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第一章『人外×幻想の魔物使い』
第36話:怪物退治はティータイムの後に
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「うん、この辺ね……エロ騎士、敷物出して」
「はーい」
しばらくウロウロと彷徨っていたエルウェだったが、ようやくお気に入りの場所を見つけたのか、そう言ってこちらを振り向く。なだらかな丘陵、花畑が見渡せる位置だ。
僕は軽く返事をしつつ面甲を開き、固有スキル『鎧の中は異次元』を発動させた。兜の内部で渦巻く闇、この中には体積や質量を度外視して様々な物が収納されている。ましてやドラゴンまで収納されてるなんて誰が思うだろうか。
(シェルちゃん敷物とって~)
『む? そうじゃったな、えーと、どこにやったか……お、あったあった、これじゃな。ほれ』
なお、意外と意識した物だけを取り出すのは難しいため、その役目はシェルちゃんに任せている。彼女目線では灰色の世界に収納した物がふよふよ浮いているらしいのでね。たまに探し当てるのに苦労するのが難点。
三秒ほどして、事前に準備していた花柄の可愛らしい敷物が煙を巻くように出てきた。
「……何度見ても不思議な能力ね。空間魔法がかけられてるっていう魔導収納袋はお屋敷を買うくらい高いから助かるけれど……」
「まさか放浪の鎧にこんなスキルがあるなんてなァ。よかったな新入りィ、これでドラゴンが孵っても荷物持ちっていう立派な役目ができたじゃねェかァ」
手渡すと二人ががそんなことを言う。
確かに迷宮の『遺物』として稀に発見される神代の不思議アイテム魔導収納袋は、レア度8に分類される非常に値段の張る品物だ。そもそも発見するのが冒険者である以上、その有用性から売られることが滅多にないのでほとんど手に入らない。
つまりその魔導収納袋と同じ能力を有している僕は少なく見積もってもレア度8の価値はある――多分エルウェの元を離れてどこに行ったとしても必要とされる人材だろう。
まぁそれは他の所に行く場合であって、どこにも行くつもりのない僕としては彼女との距離をもっと縮めたいのだ。好感度を高めていちゃいちゃしたいのだ。
「うるさいうるさいっ! 僕はエルウェの騎士になりたいんだい。エルウェを守れる眷属になりたいんだい! 好きになってもらいたいんだい! 荷物持ちなんてまっぴらごめんだね!!」
「相変わらず自分に正直な子ね……でもすごく助かってるのは本当よ。ありがとね」
憤慨する僕の頭を優しい手つきで撫でてくれるエルウェ。
「僕は永遠にあなたの荷物持ちです」
にへら、と笑うとすぐに手が引っ込んだ。
褒めていた事なんか忘れたように準備を進めるエルウェ。フラム先輩は「ひどい掌返しだァ」と呆れている様子。もうね、エルウェの側にいれるなら何でもいいや、と僕は完全に開き直った次第であります。
それからヨキさんが持たせてくれた魔物よけのランプを中心に置き、車座でリオラさんがこっそりくれた紅茶と茶菓子を楽しむ僕たち一人と二匹。ティーカップもお湯も僕の異能で運んできたものだ。
数週間前にスキルの詳細を語ってからというものの、エルウェは割と自由に僕をこき使っている。荷物持ちとしてだが、彼女に頼られるのは悪い気はしない。
でもさ、エルウェ。
ここが迷宮だって自覚、あるかなぁ?
まぁ楽しそうだから良いんだけどね!
ズズズ……エルウェのいれてくれた紅茶はおいしいなぁ。
「それにしても最近は物騒ね。《皇都》の通り魔……この迷宮に来てる冒険者の中でも専ら噂になってたわ。夜更けに人目に付かない場所を一人で通ると襲われるんですって」
夕焼けに照らされてほのぼのとしていると、エルウェが急に怖い話題を切り出した。その表情からは若干のおびえが見て取れる。
魔物使いはパーティを組まないからなおさらだろう。
「へぇ、夜更け。夜更けねぇ……」
『なんじゃ、何か気になることでもあるのかえ?』
僕が紅茶を啜りながら歯切れ悪く呟いていると、シェルちゃんが語りかけてくる。ちなみに紅茶の行方はよくわからない。
(いや、気になるっていうか何ていうか……フラム先輩も毎晩どこかに出かけてるんだよね。何してるのかーって聞いても教えてくれないし)
『……どうじゃろうな。小娘の召喚獣はドラゴン、ということは必然カーバンクルは元魔物であろ。今は契約に従順な眷属とはいえ大なり小なり悪性は持っているじゃろうし……』
ふむ、と考え込むシェルちゃん。
(でもカーバンクルって幸せを呼ぶ幻獣だよ? 確かに気性が荒くて通りすがった魔物に挨拶がてら不幸を振りまいてはいるけど……あれ、すごい不安になってきた。違うよね? カーバンクルって不幸をまき散らす幻獣の間違いじゃないよね?)
