Over the Life ~異世界変身冒険奇譚~

鳥羽

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第1章 無一文から始まる異世界生活

第1話 神様と契機

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 転移って知ってる? 簡単に言うと僕は異世界に派遣されるお仕事をした。中学卒業後真っ白の履歴書に初めて職歴が・・って書けるわけないけど。そんなもの書いたこともないけど。

 派遣をお願いしてきたのはこの世界の神様の一柱。派遣先は愛するゲームの元になった世界。

 愛しい世界と生活を守るため旅立ったコミュ力に難有りの半引き篭もりが、外に連れ出され様々な出会いを経て笑って死んだりする半生の物語。


  ▽


「もしもーし、司くん、起きてくださーい」

 うるさいな。ログアウトするためにベッドに横になってるのに起こすんじゃ、

「起きてってば! こんなかわいい童女待たせるなんてそれでも男ですか」

 あー今生の自キャラ両性ですから。男じゃないですから。それじゃ。

「・・・権限、介入。干渉を開始。強制誘導。いいから起きて私を助けてぇぇ!!」

 アホ毛を掴んで引っ張られる。握り易いからだろうけど地味に痛い。

「やっと起きたー」

 へらり、と緊張感の無い顔で少女が笑う。いいから掴みあげてる手を離しなさい。

 どちら様でしょうか? 不法侵入? 制限どうやって越えた? ってここどこ。アトリエでも回廊でもない。ログアウトできない。

 立ち上がり周囲を見回す。白くてふわふわとした、しかしキラキラと粒子が流れる距離感が狂う空間に楚々と立つ少女。なんだこの空間。長時間いたら発狂しそうになる精神実験室か。

「あーごめんなさい。もうちょっと寄せます」

 一瞬でスクランブル交差点のど真ん中。行き交う人々はこちらを見もしない。すり抜けた。うん、信号が赤になって車がこっちに突っ込んでくる。ないわー。

「これならいいでしょ!」

 精神不安定だなこの人。大丈夫かな。僕。

 うららかな春の日差し、心地よい風が新緑まぶしい木々の間をさわやかに吹き抜けていく。森林浴ですね。とてもいいと思います。このまま寝ログアウトさせてくれれば完璧です。

「落ちるんじゃないです。はぁ、話し進めますからね。寝転んだら頭蹴り上げますから」

 暴力的な美少女とか一部のご高尚な趣味をお持ちの方なら泣いて喜ぶでしょうけど、僕は生憎と痛いのも怖いのも遠慮したいチキンハートなのでさっさとこの空間から脱出したい気持ちで一杯だ。さっさと話を聞かせて開放してくれ。

「逃げられませんから。あきらめてください。わかりました、暴力的言動パターンは排除します」

 さっきから適当に聞き流してたけど、会話成立してる?

「脳内の思考くらい読めます」
「プライバシーの侵害です。即刻ここからの解放を求めます」

「いいんですか? あなたの大切なOver the Lifeが今危機に晒されていて、もしかしたらサービス終了するかもしれないんですよ?」

「! よくない! いいわけない!」

 急にサービス終了となったら生き甲斐も収入も失ってしまう。OTLの物をリアルマネーでも売ることで小遣いレベルとはいえ生活費を稼いでいるのに、それができなくなったら何を頼りに生きていけばいいんだ。

 頭一つ下から見上げてくる少女の薄青の目が期待に輝く。

「それで君、だれ?」

「私はこの世界(OTL)を作った神様です」

 神を自称する少女はどこかで見たような、見たことないような美しい容姿で、ちぐはぐで一貫性の無い動作や表情を繰り出す。慈愛に満ちた笑みを浮かべた次には、幼女の顔で露骨に媚びる。そして下衆の顔で蔑みの言葉を吐く。なかなか気持ち悪いです。

 その歪さが逆にその存在がヒト以外の何かと言っている様で興味を惹かれる。

 濃い金の髪はつややかに天使の輪を幾重にも描き身の丈よりも長く、肌は上質な黄味がかった陶器。前は短く後ろに行くにつれ長くなる白ワンピース。100が99人美少女だと言う容姿だろう。中身が残念というかヒトから逸脱してる感が拭えず違和感がひどい。

「良好な関係を築くためにあなた様のファーストキャラの性別、背丈、年齢、容姿を参考に情報を集めこの容姿を構築いたしましたがご不満があるのでしょうか?  基本的にファーストキャラのみプレイヤーのメイキングが大きくキャラクターの容姿にかかわってくるため、このような姿がお好みかと考えたのですが」

「容姿はまだいいよ。ひどいのは言動の一貫性の無さかな・・・」

 神格パーソナリティをインストールしてください。お願いします。

「たくっ、めんどくせぇけど、おまえのためじゃないんだからな。言動も一緒に情報収集してっから、そこから相手が好意的に受け取ったケースを参考にやってんだ」

 この話の通じて無さ。さすが神様。もう信じますからいい加減話を進めたい。そしてせめて僕がつっこまずに済む程度には学習してくれることを祈る。

「こほん、単刀直入に申し上げます。この世界を救ってください。今私は創造管理責任が問われています。相手は別の世界の創造神様です。世界の名前はベネルファーレン。創造神様はずっと神格が上の神でその世界は創造神様がほとんどを作られました。私は世界創造の練習としてベネルファーレンを参考に世界を創りました。それがOTLです」

