戦国に咲く苧環~秀吉に叛いた夫婦~

あじしおん

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 四 金打

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 陽の高さからして、正午を少し過ぎた頃。
 波と吉親が仕合を終えて、今後について話し合おうという、まさにそのときであった。
 広間の外。回廊のあたりから、せわしない無数の足音が聴こえてきた。せわしない、と表現するには、少しばかり物々しいか、などと波が考えを巡らせたとき。
曲者くせもの! 曲者じゃ!」
 という叫び声が轟いた。二人はすぐさま傍らの太刀を手に手に立ちあがる。と、同時に、
御免ごめん!」
 という声とともに勢いよく襖が開かれる。波は反射的に、刀の柄にその手を添えた。
 突如として開けた視界の先には一人の男がかしずいている。かれの名は、堀田ほった玄十郎げんじゅうろう真由まさただという。家中でも指折りの槍の名手である。
「いかがしたのじゃ?」
 と、短く問う波。
「摂津の商人を名乗る者が一人、城門の前に現れまして……」
 家中随一の手練れ、玄十郎真由は騒ぎの元凶について、とくとくと語った。
「要するに、薬売りを称する商人の荷を検めておったところ、刀やら着物やらが出てきたということか」
 かいつまんで反復する吉親。それに同意する真由。
「それに、その者の身なりが、どうも商人と申すより物乞いのようでありまして……」
「それは、たしかに怪しいな……」
 と、吉親が同調する。
「手形は?」
 と、波は訊いてみる。それに対して、確認できていることを告げる真由。かれは加えて、それが本物であろうと言った。
「その者、名はなんと申しておった?」
 今度は吉親が男に問う。
「たしか、中間なかま十二郎じゅうじろう靱負ゆきえなどと申しておりましたが、おそらくは偽名かと存じます」
 そう答える真由。すると、途端に吉親のけたたましい笑い声が響いた。そんな城主を前に、呆気にとられる波と真由。そんな二人を意に介さない様子で告げる吉親。
「その男、今すぐにとおせ。くれぐれも丁重にたのむぞ」
 吉親の言葉に対し、二人は未だ得心がいかぬとばかりに、その顔を見つめる。
「なんじゃ、まだわからぬのか? 商人をかたるその|御仁は幼名を十二郎と申される、摂津の国主、荒木村重殿に相違ない」
 このうえない衝撃的な事実に、みるみるその顔から血の気を失う真由。吉親は、慌てて立ちあがり、今にも駆け出そうという男の肩を引っ掴んで留め置いた。
「その者の正体についてだが、家中の者たちを含め、決して漏らすでないぞ」
 その言葉に今度は困惑の色を浮かべる真由。
「さすれば、他の者らには、いかように説明を……」
 戦場にて比類なきほどに暴れまわる武士らしからぬ、なんとも弱弱しい声音である。
「そうさなあ……」
 と呟きざまに、しばし黙考する吉親。やがてかれは、そうじゃ、と言って続ける。
「もとは畠山の家に仕えた家臣であったが、今は攝津に居を構えて、全国津々浦々裏を相手に薬売りを生業とする商人。此度は三木にて注文を受け、商いついでに旧知の仲である波の様子を窺うべく、この城へ参った。というのはいかがであろうか」
 その提案には堪らず眉根を寄せる波であった。本音を申すなれば、畠山の家のこと、特にその配下の者たちのことは思い出したくはなかった。
 けれども、他に案は浮かんでこない。ひとまず、現状を打開するべく、渋々ながらに夫の案を承服した。この手しかないのだ、と自らに強く言い聞かせて。
 それを聞き届けるや否やに、真由は脱兎のごとく駆け出した。
 波は、目の前の夫の顔を見つめる。すらりと梁の通った鼻、凛々しく整った眉の下には、くっきりとした二重瞼の生気漲る双眸。真一文字に結ばれた薄く、形のいい唇。精悍という他にない武者ぶりのするその顔立ちに、よく映える月代である。加えて、五尺五寸ばかりの身の丈は、骨太で無駄がなく、四十とふたつを迎えるにしては、多分に若々しいといえる。
 そうして波は思う。この、別所吉親という男。知恵が回り、軍略に長け、おまけに腕も立つ。そのうえ、他を思いやることのできる心優しき男である、と。だが、稀に見せる驚くべき気の短さが、玉に瑕である、と。
 それからほどなくのことである。真由が一人の男を伴って、再び広間に姿を現した。
「いやあ、縄を打たれたのは初めてじゃ。危うくこの首、ねられるかと、肝を冷やしましたぞ」
 と言って豪快に笑いながら、男は無遠慮に広間へ足を踏み入れる。