幸せを象徴する幻獣らしさを一度も垣間見たことがなくて割と焦る僕。
『まぁヨキという男が言っていた通り、通り魔が出るようになったのは二週間前……それまでそう言った事件はなかったのであろ? 其方に嫉妬して、というのは性格からしてありえんじゃろうし……まぁ何の関係性もないから大丈夫であろ』
心残りは幾分かあるが、だよねー、と軽く心の中で返しておく。
ヨキさん情報からするに、通り魔が発生しているのは僕がヒースヴァルムを訪れた二週間前から。そしてフラム先輩が夜中に出歩いているのは、恐らく僕が来る前からの日課のようなものなのだろうし。僕が来たタイミングで人殺し始める理由なんかないだろうし。
何よりフラム先輩はエルウェの信頼をこれでもかという程得ている。嫉妬なんか以ての外だ。
彼女が悲しむようなことをするとは思えないし、思いたくない。
「……面倒な連中、ねェ。騎士団が総動員しているらしいしィ、ヨキのヤツが言ってたのは、まさかとは思うがァ……」
同じく尻尾で器用にカップを傾けて紅茶を啜り、猫舌故か涙目になっていたフラム先輩が口を開く。同調したのはエルウェだ。
「そうね、また神薙教の仕業じゃなければいいのだけれど……」
かんなぎきょう……何だそれ。
ここで知らない単語が出てきたので聞いてみる。
「神薙教? 何ソレ、なんかの宗教? 強そうな名前だね」
「神薙教っていうのは世界で一番の反社会的組織、支離滅裂な思想を掲げてる危ない連中よ……そうね。エロ騎士には話してた方がいいわよね……二年前の話を」
「……あァ、そうだなァ。話しておくべきだろうよォ」
ちらりと向けられたエルウェの視線に、フラム先輩が重々しそうに頷く。
その異様な雰囲気に、僕は無意識に居住まいを正していた。
「二年前になるわ……私とフラムは一度、成人になるのを待ちきれなくて《荒魔の樹海》に行ったことがあるの。おじさんには止められてたんだけどね。その時の私は自意識過剰だった……それで言いつけを破ったのが悪かったのよ」
フラム先輩が正面を見据えたまま、紅い双眸を吊り気味に細めた。
「あァ、結果――死にかけたァ」
「死に、かけた……?」
フラム先輩が鼻面に皺を寄せて言った言葉に、僕は疑問を感じ得ない。
なぜ、どうしてだろうか。
いくらエルウェが年若かろうがフラム先輩の強さは昔も健在だったはずだ。浅域の魔物は強くてD程度……種族等級Bのフラム先輩が後れを取るとは思えない。
「いや、え? 死にかけたって……フラム先輩がいたのに? 中域、いや深域にでも潜ったの?」
「ううん。ほんの少し腕試しをしようと思っていただけだから、私がいたのは浅域だったわ……もちろんフラムが浅域の魔物に負けるはずはないし、実際負けたりしなかった」
「だがなァ、主が満足して帰ろうとしてた時だァ――神薙教の団員に鉢合わせた。恐らく偶然、だがオレを……カーバンクルを見た時に目の色が変わった感じだったァ」
なるほどね。僕の知らぬ間に神薙教なる組織が台頭してきて、二年前に偶然遭遇したエルウェはレアなカーバンクルを連れていたせいで襲撃を受けたわけか。
でもそんな世界的に有名な組織の団員が、種族等級Bのカーバンクルに追い返されるほどの実力? 言っちゃ悪いけどその程度で名が知れ渡るだろうか?
