99 / 180
鬼退治編
斬られ役と巫女、装備する
しおりを挟む
99-①
……何たる不覚ッッッ!!
勇んでオーガ退治に飛び出したものの、オーガと戦う武器が無い!!
武光は頭を抱えた。術で戦うという手もあるが、リョエンのそれとは違い、自分の未熟な術では、飢え死に寸前の敵すら倒しきれないという事を、武光は先程の戦いで思い知らされたばかりだ。
「くっそーーー、俺のアホーーーっ!! どないしたらええねん!!」
「……武光殿」
頭を抱える武光にジャトレーが声をかけた。
「来てくれ……見てもらいたいものがある」
「えっ、あっ……ハイ」
武光とナジミは、アジト内のジャトレーの自室に案内された。机の上に、細長い木の箱が置いてある。
「開けて下され」
「は、はい……こ、これはッッッ!?」
箱の中に入っていたのは、一振りの剣であった。
黒光りする刀身は、長さおよそ二尺(=約60.6cm)、幅広で分厚く、形状的には中国の柳葉刀に似ている。そして、長さおよそ八寸(=約24.24cm)の柄には西洋のサーベルのように鍔と一体型のカップ状のナックルガードが付いており、更に、ナックルガードには鋭い鋲が五本、縦一列に並んでいた。
「ジャトレーさん、この剣は……?」
「……《魔穿鉄剣》」
「ません……てっけん……?」
「儂が作った剣じゃ……儂の工房が襲撃された際、儂の弟子の一人が、命からがらここに運び込んだ一振りじゃ……失敗作じゃがな」
「えっ? 失敗作……これが!?」
ジャトレーの意外な言葉に武光は戸惑った。目の前に置かれた剣は、武光の目にはもの凄く立派な剣のように映ったのだが……素人には分からない何かがあるのだろうか……?
「……剣としての完成度ではないよ」
武光の疑問を見透かしたかのようにジャトレーが言った。
「武器としての完成度で言えば、この剣は……今まで儂が何百と打ってきた刀剣の中で五指に入る出来じゃ。刀身には、姫様のカヤ・ビラキや、お主のイットー・リョーダンの刀身に使われておる《皇帝鋼》に次ぐ硬度と強靭さを誇る《黒王鉄》を用い、儂の持てる技術の全てを使い、鍛えに鍛え、磨きに磨き抜いた……この剣とまともに打ち合える剣はこの国には数本しかあるまい」
「え? ほんなら……」
「しかしな……先程も言ったように、儂はその剣に、持てる技術の全てを込めた……だが……儂はそれ以上に、その剣に強い怒りと憎しみを込めてしまった」
そう言って、ジャトレーは苦い表情を作った。
「……怒りと、憎しみ……?」
「ああ……あれは、マイク・ターミスタが魔王軍に襲撃される半月程前じゃったか……この街の南にある小さな村が魔王軍の襲撃に遭い、全滅したという知らせが入った。その村には……儂の全ての技術を伝えても良いと思っておった若い愛弟子と……その愛弟子に嫁いだ儂の孫娘がおった……」
苦渋に満ちた表情のジャトレーにナジミは恐る恐る聞いた。
「ジャトレーさん……そのお弟子さんとお孫さんは……」
「ああ……死んだよ……奴らに殺された。それを聞いた瞬間、儂は居ても立ってもおれなくなって……気付いたら鍛冶場でこの剣を打っておった。奴らが憎い……!! 奴らを皆殺しにする為の剣を……!! とな」
そう言って、ジャトレーは遠い目をした。
「儂は死んだ愛弟子に、『剣を作るというのは、只の作業ではない、神聖な儀式である。されば、剣を打つ時は雑念を捨て、澄んだ心で打たねばならぬ』と散々言い続けてきたというのに……肝心の儂はこのザマよ。この剣は儂の剣の中で五指に入る出来じゃが……同時に、刀匠としては最も唾棄すべき剣でもある」
ジャトレーは自嘲気味に笑ったが、武光は首を左右に振った。
「いいえ、ジャトレーさん。ジャトレーさんにとっては失敗作でも……今の俺には必要な刀です!!」
「……儂は、この剣をお主に預けるべきか迷った……いや、今でも迷っておる。強い怨念が宿った剣は……使い手の心を徐々に蝕み、狂わせ、不幸を呼ぶ……」
ジャトレーは不安げに言ったが、武光はそれを笑い飛ばした。
「なんのなんの!! 怨念が使い手の心を徐々に蝕むとか……考え過ぎですって!! ほら、こうやって持っても全然大丈……鬼共は撫で斬りじゃあああああ!! うおーーーーー!!」
