10 / 37
モンキーマジック
しおりを挟む
大みそか。
ボクは山沢さんからこんなLINEをもらってた。
『笑可ちゃんにスマホでの曲の作り方教えたいから、ボクの家に来させられないかな? いうて、お前ん家からボクの家は徒歩3分くらいだしなんとかなるよね』
ボクは笑可に確認をとる。
すると、彼女はそれならぜひ! とLINEを返してくる。
暑そうな服装をした笑可と一緒に山沢さん家を目指す。
玄関で山沢さん母が迎え、少しして彼は姿を現した。
「スマホで曲作るの楽すぎるよ。
なんってたって横になりながら作れるの、体力もやしな人間にはかなりありがたい」
山沢さんは寝ぐせの激しい髪で現れ、そういうとこがモテないところなのでは? と思ってしまった。
その思惑が近い将来裏切られるとは思わなかったけど。
状況と烈名が裂いた部屋に行き、彼は笑可にスマホの画面を近くで見るように言った。
「こうやってコードを並べていってるんですね。1つ1つタップで鳴らさない和音消すの、少しめんどくさくないですか?」
「それでもパソコンでキーボードを鍵盤キーボード代わりにして手弾きで演奏するより、ミスタッチの恐れはないからラクだよ」
作業用BGMはマハラージャン(トモちゃんは女の子!のくらえ!テレパシーが有名)のモンキーマジックのカバーとフジファブリック志村時代のモンキーマジックのカバーを交互にかける。
そして、ゴダイゴ(本家)のモンキーマジックをかけ、さらに名前が紛らわしいMONKEY MAJIKのモンキーマジックカバーをかけていく。
「言うなれば、音楽なんてのも猿から人間に進化したボクらにとってのモンキーマジックなのかもね」
妙に深い言葉を山沢さんが言う。
「モンキーつながりでイエモン聴きたくなってきたじゃないですか」
B G#m C#m F#のコード進行のくりかえしで笑可に曲を作らせていく。
「4分の4拍子だとBPM150が1番歌いやすい」
そう、山沢さんにアドバイスされ彼の教えるままにテンポを変える笑可。
ゴダイゴにしてもYMOにしても、一風堂にしても
昔のバンドのシンセサイザーの音がカッコよすぎるのは何でだろう?
「人間なんて偉そうにしてても、食事を取らなければ死んでしまう動物なんだし知性を持って良かったのかと思っちゃうよね。
知性があるからなまじ、地球を死の星にするほどの科学力や女性が性被害に悩む問題も生まれるわけで」
山沢さんは達観したようなことを言う。
「なんか山沢さんってディストピア小説好きそう」
「ああ。なんならAIに仕事を奪われた人類が真昼間からストゼロキメる世の中になってほしいね」
正社員の仕事に就けない悔しさをぶつけるかのように退廃的な言葉を言う彼。
「あんな大人になっちゃダメだよ」
ボクは冗談めかして笑可に言う。
「そうね笑」
彼女も茶目っ気ありに答える。
イエローモンキーのSPARKをかける山沢さん。
歌詞が非リア充にはキツイとこぼす彼に、どこら辺が? と尋ねると「君とスパーク 夜はスネイク辺り」と答えが返ってくる。
笑可に曲の作り方を教えきった山沢さんは満足げな顔で「まだわからないことあったら、いつでもLINEで聞いて」と言いながら缶チューハイを4本開けて、
横になりそのまま寝てしまった。
ダメだ、こりゃ。
あきれながら彼に布団をかける山沢母にあいさつをして、彼の家をあとにする。
胸の奥には温かなメロディが、鳴っていて。
ボクは山沢さんからこんなLINEをもらってた。
『笑可ちゃんにスマホでの曲の作り方教えたいから、ボクの家に来させられないかな? いうて、お前ん家からボクの家は徒歩3分くらいだしなんとかなるよね』
ボクは笑可に確認をとる。
すると、彼女はそれならぜひ! とLINEを返してくる。
暑そうな服装をした笑可と一緒に山沢さん家を目指す。
玄関で山沢さん母が迎え、少しして彼は姿を現した。
「スマホで曲作るの楽すぎるよ。
なんってたって横になりながら作れるの、体力もやしな人間にはかなりありがたい」
山沢さんは寝ぐせの激しい髪で現れ、そういうとこがモテないところなのでは? と思ってしまった。
その思惑が近い将来裏切られるとは思わなかったけど。
状況と烈名が裂いた部屋に行き、彼は笑可にスマホの画面を近くで見るように言った。
「こうやってコードを並べていってるんですね。1つ1つタップで鳴らさない和音消すの、少しめんどくさくないですか?」
「それでもパソコンでキーボードを鍵盤キーボード代わりにして手弾きで演奏するより、ミスタッチの恐れはないからラクだよ」
作業用BGMはマハラージャン(トモちゃんは女の子!のくらえ!テレパシーが有名)のモンキーマジックのカバーとフジファブリック志村時代のモンキーマジックのカバーを交互にかける。
そして、ゴダイゴ(本家)のモンキーマジックをかけ、さらに名前が紛らわしいMONKEY MAJIKのモンキーマジックカバーをかけていく。
「言うなれば、音楽なんてのも猿から人間に進化したボクらにとってのモンキーマジックなのかもね」
妙に深い言葉を山沢さんが言う。
「モンキーつながりでイエモン聴きたくなってきたじゃないですか」
B G#m C#m F#のコード進行のくりかえしで笑可に曲を作らせていく。
「4分の4拍子だとBPM150が1番歌いやすい」
そう、山沢さんにアドバイスされ彼の教えるままにテンポを変える笑可。
ゴダイゴにしてもYMOにしても、一風堂にしても
昔のバンドのシンセサイザーの音がカッコよすぎるのは何でだろう?
「人間なんて偉そうにしてても、食事を取らなければ死んでしまう動物なんだし知性を持って良かったのかと思っちゃうよね。
知性があるからなまじ、地球を死の星にするほどの科学力や女性が性被害に悩む問題も生まれるわけで」
山沢さんは達観したようなことを言う。
「なんか山沢さんってディストピア小説好きそう」
「ああ。なんならAIに仕事を奪われた人類が真昼間からストゼロキメる世の中になってほしいね」
正社員の仕事に就けない悔しさをぶつけるかのように退廃的な言葉を言う彼。
「あんな大人になっちゃダメだよ」
ボクは冗談めかして笑可に言う。
「そうね笑」
彼女も茶目っ気ありに答える。
イエローモンキーのSPARKをかける山沢さん。
歌詞が非リア充にはキツイとこぼす彼に、どこら辺が? と尋ねると「君とスパーク 夜はスネイク辺り」と答えが返ってくる。
笑可に曲の作り方を教えきった山沢さんは満足げな顔で「まだわからないことあったら、いつでもLINEで聞いて」と言いながら缶チューハイを4本開けて、
横になりそのまま寝てしまった。
ダメだ、こりゃ。
あきれながら彼に布団をかける山沢母にあいさつをして、彼の家をあとにする。
胸の奥には温かなメロディが、鳴っていて。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
なお、スピンオフもございます。
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる