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第四章:成長と拡大
第四話:執念深い男
しおりを挟む翌日、ロシズ卿は従者を連れてニブルの街に到着。そのまま、エヴァンス邸へと入り地団駄を踏んだ。
キャサリンの姿が見えないことに苛立った様子を隠そうともしない。
あの女を探せと従者に命じ、家の中を隈無く探したがキャサリンの姿はなかった。
いったいどこに行ったというのだ。あの女には身寄りはないはずだ。頼りそうな者たちには手を回している。だが、キャサリンが来たとは誰からも報告は上がっていなかった。
「家の中にいないようなら、街の中を探せ。街の者に聞けば行方を知っている者がいるかもしれん」
ロシズの指示に、従者たちはすぐに外へと駆け出して行った。
今日こそ、キャサリンを連れて帰り、妻に迎えようと思っていたのに予定が狂い、爪を噛む。
「まさか、あの男のところか。だが、まだあいつは戻っていないはずだ」
独り言ちると、ロシズは馬に乗り西地区へと馬首を向けた。
あの男と一度だけ面識があった。キャサリンに求婚を申し込みに行った時、偶然エヴァンスの家の前ですれ違っていた。
結婚する気は無いと断られ、消沈して家を出たのと入れ違いに入って来たのがセイヤ・サルバトーレだった。
キャサリンは男に抱きついている姿を目の当たりにし、部下に調査させた。治安府にも手を回し、治安官の女からも情報は得ている。
表向きは投資屋。裏の顔は西地区を牛耳る裏稼業の男だった。
女を娼婦にし、金を巻き上げているとの情報も上がっていたので、キャサリンから遠ざけようと手を尽くした。
「あのときの屈辱は忘れんぞ!」
当時の悔しさがこみ上げたのか、奥歯を噛み締め眉間に血管を浮き上がらせている。
あの男を潰そうと悪華組を嗾けたが、逆に壊滅させられた。
「まったく忌々しいヤツだ。あんなゴミは排除してやる」
従者の一人が乗った馬が駆け寄って来た。女が見つかったわけではなさそうだ。
「どうやら、西地区に昨夜のうちに移ったのを見た住人がいました。その時、兎人族の女も一緒だったようです」
「兎人族……たしか、あの男の仲間だったな」
従者は、恭しく頭を下げ肯首する。やはりあの男の元に向かったか。
「さっそく、女を奪還しに行く」
ロシズ卿は、従者に向かって高らかに宣言すると、従者の一人が横から声をかけた。
「ロシズ様。この人数では、もし戦闘になっても苦戦することになります」
「なに、戦闘になるまいよ。領主の元に行き、自警団に捕らえさせればいい」
「では、さっそく」
従者は、領主の家に向かう。エヴァンス邸の裏の道を一本過ぎた場所にある。
馬ならあっという間に着くだろう。ロシズ卿も後を追った。
「ロシズ卿。こんな朝からどうされましたか」
家から出て、ロシズ卿の姿を見た領主は五人の従者を見回すとロシズに言った。
領主を呼び出したロシズは馬に乗ったままだ。
「スピアーズよ。今すぐ、セイヤ・サルバトーレを捕縛しろ」
「はて、それはどのような罪で?」
「罪など、なんでも良い。キャサリンを誘拐したということにすればいい」
領主は髪のない頭を掻きながら、サルバトーレ様はいらっしゃらないと思いますがと断りを入れる。
ロシズは領主を馬上から見下ろすと、居丈高に命令する。
「やかましい。さっさとキャサリンを探し出して連れてまいれ」
「そう申されましても、こちらにお戻りになっていないサルバトーレ様を捕まえることなんてできません」
領主のすっとぼけた態度に苛立ちを隠さず、ロシズは言った。
「俺に逆らうのか? 俺の力を知らないようだな」
「いえいえ、滅相もない。そのようなお力があるのですから、ぜひご自分でお捕まえになったらどうでしょう。私のような老いぼれや、街の百姓の寄せ集めの自警団よりは、確実ではないでしょうか?」
ロシズは、その言葉を聞くと、もういいと吐き捨てるように言い馬の向きを変えた。
「やれやれ、サルバトーレ様を捕まえようなんて百年早いってもんです」
ロシズたちが立ち去ったのを確認すると、手に持った手紙をもう一度開いた。
そこには、ヴァンパイア元王妃であるレベッカからの伝言が書かれていた。
今朝、伝書鳩から受け取った手紙には、サルバトーレ様をヴァンパイアにすることは断念したが、仲間となったこと。さらに、サルバトーレ様へ便宜を図り邪魔をしないこと。サルバトーレ様をレベッカ王妃と同列とし敬うことなどが書かれていた。
つまり、レベッカの眷属であるスピアーズ領主は、今後セイヤの配下ということになる。
「あの王妃様でさえも堕としたとは、さすがサルバトーレ様と言うしか……」
空を見上げ、スピアーズは眼を細めると独り言ちた。
◆
「キャサリン、起きてるか?」
「はい、ナミさん。おはようございます」
