Over the Life ~異世界変身冒険奇譚~

鳥羽

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第2章 司のあわただしい二週間

第15話 そっと胸を見る

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 ▽

「どういうこと? ラクリマ」
「そのままだ。僕は弱い、僕は役立たずになりたくないと喚いている」
「何も聞こえないよ?」
「人には契約者以外聞こえまい」
「ザーカさんは聞こえてるって事ですよね?」
「聞こえちゃいるが、最近ようやく魂核登録できるようになったばっかで、詳しく聞こうとしても要領を得ないんだよ。悲しいとか怖いとかは良く聞こえる」

「ちょっと待ってください。従魔と魂核登録出来るようになるんですか?」
「契約者との縁が深まれば人とも出来るようになるぞ? 出来ないならダンジョンでどうやって蘇生すんだ」

 ・・・ペット周りが仕様が違いすぎます。ゲームだと契約者のおまけ扱いだったのに。ガチャペットに至ってはダンジョン外死亡でも時間経過で自動蘇生の手間のかからなさでした。

「ちょっとコロナとラクリマの登録していいですか?」
 ザーカさんたちに了解を取って左側に座る白柴に触れる。

「コロナー登録できるらしいからやっちゃおう」
『よくわかんないけどやってみるね!』
「僕が先に飛ばすから同じように返してね」

 精神音をコロナに飛ばす。返事は、ずがん! と顔面サイズの岩をぶつけられた様なイメージ。あーーーー!! ちょ痛い! 頭いたいぃ! ・・すぐ終わった。あ、アルフリートさんごめんなさい。右隣に倒れて膝の上に突っ伏していたらしい。
「司! 大丈夫か!」
『つかさごめん! 痛かった?!』
「んー大丈夫だよ」

 のろのろと上体を起こす。何だったんだあれ。

「そのドラゴン制御苦手なのか?」
「そうなのコロナ?」
 そこまで下手だとは思えないのだが。
『おんなじくらいにしようと思ったけどできなかった、ごめん、小さいのむずかしい』
 どうやら出力を絞った細かな操作は苦手なようだ。そう言われればコロナの魔術は基本大味。
 これは登録だけして普通の思念通話は極力しない方がいいしさせない方がいい。ここにも運営の配慮はあったのか・・ドラゴンがコレだとクレームしか来ないだろう。

「コロナ、ちゃんとできたから気にしなくていいよ。今まで通りお話ししようね?」
 おそらく思念通話と念話で仕様が違うのだろう。幸い念話は問題ない。
『うん、あっちはしないようにする!』
「ラクリマー」
「断る」
 まだ何も言ってないよね?
「今のままで十分足りている。不要だ」
 確かにそうですけど。まあいやがられてるし、いいか。精霊は普通死なないし。

「お待たせしましたザーカさん。ラクリマ詳しく教えてくれる?」
「ザカール、お前はこの狐に自分が死んだときの魂核拾いを任せているそうだな」
「そうだな、重要な仕事だ。臆病で義理堅い黒狐には向いているだろ?」

 そうか、死んで助けが来ない場合のセーフティとしての従魔なのか。

「この前どこかで怪我をしてきたらしいな」
「この前? ああ、ズイーグの群れが来た時か。軽傷だったぞ?」
「それでもこの臆病者には堪えたようだな」

 ソックスがザーカさんの胸に顔を摺り寄せている。責めているような、悲しんでいるような。きっと両方だろう。

「コロナは何て言っているか分かる?」
『なんとなく? 大体?』
「遠くから見てるだけで何もできない。一緒に戦いたい、役に立ちたいとは健気なものだ」
「そうか・・」

 狐の頭を大きな掌が撫でる。お前に戦う事を求める気は無かったんだけどそれがしんどかったのか。ごめんな、と謝るザーカさんの指を狐がかぷりと噛む。

「・・・ザーカが教えてくれないなら私たちに教えてもらう、だそうだ」
『うん、ぼく強そうだって!』

 わお、白柴だけど中身はドラゴンですよ? 確かに強いけど四足歩行くらいしか共通点ないと思う。

「っていってもなぁ、司は戦闘は専門外だろ?」
「格闘はまったく専門外ですけどヒーラーとしてならそれなりですよ」
「まじか」
「まじですって。僕を何だと思っていたんですか?」
「いやード田舎から来た使徒様としか知らん」

