通り越した頃だ。
「何とか終電までには間に合いそうですね!」
仕事をやり遂げたように部下は満足そうだが、こいつが間違ってデータを消したり、ゴミをぶちまけたりしなければもっと早く終わるはずだった。
「そうだな。戸締まりするから先帰れ」
そう言って部下を部屋から追い出す。
あいつがこれ以上ここに居ると、また新しい問題を起こしかねない。
「分かりました!それじゃあ、また明日もお願いします!お疲れ様です!」
元気いっぱいに挨拶をして、部下は帰って行った。
俺は軽く部屋の掃除をし、戸締まりをした後、会社を出た。
外に出ると、真っ暗な景色と冷たい風に迎えられた。大変な作業を終えた後にこの冷たい風は体に染みる。
特に何を考えるでもなく、朝とは違う風の冷たさ、静かさに身を任せて帰路に着く。
家に辿り着き、ドアノブを捻る。
ガチャガチャ。
鍵が閉まっていた。
普段なら開いているのだが、心配性な妻が閉めてしまったのだろう。
俺は諦めて、家のインターホンを鳴らす。
インターホンを鳴らすと、すぐに妻が扉を開けて出てきてくれた。
「何か言うことはある?」
何故だか妻は怒っていた。
きっと、まだ眠れていないのが原因だと踏んだ俺は口を開く。
「俺が遅かった時は先に寝ていて構わない。何なら、鍵も閉めなくていいよ」
「そうじゃないでしょ!」
俺の予想は大外れしたらしい。
妻は俺の言葉を聞くや否や「もう知らない!」と吐き捨てて、怒ったまま寝室へ行ってしまった。
謝ろうと思ったが、寝室の扉には鍵がかけられ、入れなくなっていた。
こういう時はそっとしておいた方がいい。
そう思った俺はお風呂に入り、机の上に置かれた晩御飯を食べた。
ご飯は冷めきっていたが、それでも疲れた体に良く効いた。
このまま寝たいところだが、今は寝室に入ることすらできない。
俺は諦めて、ソファの上で寝ることにした。
だからこそ、俺は問題をよく生み出す部下と燃えカスになってしまった紙の山の片付けと、燃えてしまった記録をパソコン上のデータに起こす作業を行っている。
「いや~。あの上司、本当にウザいですね。故意に燃やしたわけじゃないって言ってるのに、聴きやしない。あの頭でっかち、何とかならないですかね?」
部下は燃えカスを箒で集めながら、上司への文句を垂れ流している。
正直、部下が何を言おうと俺には知ったこっちゃないが、これに答えて声をかけてやるのがいい上司というものだろう。
「元はと言えば、故意ではなかったにしろお前が火事を引き起こしたからこんなことになったんだろう?まぁ、これで書類の管理はだいぶ楽になったんだから、結果的には良かったんじゃないか?」
元々、クビにならないように自分達が提案したことだ。言い出しっぺであるからには、ある程度のことはしなければならない。
「そうなんすかねぇ……」
部下はどこか納得のいかない様子だったが、それ以上文句は言わずに黙って箒でゴミを集め始めた。
「やっと終わった~」
黙々と作業を続け、整理が全て終わったのは時計の針が24時を通り越した頃だ。
「何とか終電までには間に合いそうですね!」
仕事をやり遂げたように部下は満足そうだが、こいつが間違ってデータを消したり、ゴミをぶちまけたりしなければもっと早く終わるはずだった。
「そうだな。戸締まりするから先帰れ」
そう言って部下を部屋から追い出す。
あいつがこれ以上ここに居ると、また新しい問題を起こしかねない。
「分かりました!それじゃあ、また明日もお願いします!お疲れ様です!」
元気いっぱいに挨拶をして、部下は帰って行った。
俺は軽く部屋の掃除をし、戸締まりをした後、会社を出た。
外に出ると、真っ暗な景色と冷たい風に迎えられた。大変な作業を終えた後にこの冷たい風は体に染みる。
特に何を考えるでもなく、朝とは違う風の冷たさ、静かさに身を任せて帰路に着く。
家に辿り着き、ドアノブを捻る。
ガチャガチャ。
鍵が閉まっていた。
普段なら開いているのだが、心配性な妻が閉めてしまったのだろう。
俺は諦めて、家のインターホンを鳴らす。
インターホンを鳴らすと、すぐに妻が扉を開けて出てきてくれた。
「何か言うことはある?」
何故だか妻は怒っていた。
きっと、まだ眠れていないのが原因だと踏んだ俺は口を開く。
「俺が遅かった時は先に寝ていて構わない。何なら、鍵も閉めなくていいよ」
「そうじゃないでしょ!」
俺の予想は大外れしたらしい。
妻は俺の言葉を聞くや否や「もう知らない!」と吐き捨てて、怒ったまま寝室へ行ってしまった。
謝ろうと思ったが、寝室の扉には鍵がかけられ、入れなくなっていた。
こういう時はそっとしておいた方がいい。
そう思った俺はお風呂に入り、机の上に置かれた晩御飯を食べた。
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