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第一章:仇討ち
第一話:目撃者②
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<作者注:1話の改定時に文字数増量のため2つに分けました 2019/1/2>
--------
「ナミ、聞いてたか?」
アンの家を出た俺は、通りを出て周囲を見回し相棒を探した。
「はい、兄貴。ここだど!」
大きな耳をピンと立てた兎人族のナミが路地からパッと飛び出す。
アンの店の横にある路地で、会話を聞いていたのだろう。
兎人族は、この街には数少ない種族だ。人族から枝分かれし、獣人となった種族だが見た目は人間と変わらない。だが、特徴的なのは大きな耳と、小さな体だ。身長は大人になっても俺の胸ほどしかない。
このナミは、俺がこの街に来てから一緒に仕事をしてる相棒だ。
大きな耳は遠くの小声や物音を聞くことができる上に、逃げ足も速い。その特徴を生かして、諜報活動のために一緒に行動を共にしている。
「アンさん、元気そうだど。ミオンちゃんがあんなことになって、落ち込んでなかった?」
ナミは俺の情婦のことは全て知っている。何も隠す必要はなかった。
「おそらく落ち込んでたはずだ。態度には出していなかったが、少し目が腫れていた」
確かに俺がアンの部屋に上がった時、着替え終えたばかりのアンの目には涙が浮かんでいた。すぐに、普段の笑顔になったが、きっと一人でいたときは泣いていたのだろう。
「そうだよね。でも兄貴が会いに行ったから、アンさん元気になってたってことだど」
エヘヘっと思わせぶりな顔で笑いながら、ナミが俺の方を見上げる。
こいつ、アンを抱いていた時の声まで聞いていやがったな。
ナミの背丈は俺の胸より低いが、腰はぎゅっと絞ったように細く、小さな尻は筋肉が発達し尻上部が厚く上にキュッと上がっている。手足も細くて長いため、体型は女なら誰もが憧れるほど素晴らしい。背は小さくても、体つきは大人の女なのだ。
小顔には、大きなクリッとした目に、長い睫毛。前歯は人間より少し大きいくらいだが、それが可愛らしさを強調している。ナミは、この前歯がナミのチャームポイントなのだと言う。
ただ、情報屋は目立ってはいけない。今は大きな耳をすっぽりと帽子で隠して、子供の格好をしている。
子供なら、怪しまれない場所も多いし、警戒されにくい。
場合によっては女を武器にすることもあるらしいが、自称なので疑わしい。
「何かわかったことがあるか?」
俺は、ミオン殺しの犯人への手がかりがないか、調査させていた。ナミは、その報告をしに来ていた。
「ちょっと気になる話を耳にしたど。歩きながら話していいかな」
「あぁ、歩きながら話そう」
俺は、ナミの両脇に手を入れると一気に抱き上げた。小さくても身が詰まったかのような体重を感じる。
もちろん、重いとか太ったか、とデリカシーのないことは言ってはいけない。女の重さは軽い以外にはないのだ。
ナミを抱き上げたのには理由がある。背が低いナミは、歩きながらの会話だと聞きづらいうえ、声が大きくなりがちだ。だから、ナミを抱き上げる方が会話がしやすいのだ。特に街中での内緒話ははこれが一番だ。
「ワオッ!」
抱き上げられたナミは、小さく声を出すと俺の首に手を回す。近頃は、この抱っこが気に入っているようだ。
最初の頃は恥ずかしがっていたが、町人にチラチラと見られることに慣れてきたようだ。
まるで大きな子供を持つ親が、子離れできずに抱っこして歩いているように見えるだろう。特に、今日のナミは子供っぽい格好をしている。これが女性らしい服装の時は、抱きあげると逆に目立って仕方がない。
「兄貴、ミオンちゃんにつきまとっていたヤツがいたみたいだど」
「誰だそれは?」
「ここらでヒモをしていた男だって。名前はジョー。女を痛めつけて、客を取らせてるようなクズだど!」
ヒモか。最近そういう輩が増えているのは知っている。働かせて金を巻き上げ、身の回りの世話までさせる奴らが最近増えたと聞いていた。身も心もボロボロになったら奴隷商に売っているという噂まである。
「そのクズが、ミオンにつきまとっていた……なぜだ」
「それはわからないど。でも、ミオンちゃんに目をつけてたかも。最近、ニブルの街にヒモになりたがる男が増えとるど。貧しい女を見つけて、甘いことを言って、たぶらかせて街に立たせてるみたい。楽して金を手に入れようとするクズのヒモ野郎だど!」
「……俺もヒモと言われているがな」
からかい気味に俺は言っただけなのだが、ナミは慌ててて弁解した。
「あっ、兄貴は、女を幸せにするいいヒモ。あいつらは女を不幸にする悪いヒモだど」