結局、竜牙会の事務所の仮眠室で泊まったキャサリンは、すでに着替えを終え化粧をしているところだった。
「それにしてもしつこいど! 王都からあの男が来てキャサリンを探してるようだど」
「えっ、こんな朝早くからですか? どうしましょう。見つかったら連れていかれるかもしれません」
立ち上がって狭い部屋の中をウロウロと歩きながら、焦るキャサリンにナミは落ち着くように言った。
「組の若い衆たちが守ってくれるだろうけど、とりあえずここを出て安全なところに行くよ」
「はい、すぐ用意します」
ナミにもらった袋に、化粧道具と服や下着を詰め込むとキャサリンは仮眠室から出た。
事務所の中には、ナミ以外誰もいない。キャサリンが泊まっていることを伝え、組員には立ち入り禁止の振れを回していたのだから当然だった。
「狭くて男臭いところでごめんよ」
「そんなことなかったですよ。昨夜はぐっすり眠ることができましたから」
ナミは、キャサリンの言葉に良かったとだけ答えると、手を引いて外に出た。
まだロシズ卿の姿は見えない。
「姐さん、キャサリンさん、おはようございます」
数人の男たちが、ナミたちの姿を見て頭を下げた。ロシズ卿がここに来ることは伝えている。
「いいか、お前たち。もし、キャサリンの所在を訪ねてくる者がいたら、ダンジョンの地上三層のオアシスにいると伝えろ」
「へい、そのように伝えます」
ダンジョンの地上三層目は、上級者の冒険者でもたどり着くのに難儀する難所だ。
だが、地上三層目にはオアシスがあり、魔物が出ない森には湖畔がありロッジがいくつもあった。
普通に考えたらキャサリンみたいなお嬢様が一人でそんなところに行けるわけがないのだが、竜牙会の男たちならそれくらいの力があると思われている。
その思い込みを利用することにした。
二人は、小走りに竜牙会の建物脇の小道を通り、建物の間を縫うようにして移動した。
残飯を入れた桶が並べられ、酷い臭いに咽せるキャサリンの手を引き、先に進む。
通りを出たところに、一軒の石造りの建物があった。
ドアを開け、中に入る。人が住む気配はない。
「ここは?」
「ちょっとさみしいけど、この中で隠れていて。また後で来るから、絶対に出て来たらダメだど」
暖炉の手前の板を外すと地下に降りる階段があり、その下の部屋へキャサリンを案内する。
誰も住んでいない建物だが、この地下の部屋は隠し部屋になっていた。
「食べ物と飲み物は、昨日のうちに運び込んでおいたから、口にしても安心だど」
指差した先を見ると、大きな桶に入った水やパン、果物が置かれていた。
石造りで地下に作られている部屋だからか、湿気がありジメジメしているように感じるが、綺麗にラグが敷かれ、一人用のベッドまで置いてあった。
「ここは? どなたかの家ですか?」
「空き家。セイヤが所有している建物だから遠慮しなくていいど。誰もいない安心して、そこで横にでもなって待っててくれ」
ナミはそう言うと、キャサリンの背中を撫で、そしてドアを閉めた。
階段を上がる音、そして床の蓋を閉める音を聞くとキャサリンは、ベッドに腰掛けた。
呪文紙の照明が一つあり、部屋を照らしている。
「ナミさんたちに迷惑をかけてしまったわ。本当にお世話になってよかった……」
キャサリンは、そう呟くと耳をすませて外の音が何も聞こえないことを確認した。
◆
「なんだとぉ! ダンジョンに入っただと!」
「そうですぜ。さっきから何回も言っとるじゃろ。ダンジョンのオアシスに住むって言って昨日のうちに入って行ったんですって」
ロシズは、爪を歯噛みすると竜牙会の事務所の壁を蹴飛ばした。パッと埃が舞う。
「嘘を申したら叩き斬るぞ!」
「はぁん? このぉ、やんのかよ」
竜牙会の若頭補佐のマーティンは、ロシズ卿の横柄な態度に、ついカッとなり掴みかかろうとする。
それを一番隊の五人が引き止めた。
「王都の騎士団を相手にする気がないのなら楯突くな。お前たちくらい握りつぶすことだって簡単だからな」
「そうかよ。じゃぁ、今からやろうじゃねえか」
「兄貴! もめてる場合じゃないだろ」
マーティンは、肩を掴む一番隊を引きずるようにロシズ卿の前まで行くと、睨みつけた。
「そんなに力があるんなら、ダンジョンの地上三階層なんてすぐだろう。さっさと行けよ」
「うるさいっ!黙れ! 本当にここにいないか確かめさせてもらう。おい、お前たち中を確認しろ」
ロシズ卿の合図に従者たちが竜牙会の事務所のドアを開ける。マーティンも一番隊の五人もそれを阻止しようとし、駆け寄った。
「中は誰もいませんね。というか、椅子と机しかないですよ」
従者は奥の仮眠室まで確認し、ロシズ卿に報告する。西に見えるダンジョンを遠目に見て、ロシズは睨みつけている。
「連れ戻すのならやめたほうがいい。とっとと諦めて王都に帰りな!」
