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第二章:勇者ベルと三姉妹
第十話:圧倒的な制圧
しおりを挟む俺とナミは、東地区に向かった。
西地区と東地区の間に大きな石畳の通りがある。この通りを渡ると東地区だ。
その通りに差しかかろうとした時、五人の男たちが手に武器を持って立っている。
どこかで見たことがある奴らばかりだ。
西地区のゴロツキの男たちだ。
一人の男が俺の前に出てきて、頭を下げた。
大きな男だ。背は俺よりも頭一つ高いだろう。
腰には剣を差し、防具もつけている。他の男たちも、それぞれが武器を手に防具を身につけている。
木盾を持った男もいた。だが、殺気を帯びているものはいなかった。
俺は、目の前の男たちの顔を見たが、歩みを止めなかった。ナミも付いてくる。
すると、男たちの一人が話しかけてきた。
「親分さん、俺たちも連れて行ってください。あいつら、許せねぇ。俺が世話になってた八百屋のオヤジが火事で逃げ遅れて大火傷を負っちまった。仇をとってやりたいんです」
大きな体に似合わず高い声をしている。人相は悪いが、人情味がありそうな男だった。
俺とナミは、歩みを止めずに男たちの脇を通りながら言った。
「お前たちがついてくるのかかまわない。だが、勝手な行動をしないと誓え。俺か、この女の指示が守れるのなら、同行してもかまわん。仇を取る前に死ぬってこともある。……それでもいいのか」
五人の男たちは、それぞれ剣を持って、防具をつけている時点で東地区に乗り込むつもりなのだ。俺たちと別行動では足手まといになる。
だから、邪魔されないように、指揮下に入れた方が良いと判断した。
「ナミ、こいつらを知っているか?」
「おう、知ってるど。大丈夫だ、こいつらは元冒険者だど。今は用心棒と日雇いで畑を手伝っていたはずだど。だから、戦力にはなるはずだど」
俺たちの裏の世界では、冒険者が強いとは限らない。冒険者はモンスターを切れるが、人を切ったことがない奴らばかりだ。人を殺すのとモンスターを殺すのでは、天と地ほどの違いがある。
だから、人を躊躇なく殺れる者が強い。
ナミは、五人の名前も職業も頭に入っているようだ。
さすが諜報屋だけのことはある。
俺は立ち止まり、男たちの方を振り返った。大男はすかさずに名を名乗る。
「俺は、マイラ、この片目のやつがオズウィン、そして……」
俺は、マイラと名乗った大男の言葉を遮った。聞かなくてもナミがわかっているのなら今覚える必要はない。
「名前なんて後でいい。お前たちは五人組で一つだ。絶対に単独行動はするな。五人で動け。頭はマイラ、お前がしろ」
マイラは、わかりましたと俺の指示を了承した。従うのなら、少しでも手があると助かる。
悪魔爪組だけなら俺だけでも叩き潰せるが、東地区の住民に被害が及ぼすのは避けたい。
女子供を避難させるには手が足りない。
「これからマイラ隊と俺は呼ぶ。死ぬなよ」
「……はい!」
五人は敵討ちができる喜びと、これから始まる抗争に身を引き締めた。
それに、マイラ隊として五人で行動できることが何よりうれしいとお互いに、肩を叩いて喜んだ。
「兄貴、あそこでオイラたちを見ている奴がいるど。悪魔爪組の一人だど」
「放っておけ。正々堂々と乗り込んで叩き潰せばいい」
「うん、わかった」
マイラは、俺とナミの会話を聞き、道を挟んだ東地区の石垣を見たが、すでに様子を伺っていた敵はいなくなっていた。
「おねえさん、すごいな。あそこにいる男の気配がわかったのか?」
ナミは、マイラの前に仁王立ちすると、胸を張ってふんぞり返って言った。
「えへん! 当たり前だど。あんたの心臓の音も聞こえるくらい耳はいいからな。あんたがオイラの美貌にドキドキしてるのも、とっくに気づいてるんだど…… イテッ!」
俺がナミの額を指で弾くと、ナミがおでこが凹んだらどうするんだと真っ赤になって怒った。
マイラ隊は、ナミの様子を見て笑う。緊張が解けたようだ。
「行くぞ」
俺たちが再び歩き始めた時、後ろから名を呼ぶ声が聞こえた。
ずいぶんと遠くからだ。デイモンたちだった。
「セイヤ、ちょうどよかった。集めておいたぞ」
