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異世界生活編
117.グリルチキンのレモンソース『風』!
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さて、カロイモも火の中に入れたし、メインの料理に取り掛かろう。
まずはさっき採ったばかりの柑橘を「4個くらい絞るね」って言ったそばから、ドマノンさんが握りつぶす勢いで掴んだからびっくりした。
「皮も使いたいから握りつぶすのはなしで……」
「あ、そうなのか」
全部説明しなきゃだなと苦笑しつつ、果汁を搾り取る。白いフカフカは苦味があるから削いで黄緑色の部分をみじん切りにしていくといい香りが広がった。できればおろし金ですりたいところだけどしょうがない。
「じゃあドマノンさん、串焼きの方は肉を一口大に切って、塩と少しの薬草パウダーを揉みこむよ。野生動物と違って美味しい魔物肉ならパウダーは少しでもいいと思う。でもこれは味を引き立ててくれるからゼロにはしたくない。で、柑橘の絞り汁と皮のみじん切りも一緒に揉み込んでね」
「なるほど……これを、揉みこむと」
「や、優しくね……?」
わしっと肉をつかんだドマノンさんにすかさず声をかけた。加減がわからないんだな……。でも一生懸命さが伝わってきて微笑ましい。
「そしたら少し下味を馴染ませるために置いときたい。けど、時間がなきゃそのまま使っても大丈夫」
「これが下味……食べるときに塩振るとかじゃねぇんだな」
「しっかり下味つけると中まで味がするんだよ。今日はもう1個のほうの準備もあるからそっちの作業をしてれば、時間は足りないけど少しはいい感じになるかな」
「並行していろいろやんのか」
俺は皮つきのもも肉みたいな部分を手のひら2枚分くらいの大きさで用意した。これは1枚で使いたいから一口大には切らないんだ。
「で、この置いてる間にさっきの残りの柑橘も絞ろう。あ、少し串切りで残しとこうかな……それと、こっちのは皮は薄く削いだあとは千切りにしとこーっと」
ドマノンさんは意味がわからないといった顔をしているけど、優しく揉み込んでねと言ったら串用と同じように下味の揉みこみをしてくれた。
「んとね、食べるときに好みでさらに果汁をかけられるように取っておいてるのがこの串切りね。で、千切り……この細く切ったやつは、完成した料理に乗せる飾りであり香りであり、アクセントみたいなやつ」
俺が説明をすれば、揉みこみつつふんふんと頷いているのがなんか大型犬みたいで面白い。
ルイは酸っぱいのがそこまで得意じゃないからあとがけしないだろうけど、味変できると楽しいでしょって言ったらドマノンさんがめっちゃいい笑顔してた。
さっさと進めようかと思ったけど、みんなにせっかくだから味をなじませてよって言われたから、少しだけ雑談をして時間を置いた。
「よし、じゃあ串焼きしてもらおうかな。これはみんながいつもやってることだろうからルイとヴァンに頼んでもいい?」
「ああ」
そして、俺とドマノンさんは鍋の前に。
「本当は鍋でやることじゃないからやりにくいんだけど、まあ、なんとかなる」
まず、脂身や皮を熱して少し油を鍋底に回した。そのあと漬け込んでおいた1枚の肉の皮目に少し塩を足すと、皮から焼き始める。
ジュワッと音がしたあとパチパチと油がはねる。けどね……。
「ここで重しをして皮をしっかり焼くと美味しい」
重しは悩んだ末、拾った石を浄化してもらって使った。まさに重石。上からぎゅぎゅっと押すようにして、あまり動かさないのがコツ。肉が生のうちは無理に動かそうとするとくっついちゃってボロボロになるから良くないんだ。
「皮をしっかり焼くのと石はなんの関係が?」
「ドマノンさんは鳥系の皮焼いたことある? 焼くと縮むでしょ? そうすると熱が入る場所と縮んで火が当たりにくい場所ができちゃうんだ。でもこうやって押さえてやると、均一に」
「加熱されるのか!」
「そう! そうすると、全面パリッとなるんだよ」
俺はパリパリの鶏皮大好きだったんだよなぁ。くにゅっとしてるのも食べられるけどパリパリには敵わない。油がたくさん使えるなら、かけながら焼く北京ダック方式もいいと思うし、窯でグリルするのもいいと思うけど野営でやるような手軽さではないもんな。
「料理……奥が深い……」
「こんなもんかなー。ほら、カリカリ」
「すげぇ!」
重石を外して裏返すとこんがりとしたいい焼き色が全面に付いていた。これで、裏からも火を入れて……こっちはここに柑橘の絞り汁をいれる。皮から出た脂と肉汁と混ぜるような感じで肉に絡めていく。
「こうするからこっちは下味に果汁を入れなかったのか」
「あっちは焼いて脂が落ちちゃうでしょ。だから絡められないから先に揉みこんだんだ」
「同じ材料なのにこんなに別物に……」
