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<第二巻:温厚無慈悲な奴隷商人>
閑話②:ミアとルイ
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<ミア視点>
あの日、私はルイと一緒に屋敷のお掃除をしていました。
朝早くに、ご主人様が大きなお荷物を持って出かけて行かれたので、二人でお留守番でした。
この屋敷の主は、どのような仕事をしているのかわかりませんが、とても羽振りが良く、毎日たくさんお酒を飲まれていました。
それに、ときどき家に娼婦を招き入れておいででした。
私とルイは、通称『魔物の森』のそばの村で育った幼馴染同士。冒険者になりたくて村を出たのですが、才能がなかったみたいで依頼をこなせずに廃業。その時偶然にも、ご主人様にお会いしたのです。
「俺の屋敷には召使いがいないんだ。お前たちは働き口がないのだろう? どうだ、俺のところで働いてみないか?」
そう街で声をかけられたのです。ルイは警戒して、屋敷を見てから働くかどうか考えると言いました。
この時は、私たちは所持金も少なく、どうしようかと悩んでいたものですから、心の中では飛びつきたいお話でした。
それでも、念のためにと、ご主人様のお屋敷に行きました。
それはそれは立派なお屋敷で、お一人で住んでいるのがもったいないくらいでした。
こうして、ご主人様に拾っていただいたわけです。
私たちは、毎日掃除、洗濯、炊事と大忙しでしたが、ルイと二人でいると辛いと感じることはありませんでした。
旦那様がおでかけになってから、数刻後のことです。
お屋敷に、見知らぬ方が訪ねて来られました。ご主人様にお金を貸したそうで、金貸しの人でした。
ご主人様にお金を貸したけど返してもらっていない、と言っていました。
そして、一枚の証文の紙を見せられました。
そこには、お金が返せなかった時は、二人の奴隷を譲ると。その奴隷の名前の欄に、私たちの名前が書いてありました。
私たちは奴隷ではありません! 違います! 何度もそう言ったのですが殴られて、気が付いた時には手足を縛られていました。
目を覚ますと馬車の中、しかもルイの姿がなかったのです。
ルイは? ルイがいない…… 私は、急いで馬車から降りようとしましたが、手と足を拘束されていて派手に転んでしまいました。馬車が止まり、金貸しの人が私を怒鳴りつけます。
「おねがいします! 帰してください! ルイはどこにいるんですか……会わせて……」
馬車の壁をどんどん叩くと、ドアが開いて金貸しの人が言いました。
「ええいっ、やかましい! お前が気絶していた間に俺に逆らったから、男は殺してやったわ」
なんて酷い人たちなのでしょう。私はこの時から泣いて過ごすことになったのです。
◆
私は、半日ほど馬車に揺すられて小さな村に連れて来られました。
そして、私はチョルル村の奴隷商に売られたのでした。
金貸しの人は、私を無理やり裸にしました。着物を取り上げられ、汚い貫頭衣を投げられました。
裸のままとはいきませんので、仕方なく貫頭衣を着たのですが、それがそもそもの間違いでした。
奴隷の服を着てしまっては、奴隷ではないと言っても信じてもらえません。
案の定、奴隷商の人に、何度も奴隷ではないと言っても信じてくれなくて、悔し涙を流してしまいました。
その日から、涙ばかりが出て、頭の中にはルイのことでいっぱいでした。奴隷商の人も、困り果てていました。
怒鳴られたり、罵られたり、説得されたりしました。
もう死にたい、死んでやる、その思いが強くなるたびに首を吊り、壁に頭をぶつけ、石を飲み込みました。
そのたびに、助けてくださる奴隷商の方には、本当なら感謝の気持ちを持つべきなのでしょうが、私は死にたくてやっているのです。余計なお世話を掛けてもらう必要もありません。しかし、とうとう私は手足を縛られて、納屋に監禁されたのです。
何日が過ぎたでしょうか。この日、私に一条の希望の光が射した日になりました。
奴隷商人の偉い人が来たのです。奴隷商の人はニート様と呼んでいました。
