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ベール西岸諸国連合戦

西部方面大遠征の1000日後

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 ベール西岸諸国連合は名前の通り、海岸沿いの諸国の集まりだ。

 つまり邪神軍は南側の『暗黒平原』に続いて、西側からの侵攻の心配もなくなった訳だ。

 次はレーゼル領の北側のユール領の奪還だ。

 ここは一度、国家を潰して邪神軍の領土にしたが、バーバラ様の死等々で戦線が崩壊してレーゼル領まで押し込まれたからな。

 そんな訳でラスタロス領に帰る道すがらユール領を攻撃した。





 まあ、やったのはドス将軍の軍で、13万人に膨れ上がったオレの軍は後詰としてゆっくりと進軍しただけだったが、それでもドス将軍の軍だけで簡単にユール領を奪還した。






 そしてようやくオレの軍団はレーゼル領へと帰還した訳だが・・・





 西方面への移動だけで180日。

 ベール聖王庁国の聖都ベルエンゼルの攻略だけで150日。

 他のベール西岸諸国連合の制圧に300日。

 ベール西岸諸国連合の移動に100日。

 ユール領の制圧と移動に50日。

 更にリンデア領の移動まで60日。

 まあ、その他にも他部隊との合流待ちに7日間とか、将軍会議で他の将軍待ちとかで5日間とか、そういうのが積もり積もって200日。






 つまりは合計1000日以上の大遠征となった訳だ。





 帰還してみると・・・・・・・





 ラスタロス領はいい感じに瘴気が漂ってた。

 西部のペガサスの泉なんて、陸軍がベール西岸諸国連合に向かう際に、周囲の森を燃やして泉をゾンビ達で汚したので、帰ってきた時には邪気塗れになってたし。

 北部のゴブリン王国は拠点を北に移してる。女も総て連れて行ってるし、生き残った人間族なんて僻地の見過ごされたのが数千人程度だ。もう完全に闇の眷属の勢力圏で瘴気溜まりから魔物が生まれる場所になっていた。

 それらの魔物は上位個体に勧誘させた。

 言葉、または力尽くで。

 そうそう、男の小悪魔族が1人誕生してたので、ちゃんと主従契約をしといたぞ。





 リンデア領もいい感じだ。

 エマ湖を与えたフロッグマン族が大量繁殖してる。その数、5万人超え。

 北岸側のドラゴンゾンビが潰した拠点は廃墟で幽霊族の住処となってて、幽霊族300体も登用したし。





 マンデロ領も良かった。

 田畑管理の食糧生産の為に人間族を残したら、反乱が多発してて、それを鎮圧してて魂が25万個くらい浮遊してて全部回収出来て。

 死骸は総て骸骨兵とゾンビに転用だ。これで10万の兵が増えた。
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