マーティンのその言葉に、剣を抜いてロシズが切りかからんと馬から降りた。
その時、女の声が聞こえた。
「お前ら、そこで何してるんだ?」
兎人族のナミが、ゆっくりと歩いて来るのが見えた。
「お前か! キャサリンをダンジョンに連れ去ったというのは!」
「ああ、昨日の夜に連れて行ってやったど。地上三階層まではおいら一人で十分だからな」
その言葉に、あんぐりと口を開けるロシズ卿とその従者たちを見て、マーティンは笑いをこらえるのに必死だった。女の子が一人でダンジョン地上三階層まで行けるなんてだれも思わない。
「そんなわけがない。お前のようなチビの兎女がか? 一人でダンジョンだって? 笑えない冗談だ。」
「誰がチビだって? ふんっ、悔しかったらお前らも行ってみろよ?」
「くっ、悔しいわけないだろう。生意気なことを申すな!」
真っ赤な顔をして激昂するロシズに、素知らぬふりを決めたナミは口笛を吹く真似をした。
「姐さん、音が出てませんぜ」
「なっ、バカ! 音は出してないんだど。わざとだ、わざと」
本当ですかとマーティンと一番隊の男たちは、口々にナミにツッコミを入れた。
腕組みをしそっぽを向くナミを見て、男たちは笑う。
「あんたがあまりにもしつこくキャサリンに付きまとうから、ひっそりとオアシスで生きていきたいってさ。あんまりにもしつこいからな。どうせお前たちはダンジョンでは初心者だからな」
ナミの挑発に乗るほどロシズは短絡な男ではない。曲がりなりにも王都の文官。世襲貴族のため優秀かどうか別にして、挑発を受けたからと無鉄砲に戦いを挑むほどバカではなかった。
だが、女にダンジョンに逃げられたら簡単に連れ戻すこともできないことも事実。
ロシズは、爪を噛み悔しがる。
「おい、ダンジョンに向かうぞ」
「おいおい、お前たち、そんな装備でダンジョンに入るつもりか?」
ナミは、従者の格好を指差す。文官らしいローブを着て防具もなく帯剣しているのみだ。
従者たちも、心なしか不安そうな表情をロシズに向けている。
「ロシズ様。王都に戻って態勢を立て直した方がよろしいのでは?」
年配の従者がロシズに進言すると、小さく頷いたロシズは、戻るぞと号令をかけた。
「姐さん、どうやら諦めて帰ったようですぜ」
小声で、ロシズたちに聞こえないようにナミに耳打ちするマーティンにナミは答える。
「諦めたわけじゃないど。きっと大軍を連れて戻って来る、執念深そうな顔してたもんなぁ」
ナミは、ロシズたちの後ろ姿を見送ると、男たちに言った。
「お前たち、あいつらが街を出るまで尾行な。変な動きをしていたら報告だど」
「へいっ」
いつ戦闘になってもいいように短剣を忍ばせていたが使う機会がなくてよかったと安堵したナミは、そのまま冒険者ギルドへと向う。あいつらは必ず戻って来る。
儲ける絶好の機会だ。
◆
翌日、ロシズ卿は騎士二十名、傭兵十名に従者と合わせて約五十名で編隊しダンジョンにやってきた。
ダンジョンに入るには入場料がいる。馬も馬車も入ることができるが入場料を払う必要があった。
ナミは、昨日のうちに冒険者ギルドに行き入場料を、冒険者登録のない者は通常の三倍、馬などの乗り物は五倍の料金にするように伝えていた。
貴族たちは冒険者登録はしないため、その金額を払うことになる。
国王から経営権を任されているオーガスト家は、入場料も自由に設定できる権限を持っている。
ナミは、入場料を値上げさせ儲けの半分を竜牙会に払うように伝えていた。
あの人数なら、白金貨1枚と100ガメル金貨四枚分は竜牙会に入る。
それだけあれば、一晩中みんなで飲み食いしてもお釣りがくるだろう。
セイヤがアルーナに行って九日目。今日中には戻って来るだろう。
ナミは、ダンジョンの入り口に飲み込まれていく王都の阿呆どものを見送ると、腹を抱えて笑った。
「さてと、アンダルシアに行って祝いの準備をするど!」
<つづく>
<登場人物紹介>
●スピアーズ
二ブルの街の領主。ヴァンパイア王妃レベッカの眷属。
元々、セイヤたち竜牙会に理解があったが、レベッカから従うよう指示を受けている。
●キャサリン
栗色の長い髪を持つ美しい少女。エヴァンス伯爵令嬢だったが、爵位を剥奪され、現在はロシズに捕まらないようにナミに保護されている。
●マーティン
竜牙会の比較的早い段階でセイヤの手下になり、現在は若頭補佐。
なお、竜牙会の組員は全員ナミが若頭だと思っている。
●一番隊
隊長一名、隊員四名で構成されている。
特に武勇に長けた者はいないが、よく働く男たちだとナミはマイラ隊と共によく連れて回っている。
●酒場「アンダルシア」
獅子族の女主人カトリーナが経営するニブル最大の酒場。
毎晩、冒険者が集いどんちゃん騒ぎをする。
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