「そっか、そうだったんだね……でもエルウェとフラム先輩が今ここに五体満足でいられてよかったよ。ちなみにその時はどうやって切り抜けたのさ?」
「それは私も不思議でね、奇蹟だったとしか言えないわ。フラムが――」
その時だ。
黄昏の花園の出入り口――6階層へ続く側――から十数人の冒険者が駆け込んできて、場が一気に喧騒に包まれる。
「……? ――何だァ?」
フラム先輩が警戒し尻尾を逆立てる。エルウェと僕も立ち上がり意識を切り替えた。
次第に大きくなる喧騒がようやく言葉として耳に届いたのは、それから間もなくのことだ。
「そこのお前さん、マスターの義娘の魔物使いだろっ? 儂もテューミア支部の冒険者じゃ! 悪いことは言わん、今すぐこの階層から上に向かって逃げろ――」
偶然通りすがったのか、どこかで見たことがあるような髭面の男冒険者が、血相を変えてエルウェに言った。
「――怪物の饗宴だッ!!」
「はーい」
しばらくウロウロと彷徨っていたエルウェだったが、ようやくお気に入りの場所を見つけたのか、そう言ってこちらを振り向く。なだらかな丘陵、花畑が見渡せる位置だ。
僕は軽く返事をしつつ面甲を開き、固有スキル『鎧の中は異次元』を発動させた。兜の内部で渦巻く闇、この中には体積や質量を度外視して様々な物が収納されている。ましてやドラゴンまで収納されてるなんて誰が思うだろうか。
(シェルちゃん敷物とって~)
『む? そうじゃったな、えーと、どこにやったか……お、あったあった、これじゃな。ほれ』
なお、意外と意識した物だけを取り出すのは難しいため、その役目はシェルちゃんに任せている。彼女目線では灰色の世界に収納した物がふよふよ浮いているらしいのでね。たまに探し当てるのに苦労するのが難点。
三秒ほどして、事前に準備していた花柄の可愛らしい敷物が煙を巻くように出てきた。
「……何度見ても不思議な能力ね。空間魔法がかけられてるっていう魔導収納袋はお屋敷を買うくらい高いから助かるけれど……」
「まさか放浪の鎧にこんなスキルがあるなんてなァ。よかったな新入りィ、これでドラゴンが孵っても荷物持ちっていう立派な役目ができたじゃねェかァ」
手渡すと二人ががそんなことを言う。
確かに迷宮の『遺物』として稀に発見される神代の不思議アイテム魔導収納袋は、レア度8に分類される非常に値段の張る品物だ。そもそも発見するのが冒険者である以上、その有用性から売られることが滅多にないのでほとんど手に入らない。
つまりその魔導収納袋と同じ能力を有している僕は少なく見積もってもレア度8の価値はある――多分エルウェの元を離れてどこに行ったとしても必要とされる人材だろう。
まぁそれは他の所に行く場合であって、どこにも行くつもりのない僕としては彼女との距離をもっと縮めたいのだ。好感度を高めていちゃいちゃしたいのだ。
「うるさいうるさいっ! 僕はエルウェの騎士になりたいんだい。エルウェを守れる眷属になりたいんだい! 好きになってもらいたいんだい! 荷物持ちなんてまっぴらごめんだね!!」
「相変わらず自分に正直な子ね……でもすごく助かってるのは本当よ。ありがとね」
憤慨する僕の頭を優しい手つきで撫でてくれるエルウェ。
「僕は永遠にあなたの荷物持ちです」
にへら、と笑うとすぐに手が引っ込んだ。
褒めていた事なんか忘れたように準備を進めるエルウェ。フラム先輩は「ひどい掌返しだァ」と呆れている様子。もうね、エルウェの側にいれるなら何でもいいや、と僕は完全に開き直った次第であります。
それからヨキさんが持たせてくれた魔物よけのランプを中心に置き、車座でリオラさんがこっそりくれた紅茶と茶菓子を楽しむ僕たち一人と二匹。ティーカップもお湯も僕の異能で運んできたものだ。
数週間前にスキルの詳細を語ってからというものの、エルウェは割と自由に僕をこき使っている。荷物持ちとしてだが、彼女に頼られるのは悪い気はしない。
でもさ、エルウェ。
ここが迷宮だって自覚、あるかなぁ?
まぁ楽しそうだから良いんだけどね!
ズズズ……エルウェのいれてくれた紅茶はおいしいなぁ。
「それにしても最近は物騒ね。《皇都》の通り魔……この迷宮に来てる冒険者の中でも専ら噂になってたわ。夜更けに人目に付かない場所を一人で通ると襲われるんですって」
夕焼けに照らされてほのぼのとしていると、エルウェが急に怖い話題を切り出した。その表情からは若干のおびえが見て取れる。
魔物使いはパーティを組まないからなおさらだろう。
「へぇ、夜更け。夜更けねぇ……」
『なんじゃ、何か気になることでもあるのかえ?』
僕が紅茶を啜りながら歯切れ悪く呟いていると、シェルちゃんが語りかけてくる。ちなみに紅茶の行方はよくわからない。
(いや、気になるっていうか何ていうか……フラム先輩も毎晩どこかに出かけてるんだよね。何してるのかーって聞いても教えてくれないし)
『……どうじゃろうな。小娘の召喚獣はドラゴン、ということは必然カーバンクルは元魔物であろ。今は契約に従順な眷属とはいえ大なり小なり悪性は持っているじゃろうし……』
ふむ、と考え込むシェルちゃん。
(でもカーバンクルって幸せを呼ぶ幻獣だよ? 確かに気性が荒くて通りすがった魔物に挨拶がてら不幸を振りまいてはいるけど……あれ、すごい不安になってきた。違うよね? カーバンクルって不幸をまき散らす幻獣の間違いじゃないよね?)