「・・・どれくらい参考にしたの? 」

「・・・ほぼ全部ですかね? てへぺろ」

「丸パクリじゃねぇかぁぁぁーーーーー!!!!」



  ▽



「人間の世界のルールは全然わからないのでぇ、ゲームとしてやばい所は相談して変えて、後の運営は氏子さんと眷属にお任せっきりなんですけどー、今回は神様同士の問題でどうにか私が解決しなきゃって。

 神様同士でもルールってあって、話し合いの結果今回は私がベネルファーレンの世界の改善に協力したら見逃してくれるって話になったんです。改善って言っても詳しくは創造神様からお聞きするしかないですー。今から一緒に行きましょう!」

「まって、なんで僕なの? 他にいい人絶対いるよ! プレイヤー人口何万いると思ってるの!」

「あなたを選んだ理由ですか? まず第一にログイン時間の長さです。これであなたは上位1%です」
 お仲間はきっと職業ゲーマーとか、療法でログインしてる人とか、とにかく日常=ログインの方々だろう 。

「そこからさらに魂核の情報を読み取りました。あなたはスキル適正の幅広さ多様さが群を抜いています。様々な状況や環境への適応、言ってしまえばしぶとさを買いました。あとは称号が面白かったです」

「最後の関係あるの?」

「ありますよ、称号によって転生時付与される加護がほとんど決まります。称号は精霊や他者からの評価、生き方で簡単に付きますが、その称号を見て神や上位精霊が転生時に干渉して気に入った生物に加護を与えます。ねえ<良くも悪くも地に足が着いてない>さん。≪浮遊の加護≫は役に立ってますか?」

「すごく、役に立ってます・・・」

 飛行・浮遊関係の魔術やスキル使うコストだだ下がり。潜在適正値は大幅アップ。おかげさまで普段から浮きっぱなしで何も無いところで転ぶことが減りました。
 魔道具か浮遊魔術適正があれば誰でもできるのメジャーな浮遊だが、加護があれば操作精度や変換効率を高くし易いので妨害を受けても抵抗できるようになり、実用性が段違いに上がりました。ありがとうございます。

「どういたしまして。じゃあ行きましょ。創造神様、候補者をお連れしました。お招きいただけますか?」

 そう女神が告げた途端世界は暗転、数瞬後に宇宙に放り出された。頭上に白い光球、認識したら正面になった。暖かでじんわりとしたバレーボールくらいの大きさの煌き。神聖すぎてうちの世界の駄女神が申し訳ございませんと頭を下げたくなる。

「思考丸見えなんですからね?」

 うるさい駄女神。ここまで格が違うと読まれてもまあいいかで流せるんですよ。


「どうやら、こちらの方が良いみたいだね。はじめまして来訪者、協力するかどうかに当たって話を聞きたいというということで良いかな?」



 おお、落ち着いた渋い声に理知的な話し方。憧れます。

「名前はなんと言うんだい?私のことはベネルとでも呼んでほしい」

「宝条司です。司って呼んでください。ベネル様にお会いできて光栄です」

 この声で頼まれたら話の内容如何に関わらずうんって言ってしまいそうです。大人になりきれていない自覚があるから余計に魅力的に感じる。

「・・・敬称はいらないよ。こちらは話を聞いてもらう立場だからね。最初に断るも受けるも君の自由である事を明言しよう。ただし、断った場合にはそちらの女神と私に会っていた間の記憶は封じさせてもらうことに同意してもらいたい」

「ご高配頂きありがとうございます」

 何聞いても無かったことにしてくれるなら安心。さすが創造神様。

「さて、事の経緯を軽く説明しよう。私の世界と酷似した世界があると密告を受け、ゲームという世界で構築されたOTLという世界を見つけた。神が世界創造の際に他の世界を参考にするのはよくあることなのだが完全に真似るとはプライドは無いのかと不快に思った。

 しかし同時によくできてると感心もしたよ。ルール違反ではあるのでしばらく観察させてもらってからそちらの女神と上位の管理神に説明を求めた。神同士での話し合い結果、そちらの世界の優れた点をこちらにもたらしてくれたら不問に処す事とした。

 私がね、もたらしてほしいのは生き物の自由な心の輝きなんだ。君たちの世界ではほぼ全ての人はみな望んでその世界にいた。人以外の生き物も制約を受けながらものびのびと生きていた。多少人が優位な調整がしてあることは認めるがそれでもそれは私が欲してこの世界には足りていないものだ。

 私が私として存在できる世界を与えられたように、私も私が生み出した生き物たちにもそれを与えたい。与えているつもりではあるのだが気付いても思い出してももらえていないがね。ああ、少し感傷的になってしまったようだ。すまない。

 もちろんそちらの”ゲーム”という世界の在り方ゆえ、そのような生き方が許容され易い事は理解している。

 しかし私の世界と酷似した世界で適応した生き物であれば、それに可能性があるなら賭けてみたいと思った。

 君が失敗しても私の世界は恙無く続いてゆくだろう。失敗の責任はそちらの女神にとらせる。私の望みは君があちらの世界で自由に生きていたように私の世界でも自由に、傲慢に生きて世界に自由の在り方のひとつを示してほしいという事」



 ▽



「分からないことは聞いて下さい。私もできるだけ答えます」

 背後でさっきから黙っていた女神からフォローが入る。 大体の経緯と要望は分かった。しかし気がかりな点はたくさんある。

「ベネル様いくつか質問していいですか?」
「敬称はいらないと言ってるのに・・・好きなだけ聞くといい」
「ありがとうございます。まず、その依頼を受けてこちらに来た場合あちらの世界の僕はどうなるのでしょうか?」

 それに対してはいつの間にか横にいた女神から回答があった。

「流れとしては読み取ったゲームの魂核情報と魂の情報を創造神様にお渡しし、こちらで肉体を作っていただきます。なのでこちらの世界の肉体が損なわれることはありません。又、自我の連続性に関しては保証します」

「あとは、時間かな? 私の世界でいくら過ごしても戻るときには大きくとも数時間のズレで戻れるようにしよう」


 ここまではすごくいい条件が出ている。しかしまだ聞きたいことはある。

「それと、戻る条件・死亡時の扱い・失敗とされる条件があれば教えてください」

「戻る条件・・そうだな、魂核の消滅もしくは君が心を喪う事、あとは元の世界に帰りたいと心から望んだときには元の状態で戻そう。

 私の世界では転生と蘇生が一般的なのはOTLと同じだから知っているね? 死亡に関してはそれに倣う。しかし君が魂核のみになり自発的な活動できなくなることはこちらとしても困るのでそれもゲームと同様に配慮しよう。失敗は君がそう思い望みを失った時だ」


「ベネル様からの指示はありますか? 」

「指示というか、お願いはする。もちろん報酬などの見返りは十分に与えるつもりだ。断ってくれてもかまわない。君のやりたいようにしてくれるのが一番だ」

「うちの世界の(駄)女神様。そっちからはお願いがありますか?」

「あります。ただしこちらからそちらの世界に私が単独で何かを送るということはできません。私がそちらに行くこともできません。私にはOTLの情報収集処理業務がありますし今回も創造神様に場を作ってに招いていただだいたからこそここにくることができています」

 明かされる衝撃の事実。OTLの神がかった複アカ探知能力に納得。しかし今回の件には役に立たないにも程がある。

「なので創造神様にお願いしてそちらの世界に時機を見て新しい人材を送る予定です。ご要望があれば創造神様を通して私に連絡を取ってください。条件はありますが考慮します」


「私の分かる範囲にはなるが 手持ちのアイテムなどはこちらでも使えるようにしておこう。あとは私もサポートするよ。直接手を出してしまうと世界が歪んでしまうし、一方的に与えることはとても良くないから基本的に夢で相談に乗るくらいしかできないがね。言語については無論問題ないようにする。人の社会について教えてくれる人物はこちらで手配しよう」

「至れり尽くせりですね」
「これくらいしかできないことが申し訳ないよ。創造神と言っても力の分制約は大きい」
「アイテムで思い出しましたけど、従魔や契約精霊は連れて行けますか?」
「どんな子を連れて行きたいのかな?」
「できればホワイトドラゴンと精霊馬とスライムは一緒に連れて行きたいです」
「ふむ、女神」
「はい」
「この飛龍と精霊馬であればこちらにも似た種族がいるので大丈夫だろう。私の世界にもスライムはいるが、全て核を有している。申し訳ないが核の無い存在を降ろすことはできない。それに似せたアイテムとしてなら構築できるだろうが自我は無いだろう」
「スライム便利でかわいいのに」

 スライムは癒し系。クランの先輩の変身形態のスライムは除く。

「このスライム種はOTLでプレイヤーの要望を元に作られた大衆向けペットスライムですから」
「ペットガチャにこんな罠があるなんて・・・」

 連れていけなくてごめんよ。そしてゴミの処理はまた考えよう。

 ここまで話を聞いてこの世界ベネルファーレンに行くのもいいかと思った。それに断って帰って全部忘れて、何も分からずいきなりサービス終了なんて悲しすぎる。

 親の遺産と家賃の要らない部屋が有るから路頭には迷わないだろうけど、確かに生き甲斐なんだ。廃人になりかねない。ゲーム的な意味で無く。

「どうやら了承してくれたようだね。改めて私の世界にようこそ、愛しき子。君とその選択を歓迎する」

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