異世界に転生したと思ったら勇者じゃなくて魔王で魔王軍育成計画始まりました。

織田っち

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ようこそ魔王様、さぁ始めましょう魔王軍育成計画を!!

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「魔王様、魔王様」

(誰かの声がするな。ん?魔王様?俺が作ってたゲームの世界みたいなノリか?)

龍雅が目を開けるとそこには一人の美人な女性がこちらをじっと心配そうに見つめていた。

「魔王様、よかった。お目覚めになられた。」

「誰?」

「あっ、ご紹介が遅くなり申し訳ございません。魔王様の配下。サキュバスのリーゼと申します。」

「サキュバス?あのエッチしまくって男の精力を奪って男を使い物にならなくしちゃうっていうあのサキュバスか?」

「はいっ!!そのサキュバスです。まぁ、私はまだその・・・したことはないんですけど・・・・。」

「ん?なんて?」

「なんでもありません!!」

「まぁ、いいや。んで、俺が魔王ってどうゆうことだ?ここはゲームかなんか?」

「いえ、そうではございません。魔王様が元いらした世界では俗に異世界と呼ばれる世界でございます。」

「えっ、異世界?本当に?」

リーゼは証拠とばかりに自身の持つ羽を動かして見せた。

「本物だ。てっきり作り物かとばかり。」

「ご理解いただけたようでなによりでございます。」

「ここが異世界なのはそれを見て信じないわけにはさすがにいかないからな。それで俺が魔王ってのはどうゆうことなんだ?普通転生とか召喚されるなら勇者としてってのが王道だとは思うんだけど。」

「そこは私が説明致しましょう。」

どこからともなくそんな声が聞こえたかと思うと目の前に突然一人の女性が現れたのである。

「初めまして、私はあなた方の世界でいう神に連なる者です。」

「ふっ、もう淫夢だったり神だったり本当に異世界なんだなここは。」

「さすがは社畜、受け入れるのがお早くて助かります。」

「あんまり嬉しくない評価だな。それは俺はなぜにこの世界に召喚?転生?させられたんだ?」

「私の気まぐれです♪」

「ここでも社畜かぁぁぁぁ!!!」

思わず叫ばずにはいられなかった龍雅であった。

「では、落ち着かれたところでお話を進めても?」

「あぁ、構わない。」

「ここは異世界、テレナール。あなたにはここで新たな魔王となってほしいのです。」

「魔王ねぇ。またなんで神様が魔王を作りたがるんだ?普通は人間に力を貸して勇者を導いたりするもんだろ。」

「えぇ。人間が善政を行う者達だけであればそうしたでしょうね。」

「どうゆうことだ?」

「以前は魔族も人間も同じようにこの世界で生活しておりました。しかし、約500年ほど前に魔族と人間の間に大きな戦争が起こり、この世界のバランスが崩れてしまったのです。」

神の話を要約すると、500年前に起きた世界戦争で魔族側が破れ前魔王が死んだ。
それにより悪魔、魔物、魔族などをまとめる力を持った者がいなくなってしまい魔物達はそれぞれバラバラに行動し、人間を各地で襲うようになった。
そこで、人間達は冒険者や兵士を使って戦い大きく乱れることがない程度に平和は
続いている。
しかし、そんな生活のために人間側の国王達、お偉いさん達は私腹を肥やすような行動に走り、人間側の秩序も乱れに乱れてしまっている。
そこで、以前の魔族と人間が協力して生活していたあの時代に戻すためにはどうすればいいかと考え、新しい魔王を誕生させようと思い、社畜道爆走中だった俺を召喚したというわけらしい。

「それで俺は特殊能力も力もないただの社畜なわけだが、そんな俺に魔王をさせてもすぐにやられるのが落ちだと思うんだが、そこはどうなのよ。」

「ご安心ください。そこはもちろんこちらにお呼びする時に力や能力を付与しております。右下に小さなマークが見えませんか?」

「これは・・・。俺が作ってたゲームのアイコンじゃないか!!」

「はい。龍雅さんの記憶を元に作らせていただきました。」

龍雅がそこに視点を注目すると自身のステータスを確認することができた。

名前:ヤマガミ リュウガ
職業:魔王

HP:999999
MP:999999

使用可能属性 全て
固有能力 召喚、契約、創造、統率者


「ははは、すげぇ、チートだなおい。」

「魔王なのですから、それくらいで問題ないでしょう。」

「それで俺はまずなにから始めればいい?最終的な目的は?」

「まずは魔王軍の戦力増強でしょうか。今の魔王軍は魔王様と私だけしかおりませんので。」

「最終的な目的としてはこの世界の均衡をあるべき状態へと戻してほしいというのが私の願いではありますが、それまでの過程やそれから先は龍雅さんの自由ですよ。」

「なるほどね。まぁ、最終目標へはゆっくり進ませてもらうとして、戦力増強と言ってもなぁ。近くの村でも襲うとか、そうゆうことか?」

「もちろんその手法もありますが、私がさずけた能力の中にある創造という固有能力で配下を創造してはいかがですか?」

「ほう、それは面白そうだな。んで、やり方はどうすればいいんだ?」
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