きっと問題を起こす私に手を焼いて偉い人を呼んだのでしょう。このまま処刑されても、仕方ないと諦めました。
その時の私は生きる力がなく、彼のことも死んだと思い始めていました。彼の元へ行くために死んでしまいたいと思っていたのです。処刑されるのなら本望です。
しかし、奴隷商の人は、手足の枷を外して拘束を解いてくださいました。
売られるの? それとも処刑? そう思いましたが、違ったみたいです。
「何度も死のうとしたみたいだな。理由を教えてくれないか」
ニート様と呼ばれていた方が、私にそう聞いてきたのです。声色がとてもやさしいので、顔を上げて見てしまいました。
青い目は吸い込まれるほど澄んでいて、ウェーブのかかった髪が風に揺れているように錯覚するほど爽やかな表情です。
しかし、今まで何を言っても取り合ってもらえなかった私には、この方に話したところで何も変わらないのではないか、と思ってしまったのです。この人も奴隷商人。私を奴隷として売り払うつもりなのは明白です。
「教えてどうにかなるのでしょうか?」
口から自然と出てしまった言葉は、嫌味に聞こえたはずです。殴られるのかと身を硬くしてしまいましたが、この方は私に会うために二日もかけて来てくださったのだそうです。私を助けてくれるため?
そう思った瞬間、私の中でルイに会いたい気持ちが再燃して、彼に会わせてくださいとお願いしました。絶対に彼は生きているはず。そのためなら、なんだってします。一生奴隷のままでもかまいませんし、どんな仕事でも頑張ります。だから、ルイに会わせて!
奴隷商の人たちは、何か話ししていましたが今までと違って私の話を聞いて、何か解決策を探っているように感じました。
それに美しいお嬢様が、私の背中をさすって慰めてくれようとしました。こんな美しい人が汚れた体の私に躊躇なく触るなんて思いもしなくて、もしかしたら……この人たちなら……と、思い始めました。
私は、何か変わるのではないかという期待が起こり、話してみようかと思ったのです。
言葉を選び、ニート様にお伝えしたのですが、ルイのことを知らないようでした。やはり、無駄だったのかと思うと自然と涙が出ました。
その時です。虎柄の服を着た人が、金貸しの人がこの村の手前にある村でルイを売った可能性があると言うのです。
会いたい……。生きているのなら、ルイに会いたい!
私は連れて行って欲しいと懇願しました。早く彼に会いたかったのです。彼もきっと一人で苦しんでいるはずです。
しかし、彼を探しに行くのは虎柄の服を着た奴隷商の方だけに決まったようです。ルイを取り戻したかったら私はついていかないほうがいいと説得されました。奴隷として売られたルイを取り戻すことは簡単ではないのだそうです。
「良い知らせが来ることを信じて、今は落ち着いて待て」
ニート様がそう言って、ニコリと笑顔になると、何か希望がわいてきました。私の話に耳を傾けてくださり、解決しようと思案された方です。一生このご恩を忘れるわけにはいきません。
「はい……。旦那様には一生お仕えしご恩を返したいと思います。お嬢様もありがとうございます」
ルイを探しに行ってくださった方たちは夕方には戻るということで、私は女神に祈りながら待ちました。その間、ニート様とお嬢様がそばにいてくださったのですが、果物を持って来てくださったりしてとても優しくしてくださいます。
日が沈みかけた頃、私の願いが叶ったのです。あの時、お嬢様が納屋に走りこんできて、私に言ったのです。
「彼氏が見つかったみたいよ! さぁ、会いにいきましょう」
私は手を貸してもらい立ち上がると、久しぶりに立ったためか、それともルイに会える嬉しさなのか足が思うように動きません。
それでも、納屋の外に出てルイの姿を見た時、体の痛みもだるさも忘れて走り寄り、ルイに抱きつきました。
会いたかった……ルイ、生きていたのね……
ルイも私をしっかりと抱きしめて、泣いていました。早まって死のうとした自分が情けない。私を何度も助けてくださった奴隷商の方には感謝しかありません。