 確かに常識は無いですけど! 田舎者以下ですけど!! 異世界人だと言う訳にもいかず適当に誤魔化す。

「なのでついでに冒険者登録もしたいんですよね。ユリーカさん、登録ってどれくらいかかります?」
「トト長官の紹介状に登録の事も書いてあったし、Dランクですぐ出来るぞ」
「Dってダンジョン行けます?」
「おう、Dから討伐もいける。ダンジョンに行きたいのか?」
「何があっても行きます」

 例え一人でPT探しから始めることになったとしてもな! ラクリマとコロナいるし空戦はできるもん・・・。素材集めさえできれば何とか生きていける。きっと今ならアルフリートも付いて来ててくれるはず。

「威勢のいいヒーラーは何時でも大歓迎だ! ついでにフリーならいい番(つがい)でも捕まえてひっついちまえ! どうだザーカ、結魂相手にはこんな平らな両がいいぞー?」

 両って両性の事か。自動翻訳さん、分かりますけど何か違う感がします。そして聞き捨てならない暴言が飛んでくる。

「平らって・・・それが結魂と何か関係あるんですか?
「ん? 本当にド田舎に住んでたんだな。特徴の薄い両性は身綺麗に生きてきましたって事だろ?」

 ・・・・・・

 貧乳はステイタスだと思っていた時期が僕にも(略)。貧乳 が 今までの経験値を表しているとか聞いないよ!! 確かに胸も尻もありませんけどこれはひどい。思い当たる節は自他ともに有るので反論できない。つらい。

 レイムさんに感じた親近感もソレなのか? 次からどんな顔して会えばいいの。花畑できゃっきゃ二人で走る幻想が浮かぶ。顔を両手で覆い俯く。もう帰りたい。自分は知らずとも人からはそう見られていたんだろうか、死にたい。魂核をちぎって窓から投げ捨てたい。そうしたら創造神様の所にエスケープできる。

「つ、司、大丈夫だ。特徴の薄い両性など珍しくない」
「ダンジョンのヒーラーとしては珍しいけどな」

 ザーカさん完璧な追い打ちです。僕ここになにしにきたんだっけ・・・・。

 ▽

 空気を読んで膝の上に来てくれたコロナの胸毛に顔を埋める。もふもふは偉大。撃沈した精神のサルベージ。
 少し迷惑そうな顔をしている気がするがこの時ばかりは許してほしい。

『司ちゃんはそんなに性交渉がなかったのがつらいのか?』
『そうじゃなくて、そう他人に見られてる事がつらい』
 ラクリマさん、手加減してください。涙なら後から流しますから。
『今からでもすればいいではないか。前から思っていたが何を恐れる』
『高度なコミュニケーションとしての性交渉に苦手意識があるだけですー』

 コミュニケーション能力に難がある人間にはそこまでたどり着ける気がしない領域。お金を払って同意の上であればまだ想像できる。しかし僕には男女とか関係なく性的な意味で他人に裸を晒す度胸も理由も無い。

『つかさ、だいじょうぶ?』
「コロナ、ありがとう。もう大丈夫」

 とりあえず、この体を恨んでも仕方ない。本当にそう見られるのが嫌になったら偽乳(にせちち)でも盛ろう。

「取り乱してごめんなさい。どうしようもないのでひとまず考えない事にします」
 必殺、後回し。
「あー、こっちも悪かった。すまん」
「ユリーカさん、教えてくれてありがとうございます」
 知らないよりはマシだった、はず。

 先ほどと同じようにタグに冒険者としてのライセンス情報を登録してもらう。
 タグに記録する装置は転職の時の水晶に似ていた。違うのは起動にユリーカさんの魔力も必要な事かな。