ナミは俺のことをそう評価してくれてるようだ。女は商品だ、気持ちよく働き、しっかりと金を使って着飾り、仕事もやりがいを持って取り組めば金は自ずとついてくる。俺は女が幸せになれるように手助けをしているだけだ。
「あいつらと兄貴は違うど。ほんと、調べれば調べるほど胸くそ悪くなるど!」
抱っこされているというのに、手をジタバタさせて怒っている。よっぽどひどい奴のようだ。
俺の耳にも、最近この界隈で女のヒモになろうとしている男が増えたという噂は入っている。男たちの憧れの職業だと言うものまで現れているらしい。
そのジョーとやらは、そんな男たちの一人なのだろう。
高級店で働いているミオンのヒモになれば、楽に遊んで暮らせると思ったのか……
だが、それがどうして殺されることになるのか……
「そのジョーって男が、ミオン殺しについて何か知ってるってことか?」
「知ってるかどうかわからんど。ミオンと楽しそうに会話してたって話だど」
「楽しそうに?」
《ミオンが客以外の男と楽しそうに話をしていた……ありえない》
「話の内容はわからんけど、見かけた人の話では、ミオンがまた今度ねって手を降っていたらしいど」
《あのミオンが……。しかも、また今度ということは再会する気があった……》
ミオンは客以外の男には、極度に人見知りをする。しかも、見ず知らずの男なら、警戒して会話しないはず。一度、悪い男に捕まって以来、男を信用できないと言っていたくらいだ。
「ミオンの知り合いだったのか?」
「それも知らんど。ミオンに知り合いがいたとは思えないから、何か意気投合することがあったんかもしれないど」
俺は、ナミを降ろし立たせると、目線を合わせてナミに、もう少しジョーについて調べてくれと言った。
「はいよ!またわかったら兄貴にすぐ伝えるど!」
ナミは、ニッコリするとそのまま路地裏へと消えていった。
俺は、今波から聞いた話を整理していた。
ミオンが殺される前に、悪名高いヒモのジョーとやらに会っていた。
ジョーはミオンの元ヒモではない。あの男はダンジョンに置き去りにしてきた。
丸腰で戻っているとは考えにくい。
ミオンの元ヒモの男ではないとして、このジョーって何者だ。犯人でなかったとしても、なにか知っている可能性はある。手がかりが何もない状態だから、まずはそいつを調べてみるか。
情報収集のために、西地区にある大型酒場へと向うことにした。
<つづく>
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「ナミ、聞いてたか?」
アンの家を出た俺は、通りを出て周囲を見回し相棒を探した。
「はい、兄貴。ここだど!」
大きな耳をピンと立てた兎人族のナミが路地からパッと飛び出す。
アンの店の横にある路地で、会話を聞いていたのだろう。
兎人族は、この街には数少ない種族だ。人族から枝分かれし、獣人となった種族だが見た目は人間と変わらない。だが、特徴的なのは大きな耳と、小さな体だ。身長は大人になっても俺の胸ほどしかない。
このナミは、俺がこの街に来てから一緒に仕事をしてる相棒だ。
大きな耳は遠くの小声や物音を聞くことができる上に、逃げ足も速い。その特徴を生かして、諜報活動のために一緒に行動を共にしている。
「アンさん、元気そうだど。ミオンちゃんがあんなことになって、落ち込んでなかった?」
ナミは俺の情婦のことは全て知っている。何も隠す必要はなかった。
「おそらく落ち込んでたはずだ。態度には出していなかったが、少し目が腫れていた」
確かに俺がアンの部屋に上がった時、着替え終えたばかりのアンの目には涙が浮かんでいた。すぐに、普段の笑顔になったが、きっと一人でいたときは泣いていたのだろう。
「そうだよね。でも兄貴が会いに行ったから、アンさん元気になってたってことだど」
エヘヘっと思わせぶりな顔で笑いながら、ナミが俺の方を見上げる。
こいつ、アンを抱いていた時の声まで聞いていやがったな。
ナミの背丈は俺の胸より低いが、腰はぎゅっと絞ったように細く、小さな尻は筋肉が発達し尻上部が厚く上にキュッと上がっている。手足も細くて長いため、体型は女なら誰もが憧れるほど素晴らしい。背は小さくても、体つきは大人の女なのだ。
小顔には、大きなクリッとした目に、長い睫毛。前歯は人間より少し大きいくらいだが、それが可愛らしさを強調している。ナミは、この前歯がナミのチャームポイントなのだと言う。
ただ、情報屋は目立ってはいけない。今は大きな耳をすっぽりと帽子で隠して、子供の格好をしている。
子供なら、怪しまれない場所も多いし、警戒されにくい。