獅子族のデイモンは、人間より一回りは体が大きくゴツイ。筋肉も服の上からでも筋一本まで見えるほど膨れ上がって、知らない者がデイモンを見ると恐れて縮み上がるはずだ。
「デイモン、すまなかったな。急にジョーを走らせたが、間に合ったのか」
「ああ、可愛い男の子が来たからな。断る理由はないぞ。ガハハハ」
笑い声があたりに響き渡る。体だけでなく声もデカイ。
マイラたちは、デイモンの豪快さに当てられ縮こまっていた。
デイモンは、元悪華組の構成員だった者たちを集めていた。みんな、俺が壊滅させてからはカタギとなって働いていた者たちばかりだ。デイモンが目をかけて仕事を世話してやっていた。
実は、その金は俺が出していた。
「こいつらも、セイヤの舎弟になりたがっているんだが、まずは手柄を立ててみろと言ったらこれだけ集まった」
「……何人だ」
「ちょうど三十人だ。どいつも俺が目をかけていた男たちばかりだから、問題を起こす者はいない」
デイモンが連れて来た三十人と、マイラ隊が五人。それと俺とナミで三十七人か。
多いに越したことはない。
デイモンは、俺は帰ってジョーとのんびり茶でも飲んで祝杯の準備でもしているよ、と言って戻っていった。
「ナミ、悪魔爪組の本拠地はどこかわかるか」
「はいの! 東地区の南の娼婦が住んでいる一角に五人。この道を渡ってすぐのところの廃墟に二十人くらいはいるはずだど。
それと、廃農園を除いて、あちこちに拠点を置いている。アジトは奥の三階建ての建物だから、すぐわかるはずだど。全部で八十人はおったど」
ナミは、俺がギルドに行っている間に、敵の本拠地から人員の配置まで把握していた。
さすがだ。さらにナミは、敵が弓と剣を大量に運び込むのを確認していた。
接近戦だけでなく、弓への対処も必要だ。
「デイモンが連れて来た三十人は、六つに分かれろ。五人ずつの隊を組め。その五人で行動だ」
「はいはいのー。おまえたち、さっさと五人ずつに分かれるど!」
ナミは、五人ずつに分け一番隊、二番隊、と、それぞれに名前をつけていった。
そうして、マイラ隊あわせて七つの隊を作った。
ナミは、地面にその辺に落ちていた気の棒で四角を書き、四つのマスを書いた。
東地区の建物の位置を地面に書き始める。
「今見えているあの建物が、ここだど。ここを一番隊。そして、こっちは、あそこの赤い建物がある一帯で貧民が住んでいるところ……二番隊。三番隊は、その奥の一角に配置だど」
ナミは、地面に東地区を区画して七つの隊の配置を決めた。
「いいか、おまえたちは老人や子供、女を守れ。敵が向かって来たら殺して構わないが、住民の安全を優先させろ。いいか!」
「はいっ!!」
全員の声が揃った。俺とナミで六十人は片付くはずだ。残りはこいつらに任せておけばいい。まずは、悪魔爪組の組長を探し出して殺してしまえば、あとは烏合の衆だ。
こちらは総勢三十七名。腕っ節に自信のある奴ばかりだ。
敵は八十名。あなどれないが、ナミの情報では強敵になりそうな奴はいない。
◇
◇
ナミは、それぞれの隊に役目と配置、住民の避難場所を伝えて回った。
こいつは本当に頼りになる。小さいが頭もいいし、大きな男の前でも一歩も譲らない。肝が据わっている。しかも、戦闘では誰よりも頼りになる。
俺はナミが指示を出している間、何もする必要はなかった。
「さぁ、兄貴、いつでも行けるど!」
俺は、ポケットからナミの弓と矢筒、防具を取り出すと手渡す。ナミは受け取ると防具をつけた。今日は、女らしくスカート姿だが、胸当てを付けると勇ましく感じる。
「おまえたち、一人も死ぬな。あいつらがなんの目的で俺たち西地区に手を出して来たのかわからないが、理由なんて関係ない。俺たちに手を出したらどうなるか、思い知らせてやれ」
そういうと、歓声が上がり、口々に、やってやるぞ、仇をとるぞと鼓舞するように叫んだ。場がいっぺんに湧く。
この歓声で敵も今頃、戦闘体制をとっているはずだ。
ナミが、前に出て振り返ると、右腕を高くあげ叫んだ。
「よーし!準備はいいかー、オイラがまずは先陣切って行くから、あとは頼むど!」
「はいっ、任せてください!」
皆がナミに返事をした瞬間、ナミは文字通り脱兎のごとく走った!
