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235話 その後 4
しおりを挟む「ん、分かってる。俺は大丈夫だ、東山。だ、だから...もっと、触れよ...。」
「っ...! 」
ぎゅっと抱きついて、恥ずかしさを我慢しながらそう言うと、なんだか甘えるような声になってしまった。
ああ...我ながらなんてことを言ったんだ...。
自分からあんなことを言うなんて...あまりの羞恥にと少し後悔していると、不意に東山が面食らったように目を見開き、少しだけ頬を染める。
え、何この反応。
もしかして、照れてる...?
「この野郎...煽りやがって...」
「東山...? 」
「ははっ、とろっとろに気持ちよくしてやるよ。」
「は...?ちょ、んうぅっ...! 」
ツプリと挿入された東山の一本の指に、体が仰け反り、手はより強く東山にすがり付く。
痛みも苦しさもなく入ってきたが、本来のものと真逆の動きをするそれは、違和感が大きい。
俺は、その違和感に暫く耐えていた。
「んーと、この辺だったか? 」
「ぅ、ぁ...ひあぁっ!? 」
しかし、俺の中を探るように動いた指が、ある一点を掠めた瞬間、そこから全身にまるで電気が走るような快楽が俺を襲い、目の前がチカチカと光った。
俺、これ、この感覚知ってる...。
「おー、発見。」
俺の反応を見てニヤリと笑う東山。
そこは、痛くても、苦しくても、どんなに嫌でも無理矢理気持ちよくさせられてしまう場所。
確か、前立腺っていったっけ。
なんども面白半分に抉られて、覚えてしまっていた。
でも。
「あっ、んぁ、ひがしやまっ...! 」
くちゅくちゅといやらしい音を立てながらそこをなぶる指は、決して乱暴なことはしない。
クニクニとマッサージをするように擦られ、ぐぐーっと優しくその一点を押されれば、きゅーんと切ない快感が伝わる。
「ん、んぅ...あぁっ...」
気持ちいい。怖くない。
いつの間にか、ナカの指は二本、三本と増やされて、完全に勃ち上がった俺のモノは、先走りに濡れていた。
やば...このままじゃ、俺っ...!
「あっ、あっ、待て...こ、これ以上されたらっ...東山っ...!」
込み上げてくる熱に焦った俺は、下腹部に力を入れて必死にこらえようとする。
「イきそうか? 我慢しずにイけよ、ほら。ナカ、すげーうねってる。」
しかし、そんな俺の努力を嘲笑うかのように、東山は更なる快楽を俺に叩き込んできた。
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