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4章 剣聖と獣人の国編
闇からの呻き
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巨躯の銀狼が去った後も俺は木の上から降りる事が出来ずに警戒を続けていた。
よくよく考えたら森の動物達があの綺麗な泉に近付かないのはおかしかったのだ。
──恐らく森の主か何かだと思いたいが、もしあの銀狼がそうじゃないとしたら?
再び身体がガタガタと震える。
鑑定をする事すら気付かれるのではないかと思い何も出来なかったレベルの強者が、何体も彷徨く森だと考えたら震えが止まらなくなり、身体が拒絶して木の上から降りられない。
「確かにアレに挑むのは命を軽く見過ぎかもですよ師匠…。前の俺でも流石にこのレベルの無茶な戦いはしてない…あれ?」
…よくよく考えてみたら今までも格上と戦い続けて来たエルフ生だったので、命知らずなのは間違いないらしい。
このままこの木の上で震えていても、修行どころかライフラインの確保も出来ずに乾涸びて死ぬだけなのは明白なので、今まで命懸けで磨いてきた隠密とマナ探知のスキルをこれまでで一番の集中力で使用して警戒して半日後、ようやく俺の身体は安全なのを納得してくれたらしく、未だに少し長時間緊張し続けたせいで強張った筋肉のせいで動かしにくい。
「絶好調の半分くらい、か?今あいつが急に出たら2秒で食べられて終わりだろうなぁ…おっ、これ食えるやつだ。」
自分の体調と相談しつつ、道中全て放り出して逃げて来たので食べられる物を集めながら拠点を作れる場所を探し深い森を進み続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
色々と集めながら進む事一時間。
「よし、とりあえず食糧と水はこれでいいか。」
前回の反省を踏まえて水場に拠点を構える舐めプは止め、四方を警戒出来る場所で自然に見えるように枝を重ねて拠点を作成した。
「えーっと、罠もOK、察知系魔法陣もOKっと。これだけやっとけば逃げられる可能性も数%は上がるはず…てかそもそも効果があるとは思えないんだよなぁ。まぁ、気休めにはなるか?」
あいつは賢そうなので、喰う気なら罠を踏まず、喰う気がないならわざと踏んで知らせてくれるだろうという、何の根拠もない確信があるから、俺は前者なら潔く諦めるとしてチャイムを用意した。
ひとまず完成した拠点でようやく俺は、少し緊張の糸が解けたのか自分が空腹な事に気が付いた。
「ふぅ…とりあえず飯だ飯。腹が減っては戦は出来ぬってな。」
ライターほどの火力に調整した火球で集めた枝木に火を着けて、道中狩った一角兎の肉を串に刺して塩をまぶし火にかけて、肉が少ない肋骨などはそのまま鍋に入れ野草を加えて塩で味付けする。
今までの旅の食事と違い少々味気ないが、塩があるだけ大分マシだろう。
「塩だけだけど良い出来じゃないか?それじゃ、いただき…」
グルルルルルギキュルルルル!
近くからした唸るような声にすぐ反応し、音がした茂みに向けて剣を構え集中する。
罠が突破された…?あの白狼以外の強者…?元から潜んでいた…?
色々な考えが頭の中をぐるぐると回っている。
額から嫌な汗がツーっと流れて雫となり、地面へと落ちていった。
グギュルルルルル!
再び地を揺らすような低い音を茂みの向こうにいる者が出す。
しかし、相手も警戒しているのか動く気配がなく暫く膠着状態が続いていたが、突如として動きをみせた。
「クゥーン…」
クゥーン…?なんだ?油断でも誘ってるのか?
このままだと埒があかないので、俺は誘いに乗ってやろうと一歩近付く。
「反応がない…?殺気すら出さないとか舐めてやがんのか?」
この森では俺がゴブリンレベルだとしても、この反応は喧嘩を売られているに違いない。
更にジリジリと茂みに近付き、即座に反応出来るように上段の構えで必殺の間合いまで来た。
……。
やはりおかしい。
相手は獣、必殺の間合いは向こうの方が飛び込む分、剣よりも広いはずだ。
俺は一応警戒しつつ茂みに更に近付き覗き込む。
「クゥ…お腹…減った…。」
そこには白銀のような白い毛並みの短髪の子供が倒れていた。
よくよく考えたら森の動物達があの綺麗な泉に近付かないのはおかしかったのだ。
──恐らく森の主か何かだと思いたいが、もしあの銀狼がそうじゃないとしたら?
再び身体がガタガタと震える。
鑑定をする事すら気付かれるのではないかと思い何も出来なかったレベルの強者が、何体も彷徨く森だと考えたら震えが止まらなくなり、身体が拒絶して木の上から降りられない。
「確かにアレに挑むのは命を軽く見過ぎかもですよ師匠…。前の俺でも流石にこのレベルの無茶な戦いはしてない…あれ?」
…よくよく考えてみたら今までも格上と戦い続けて来たエルフ生だったので、命知らずなのは間違いないらしい。
このままこの木の上で震えていても、修行どころかライフラインの確保も出来ずに乾涸びて死ぬだけなのは明白なので、今まで命懸けで磨いてきた隠密とマナ探知のスキルをこれまでで一番の集中力で使用して警戒して半日後、ようやく俺の身体は安全なのを納得してくれたらしく、未だに少し長時間緊張し続けたせいで強張った筋肉のせいで動かしにくい。
「絶好調の半分くらい、か?今あいつが急に出たら2秒で食べられて終わりだろうなぁ…おっ、これ食えるやつだ。」
自分の体調と相談しつつ、道中全て放り出して逃げて来たので食べられる物を集めながら拠点を作れる場所を探し深い森を進み続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
色々と集めながら進む事一時間。
「よし、とりあえず食糧と水はこれでいいか。」
前回の反省を踏まえて水場に拠点を構える舐めプは止め、四方を警戒出来る場所で自然に見えるように枝を重ねて拠点を作成した。
「えーっと、罠もOK、察知系魔法陣もOKっと。これだけやっとけば逃げられる可能性も数%は上がるはず…てかそもそも効果があるとは思えないんだよなぁ。まぁ、気休めにはなるか?」
あいつは賢そうなので、喰う気なら罠を踏まず、喰う気がないならわざと踏んで知らせてくれるだろうという、何の根拠もない確信があるから、俺は前者なら潔く諦めるとしてチャイムを用意した。
ひとまず完成した拠点でようやく俺は、少し緊張の糸が解けたのか自分が空腹な事に気が付いた。
「ふぅ…とりあえず飯だ飯。腹が減っては戦は出来ぬってな。」
ライターほどの火力に調整した火球で集めた枝木に火を着けて、道中狩った一角兎の肉を串に刺して塩をまぶし火にかけて、肉が少ない肋骨などはそのまま鍋に入れ野草を加えて塩で味付けする。
今までの旅の食事と違い少々味気ないが、塩があるだけ大分マシだろう。
「塩だけだけど良い出来じゃないか?それじゃ、いただき…」
グルルルルルギキュルルルル!
近くからした唸るような声にすぐ反応し、音がした茂みに向けて剣を構え集中する。
罠が突破された…?あの白狼以外の強者…?元から潜んでいた…?
色々な考えが頭の中をぐるぐると回っている。
額から嫌な汗がツーっと流れて雫となり、地面へと落ちていった。
グギュルルルルル!
再び地を揺らすような低い音を茂みの向こうにいる者が出す。
しかし、相手も警戒しているのか動く気配がなく暫く膠着状態が続いていたが、突如として動きをみせた。
「クゥーン…」
クゥーン…?なんだ?油断でも誘ってるのか?
このままだと埒があかないので、俺は誘いに乗ってやろうと一歩近付く。
「反応がない…?殺気すら出さないとか舐めてやがんのか?」
この森では俺がゴブリンレベルだとしても、この反応は喧嘩を売られているに違いない。
更にジリジリと茂みに近付き、即座に反応出来るように上段の構えで必殺の間合いまで来た。
……。
やはりおかしい。
相手は獣、必殺の間合いは向こうの方が飛び込む分、剣よりも広いはずだ。
俺は一応警戒しつつ茂みに更に近付き覗き込む。
「クゥ…お腹…減った…。」
そこには白銀のような白い毛並みの短髪の子供が倒れていた。
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