場合によっては女を武器にすることもあるらしいが、自称なので疑わしい。
「何かわかったことがあるか?」
俺は、ミオン殺しの犯人への手がかりがないか、調査させていた。ナミは、その報告をしに来ていた。
「ちょっと気になる話を耳にしたど。歩きながら話していいかな」
「あぁ、歩きながら話そう」
俺は、ナミの両脇に手を入れると一気に抱き上げた。小さくても身が詰まったかのような体重を感じる。
もちろん、重いとか太ったか、とデリカシーのないことは言ってはいけない。女の重さは軽い以外にはないのだ。
ナミを抱き上げたのには理由がある。背が低いナミは、歩きながらの会話だと聞きづらいうえ、声が大きくなりがちだ。だから、ナミを抱き上げる方が会話がしやすいのだ。特に街中での内緒話ははこれが一番だ。
「ワオッ!」
抱き上げられたナミは、小さく声を出すと俺の首に手を回す。近頃は、この抱っこが気に入っているようだ。
最初の頃は恥ずかしがっていたが、町人にチラチラと見られることに慣れてきたようだ。
まるで大きな子供を持つ親が、子離れできずに抱っこして歩いているように見えるだろう。特に、今日のナミは子供っぽい格好をしている。これが女性らしい服装の時は、抱きあげると逆に目立って仕方がない。
「兄貴、ミオンちゃんにつきまとっていたヤツがいたみたいだど」
「誰だそれは?」
「ここらでヒモをしていた男だって。名前はジョー。女を痛めつけて、客を取らせてるようなクズだど!」
ヒモか。最近そういう輩が増えているのは知っている。働かせて金を巻き上げ、身の回りの世話までさせる奴らが最近増えたと聞いていた。身も心もボロボロになったら奴隷商に売っているという噂まである。
「そのクズが、ミオンにつきまとっていた……なぜだ」
「それはわからないど。でも、ミオンちゃんに目をつけてたかも。最近、ニブルの街にヒモになりたがる男が増えとるど。貧しい女を見つけて、甘いことを言って、たぶらかせて街に立たせてるみたい。楽して金を手に入れようとするクズのヒモ野郎だど!」
「……俺もヒモと言われているがな」
からかい気味に俺は言っただけなのだが、ナミは慌ててて弁解した。
「あっ、兄貴は、女を幸せにするいいヒモ。あいつらは女を不幸にする悪いヒモだど」
ナミは俺のことをそう評価してくれてるようだ。女は商品だ、気持ちよく働き、しっかりと金を使って着飾り、仕事もやりがいを持って取り組めば金は自ずとついてくる。俺は女が幸せになれるように手助けをしているだけだ。
「あいつらと兄貴は違うど。ほんと、調べれば調べるほど胸くそ悪くなるど!」
抱っこされているというのに、手をジタバタさせて怒っている。よっぽどひどい奴のようだ。
俺の耳にも、最近この界隈で女のヒモになろうとしている男が増えたという噂は入っている。男たちの憧れの職業だと言うものまで現れているらしい。
そのジョーとやらは、そんな男たちの一人なのだろう。
高級店で働いているミオンのヒモになれば、楽に遊んで暮らせると思ったのか……
だが、それがどうして殺されることになるのか……
「そのジョーって男が、ミオン殺しについて何か知ってるってことか?」
「知ってるかどうかわからんど。ミオンと楽しそうに会話してたって話だど」
「楽しそうに?」
《ミオンが客以外の男と楽しそうに話をしていた……ありえない》
「話の内容はわからんけど、見かけた人の話では、ミオンがまた今度ねって手を降っていたらしいど」
《あのミオンが……。しかも、また今度ということは再会する気があった……》
ミオンは客以外の男には、極度に人見知りをする。しかも、見ず知らずの男なら、警戒して会話しないはず。一度、悪い男に捕まって以来、男を信用できないと言っていたくらいだ。
「ミオンの知り合いだったのか?」
「それも知らんど。ミオンに知り合いがいたとは思えないから、何か意気投合することがあったんかもしれないど」
俺は、ナミを降ろし立たせると、目線を合わせてナミに、もう少しジョーについて調べてくれと言った。
「はいよ!またわかったら兄貴にすぐ伝えるど!」
ナミは、ニッコリするとそのまま路地裏へと消えていった。
俺は、今波から聞いた話を整理していた。
ミオンが殺される前に、悪名高いヒモのジョーとやらに会っていた。
ジョーはミオンの元ヒモではない。あの男はダンジョンに置き去りにしてきた。
丸腰で戻っているとは考えにくい。
ミオンの元ヒモの男ではないとして、このジョーって何者だ。犯人でなかったとしても、なにか知っている可能性はある。手がかりが何もない状態だから、まずはそいつを調べてみるか。
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