この日、私とルイはニート様の奴隷となることになりました。虎柄の人がニート様は冷酷で怖い人だと言っていましたが、どうしても信じられません。しかし、お嬢様の言葉に私は衝撃を受けました。
「ニート様に殴り殺されたいのでしょうか?」
お嬢様の言葉は、私たちの心に突き刺さります。重みというか、迫力というか……。実際に体験されたことがある人だけが発することができる迫力です。ニート様は見た目と違って、奴隷を殴り殺すことも厭わない冷酷な方なのだということが、お嬢様の言葉から伝わったのです。
トラ柄の奴隷商の方も、八つ裂きにされるぞと言い放つと、悪い顔をしてニヤついていました。
あぁ、私たちはこの後どうなってしまうのでしょうか。ニート様に助けられて解放されるのではないかと一瞬でも思ったのが間違いだったようです。
その夜、私たちはニート様のお部屋に寝ることを許されました。ただ、ルイと一緒に寝てはいけない、イチャイチャ禁止だと命じられました。イチャイチャとはなんなのかわかりませんが、おそらくセックスのことだと思います。
そういう二人は、ベッドの中で何やらゴソゴソと楽しんでおられるようでした。
<ルイ視点>
これがあのニート様か。チョルル村に連れてこられた僕が見たのは、あの非情の奴隷商人の息子ニート様だった。
僕の妹が売られた先がニート様の奴隷館ということは聞いていた。そして、そこの息子が奴隷を家畜以下に扱い、何人も殺してしまう人という噂も。
妹はきっと生きてはいまい。
妹は殺されるために生まれてきたんじゃない、そう憤りを感じていたんだが、目の前のニート様は噂と違って爽やかな印象だ。本当にこの人が、冷酷非情な悪党なのだろうか。
しかし、トラ柄の服を着た男が、助かったと思わない方がいいだとか、獅子人族の女が殴り殺されたいのかと、僕たちに言ったのでこの方が悪名高いニート様に間違い無いようだ。
ニート様の奴隷として買われた僕たちに未来があるのかわからないが、絶対ミアは俺が守っていく。
そして、僕の妹エリーナのことも……
あの日、私はルイと一緒に屋敷のお掃除をしていました。
朝早くに、ご主人様が大きなお荷物を持って出かけて行かれたので、二人でお留守番でした。
この屋敷の主は、どのような仕事をしているのかわかりませんが、とても羽振りが良く、毎日たくさんお酒を飲まれていました。
それに、ときどき家に娼婦を招き入れておいででした。
私とルイは、通称『魔物の森』のそばの村で育った幼馴染同士。冒険者になりたくて村を出たのですが、才能がなかったみたいで依頼をこなせずに廃業。その時偶然にも、ご主人様にお会いしたのです。
「俺の屋敷には召使いがいないんだ。お前たちは働き口がないのだろう? どうだ、俺のところで働いてみないか?」
そう街で声をかけられたのです。ルイは警戒して、屋敷を見てから働くかどうか考えると言いました。
この時は、私たちは所持金も少なく、どうしようかと悩んでいたものですから、心の中では飛びつきたいお話でした。
それでも、念のためにと、ご主人様のお屋敷に行きました。
それはそれは立派なお屋敷で、お一人で住んでいるのがもったいないくらいでした。
こうして、ご主人様に拾っていただいたわけです。
私たちは、毎日掃除、洗濯、炊事と大忙しでしたが、ルイと二人でいると辛いと感じることはありませんでした。
旦那様がおでかけになってから、数刻後のことです。
お屋敷に、見知らぬ方が訪ねて来られました。ご主人様にお金を貸したそうで、金貸しの人でした。
ご主人様にお金を貸したけど返してもらっていない、と言っていました。
そして、一枚の証文の紙を見せられました。
そこには、お金が返せなかった時は、二人の奴隷を譲ると。その奴隷の名前の欄に、私たちの名前が書いてありました。
私たちは奴隷ではありません! 違います! 何度もそう言ったのですが殴られて、気が付いた時には手足を縛られていました。
目を覚ますと馬車の中、しかもルイの姿がなかったのです。
ルイは? ルイがいない…… 私は、急いで馬車から降りようとしましたが、手と足を拘束されていて派手に転んでしまいました。馬車が止まり、金貸しの人が私を怒鳴りつけます。
