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いい子の反逆
学校に通え
前回までのあらすじ
異世界に飛ばされたら天使扱いされて、
わけわからんうちに虎杖のそっくりさんギャリック・リー・スタッフォードことスターによって、
処女を奪われた。
なんだコレは。
「天使様、おはようございます。昨晩はお疲れ様です。只今衣服を用意致しますね」
……腰は痛いけど身体はすこぶる健康な朝、見慣れない天井、白を基調としたやたらとオシャレなベット。いまいちピンとこなかったが、スターの顔を見た完璧に思い出しちまった。涼しい顔して制服着込んでるのが腹立つ。
昨日の自分の痴態、屈辱過ぎて逆に墓まで持っていくと決心するぐらいに、自分は女としてスターに抱かれた。時間は……もう朝の7時かよ。
元の世界はどうなってるんだろうなぁ母さんと父さん心配してるだろうな。早いとこ帰らねえと捜索願出されるかもしれん。いや待て、うちの学校って何日欠席したら単位取れないんだっけ……?
「失礼します、朝早くから制服が届いてますよ。勿論お身体にあったオーダーメイドなので安心して下さいね」
「おーだーって……特注って事?」
「はい。既存の制服のサイズは、どれも天使様にはその……大きかったみたいなので。学園直属の仕立て屋さんがそれはもう急いでして下さったとの事です!」
__そうだった。この世界の平均身長って確かバカみたいに高いんだよな。180以上のスターが平均ってどういう事だよ、この世界のチビは何センチなんだ、160㎝台とか? 俺はまだ150の大台にすら到達していないというのに。その直属の仕立て屋さんとやらは出会ったらきちんとお礼を言おう。
「わざわざ下着まで仕立てて貰って……お着替え手伝いましょうか?」
「いやいい。寧ろこっちみんな」
「は、はい! 失礼しました!」
昨日散々見られたけど、熱も愛薬? も切れた後だと妙な恥ずかしさがあって、また素っ気ない態度をとってしまった。
どうにも物腰柔らかく人と接するというのが昔から苦手だ、特に高身長な人間相手には。周りが俺よりデカかったから、舐められたら終わるって思ってしまう。でもスターは嬉しそうだから余計意味がわからん。
えっと、ブラウス、靴下と、ネクタイ、あと制服とベルト、革靴ね。よしよし、元の学校の制服もブレザーだったからこれはありがたい、問題なくきれそうだ。強いていうなら、下着がその……ちょっと大人っぽいというか、決して下品な柄でもなく寧ろ無地に近いからなんだけど。履き方がちょっと特殊な、俗に言う紐パンと言うやつ。
紐パンってメンズものもあるんだ、え、コレってどうやって履くんだ? 昨日の夜、スターのやつ見ても普通のパンツだっただろ、仕立て屋さんめどこに力入れてんだ。
……仕方がない、必要経費だ。プライドを犠牲に紐パンの履き方を特殊召喚する。
「おいスター」
「どうされましたか?」
「何も言わずに振り返って手伝え、このパンツどうやって履くんだ?」
「は、はい! お待ちしておりました!」
なんだその待ってましたと言わんばかりの反応は、よもや貴様謀ったな。最初からこの紐パンツの存在を知っていたな。なんか負けた気分になるものの、無事に履き方を教えてもらう。
ふーん。着けたから紐を結ぶんじゃなくて片方の紐を先に結んで、両足を通して身につけた後にもう片方の紐を結ぶんだな。従来の人生では絶対に知りようも無かったことを学んだぜ。
すこいスースーする下着だな。もともと体毛が薄かったせいでそれなりに様になっている自分が憎たらしい。恥ずかしさが頂点に達して再びスターを追い返してしまった。
とはいってもあとはタンクトップとブラウス、ズボンにネクタイ、最後に上着と革靴といった慣れ親しんだ面子しかいない。スターの手を煩わせるまでもない布陣だ。あっちゅう間に着替えてやったぞ。
「流石、どの様な服も似合いますね! 鞄はもうコチラに準備してますよ!」
「……ありがと」
鏡を見てみる。俺にはちょっと勿体無いぐらいの黒い洋風チックな高そうな制服だ。ショルダーバック型の学校鞄も羽のついた馬みたいな刺繍がお洒落だ。ちょっと俺には大人っぽ過ぎやしないか……?
「そんなことありません! 恐らくこの学園で1番可愛く着こなせています!」
そーだな……うん、褒め言葉として受け取ってやろう。それにしてもガチでこの魔法魔術? の学校に入学するのか……
魔法魔術学校って何勉強するの? ってそれを聞いたらスターも魔法や魔術を勉強するとしか答えられないよな。どう質問したものか。
1人考えていると、ガチャリとドアの開く音。俺の着替え中だったらどうするんだ。この世界にはノックという文化がないんか?