 それと、コロナが狩ってきた獲物が売れるか確認を取る。
「密林アメーバなら買い取るぞ。貢献値と売り上げどっち優先だ?」
「それはどういう事ですか?」
「ああ、卸した物をとにかく高く買ってくれるところに売るか、売値は下がっても世界銀行が指定している所に売って貢献値を稼ぎたいかの違いだな。あとはただ単に援助目的で国や団体の指定も出来る」
「貢献値って?」
「各ギルドのランクを上げたり、ダンジョン内での権利を得るための物だな」
 つまりお金最優先だとランクは上がりませんよと。

「ランクが上がるメリットって何ですか?」
「知名度が上がって指名依頼が来やすくなるし、何かと融通が利く。高ランクの冒険者はどこの国でも歓迎されるから移住しやすくなる。社会的な地位が有ると話が楽に通る事は多い。煩雑な手続きが面倒ならエージェント雇うのも手だな」

 うーん、今は地位よりお金かなぁ。エージェントとかはいい記憶が無いのでパス。
「しばらくは貢献値はいいです」
「わかった、引き取りはカウンターでやってるからそこに出してくれ」
「それと、トトさんから聞いたんですけど、討伐モンスターの自動記録をしてくれるタグ付属の魔道具があるって聞いたんですけど。それってどこで頂けますか?」
「じゃあついでに渡しとくわ」

 小さな金属で縁取られた魔石を手渡される。タグの穴に嵌めて言われるままタグを起動すると連動して起動し、青紫に染まった。
 これを付けっぱなしにしていれば自動的に記録されるらしいのですごく楽。
 モンスターの自動照合機能が有り、履歴もタグ経由で見る事もできるそうです。

 話題が逸れたが問題はソックスの事だ。
 キャンキャンと鳴いているが僕にはさっぱり何を言っているか分からない。

「うーん、鍛えるにはダンジョンが一番いいんだろうけど今は離れられないしなぁー」
 ダンジョンという言葉が聞こえる。僕に動物の耳が有ればぴくんと立っただろう。

「アルフリートさん、ダンジョンにソックス連れて行っていいですか?」
「無茶を言うな。攻略に連れていくには可哀想だろう」
「最初から本格的に攻略する気はないですよ。観光と様子見で浅い階層に行ければいいなと。ソックスが居ても行ける範囲にしか行かないというのはどうですか?」
「・・・私は構わんが契約者はザーカだ」
「ザーカさん、今度僕たちがダンジョン行く時にソックスも連れて行っていいですか? 何分僕はダンジョンは初めてなので危険な戦闘はしません。それにアルフリートさんもいますしね」
 ね、アルフリートさん? 

 ラクリマもコロナもいる。意思疎通は大丈夫だろう。蘇生も僕ができる。

「そうか、ソックスお前行ってきたいんだな? 約束してくれ、こいつはまだ弱い、無茶はさせないでくれ。それとあんた達の実力を知っておきたい。今から訓練所行けるか?」

 まだ確認できてない事がたくさんあったので、勿怪の幸いと思い喜んで頷いた。

 ▽

 戦闘をするだろうし何時もの恰好を呼び出す。ユリーカさんは俺も見たいけど時間がなーと言って残念そうに帰っていった。

 訓練所はギルド会館の奥にある建物で、広さはサッカーコートくらいある。高さは人が飛ぶ分には大丈夫だろうがコロナには低すぎる。結界が全面に張り巡らされているのが分かる。