魔穿鉄剣を手にした瞬間、武光は狂乱の雄叫びを上げていた。
「た、武光様ーっ!? ……とうっ!!」
「おげぇっ!?」
ナジミの浄化式・ローリングソバット(に酷似した技)を鳩尾に喰らい、手から魔穿鉄剣を取り落とした武光は正気を取り戻した。
「ぐうっ……お……俺は一体!?」
「しっかりして下さい!! 徐々にどころか一瞬で蝕まれちゃってるじゃないですか!?」
「ご、ごめん……ちょっと油断して……鬼共マジぶっ殺す!! うおーーーーー!!」
「あー、もうっ!!」
落とした剣を拾い上げた瞬間に再び狂乱の雄叫びを上げた武光に、本日二度目の浄化式ローリングソバットが炸裂した。
悶絶する武光をよそに、ナジミはジャトレーに聞いた。
「ジャトレーさん、他に武器は無いんですか? 私も、身を守る為の武器が欲しいです」
「うむ……ある事はあるのだが……」
そう言って、ジャトレーはとある武器を取り出した。
「こ、これは……?」
「《スイ・ミタタリオ》……失敗作じゃがな」
「えっ? 失敗作……って言うか、これ……パイプ椅子ですやん!?」
起き上がって、スイ・ミタタリオを見た武光は思わずツッコんだ。
「椅子ではない!! 打撃武器としても盾としても使う事が出来、なおかつ、戦いが無い時には日用品としても使える万能武器を目指して辿り着いた形状がたまたまコレだったんじゃ……骨組みの金属筒には黒王鉄を用い、儂の持てる技術の全てを使って、鍛えに鍛え、磨きに磨き抜いた……この椅子とまともに打ち合える椅子はこの国には数脚しかあるまい」
「椅子は打ち合う物じゃありませんからね!? って言うか、椅子って言うてもうてますやん!?」
「う、うむ……儂もスイ・ミタタリオは武器としてより、日用品として使っておったものじゃから……つい。あ、ちなみにスイ・ミタタリオには怨念とかは特に込もっておらんぞ」
「そ、そうですか。それにしても……」
「うむ……」
「「異様にしっくりくるなぁ」」
スイ・ミタタリオというパイプ椅子……もとい、武器を握り締めるナジミを見て、武光とジャトレーは同じ感想を持った。
「ジャトレーさん、魔穿鉄剣……お借りします!!」
「うむ……気を付けてな。いくら剣が直っても、使い手がおらぬでは意味がないからな」
「はい!! 行くぞナジミ!!」
「ハイ!! 武光様!!」
オーガの角を集めるべく、魔穿鉄剣を装備した武光とスイ・ミタタリオを装備したナジミは再びアジトを飛び出した!!
……何たる不覚ッッッ!!
勇んでオーガ退治に飛び出したものの、オーガと戦う武器が無い!!
武光は頭を抱えた。術で戦うという手もあるが、リョエンのそれとは違い、自分の未熟な術では、飢え死に寸前の敵すら倒しきれないという事を、武光は先程の戦いで思い知らされたばかりだ。
「くっそーーー、俺のアホーーーっ!! どないしたらええねん!!」
「……武光殿」
頭を抱える武光にジャトレーが声をかけた。
「来てくれ……見てもらいたいものがある」
「えっ、あっ……ハイ」
武光とナジミは、アジト内のジャトレーの自室に案内された。机の上に、細長い木の箱が置いてある。
「開けて下され」
「は、はい……こ、これはッッッ!?」
箱の中に入っていたのは、一振りの剣であった。
黒光りする刀身は、長さおよそ二尺(=約60.6cm)、幅広で分厚く、形状的には中国の柳葉刀に似ている。そして、長さおよそ八寸(=約24.24cm)の柄には西洋のサーベルのように鍔と一体型のカップ状のナックルガードが付いており、更に、ナックルガードには鋭い鋲が五本、縦一列に並んでいた。
「ジャトレーさん、この剣は……?」
「……《魔穿鉄剣》」
「ません……てっけん……?」
「儂が作った剣じゃ……儂の工房が襲撃された際、儂の弟子の一人が、命からがらここに運び込んだ一振りじゃ……失敗作じゃがな」
「えっ? 失敗作……これが!?」
ジャトレーの意外な言葉に武光は戸惑った。目の前に置かれた剣は、武光の目にはもの凄く立派な剣のように映ったのだが……素人には分からない何かがあるのだろうか……?
