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20話 知らない二人 4
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「こっ...来ないでください!!な、なにをするつもりですか!!」
西村さんと東山さんがなにかよからぬことをしようとしているのは間違いないだろう。
俺を見てくるその目が怖い。
「震えちゃってホント可愛い。こんなに怖がるってことは、坂北くんはまだ処女だよね?」
「し、処女?!...意味わかんないです。俺は、男ですよ?」
西村さんは、東山さんと顔を見合わせておかしそうに笑った。そして、俺の腰の上に跨がって来る。体重をかけられれば、背中の骨が床に押し付けられて少し痛かった。
「キミのこと、南原よりも先に食べてみたいな~」
まるで飢えた獣のような目で見下ろされ、どうしていいか分からない。
「や...めろよ...こういうの...。何で...?南原さんならともかく...いや、南原さんも嫌だけど、なんで無関係の二人にまでこんなこと...。」
その時、東山さんの目が突然冷たくなったのを感じた。
「やめろだぁ?てめぇ敬語はどうした。先輩に向かって命令とか何様だよ。殴っていい?」
「っ!!...ごっ...ごめんなさい...。」
俺は、無意識に出た発言を威圧的に咎めてくる東山さんに、明らかに怯んでしまった。
命令とか、そんなつもりで言ったわけじゃない。ただ俺はいっぱいいっぱいなだけだ。
手足を縛られた状態で殴っていいかなんて聞かれたら、怖くて逆らえなくなってしまう。
さっき逃げようとして南原さんに殴られた記憶が新しく、ちょっとしたトラウマになっているのかもしれない。
また目に涙が溜まってきて、俺は堪えるように下唇を噛んだ。
「ちょっと恋司、暴力はだめだよ。痛いのは可哀想だし胸糞悪いからね。南原じゃないんだから。」
「うるせーな...。甘いんだよお前は。言うこと聞かすには痛みを教え込むのが手っ取り早いだろーが。」
東山さんはそう言うと、俺に手を伸ばしてきた。
西村さんと東山さんがなにかよからぬことをしようとしているのは間違いないだろう。
俺を見てくるその目が怖い。
「震えちゃってホント可愛い。こんなに怖がるってことは、坂北くんはまだ処女だよね?」
「し、処女?!...意味わかんないです。俺は、男ですよ?」
西村さんは、東山さんと顔を見合わせておかしそうに笑った。そして、俺の腰の上に跨がって来る。体重をかけられれば、背中の骨が床に押し付けられて少し痛かった。
「キミのこと、南原よりも先に食べてみたいな~」
まるで飢えた獣のような目で見下ろされ、どうしていいか分からない。
「や...めろよ...こういうの...。何で...?南原さんならともかく...いや、南原さんも嫌だけど、なんで無関係の二人にまでこんなこと...。」
その時、東山さんの目が突然冷たくなったのを感じた。
「やめろだぁ?てめぇ敬語はどうした。先輩に向かって命令とか何様だよ。殴っていい?」
「っ!!...ごっ...ごめんなさい...。」
俺は、無意識に出た発言を威圧的に咎めてくる東山さんに、明らかに怯んでしまった。
命令とか、そんなつもりで言ったわけじゃない。ただ俺はいっぱいいっぱいなだけだ。
手足を縛られた状態で殴っていいかなんて聞かれたら、怖くて逆らえなくなってしまう。
さっき逃げようとして南原さんに殴られた記憶が新しく、ちょっとしたトラウマになっているのかもしれない。
また目に涙が溜まってきて、俺は堪えるように下唇を噛んだ。
「ちょっと恋司、暴力はだめだよ。痛いのは可哀想だし胸糞悪いからね。南原じゃないんだから。」
「うるせーな...。甘いんだよお前は。言うこと聞かすには痛みを教え込むのが手っ取り早いだろーが。」
東山さんはそう言うと、俺に手を伸ばしてきた。
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