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ベール西岸諸国連合戦

ベール西岸諸国連合の参加国

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 ベール西岸諸国連合とは大陸西海岸沿いの8カ国の連合である。





 ベール聖王庁国。

 ロスタ聖王国。

 ソナ王国。

 ベードス島国。

 デム王国。

 デシノ王国。

 都市国ルゼ。

 都市国ルバリオ。





 この8国家で形成されている。

 元々、経済同盟の色合いが強かったが邪神軍の台頭によって、軍事同盟になってしまい・・・

 邪神軍がデム王国を滅亡させた事で(国王は逃がしたが)・・・

 残る7国の抵抗が激化。

 デム戦線で第1師団が押されつつある。





 ウンザリな状況だった。

 それを打開する為に新将軍のモルデーシアは兵を無心したが、それならば一層、邪神軍の全兵力で潰した方がいいというのがオレの考えだったが・・・






 その旨を配下のベーレに伝えると、

「お気を付け下さい、ライザス様。ベール聖王庁国とは名ばかりで、裏では悪魔王スライが暗躍しておりますから。『まだ生きていれば』の話ですが」

 はあ? そうなの?

 面倒臭い事になったな。

「因みにソイツの属性は?」

「【強制】です。人間族はそれで操られてますから」

「戦闘系じゃないのか。厄介だな」

 『戦闘系じゃないなら楽勝なのにどうして』かって?

 そりゃ、相手がまともに戦わないからだよ。

 変則攻撃なんて対処のしようがないからな。

 ってか、最低1300歳だぞ、むこうは。

 経験値が違い過ぎる。

「はい。下手をすれば育てた配下の闇の眷族達が一斉に寝返る可能性があるかと」

 ほらな。

 それに居なくなってても、拙い。

 他の悪魔王に【強制】を喰われてたら、他の属性を持ってるって事だから。

 藪蛇だったか、もしかして各個撃破作戦。

「ベーレ達は大丈夫なんだよな?」

 オレが確認の為に問うと、

「主従契約がありますから」

「ふむ。気を付けよう」

 オレはそう呟いたのだった。
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