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帝国誕生
【暗黒騎士side】異形の怪物に喰われる
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暗黒騎士の中で一番有名なのは2500年間生きてるソーデアだ。
名前通り、女の暗黒騎士だった。
暗黒騎士とは悪の巨神ゾワメード・モカの帰依者の事だが、天空神殿への試練の時はまだただの聖騎士だった。
それが天空神殿の試練から300年後に暗黒面に堕ちて暗黒騎士となった訳だが、天空神殿への試練の褒美の【不老長寿】は六柱神より解除されないままだった(または悪の巨神ゾワメード・モカが与えたか)。
ソーデアがどこに居るかは不明。
大陸中の『ソーデアを倒して名を上げたい』全員が探してるのだから。
因みにソーデアは普段は隠れアジトでイケメンのダークエルフ5人にチヤホヤされながらお姫様のような生活を送っていた。
なのだが、そのダークエルフの1人が城塞都市デルピエナ出身で故郷と連絡が取れないと泣き付いた為、物見遊山で城塞都市デルピエナに出向いてしまっていた。
そして外周の迷宮魔法を裏ワザで突破し、廃墟と化した城塞都市デルピエナに君臨する異形の怪物と遭遇し、
「何よ、これぇぇぇぇぇっ!」
身長181センチの人間で、外見年齢27歳の黒髪ロングで茶褐色肌の美貌を誇った暗黒騎士ソーデアは異形の怪物に喰われて絶命したのだった。
◇
その夜、トルオンは夢を見た。
雲の上に立ってた訳だが・・・・・・
眼前には身長172センチ、ピンク髪ロングで眼光鋭く、茶褐色肌で真っ裸の女神が立っていた。
装飾品は黄金の髑髏3個の首飾り。
衣裳は纏っておらず、真っ裸だ。
六柱神の中でこの描写は1女神だけ。
破壊の女神エアロ・モカだ。
悪の巨神ゾワメード・モカと同様に名前にモカが付いている。
兄妹説や巨神の一部説があり、宗教によって解釈が違う。
裸なのにも意味があり、巨神から切り離されて誕生した瞬間や破壊の波動で服が破ける等々の解釈があった。
まあ、トルオンは質問する気も起きなかったが。
もし禁句だったら確実に殺される事を理解していたので。
「これは・・・お初に御意を得ます、破壊の女神エアロ・モカ様」
トルオンは当然のように雲に片膝を突いて挨拶して、
「あっ」
ローアングルから破壊の女神エアロ・モカの下腹部が見える事に気付いて絶句した。
『そのままでいいぜ』
男っぽい喋り方だった。
『おまえは気付いてないようだけど、ここ2000年のオレの悩みの種の解決に間接的に貢献したからな。褒美だ。林檎をやる。喰いな』
「はっ、いただきます」
トルオンはノータイムで渡された林檎を食べ始めた。味は一緒だったが。
『これで残るはお堅いポロロだけか。ポロロの許可が出たら晴れて四半神の仲間入りって訳だな。まあ、おまえならなれるだろう』
「お待ちを。ええっと、それでは、つまり今は?」
『仮に決まってるだろ。天空神殿への試練だけで四半神になろうとは図々し過ぎるぜ』
「なるほど。良い事を教えていただきありがとうございました、破壊の女神エアロ・モカ様」
『じゃあ、頑張りな』
その言葉でトルオンは夢から眼が醒め・・・
裸のベリラベートが横に眠る自室のベッドで、
「そうか。仮だったのか、まだ」
と呟いたのだった。
名前通り、女の暗黒騎士だった。
暗黒騎士とは悪の巨神ゾワメード・モカの帰依者の事だが、天空神殿への試練の時はまだただの聖騎士だった。
それが天空神殿の試練から300年後に暗黒面に堕ちて暗黒騎士となった訳だが、天空神殿への試練の褒美の【不老長寿】は六柱神より解除されないままだった(または悪の巨神ゾワメード・モカが与えたか)。
ソーデアがどこに居るかは不明。
大陸中の『ソーデアを倒して名を上げたい』全員が探してるのだから。
因みにソーデアは普段は隠れアジトでイケメンのダークエルフ5人にチヤホヤされながらお姫様のような生活を送っていた。
なのだが、そのダークエルフの1人が城塞都市デルピエナ出身で故郷と連絡が取れないと泣き付いた為、物見遊山で城塞都市デルピエナに出向いてしまっていた。
そして外周の迷宮魔法を裏ワザで突破し、廃墟と化した城塞都市デルピエナに君臨する異形の怪物と遭遇し、
「何よ、これぇぇぇぇぇっ!」
身長181センチの人間で、外見年齢27歳の黒髪ロングで茶褐色肌の美貌を誇った暗黒騎士ソーデアは異形の怪物に喰われて絶命したのだった。
◇
その夜、トルオンは夢を見た。
雲の上に立ってた訳だが・・・・・・
眼前には身長172センチ、ピンク髪ロングで眼光鋭く、茶褐色肌で真っ裸の女神が立っていた。
装飾品は黄金の髑髏3個の首飾り。
衣裳は纏っておらず、真っ裸だ。
六柱神の中でこの描写は1女神だけ。
破壊の女神エアロ・モカだ。
悪の巨神ゾワメード・モカと同様に名前にモカが付いている。
兄妹説や巨神の一部説があり、宗教によって解釈が違う。
裸なのにも意味があり、巨神から切り離されて誕生した瞬間や破壊の波動で服が破ける等々の解釈があった。
まあ、トルオンは質問する気も起きなかったが。
もし禁句だったら確実に殺される事を理解していたので。
「これは・・・お初に御意を得ます、破壊の女神エアロ・モカ様」
トルオンは当然のように雲に片膝を突いて挨拶して、
「あっ」
ローアングルから破壊の女神エアロ・モカの下腹部が見える事に気付いて絶句した。
『そのままでいいぜ』
男っぽい喋り方だった。
『おまえは気付いてないようだけど、ここ2000年のオレの悩みの種の解決に間接的に貢献したからな。褒美だ。林檎をやる。喰いな』
「はっ、いただきます」
トルオンはノータイムで渡された林檎を食べ始めた。味は一緒だったが。
『これで残るはお堅いポロロだけか。ポロロの許可が出たら晴れて四半神の仲間入りって訳だな。まあ、おまえならなれるだろう』
「お待ちを。ええっと、それでは、つまり今は?」
『仮に決まってるだろ。天空神殿への試練だけで四半神になろうとは図々し過ぎるぜ』
「なるほど。良い事を教えていただきありがとうございました、破壊の女神エアロ・モカ様」
『じゃあ、頑張りな』
その言葉でトルオンは夢から眼が醒め・・・
裸のベリラベートが横に眠る自室のベッドで、
「そうか。仮だったのか、まだ」
と呟いたのだった。
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