転生したのは乙女ゲームの世界でした

雪苺

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ムーア先生との出逢い

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ダブルデートの翌日
ミンティレス学園に着くと

「シャロンー!昨日はありがとう」

レイナが笑顔で近づいてきました。

「レイナ、こちらこそありがとう♪ライアン様と楽しくデートできて嬉しかったよ。カイン様とうまくいくと良いね」

「うん、ありがとう。じゃあまたね」

レイナと別れて歩いていると
後ろからドンッと誰かにぶつかられました。

ぶつかられた衝撃で私は右足を壁にぶつけ

「痛いー!」

右足が、あまりに痛くて涙目になりました。

誰がぶつかってきたのよー。
すごく痛い・・・。

「ホワイト嬢、すみません。よそ見してたようで、ぶつかってしまいました。お怪我はありませんか?」

ぶつかってきた人を見て驚きました。
攻略対象4人目のオリバー・ムーアです。

そういえば、まだ出会ってなかったことを今、思い出しました。

「ムーア先生でしたか。驚いてしまいましたわ。右足が少し痛いですね・・・」

「では、保健室にいって診てもらいましょう」

なぜかムーア先生に、お姫様抱っこされてます。

「ムーア先生、歩けるので大丈夫です。下ろして下さい。恥ずかしいです・・・」

「顔真っ赤にして可愛いですね。痛いのでしょう。保健室はすぐそこなので、じっとしていて下さい」

痛いけど、みんなが見てるし
お姫様抱っことかするタイプじゃなかったのに・・・。

ゲームでは読書が好きで大人しくてクールな性格だったはず。

なんで、こんなに性格違うの?

保健室に着いたら
不在中というプレートがドアにぶら下げてありました。

「どうやら保健医は不在ですね。鍵はあいてるので僕が手当てしましょうか」

「ムーア先生が手当てだなんて・・・大丈夫なので教室向かいますね」

出て行こうとしたら手を引っ張られ
ベッドの上に座らされました。

「ホワイト嬢、痛いのでしょう?ちゃんと手当てしないと傷があるかもしれませんし。僕もある程度、処置出来ますので安心して下さい」

にっこり笑顔なムーア先生・・・。
いや、あなたキャラ違いますよね?

「では、右足診させていただきますので」

「いや、大丈夫です」

「しょうがないですね。失礼します」

ムーア先生が右足を診るために
触っています。

「恥ずかしいです・・・」

「恥ずかしがらなくて大丈夫ですよ。右足の状態診るだけですから。少し腫れてますが骨折してなくてよかったです。湿布貼っときますね」

「ありがとうございます。では、教室に向かいますので失礼します」

ムーア先生は教室まで送ると言っていたけど断りました。

いや、本当にゲームとキャラが違いすぎて
ついていけないです・・・。
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