「……剣としての完成度ではないよ」
武光の疑問を見透かしたかのようにジャトレーが言った。
「武器としての完成度で言えば、この剣は……今まで儂が何百と打ってきた刀剣の中で五指に入る出来じゃ。刀身には、姫様のカヤ・ビラキや、お主のイットー・リョーダンの刀身に使われておる《皇帝鋼》に次ぐ硬度と強靭さを誇る《黒王鉄》を用い、儂の持てる技術の全てを使い、鍛えに鍛え、磨きに磨き抜いた……この剣とまともに打ち合える剣はこの国には数本しかあるまい」
「え? ほんなら……」
「しかしな……先程も言ったように、儂はその剣に、持てる技術の全てを込めた……だが……儂はそれ以上に、その剣に強い怒りと憎しみを込めてしまった」
そう言って、ジャトレーは苦い表情を作った。
「……怒りと、憎しみ……?」
「ああ……あれは、マイク・ターミスタが魔王軍に襲撃される半月程前じゃったか……この街の南にある小さな村が魔王軍の襲撃に遭い、全滅したという知らせが入った。その村には……儂の全ての技術を伝えても良いと思っておった若い愛弟子と……その愛弟子に嫁いだ儂の孫娘がおった……」
苦渋に満ちた表情のジャトレーにナジミは恐る恐る聞いた。
「ジャトレーさん……そのお弟子さんとお孫さんは……」
「ああ……死んだよ……奴らに殺された。それを聞いた瞬間、儂は居ても立ってもおれなくなって……気付いたら鍛冶場でこの剣を打っておった。奴らが憎い……!! 奴らを皆殺しにする為の剣を……!! とな」
そう言って、ジャトレーは遠い目をした。
「儂は死んだ愛弟子に、『剣を作るというのは、只の作業ではない、神聖な儀式である。されば、剣を打つ時は雑念を捨て、澄んだ心で打たねばならぬ』と散々言い続けてきたというのに……肝心の儂はこのザマよ。この剣は儂の剣の中で五指に入る出来じゃが……同時に、刀匠としては最も唾棄すべき剣でもある」
ジャトレーは自嘲気味に笑ったが、武光は首を左右に振った。
「いいえ、ジャトレーさん。ジャトレーさんにとっては失敗作でも……今の俺には必要な刀です!!」
「……儂は、この剣をお主に預けるべきか迷った……いや、今でも迷っておる。強い怨念が宿った剣は……使い手の心を徐々に蝕み、狂わせ、不幸を呼ぶ……」
ジャトレーは不安げに言ったが、武光はそれを笑い飛ばした。
「なんのなんの!! 怨念が使い手の心を徐々に蝕むとか……考え過ぎですって!! ほら、こうやって持っても全然大丈……鬼共は撫で斬りじゃあああああ!! うおーーーーー!!」
魔穿鉄剣を手にした瞬間、武光は狂乱の雄叫びを上げていた。
「た、武光様ーっ!? ……とうっ!!」
「おげぇっ!?」
ナジミの浄化式・ローリングソバット(に酷似した技)を鳩尾に喰らい、手から魔穿鉄剣を取り落とした武光は正気を取り戻した。
「ぐうっ……お……俺は一体!?」
「しっかりして下さい!! 徐々にどころか一瞬で蝕まれちゃってるじゃないですか!?」
「ご、ごめん……ちょっと油断して……鬼共マジぶっ殺す!! うおーーーーー!!」
「あー、もうっ!!」
落とした剣を拾い上げた瞬間に再び狂乱の雄叫びを上げた武光に、本日二度目の浄化式ローリングソバットが炸裂した。
悶絶する武光をよそに、ナジミはジャトレーに聞いた。
「ジャトレーさん、他に武器は無いんですか? 私も、身を守る為の武器が欲しいです」
「うむ……ある事はあるのだが……」
そう言って、ジャトレーはとある武器を取り出した。
「こ、これは……?」
「《スイ・ミタタリオ》……失敗作じゃがな」
「えっ? 失敗作……って言うか、これ……パイプ椅子ですやん!?」
起き上がって、スイ・ミタタリオを見た武光は思わずツッコんだ。
「椅子ではない!! 打撃武器としても盾としても使う事が出来、なおかつ、戦いが無い時には日用品としても使える万能武器を目指して辿り着いた形状がたまたまコレだったんじゃ……骨組みの金属筒には黒王鉄を用い、儂の持てる技術の全てを使って、鍛えに鍛え、磨きに磨き抜いた……この椅子とまともに打ち合える椅子はこの国には数脚しかあるまい」
「椅子は打ち合う物じゃありませんからね!? って言うか、椅子って言うてもうてますやん!?」
「う、うむ……儂もスイ・ミタタリオは武器としてより、日用品として使っておったものじゃから……つい。あ、ちなみにスイ・ミタタリオには怨念とかは特に込もっておらんぞ」
「そ、そうですか。それにしても……」
「うむ……」
「「異様にしっくりくるなぁ」」
スイ・ミタタリオというパイプ椅子……もとい、武器を握り締めるナジミを見て、武光とジャトレーは同じ感想を持った。
「ジャトレーさん、魔穿鉄剣……お借りします!!」
「うむ……気を付けてな。いくら剣が直っても、使い手がおらぬでは意味がないからな」
「はい!! 行くぞナジミ!!」
「ハイ!! 武光様!!」
オーガの角を集めるべく、魔穿鉄剣を装備した武光とスイ・ミタタリオを装備したナジミは再びアジトを飛び出した!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる