前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい

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1章 転生、エルフの里編

10歳の誕生日と光の中で

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「「ウルド!誕生日おめでとう!」」

「「「ウルド君!誕生日おめでとう!!」」」

「ありがとう!父さん、母さん!みんな!」

今日は10歳の誕生日で宴を開いてくれている。
今では父さんとは里から少し離れた狩猟場まで連れて行ってくれているので、毎日がとても楽しい。

そして、何よりも楽しみにしていたのがスキル!
そう、遂にスキルを授かる日が来たのだ!嬉しい!

なんでも10歳の誕生日の日にスキルを得る儀式があるらしく、種族ごとに儀式?は違うらしいが、エルフは大樹様の下にある聖地で行うらしい。

「さて、ウルド!長老と共に大樹様の下に行ってこい!大丈夫、お前ならきっと凄いスキルを授かるぞ!なんたって俺とリーリエの息子だからな!!」

父さんの強めの応援は今日だけは嬉しい。

「父さんありがとう。でも流石に緊張するよ…どんなスキルでも嫌いにならないでね?」

母さんが無言で抱きしめてくれた。
お花の香りに包まれてリラックスできる。

母さん、ありがとう!好き!

「心配するな!ウルドは俺達の自慢の息子だ!何があろうと変わらんさ!なあ皆よ!」

「当たり前だ。ウルド、気楽に行ってこい!」
「お前の弓の腕なら俺達よりスキルレベル上だろ」
「すぐに抜かれそうだな俺達」

ルシウスさんや、父さんの部下の人達だ。
みんな本当に優しいエルフさん達だよね。

「みんな、本当にありがとう!勇気出たよ!」

みんなに答えると、待っていてくれたのか奥の席から里長と大母様が来た。

「さて、そろそろ大樹様の元に向かうか。ウルド、準備はよいな?」

「はい!よろしくお願いします!里長!」

ちなみに里長は700歳を超えてるらしいけど、見た目は40代だから信じられない。

大母様には年齢を聞いたら怒られた。
エルフも女性は年齢気にするんだなぁ…






大樹様までは片道1時間程で着いた。
聖地という事で祭事以外は近づく事がないから、産まれて初めて真下から大樹様を見上げる。

「ふおお~デカいですね…」

やっぱり神聖な感じするわ。それに魔力を感じる気がする。

里長は慣れているのか俺を見て笑い出した。

「ハッハッハ!ガキっぽくないと思ってたが、今日は流石に年相応だな!ウルドよ、儀式の際は皆同じ反応だ。勿論、お前の父と母もな。」

両親との繋がりを感じられたようで暖かい気持ちになる。
前世は両親と触れ合う機会がなかったから、
余計に嬉しく感じるな。

本当にこの世界に来て良かったよ。

「さて、大樹様をお待たせするのは申し訳ない。儀式の祠までもうすぐだ。行くぞ。」

「は、はい!」

数分歩くと、大樹様の幹に穴が見える。
恐らくあそこが儀式の祠だろう。

「あの中だ。行くぞ。」

俺も近づくに連れて緊張してきた。
里長の言葉に無言で頷くと、再び歩みを進める。

「さあ、あの祠の前に行け。」

里長が祠を指差す。
小さな祠だが、なんだか凄い威圧感を感じる。
思わず俺は生唾を飲み込んだ。

「行きます。」

俺が祠の前みで歩みを進め、祈りのポーズをする。

女神様、10歳になる事が出来ました。
女神様の加護のおかげだと思ってます。
本当にありがとうございます。

お世話になった女神メシア様に感謝の祈りを。

「では、只今より儀式を始める!ウルドよ、大樹様と繋がりを感じる様に祈りを捧げよ!」

「はい!」

捧げれているかはわからないけど、膝を着き強く祈りを捧げる。

ふと思いついた事を考える。

繋がりってなんだ?魔力を流すのか?

俺は魔力を掌に集中し、祠へと試しに魔力を流し込んでみる。

「うおっまぶし」

すると、突如目の前の祠が輝き出した。

「この光は一体……?大樹様が喜んでおられる…?」

里長がなんか言ったがそれどころじゃない。
俺なんかやっちゃダメな事したのか?

暫くすると、祠から光の玉が出てきた。

あ、これ女神様が作った玉に似てる?

俺が呆けていると、光がこちらに近づいて来る。

「ウルド!その光を身体に受け入れろ!!」

里長の叫び声が聞こえる。
いや、受け入れるってどうやってだよ?

そう考えていると、勝手に玉が近付いて身体に触れた。

あったけぇ

「うわあ、暖かいです。これを受け入れるんですよね?あっ、中に入って来て…うわっ!!」

身体に光の玉が入った瞬間、頭の中に情報が流れ込んでくる。

「わわっ!これは………!」

俺の身体が暖かい光に包まれる。

「この感覚……これが、スキルなの……?」
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