 波は土くれ色に汚れた男の顔をまじまじと見つめる。その目は細く、そのうえに薄い眉が添えられている。団子のような鼻が顔の中央に在る。全体的にのっぺりとしていて、なんとも印象に残りにくい顔立ちである。
 男は襤褸布のような衣に身を包んでいる。
 真由が、物乞いのようであると評したのも納得のいくところであった。 土くれ色に汚れ、襤褸布に身を包んだ男は、鼻がもげてしまいそうなほどの強烈な異臭まで放っている。
 が、その男は紛いようもなく、いつぞやの合戦場にて垣間見た荒木村重その人であった。
 朝餉が胃の腑から迫りあがってきそうなほどの強烈な悪臭を前に、波は堪らずその鼻を摘んだ。
 途轍もなく嫌な予感がした。けれども、彼女は自身のなかに芽生えた疑念を、そのようなことがあろうはずもない、とすぐさま打ち消した。
 その様子を目の当たりにした村重は、少々臭うかな、などと暢気に呟いている。
「少々ではござらん。大層臭いまする。まるでくそのような臭いにござる」
 と言いながら顔をしかめつつも笑う吉親。
 次の瞬間、波が追い払った予感を村重が肯定した。
「さすがは吉親殿。牛馬の糞やら小便やらを、全身に塗りたくったのよ!」
 言いざまにけたけたと笑う村重は、どうだ、と言わんばかりに誇らしげである。
 あろうことかその言葉に、吉親も腹を抱えて笑っている。
 おまけに、刀は門番に預けて参った、と言いながら衣を脱ぎ捨てると褌一丁でくるりと回って見せる村重。
 気がつけば、真由の姿はなかった。
「いい加減になさりませ! 一国一城の主ともあろう者が、ともども、なんという無様な! 今すぐそこにお直りなさいませ!」
 波は堪りかねて叫んだ。
 途端に水を打ったように静まり返る。二人は、はい、やら、申し訳ない、などと口々に呟きながら萎れた花のように項垂れて腰を下ろした。
「ときに荒木殿」
 波の呼びかけに、はい、と力なく返答する村重。先ほどまでの無邪気な明るさは見る影もない。
「此度はいかなる御用向きございますか? その様子から思うに、ただごとではないように思われますが」
 波はため息混じりに言う。
「それについてだが……」
 と、声を沈めてたっぷりと間をおく村重。
「はい」
 沈黙に耐えかねて先を促すように呟く波。
「多少臭うが、このまま話してもよいかな? こちらとしては、そのほうがありがたいのだが」
 という男の言葉に、無言で首肯する吉親と波。
「そなたら、織田……。いや、羽柴秀吉に対し、謀叛を企てておるな?」
 波は絶句した。ちらりと吉親の表情を窺う。するとかれは、無言のままに唇を舐めるのみであった。
 その刹那。
「そなたらの考えることなぞ、すべてまるっとお見通しじゃ!」
 摂津の国主は声の調子を明るくして宣った。あろうことか、示指をまっすぐに吉親の顔の前に突き出している。
 村重の珍妙な振る舞いに耐えかねた波は、太刀を手に、その柄を引いて白刃はくじんをわずかに覗かせる。
「待て! 待て待て待て待て!」
 村重は慌てて顔の前に両の掌を突き出して叫んだ。そうして、金輪際こんりんざいおどけるのは辞めると約束した。
 そうしてまた、静かな口調で言うのである。
「なにも、そなたらを止めに参ったのではない。説得するつもりも更々ない」
「されば、なに用にござりまするか?」
 吉親が問うた。どこか、その肚の底を探るような視線を向けている。
「昨日の評定の折、申したであろう。拙者はそなたの味方である、と。昨日の吉親殿の憤慨ぶりから察すれば、そう考えるのが妥当というものよ」
 と言って村重は吉親をまっすぐに見据える。
 しかし、吉親は苦笑を浮かべるのみであった。
 それを是とみたのであろう村重は続ける。
「さればこそ、こうして危険を顧みず、ただの一人で参ったのだ。我ら摂津も、そなたらに乗る肚だ……」
 そう静かに言うと、村重は口の端をわずかに上向けた。
「紙と筆、それから地図などはあるかな?」
 村重の問いかけに、広間の奥からそれらを持って波は戻る。
 村重は手始めに地図を開いて口火を切る。
「この三木の地は、攻め手の頭を悩ませる難攻不落の城じゃ」
 村重のその言葉のとおり、本城の南側は山々に囲まれ、谷が複雑に入り組み、ここ高尾山を初めとして、その更に南には宮ノ上みやのうえ要害ようがい。鷹尾山の隣には鷺山さぎやまと呼ばれる構え、更に背後には新城しんじょうが聳えている。南端の播磨の灘から攻め入るにせよ、昨日、評定が開かれた加古川の城が立ちはだかっている。加古川城はその名が示すとおり、城の東側を灘から続く長い川が流れ、加えて北西には美嚢川みのうがわが流れている。