ウォー、ウリャリャリャリャ!!――――
弓をつがえ、走って行くナミの後を皆が続いた。戦闘開始だ、
ナミの雄叫びは敵の虚をつくには効果的だ。一斉に敵はナミを狙う。
聴覚の発達したナミにとっては、敵が遠くにいても場所を察知した。
走りながら、弓を放つ。敵の額に命中し次々と倒れる。
ある者は、弓を構えたまま絶命している。またある者は、建物の上から矢を食らって落下した。
さらに、三本を連続で射たが、その三本とも的に命中し、うめき声をあげた敵が倒れるのが見えた。
早い! 高速で走る姿は、まさに風だ。
スカートが走るたびに跳ね上がり、風を切って走る姿に後に続く俺たちは、高揚し、負けじと自分の持ち場へと駆けていった。
七つの隊が一斉に走ると砂埃が立ちのぼる。援護するかのように、ナミは時々振り返ると、後続を狙う敵の後頭部を射抜いていった。
ナミの矢は背に背負っているのが五十本。それが尽きるまでになんとか本拠地にたどり着きたい。
ヒュンヒュンッ!と風切り音が聞こえた。頭上だ。
一斉に、俺をめがけて頭上から矢が降り注いだ。
敵はナミをやり過ごし、俺に狙いをつけて来た。敵は、石造りの建物の屋上から俺を狙っている。
俺は刀で矢を払い落とす。見上げると、俺を狙った敵が後ろから切りつけられ、次々と建物から人が落ちて来た。屋上で戦闘が始まっていた。
仲間がすでに制圧に上がったのだ。素早い行動だ。
住人は戦闘が始まると、建物から我先に飛び出て通りを走って逃げて行く。走れるものはいいが、年寄りや子供は、建物から出ないほうがいい。
隊の者が、それぞれ住人に指示を出して回っている。しかも、戦いながらだ。
連係が取れているのが、遠目でもわかった。
左手でも建物と建物の間に潜んでいた敵に、それぞれの隊がぶつかる。激しく戦闘が始まると、あちらこちらで金属音と怒号が飛び交った。
舞い上る砂煙が、戦闘の激しさを表している。
ナミは、立ち止まると振り返って、俺の背後にきた敵をすばやく弓で射抜く。
声にもならない息が漏れ、男たちは次々に倒れてた。
敵が倒れたのを確認すると、小さく頷くナミに俺は軽く手を挙げて答えた。
「さすがだな」
次々と、弓を持った敵が建物の角から身を乗り出すが、敵が弓を射る前にナミが射抜いていく。
兎人族の大きな耳は、ピンと真上に伸び、四方の音を聞き分けて的確に敵を撃ち落として行く。音だけで、距離までわかると言っていたが、本当だろう。
走る俺の前に、砂煙が舞い上がり二人の男が建物の間から飛び出してきた。
戦斧を持った男と、両手剣を持った男は、俺の前に立ちはだかる。
男たちは、俺を睨みつけ、殺気を放っている。
俺は、立ち止まると腰を落とし、慈愛の女神から授かった慈愛刀を右手に持ち、腰を落として低い体勢に構える。
「この女神の刀の切れ味を試すには、ちょうどいい……」
俺は、一気に地面を蹴ると距離を詰めた。砂埃が上がる。
男も、大上段に構えた斧を俺の頭部めがけて打ち降ろす。
―― 身を躱しながら、刀で斧の柄を払うと、スパッと抵抗感なく斧を切り落とした。
全鋼の斧の刃が、俺の頭をかすめて地面に落ちる。
敵も俊敏に、切られた斧の柄を投げ捨てると、一歩下がり、腰の剣を抜く。
早い…… だが遅い!
慈愛刀は男の胴体を薙ぎ払うと前のめりに男が倒れた。
もう一人が、左から俺の胴を狙って突きを放つ。それを体を翻して躱すと、敵の首に刀で一閃する。
人を切る感触さえ感じる間もなく、滑るように刃が首を切り飛ばす。
血が出る暇もなく、頭部が転がり、頭部をなくした体が数本進んで大きな音を立てて倒れた。
倒れた男の剣を、拾い上がると建物の上から狙っている男めがけて投げつける。
一直線に飛んだ剣は、逃げようと後ろを向いた敵の背中に深く突き刺さった。
建物の窓から、街人が様子を見ていたが首が飛び、人が次々と建物から落ちている地獄絵を見て悲鳴をあげ、怯え、室内に逃げ込むのが見えた。
東地区はそれほど大きな建物はない。貧民街だから、むしろ木造の一階建てがほとんどだ。娼婦が住む建物くらいが石造りの二階建てて、西地区のように三階建ての建物はただ一つだけだった。
それが、悪魔爪組のアジトだ。
制圧した隊の奴らが、住人たちを川のほとりに誘導しているのが見えた。
手際よく進んでいるようだ。この辺りは、ほぼ制圧できている。
矢が尽きたのか、ナミが戻って来た。
俺はナミの弓を受け取るとポケットに入れ、肩を抱いて、よくやったと頭を撫でてやった。
目を細めて、ナミがニッコリと微笑む。これは、後で何かねだられる顔だ。
「あいつらのアジトに強い奴らが集まってるはずだど。ここにいた奴らは若衆ばかり。兄貴が、切ったこいつらが少しマシって程度だど」
「だろうな、あっけなさすぎて、本気になって損した気分だ」
正直、あまりにも手応えがなさすぎる。
こちらが強さで圧倒している。
「たぶん、五十人はやっつけたど。残りの奴らはアジトで組長を守ってるはずだど」
「そろそろ、俺の出番だな」
《 ナミに、ほとんどかっさわれたからな 》
ナミの弓は確かだ。俺の知る限り、弓の名手の一人にあげてもいいだろう。
何しろ、俺と二人でダンジョンに入ったとき、地上三層階までは、俺はほとんどモンスターを倒す必要がなかったほどだ。
兎人族でこれほど強いヤツは知らない。ましてや女だ。
「兄貴は力を温存しておくといいど。最後はバシッと決めるんだど!」
「ああ、任せておけ」
ナミが拳を前に突き出すと、俺も拳を合わせた。
住人を避難させた隊が、駆け足で集まって来た。
「お前たち、誰一人欠けていないだろうな」
俺は、マイラ隊がいることを確認すると、住人に戦闘が終わるまでは家に戻らないように見張るように指示した。
マイラ隊の五人は頷くと、また川沿いの広場へと走って行く。
その他の六隊は、奴らのアジトを取り囲んでもらうことにする。
「戦意消失している敵は殺す必要はない。武器を取り上げ、縛り上げろ。これから、奴らの本拠地を叩く。俺が行く。お前たちは周囲を取り囲み、逃げ出すやつを捕らえろ。歯向かうやつは殺してかまわない」
「はいっ!!
威勢の良い返事だ。勝ちを確信した者の余裕が感じられた。
すると、ナミは三十人をぐるっと見回すと、男たちに向かって檄を飛ばした。
「油断するなだど! うまくいっている時こそ注意するんだど! 最後まで気を抜いたらダメなんだど!」
「はいっ!!」
……なんとなく、気が抜ける。
みんなもナミの言葉に返事をしたが、半笑いだ。
何しろ、ナミは俺が両脇を持って、上に持ち上げているのだ……
どこからか、カワイイという声が聞こえた。
だが、可愛くても勇敢さと圧倒的な強さに、みんながナミを認めているのは明らかだ。
今日の戦いを見たやつなら、ナミをなめてかかるものはいないだろう。
「最後の仕上げと行く。ナミが言うように最後まで気を抜くな!」
「帰ったら、みんなで酒を飲むどー!!」
「「おぉぉー!」」
《 こいつ、おいしいところ全部持っていきやがる 》
歓声が上がると、俺たちはゆっくりと東地区の外れにある三階建の建物へ向かった。
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