「おねがいします! 帰してください! ルイはどこにいるんですか……会わせて……」
馬車の壁をどんどん叩くと、ドアが開いて金貸しの人が言いました。
「ええいっ、やかましい! お前が気絶していた間に俺に逆らったから、男は殺してやったわ」
なんて酷い人たちなのでしょう。私はこの時から泣いて過ごすことになったのです。
◆
私は、半日ほど馬車に揺すられて小さな村に連れて来られました。
そして、私はチョルル村の奴隷商に売られたのでした。
金貸しの人は、私を無理やり裸にしました。着物を取り上げられ、汚い貫頭衣を投げられました。
裸のままとはいきませんので、仕方なく貫頭衣を着たのですが、それがそもそもの間違いでした。
奴隷の服を着てしまっては、奴隷ではないと言っても信じてもらえません。
案の定、奴隷商の人に、何度も奴隷ではないと言っても信じてくれなくて、悔し涙を流してしまいました。
その日から、涙ばかりが出て、頭の中にはルイのことでいっぱいでした。奴隷商の人も、困り果てていました。
怒鳴られたり、罵られたり、説得されたりしました。
もう死にたい、死んでやる、その思いが強くなるたびに首を吊り、壁に頭をぶつけ、石を飲み込みました。
そのたびに、助けてくださる奴隷商の方には、本当なら感謝の気持ちを持つべきなのでしょうが、私は死にたくてやっているのです。余計なお世話を掛けてもらう必要もありません。しかし、とうとう私は手足を縛られて、納屋に監禁されたのです。
何日が過ぎたでしょうか。この日、私に一条の希望の光が射した日になりました。
奴隷商人の偉い人が来たのです。奴隷商の人はニート様と呼んでいました。
きっと問題を起こす私に手を焼いて偉い人を呼んだのでしょう。このまま処刑されても、仕方ないと諦めました。
その時の私は生きる力がなく、彼のことも死んだと思い始めていました。彼の元へ行くために死んでしまいたいと思っていたのです。処刑されるのなら本望です。
しかし、奴隷商の人は、手足の枷を外して拘束を解いてくださいました。
売られるの? それとも処刑? そう思いましたが、違ったみたいです。
「何度も死のうとしたみたいだな。理由を教えてくれないか」
ニート様と呼ばれていた方が、私にそう聞いてきたのです。声色がとてもやさしいので、顔を上げて見てしまいました。
青い目は吸い込まれるほど澄んでいて、ウェーブのかかった髪が風に揺れているように錯覚するほど爽やかな表情です。
しかし、今まで何を言っても取り合ってもらえなかった私には、この方に話したところで何も変わらないのではないか、と思ってしまったのです。この人も奴隷商人。私を奴隷として売り払うつもりなのは明白です。
「教えてどうにかなるのでしょうか?」
口から自然と出てしまった言葉は、嫌味に聞こえたはずです。殴られるのかと身を硬くしてしまいましたが、この方は私に会うために二日もかけて来てくださったのだそうです。私を助けてくれるため?
そう思った瞬間、私の中でルイに会いたい気持ちが再燃して、彼に会わせてくださいとお願いしました。絶対に彼は生きているはず。そのためなら、なんだってします。一生奴隷のままでもかまいませんし、どんな仕事でも頑張ります。だから、ルイに会わせて!
奴隷商の人たちは、何か話ししていましたが今までと違って私の話を聞いて、何か解決策を探っているように感じました。
それに美しいお嬢様が、私の背中をさすって慰めてくれようとしました。こんな美しい人が汚れた体の私に躊躇なく触るなんて思いもしなくて、もしかしたら……この人たちなら……と、思い始めました。
私は、何か変わるのではないかという期待が起こり、話してみようかと思ったのです。
言葉を選び、ニート様にお伝えしたのですが、ルイのことを知らないようでした。やはり、無駄だったのかと思うと自然と涙が出ました。
その時です。虎柄の服を着た人が、金貸しの人がこの村の手前にある村でルイを売った可能性があると言うのです。
会いたい……。生きているのなら、ルイに会いたい!