ルイとヴァンが焼いてくれた串焼きはもう出来てる。だから、3人に「食べていいよ」って声をかけた。ついでに火の中から包み焼きしてたカロイモも取り出してもらう。
「うっわー! ホックホクだよ。村で蒸かしたやつみたい」
「焦げて捨てる部分がない……」
「ほんの少しの手間だけだったのに」
そして3人は串にかぶりついた。
俺も食べたいけど、こっちを作っちゃわないとね。
「あひっ、うまっ」
「っ!」
「下味……やべぇ」
美味しくできてるみたいで安心した。こっちももう完成だけど、ちょっとおしゃれに盛り付けちゃうもんね。
木のお皿に肉を乗せて、煮詰まった果汁と肉汁のソースをかけて千切りの柑橘の皮を盛り付ける。端っこに串切り柑橘も添えて完成! 付け合せがないのがちょっと残念だけどね。
俺が作り終えたタイミングでルイが串を差し出してきて、俺もそれにかじりつく。
「んんっ! これは……っ! 肉の味が濃い深い美味しいぃぃ」
「あの酸っぱいのがいい具合に柔らかい味になって、それでいてさっぱりさせてくれて想像以上に美味かった」
わかる。美味しい、ともぐもぐしていると3人の視線がお皿の上に集まっている。食べたいよね、俺も温かいうちに食べてほしい。
「ちゃんとみんなで分けて食べてね」
「やったー!」
「一緒に作っててすげー気になってた!」
「ヴァン、全体に生果汁をかけようとするな」
ギャーギャー言いながら3人が楽しそうに食事してるのを見るの楽しい。
そしてそれぞれ口に入れたあと固まってた。
「え、まずい?」
「んなわけ。いや、見てた自分が言うのも何だけど、こんな違うもん? こっち、街の高級料理じゃんって感じなんだけど」
「それだよ、それ。ていうか、生果汁かけるともっと美味しい」
「い、いつもどおり美味いけど、さっきのと同じ食材と思うと驚きが勝るな」
二口分くらいしか残ってないそれを俺も食べる。皮はパリッとして肉はしっとりジューシー、串と同じで肉の味が濃い。でもあっちと違って柑橘ソースが絡んでいるからこってりさっぱりの複雑な味になってとても美味しい。
『グリルチキンのレモンソースがけ』をイメージして作ってみたけど、これは予想以上の出来栄え。アクセントの皮も鼻に抜ける爽やかな感じが最高。
俺は生果汁はなくていいかなって感じだけど、ヴァンには良かったみたいだね。ドマノンさんも試して味変を楽しんでた。
カロイモに残ったソースつけて食べるって言って、3人がカロイモを取り合ってたのもすごく面白かった。
肉が美味しいからこんなことしなくても焼くだけで十分だったとも思うけど、さらに美味しくなったのはやっぱ嬉しいよな。
まずはさっき採ったばかりの柑橘を「4個くらい絞るね」って言ったそばから、ドマノンさんが握りつぶす勢いで掴んだからびっくりした。
「皮も使いたいから握りつぶすのはなしで……」
「あ、そうなのか」
全部説明しなきゃだなと苦笑しつつ、果汁を搾り取る。白いフカフカは苦味があるから削いで黄緑色の部分をみじん切りにしていくといい香りが広がった。できればおろし金ですりたいところだけどしょうがない。
「じゃあドマノンさん、串焼きの方は肉を一口大に切って、塩と少しの薬草パウダーを揉みこむよ。野生動物と違って美味しい魔物肉ならパウダーは少しでもいいと思う。でもこれは味を引き立ててくれるからゼロにはしたくない。で、柑橘の絞り汁と皮のみじん切りも一緒に揉み込んでね」
「なるほど……これを、揉みこむと」
「や、優しくね……?」
わしっと肉をつかんだドマノンさんにすかさず声をかけた。加減がわからないんだな……。でも一生懸命さが伝わってきて微笑ましい。
「そしたら少し下味を馴染ませるために置いときたい。けど、時間がなきゃそのまま使っても大丈夫」
「これが下味……食べるときに塩振るとかじゃねぇんだな」
「しっかり下味つけると中まで味がするんだよ。今日はもう1個のほうの準備もあるからそっちの作業をしてれば、時間は足りないけど少しはいい感じになるかな」
「並行していろいろやんのか」
俺は皮つきのもも肉みたいな部分を手のひら2枚分くらいの大きさで用意した。これは1枚で使いたいから一口大には切らないんだ。
「で、この置いてる間にさっきの残りの柑橘も絞ろう。あ、少し串切りで残しとこうかな……それと、こっちのは皮は薄く削いだあとは千切りにしとこーっと」
ドマノンさんは意味がわからないといった顔をしているけど、優しく揉み込んでねと言ったら串用と同じように下味の揉みこみをしてくれた。
「んとね、食べるときに好みでさらに果汁をかけられるように取っておいてるのがこの串切りね。で、千切り……この細く切ったやつは、完成した料理に乗せる飾りであり香りであり、アクセントみたいなやつ」
俺が説明をすれば、揉みこみつつふんふんと頷いているのがなんか大型犬みたいで面白い。
ルイは酸っぱいのがそこまで得意じゃないからあとがけしないだろうけど、味変できると楽しいでしょって言ったらドマノンさんがめっちゃいい笑顔してた。
