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18話 知らない二人2
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「あの、おれ、会長に捕まってっ...!これ、ほどいてくれませんか?」
俺は、掠れた声で必死に訴える。
「まぁそりゃ、そんなあからさまに校則違反してたらつけこまれるわな...。」
黒髪の男が、俺の髪色や身につけたアクセサリーを見て苦笑した。
つけこまれる?罰せられる、とかではなくて?どういうだろう。
でも今は余計なことを考えている余裕はない。悔しさ、悲しさ、恐怖、色んな感情がごちゃごちゃで、訳が分からないが、とにかく早く逃げなくてはと焦っている。
「こ、これから南原さんが来るんです...!それで、おれ、酷いことされ...っ...く...ぐすっ...!いや...嫌だ!こわい...!おねが...します...。ほどいて!逃がして!」
言いながら俺は泣き崩れた。
さっきまでは、犯されることがもう確定したと思っていたから諦めの気持ちがあったけれど、突然現れた僅かな希望に俺はすがりつかずにはいられなかった。
「あーあーこんなに泣いて...可哀想に。」
可哀想、と言っている割に、この人はなぜこんなに楽しそうに笑っているのだろう。
それに、こんなに頼んでるのに助けてくれる気配は全くない。
「なんっ...で...助けてくれな...」
「うーん、悪いけど俺達、君を助けることは出来ないよ。だって、君を助けたら今度は俺達があいつにヤられちゃうもん。」
「え...?」
そんなわけない、と思った。
この二人なら、体格もほとんど同じだし、学年も同じだし、対等にできそうなのに。
それに、この二人が組みしかれている姿は全く想像出来ない。
「お前はあいつを甘く見すぎてる。俺達はあいつと体格はさほど変わらないが、それでもねじ伏せられちまうんだよ。まるで敵わない。」
チ、と舌打ちをする黒髪の人。
この人達に、俺の身代わりになってもらうわけにはいかないし、なってくれるとも思えないし、逃走は不可能か。やはり罰を受けることに変わりはないのだと、俺は落胆した。
「それにお前は自業自得だろーが。あいつに歯向かうような真似してただで済むわけねぇだろ。」
俺は、掠れた声で必死に訴える。
「まぁそりゃ、そんなあからさまに校則違反してたらつけこまれるわな...。」
黒髪の男が、俺の髪色や身につけたアクセサリーを見て苦笑した。
つけこまれる?罰せられる、とかではなくて?どういうだろう。
でも今は余計なことを考えている余裕はない。悔しさ、悲しさ、恐怖、色んな感情がごちゃごちゃで、訳が分からないが、とにかく早く逃げなくてはと焦っている。
「こ、これから南原さんが来るんです...!それで、おれ、酷いことされ...っ...く...ぐすっ...!いや...嫌だ!こわい...!おねが...します...。ほどいて!逃がして!」
言いながら俺は泣き崩れた。
さっきまでは、犯されることがもう確定したと思っていたから諦めの気持ちがあったけれど、突然現れた僅かな希望に俺はすがりつかずにはいられなかった。
「あーあーこんなに泣いて...可哀想に。」
可哀想、と言っている割に、この人はなぜこんなに楽しそうに笑っているのだろう。
それに、こんなに頼んでるのに助けてくれる気配は全くない。
「なんっ...で...助けてくれな...」
「うーん、悪いけど俺達、君を助けることは出来ないよ。だって、君を助けたら今度は俺達があいつにヤられちゃうもん。」
「え...?」
そんなわけない、と思った。
この二人なら、体格もほとんど同じだし、学年も同じだし、対等にできそうなのに。
それに、この二人が組みしかれている姿は全く想像出来ない。
「お前はあいつを甘く見すぎてる。俺達はあいつと体格はさほど変わらないが、それでもねじ伏せられちまうんだよ。まるで敵わない。」
チ、と舌打ちをする黒髪の人。
この人達に、俺の身代わりになってもらうわけにはいかないし、なってくれるとも思えないし、逃走は不可能か。やはり罰を受けることに変わりはないのだと、俺は落胆した。
「それにお前は自業自得だろーが。あいつに歯向かうような真似してただで済むわけねぇだろ。」
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