幸せを象徴する幻獣らしさを一度も垣間見たことがなくて割と焦る僕。
『まぁヨキという男が言っていた通り、通り魔が出るようになったのは二週間前……それまでそう言った事件はなかったのであろ? 其方に嫉妬して、というのは性格からしてありえんじゃろうし……まぁ何の関係性もないから大丈夫であろ』
心残りは幾分かあるが、だよねー、と軽く心の中で返しておく。
ヨキさん情報からするに、通り魔が発生しているのは僕がヒースヴァルムを訪れた二週間前から。そしてフラム先輩が夜中に出歩いているのは、恐らく僕が来る前からの日課のようなものなのだろうし。僕が来たタイミングで人殺し始める理由なんかないだろうし。
何よりフラム先輩はエルウェの信頼をこれでもかという程得ている。嫉妬なんか以ての外だ。
彼女が悲しむようなことをするとは思えないし、思いたくない。
「……面倒な連中、ねェ。騎士団が総動員しているらしいしィ、ヨキのヤツが言ってたのは、まさかとは思うがァ……」
同じく尻尾で器用にカップを傾けて紅茶を啜り、猫舌故か涙目になっていたフラム先輩が口を開く。同調したのはエルウェだ。
「そうね、また神薙教の仕業じゃなければいいのだけれど……」
かんなぎきょう……何だそれ。
ここで知らない単語が出てきたので聞いてみる。
「神薙教? 何ソレ、なんかの宗教? 強そうな名前だね」
「神薙教っていうのは世界で一番の反社会的組織、支離滅裂な思想を掲げてる危ない連中よ……そうね。エロ騎士には話してた方がいいわよね……二年前の話を」
「……あァ、そうだなァ。話しておくべきだろうよォ」
ちらりと向けられたエルウェの視線に、フラム先輩が重々しそうに頷く。
その異様な雰囲気に、僕は無意識に居住まいを正していた。
「二年前になるわ……私とフラムは一度、成人になるのを待ちきれなくて《荒魔の樹海》に行ったことがあるの。おじさんには止められてたんだけどね。その時の私は自意識過剰だった……それで言いつけを破ったのが悪かったのよ」
フラム先輩が正面を見据えたまま、紅い双眸を吊り気味に細めた。
「あァ、結果――死にかけたァ」
「死に、かけた……?」
フラム先輩が鼻面に皺を寄せて言った言葉に、僕は疑問を感じ得ない。
なぜ、どうしてだろうか。
いくらエルウェが年若かろうがフラム先輩の強さは昔も健在だったはずだ。浅域の魔物は強くてD程度……種族等級Bのフラム先輩が後れを取るとは思えない。
「いや、え? 死にかけたって……フラム先輩がいたのに? 中域、いや深域にでも潜ったの?」
「ううん。ほんの少し腕試しをしようと思っていただけだから、私がいたのは浅域だったわ……もちろんフラムが浅域の魔物に負けるはずはないし、実際負けたりしなかった」
「だがなァ、主が満足して帰ろうとしてた時だァ――神薙教の団員に鉢合わせた。恐らく偶然、だがオレを……カーバンクルを見た時に目の色が変わった感じだったァ」
なるほどね。僕の知らぬ間に神薙教なる組織が台頭してきて、二年前に偶然遭遇したエルウェはレアなカーバンクルを連れていたせいで襲撃を受けたわけか。
でもそんな世界的に有名な組織の団員が、種族等級Bのカーバンクルに追い返されるほどの実力? 言っちゃ悪いけどその程度で名が知れ渡るだろうか?
「そっか、そうだったんだね……でもエルウェとフラム先輩が今ここに五体満足でいられてよかったよ。ちなみにその時はどうやって切り抜けたのさ?」
「それは私も不思議でね、奇蹟だったとしか言えないわ。フラムが――」
その時だ。
黄昏の花園の出入り口――6階層へ続く側――から十数人の冒険者が駆け込んできて、場が一気に喧騒に包まれる。
「……? ――何だァ?」
フラム先輩が警戒し尻尾を逆立てる。エルウェと僕も立ち上がり意識を切り替えた。
次第に大きくなる喧騒がようやく言葉として耳に届いたのは、それから間もなくのことだ。
「そこのお前さん、マスターの義娘の魔物使いだろっ? 儂もテューミア支部の冒険者じゃ! 悪いことは言わん、今すぐこの階層から上に向かって逃げろ――」
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感想ありがとうございます!(*⁰▿⁰*)
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ちなみに0章は洞窟を出るまでの話です…:(;゙゚'ω゚'):
第1章からは美少女が登場しあれやこれやと絡みますので、ごゆるりとお楽しみください!(*´ー`*)