 播磨の隣国は織田方である羽柴の領地であり、その東に毛利である。つまるところ、東播磨や毛利と手を結ぶことにより、織田方を挟み撃ちにすることが可能となる。
 それは当然、相手方も考えうるところであろう。そうなれば、織田は播磨灘から攻め入る他にない。
 そこを見越して、加古川の尼子ら手を結ぶ。そうすることで、各方面からの攻めと守りを磐石にすることが可能となるのである。
 篭城するとなれば、毛利方や荒木方からの物資の補給も見込める。
 織田の討伐ともなれば、間違いなく将軍である足利義昭のうしろ盾も得られる。
 ――万事滞りなく進めば、勝ち目は大いにあるか……。
 波は内心で独りごちる。
「ただ,、懸念すべきは秀吉めの軍師二人よ……」
 という村重の声に吉親が同意の念を示す。
「なにか策があったりはされるのですか?」
 と、どちらにともなく問うてみる波。
「どちらも抜け目のない天才軍師であることに変わりはない。が……」
「それぞれに得手、不得手なる分野がある」
 村重の言葉を引き継いで言う吉親。その言葉に黙って頷いてみせる村重。
「そういうことだ。軍略の才に頗る長ける竹中半兵衛。天下随一の人たらしであり、人身掌握や、諜略の知恵に長けた黒田官半兵衛。この二人が揃うことにより、無敵の軍師が完成すると言っていい」
 村重はそこで、さすれば、と呟いた。そうして、二人を分断する策を講じればよいのだ、と言って静かに笑った。その点は村重に一任するということで話が落ち着いた。
 そうして、開戦の時季についての話に移った。
「おそらく、播磨の国人衆の多くは、吉親殿に声をかけられたとあらば、その多くが呼応するに相違ござりませぬ」
 荒木村重という男は丁寧な口調でどこか自信たっぷりに言った。
 それでも、説得や、物資の調達に時を要するであろうということから、来年の秋頃を目途とすることを村重は提案する。
 吉親はそれに同意する。そうしてかれは言う。
「それまでは相手にこちらの動きを気取られぬためにも、瀬戸内に兵を派遣しつつ、どこぞと小競り合いでもしつつ、その裏で大事へ向けて動くことといたしましょう」
「それがよろしい。一度くらいはこの播磨をば、羽柴にくれてやりましょう。その方が、向こうも油断するに違いない」
 そこまで語らい合うと、二人の男は静かに笑いあっていた。
 波は、その二人の表情が大変心強く思えた。
「それから、更なる増援の算段が拙者にはあり申す……」
 村重が口の端に微笑を刻んで言う。
「増援の算段? それはいかなるものですか?」
 波の問いかけに、静かに笑って返す村重。
「それは……」
 と呟き、かれはたっぷりと間を取った。
「なんです? もったいぶらずに申してくだされ」
 波の言葉を前に、村重は首を横に振る。
「秘すれば華にござる」
「今更、なにを隠し立てする必要がありますか?」
 じれったいとばかりに語気を強める波。
「こればかりは、奥方に話しても理解も納得もしていただけぬでしょう。さればこその秘策とさせていただきたい」
 村重は真剣そのものといった表情で言い切った。
 その言葉を聞き届けた吉親は、なにやら得心がいったとばかりの表情を見せた。
 波は続けて、夫を問い質す。けれども、詰め寄る彼女をいなすように吉親は、
「村重殿が秘するとあらば、話すわけにはいかぬ。そのときがくれば、きっとわかるさ」
 と、その口を閉ざした。
 そののち、幾度かの押し問答が続いたが、二人の男は終に口を割ることはなかった。
 波が根負けして諦めると同時に、軍議は終了となった。
 
 先ほどまでの議論が嘘のように、室内は水を打ったかのような静寂に包まれた。
 村重は徐に筆を持ち、墨に濡らして、静かに瞑目する。更に数秒の間をおいて、かれは筆を走らせた。
 そこには誓いの文言が並び、その末尾に村重が花押かおうを記した。そうして、紙と筆を吉親の前に差し向ける。
 続けて吉親が首肯をひとつ。村重にならい、花押を記した。
 やがて波の前に紙と筆が置かれた。彼女は花押の代わりとして夫のそれの横に、波、と署名した。
「吉親殿、脇差を拝借したいのだが、よいかな? それがしは、刀を門番に預けてしもうたので」
 村重が言う。吉親は応じて脇差を手渡す。
 それを受け取った村重が、獲物を腰の位置に据える。
 波と吉親も、それに倣い、腰に獲物を添えた。
 村重が宣する。
「我ら三名、武士として。また、謀《はかりごと》の友として、ここにひとつ……」
 三人は静かに、二寸ばかり白刃を覗かせて鞘に収めた。
 かちん、という金打きんちょうの音が、広間の空気を切り裂いた。
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