さっさと進めようかと思ったけど、みんなにせっかくだから味をなじませてよって言われたから、少しだけ雑談をして時間を置いた。
「よし、じゃあ串焼きしてもらおうかな。これはみんながいつもやってることだろうからルイとヴァンに頼んでもいい?」
「ああ」
そして、俺とドマノンさんは鍋の前に。
「本当は鍋でやることじゃないからやりにくいんだけど、まあ、なんとかなる」
まず、脂身や皮を熱して少し油を鍋底に回した。そのあと漬け込んでおいた1枚の肉の皮目に少し塩を足すと、皮から焼き始める。
ジュワッと音がしたあとパチパチと油がはねる。けどね……。
「ここで重しをして皮をしっかり焼くと美味しい」
重しは悩んだ末、拾った石を浄化してもらって使った。まさに重石。上からぎゅぎゅっと押すようにして、あまり動かさないのがコツ。肉が生のうちは無理に動かそうとするとくっついちゃってボロボロになるから良くないんだ。
「皮をしっかり焼くのと石はなんの関係が?」
「ドマノンさんは鳥系の皮焼いたことある? 焼くと縮むでしょ? そうすると熱が入る場所と縮んで火が当たりにくい場所ができちゃうんだ。でもこうやって押さえてやると、均一に」
「加熱されるのか!」
「そう! そうすると、全面パリッとなるんだよ」
俺はパリパリの鶏皮大好きだったんだよなぁ。くにゅっとしてるのも食べられるけどパリパリには敵わない。油がたくさん使えるなら、かけながら焼く北京ダック方式もいいと思うし、窯でグリルするのもいいと思うけど野営でやるような手軽さではないもんな。
「料理……奥が深い……」
「こんなもんかなー。ほら、カリカリ」
「すげぇ!」
重石を外して裏返すとこんがりとしたいい焼き色が全面に付いていた。これで、裏からも火を入れて……こっちはここに柑橘の絞り汁をいれる。皮から出た脂と肉汁と混ぜるような感じで肉に絡めていく。
「こうするからこっちは下味に果汁を入れなかったのか」
「あっちは焼いて脂が落ちちゃうでしょ。だから絡められないから先に揉みこんだんだ」
「同じ材料なのにこんなに別物に……」
ルイとヴァンが焼いてくれた串焼きはもう出来てる。だから、3人に「食べていいよ」って声をかけた。ついでに火の中から包み焼きしてたカロイモも取り出してもらう。
「うっわー! ホックホクだよ。村で蒸かしたやつみたい」
「焦げて捨てる部分がない……」
「ほんの少しの手間だけだったのに」
そして3人は串にかぶりついた。
俺も食べたいけど、こっちを作っちゃわないとね。
「あひっ、うまっ」
「っ!」
「下味……やべぇ」
美味しくできてるみたいで安心した。こっちももう完成だけど、ちょっとおしゃれに盛り付けちゃうもんね。
木のお皿に肉を乗せて、煮詰まった果汁と肉汁のソースをかけて千切りの柑橘の皮を盛り付ける。端っこに串切り柑橘も添えて完成! 付け合せがないのがちょっと残念だけどね。
俺が作り終えたタイミングでルイが串を差し出してきて、俺もそれにかじりつく。
「んんっ! これは……っ! 肉の味が濃い深い美味しいぃぃ」
「あの酸っぱいのがいい具合に柔らかい味になって、それでいてさっぱりさせてくれて想像以上に美味かった」
わかる。美味しい、ともぐもぐしていると3人の視線がお皿の上に集まっている。食べたいよね、俺も温かいうちに食べてほしい。
「ちゃんとみんなで分けて食べてね」
「やったー!」
「一緒に作っててすげー気になってた!」
「ヴァン、全体に生果汁をかけようとするな」
ギャーギャー言いながら3人が楽しそうに食事してるのを見るの楽しい。
そしてそれぞれ口に入れたあと固まってた。
「え、まずい?」
「んなわけ。いや、見てた自分が言うのも何だけど、こんな違うもん? こっち、街の高級料理じゃんって感じなんだけど」
「それだよ、それ。ていうか、生果汁かけるともっと美味しい」
「い、いつもどおり美味いけど、さっきのと同じ食材と思うと驚きが勝るな」
二口分くらいしか残ってないそれを俺も食べる。皮はパリッとして肉はしっとりジューシー、串と同じで肉の味が濃い。でもあっちと違って柑橘ソースが絡んでいるからこってりさっぱりの複雑な味になってとても美味しい。
『グリルチキンのレモンソースがけ』をイメージして作ってみたけど、これは予想以上の出来栄え。アクセントの皮も鼻に抜ける爽やかな感じが最高。
俺は生果汁はなくていいかなって感じだけど、ヴァンには良かったみたいだね。ドマノンさんも試して味変を楽しんでた。
カロイモに残ったソースつけて食べるって言って、3人がカロイモを取り合ってたのもすごく面白かった。
肉が美味しいからこんなことしなくても焼くだけで十分だったとも思うけど、さらに美味しくなったのはやっぱ嬉しいよな。
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