私は連れて行って欲しいと懇願しました。早く彼に会いたかったのです。彼もきっと一人で苦しんでいるはずです。
しかし、彼を探しに行くのは虎柄の服を着た奴隷商の方だけに決まったようです。ルイを取り戻したかったら私はついていかないほうがいいと説得されました。奴隷として売られたルイを取り戻すことは簡単ではないのだそうです。
「良い知らせが来ることを信じて、今は落ち着いて待て」
ニート様がそう言って、ニコリと笑顔になると、何か希望がわいてきました。私の話に耳を傾けてくださり、解決しようと思案された方です。一生このご恩を忘れるわけにはいきません。
「はい……。旦那様には一生お仕えしご恩を返したいと思います。お嬢様もありがとうございます」
ルイを探しに行ってくださった方たちは夕方には戻るということで、私は女神に祈りながら待ちました。その間、ニート様とお嬢様がそばにいてくださったのですが、果物を持って来てくださったりしてとても優しくしてくださいます。
日が沈みかけた頃、私の願いが叶ったのです。あの時、お嬢様が納屋に走りこんできて、私に言ったのです。
「彼氏が見つかったみたいよ! さぁ、会いにいきましょう」
私は手を貸してもらい立ち上がると、久しぶりに立ったためか、それともルイに会える嬉しさなのか足が思うように動きません。
それでも、納屋の外に出てルイの姿を見た時、体の痛みもだるさも忘れて走り寄り、ルイに抱きつきました。
会いたかった……ルイ、生きていたのね……
ルイも私をしっかりと抱きしめて、泣いていました。早まって死のうとした自分が情けない。私を何度も助けてくださった奴隷商の方には感謝しかありません。
この日、私とルイはニート様の奴隷となることになりました。虎柄の人がニート様は冷酷で怖い人だと言っていましたが、どうしても信じられません。しかし、お嬢様の言葉に私は衝撃を受けました。
「ニート様に殴り殺されたいのでしょうか?」
お嬢様の言葉は、私たちの心に突き刺さります。重みというか、迫力というか……。実際に体験されたことがある人だけが発することができる迫力です。ニート様は見た目と違って、奴隷を殴り殺すことも厭わない冷酷な方なのだということが、お嬢様の言葉から伝わったのです。
トラ柄の奴隷商の方も、八つ裂きにされるぞと言い放つと、悪い顔をしてニヤついていました。
あぁ、私たちはこの後どうなってしまうのでしょうか。ニート様に助けられて解放されるのではないかと一瞬でも思ったのが間違いだったようです。
その夜、私たちはニート様のお部屋に寝ることを許されました。ただ、ルイと一緒に寝てはいけない、イチャイチャ禁止だと命じられました。イチャイチャとはなんなのかわかりませんが、おそらくセックスのことだと思います。
そういう二人は、ベッドの中で何やらゴソゴソと楽しんでおられるようでした。
<ルイ視点>
これがあのニート様か。チョルル村に連れてこられた僕が見たのは、あの非情の奴隷商人の息子ニート様だった。
僕の妹が売られた先がニート様の奴隷館ということは聞いていた。そして、そこの息子が奴隷を家畜以下に扱い、何人も殺してしまう人という噂も。
妹はきっと生きてはいまい。
妹は殺されるために生まれてきたんじゃない、そう憤りを感じていたんだが、目の前のニート様は噂と違って爽やかな印象だ。本当にこの人が、冷酷非情な悪党なのだろうか。
しかし、トラ柄の服を着た男が、助かったと思わない方がいいだとか、獅子人族の女が殴り殺されたいのかと、僕たちに言ったのでこの方が悪名高いニート様に間違い無いようだ。
ニート様の奴隷として買われた僕たちに未来があるのかわからないが、絶対ミアは俺が守っていく。
そして、僕の妹エリーナのことも……
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