 鎧を被せてある案山子が並んでいるコーナーや、簡単な水場、危険と立札のあるトラップコーナー等があったが、殆どはただの地面。

 ソックスはザーカさんの足元から離れない。・・本当に大丈夫だろうか。

「ザーカさん、実力を知るって言われましたが何をすればいいですか? アルフリートさんと戦えばいいですか?」
 その場合ラクリマとコロナはこっち陣営でお願いします。

「それじゃあ戦いにならんだろうしゴーレムとの対戦でいいか?」
「へぇ、ゴーレム居るんですね」

 ザーカさんは手慣れた様子でパネルを操作している。

 地面が盛り上がり3Mくらいのマッドゴーレムが一体現れる。

 僕たちは物理型じゃないし相性は悪くない。大丈夫そうなのでさくっとやってしまおう。

「ラクリマ、よろしく。コロナ、足止めお願い」

 鳥形態に変身し飛翔。ゴーレムから距離を取る。コロナが突撃し、それに反応したゴーレムは腕を振りかぶって攻撃を仕掛ける。速度は思ったよりあるが、結界を足場にコロナはジャンプし回避。
 空ぶった腕は地面にぶつかり、下がった無防備な頭に対しわんこブレス。白い光が頭を爆破し土塊(つちくれ)が四散する。まだ動けるらしいゴーレムが振り向きコロナに駆け寄ろうとするが、その足は地面に沈み込み勢いが殺される。ラクリマ作成簡易沼地、浅いが足を取るには十分。

 背後から光線を乱射。上半身は吹き飛んだが油断は出来ないので降下せず観察。動きは停止している。損壊率による判定なのかな? ゴーレムは形を崩し、土に戻った。
ザーカさんに見せるのが目的だったので全員で挑んだが、これならソロでも大丈夫そう。さすが訓練用。

「戦いたくねぇPTだなこりゃ」
「ありがとうございまーす」

 その後ゴーレムが3体5体と増え、アイアンゴーレムも追加されたが、コロナにとってはいい遊び相手で犬姿で結界足場を駆使しながら無邪気にゴーレムの間を駆け回り相打ちを誘発。隙を見て光や聖系統の魔術で攻撃し各個撃破。
 コロナにはヘイストとマジックアップを強めに付与し自由にやらせる。

 ラクリマは汚れるのが嫌なのか遠距離攻撃と嫌がらせに徹していた。距離を取る僕たちに土のランスや柱が飛んでくるが、速度もないし単発では回避は容易い。アイアンゴーレムが追加されてから連携を見せてくるようにもなったが、機敏で魔術攻撃がメインの犬と、飛行し遠距離攻撃といやがらせに徹する相手には相性が悪すぎたと思います。

「コロナー、ラクリマ、落とすから退避」

 飽きてきた僕はやり方を変えて倒そうと試みる。上空からの爆弾の投下。単発威力はそんなないから3個でいいか。地面に転がり数秒で爆発。ドドドーンと響く音、火薬のにおい。中位の炎魔術くらいの威力。確殺は2体か、まあまあ。コロナももういっかみたいな顔してるし、魔力を集中させ自分の頭上に小規模魔術式を展開。ゴーレム上空を旋回し魔力を細かく調べる。ここなら大丈夫。

 ゆっくりと、マナをかき回す。飾り尾羽をスプーンに見立てて。さっきからの魔術でいい具合に場は乱れている。小さな魔力嵐(まりょくらん)。今はこの規模でしか出来ないけど丁度いいか。

 この嵐は目には見えない。見えないけれど全ての魔力操作に影響を及ぼす。ゴーレムが自己の形を形成する魔力の制御を失ったのか土に還って行く。魔石も無い土人形なら仕方ない。

 味方も魔力操作が下手だと自爆する大迷惑な僕の必殺技(笑)。使いどころが大変少なすぎて使える時に使っておかないとね!

「あー・・よく分かった。あんたを敵に回さんようにするわ」

 ザーカさんそんな呆れた顔をしないで下さい。ちゃんとTPOは心得てますから。どうやら合格は頂けたようだ。それでもダンジョンに行けるかはトトさんとの今晩の話し合い次第なのでそうザーカさんに断っておいた。もちろん行ける様最大限努力はします。

 あとザーカさんと魂核登録もしておいた。ザーカさんの音は意外なことに線香花火のような儚い煌めきのイメージを喚起した。予想外で不思議そうに見上げたらよく言われるとどこか寂しそうに微笑まれた。
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