「おっはようだせ! スター、ハジメ、魔力のパスいい感じに出来た?」
「JBくん、デリカシーがないよ」
「入学式前に飯行こ」
3人のもう友達なのか? 兎に角昨日3人が早速会いに来てくれた。最初のJB以外は特に詮索することがなかったのに感謝をする。
この世界に来て数少ない嬉しいことは、なんか友達がすぐにできたことだ。俺はこんな口と性格だから、人間がみんな遠ざかっていくことが多かった。だからかすこしだけムズムズする。
……けどまあ、「天使様」とやらに飽きたらみんな俺のそばから離れるんだろうな。
そんなことを考えつつ、昨日行ったけど記憶が曖昧な食堂へ向かった。しかし俺は油断していた。天使様という存在は想像よりも遥かに有名になっていたのだ。
異世界に飛ばされたら天使扱いされて、
わけわからんうちに虎杖のそっくりさんギャリック・リー・スタッフォードことスターによって、
処女を奪われた。
なんだコレは。
「天使様、おはようございます。昨晩はお疲れ様です。只今衣服を用意致しますね」
……腰は痛いけど身体はすこぶる健康な朝、見慣れない天井、白を基調としたやたらとオシャレなベット。いまいちピンとこなかったが、スターの顔を見た完璧に思い出しちまった。涼しい顔して制服着込んでるのが腹立つ。
昨日の自分の痴態、屈辱過ぎて逆に墓まで持っていくと決心するぐらいに、自分は女としてスターに抱かれた。時間は……もう朝の7時かよ。
元の世界はどうなってるんだろうなぁ母さんと父さん心配してるだろうな。早いとこ帰らねえと捜索願出されるかもしれん。いや待て、うちの学校って何日欠席したら単位取れないんだっけ……?
「失礼します、朝早くから制服が届いてますよ。勿論お身体にあったオーダーメイドなので安心して下さいね」
「おーだーって……特注って事?」
「はい。既存の制服のサイズは、どれも天使様にはその……大きかったみたいなので。学園直属の仕立て屋さんがそれはもう急いでして下さったとの事です!」
__そうだった。この世界の平均身長って確かバカみたいに高いんだよな。180以上のスターが平均ってどういう事だよ、この世界のチビは何センチなんだ、160㎝台とか? 俺はまだ150の大台にすら到達していないというのに。その直属の仕立て屋さんとやらは出会ったらきちんとお礼を言おう。
「わざわざ下着まで仕立てて貰って……お着替え手伝いましょうか?」
「いやいい。寧ろこっちみんな」
「は、はい! 失礼しました!」
昨日散々見られたけど、熱も愛薬? も切れた後だと妙な恥ずかしさがあって、また素っ気ない態度をとってしまった。
どうにも物腰柔らかく人と接するというのが昔から苦手だ、特に高身長な人間相手には。周りが俺よりデカかったから、舐められたら終わるって思ってしまう。でもスターは嬉しそうだから余計意味がわからん。
えっと、ブラウス、靴下と、ネクタイ、あと制服とベルト、革靴ね。よしよし、元の学校の制服もブレザーだったからこれはありがたい、問題なくきれそうだ。強いていうなら、下着がその……ちょっと大人っぽいというか、決して下品な柄でもなく寧ろ無地に近いからなんだけど。履き方がちょっと特殊な、俗に言う紐パンと言うやつ。
紐パンってメンズものもあるんだ、え、コレってどうやって履くんだ? 昨日の夜、スターのやつ見ても普通のパンツだっただろ、仕立て屋さんめどこに力入れてんだ。
……仕方がない、必要経費だ。プライドを犠牲に紐パンの履き方を特殊召喚する。
「おいスター」
「どうされましたか?」
「何も言わずに振り返って手伝え、このパンツどうやって履くんだ?」
「は、はい! お待ちしておりました!」
なんだその待ってましたと言わんばかりの反応は、よもや貴様謀ったな。最初からこの紐パンツの存在を知っていたな。なんか負けた気分になるものの、無事に履き方を教えてもらう。
ふーん。着けたから紐を結ぶんじゃなくて片方の紐を先に結んで、両足を通して身につけた後にもう片方の紐を結ぶんだな。従来の人生では絶対に知りようも無かったことを学んだぜ。
すこいスースーする下着だな。もともと体毛が薄かったせいでそれなりに様になっている自分が憎たらしい。恥ずかしさが頂点に達して再びスターを追い返してしまった。
とはいってもあとはタンクトップとブラウス、ズボンにネクタイ、最後に上着と革靴といった慣れ親しんだ面子しかいない。スターの手を煩わせるまでもない布陣だ。あっちゅう間に着替えてやったぞ。
「流石、どの様な服も似合いますね! 鞄はもうコチラに準備してますよ!」
「……ありがと」
鏡を見てみる。俺にはちょっと勿体無いぐらいの黒い洋風チックな高そうな制服だ。ショルダーバック型の学校鞄も羽のついた馬みたいな刺繍がお洒落だ。ちょっと俺には大人っぽ過ぎやしないか……?
「そんなことありません! 恐らくこの学園で1番可愛く着こなせています!」
そーだな……うん、褒め言葉として受け取ってやろう。それにしてもガチでこの魔法魔術? の学校に入学するのか……
魔法魔術学校って何勉強するの? ってそれを聞いたらスターも魔法や魔術を勉強するとしか答えられないよな。どう質問したものか。
1人考えていると、ガチャリとドアの開く音。俺の着替え中だったらどうするんだ。この世界にはノックという文化がないんか?
「おっはようだせ! スター、ハジメ、魔力のパスいい感じに出来た?」
「JBくん、デリカシーがないよ」
「入学式前に飯行こ」
3人のもう友達なのか? 兎に角昨日3人が早速会いに来てくれた。最初のJB以外は特に詮索することがなかったのに感謝をする。
この世界に来て数少ない嬉しいことは、なんか友達がすぐにできたことだ。俺はこんな口と性格だから、人間がみんな遠ざかっていくことが多かった。だからかすこしだけムズムズする。
……けどまあ、「天使様」とやらに飽きたらみんな俺のそばから離れるんだろうな。
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