拷問部屋

ふぇーげる

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苦悩の梨

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 目が覚めたAは自分の置かれた状況が理解できなかった。目隠しをされていて全く何も見えない。頭をぴったりとおおうマスクをつけられていて声も出せなかった。マスクを外すにも鍵があるようでとることができなかった。
 肛門と下腹部に妙な違和感がある。自分が動くとじゃらりと鎖の音もする。視界は真っ暗ではあったが、Aは立って歩いた。1mも歩かないうちに違和感の正体に気付いた。鎖が宙に浮き、肛門に重みを感じた。そして限界まで延ばされた鎖はAを引っ張った。
 「痛っ。」肛門の異物と鎖はどうやらつながっているようであった。触るとそれは金属で肛門奥深くまで挿入されているようだった。しかも自分の服が尻の割れ目に沿ってぱっくりと切り裂かれていることも分かった。Aはそれをどうにかひりだそうと下腹部に力を入れたり、肛門の力をできるだけ抜いて引き抜こうとしたがびくともしなかった。引き抜こうとすれば引き抜けたかもしれないが、肛門の筋肉が切れてしまったら二度と元の生活はできないとも聞く。Aは肛門の異物のことはあきらめた。
鋭い痛みとともに眠気が襲い、Aは寝てしまった。


次に目覚めたときは仰向けで足を挙げて広げた状態で状態でなぜか身動きが全く取れなかった。頭も痛いしかし、なんとなく人の気配はする。
どうなってるんだ?大体家に居たはずだ。たしか宅配が来て出て…そして起きたら視界は真っ暗で肛門に何か入れられて監禁されて…。しかし今度は目隠しだけで話すことができた。
 「僕が何をしたっていうんですか。」誰かがいるという確信はなかったがAは叫んだ。
 「君は何もしていないよ。たまたま捕まえやすかっただけだ。確認もせずにドアを開ける奴なんて今時珍しいな。」
 「家に帰してくれ。」
 「まだだめだ。」
 「何をする気かわからないが、やることやったら返してくれ。殺さないでくれ。」
 「殺す気はない。ただ自分の欲を満たしたいだけだ。」
 「目隠しを外してくれ。命を助けてくれれば絶対に警察には言わないから!!」
 「目隠しか?取ってやろう。」
目隠しが取られると、コンクリートのうちっぱしの壁が見えた。あとは変なお面をつけた男。頭に傾斜がつけてあり自分の下半身がよく見えるようになっていた。見たくもないのに鏡も見えるように調整されていた。
 「何をする気なんだ。」
 「自作の拷問部屋だ。コレクションを人に試したくなってな。別にお前を殺すつもりはない。用が済んだら帰してやる。」
男は細長い涙状の金属の塊をAにみせた。「どうしても人に試したくなってな。苦悩の梨だ。」
 「苦悩の梨?」

 「ここを回すと広がるんだ。ちなみにこれはさっきまでお前のケツの穴にあったやつだ。とったばっかりの肛門は緩くてな、一番太いプラグも入ったぞ。」と男は嬉しそうに言った。
 「変態野郎め、家に帰せ!」
 「まあ落ち着け。俺の欲求を満たせば帰してやる。それだけは約束してやる。」
そういうと男はAの服を切り裂き始めた。
 「やめろ。変態野郎。」
 「ああ、俺は変態だ。」
Aの抵抗むなしくAの服はすべて切り裂かれてしまった。
「全裸で外には出られないだろ。しかも肛門に物を入れた状態で。返すときは服を着せて帰してやるからな。」
男はローションをつけて苦悩の梨をAの肛門に挿入しようとした。
 「痛い。」
 「力を抜けば痛くないぞ。」
 「そんなの入れて言い訳ない…」そういうAのことばなど全くの無視で男は少しずつ苦悩の梨をねじ込んだ。
 「あ…あっ…やめっ…ろ…」最初の太い部分が入れば容易に挿入されてしまった。

 再び眠らされて起きた時にはAと同じような目に遭ったBがいた。もちろん面識はない。
今度はBの肛門と一緒につながれていた。
 「おい、起きろよ。」さきに気が付いたAはBを起こした。
 「ん…お前誰だよ……ん?は?え?何で?」Bは自分の置かれた状況が呑み込めずそんなことを叫びながらパニックに陥っていた。「は?なんで俺の肛門がこんなことになってんだよ。てかお前誰だよ。とってくれよ。」
 「Aだ。頑張ってもとれない。俺もどうしようもなくて困ってる。しかも今度は他人と繋がれてますます意味不明だよ。」
 「しらねえよ」といいながらBは自分の肛門に挿入された苦悩の梨を無理やり引っ張って取り出そうと躍起になった。
 「とりあえずおちつこうよ。」とAは言った。
 「無理やり取ろうとしても痛いだけだ。それはあきらめよう。ほら、鎖は鍵で留められている。とりあえず鍵になりそうなものがあればとりあえず二人は離れられる。あとあの男が満足したら開放するとも言ってた。」とAは言った。

 「鍵か?」とあの男の声がした。「いっただろ?俺が満足したら開放するって。」
 「どうやったら満足なんだよ!」とBが言った。
 「お前たち二人が俺の好きなようにさせてくれるなら早いぞ。これにサインしろ。」と男は言った。
 その紙はすべては同意の上での行為であるという誓約書であった。
 「わかったよ。書くから!!」とBが言ったためAも渋々サインした。
 「二人とも地面にうつぶせになれ。」というと男は手際よく二人の腕と手足をベルトで留めて四つ這いしかできないようにした。
 「A、仰向けになれ」と男が言った。
Aは男が言った通り仰向けになった。「何をする気だ。」とAは男に言った。
「貞操帯だ。これでお前のイチモツは役に立たなくなる。マスをかくこともできなくなる。」と男はニヤリとしながら言った。Bも同様のものをつけられた。
 「何だよ。これ。」というBの口に両方に細長い棒がついた口枷が滑り込まされた。Aも同様であった。
二人ともうなり声しか上げることができなくなった。
男は二人をつないでいた鎖を外した。
「B、お前は女みたいにギャアギャア言ってたな。メス役をやれ。」男はそういうとBの苦悩の梨を取った。
Bはとても痛がっていたが口枷をされて「う…う…」とうめくのがやっとであった。
「肛門が広がっている今のうちだ。A、俺の言いたいことはわかるだろう?やれ」
AはBの肛門に口枷から伸びた突起物をAの肛門に挿入した。
 「そうだ。そうだ。首を前後させろ。」と男は嬉しそうに言った。Bは苦しいのか快感なのかわからないうめき声をあげた。
 「次は反対だ。」と男は言うとAの苦悩の梨も取り、同様のことをさせた。その間男はずっと「素晴らしい!」を連呼して恍惚とした表情をしていた。
 満足した男は疲れ切った二人に麻酔を注射した。

 男は二人の身体を丁寧に拭き上げ、服を着せた。そしてそれぞれの家の玄関に寝かせた。
早朝Aは目覚めた。「夢か?」とAはつぶやいた。しかし、あの不快と快感の入り混じった気持ちは忘れ難かった。
しかも、あの時と服装は変わり、数日留守にしていたかのように郵便物がたまっていた。
「ん?」ポケットの中に紙切れが入っていた。「貞操帯の鍵は警察に黙っているのが確認できれば郵送してやる。だそうでなければ鍵は処分する。特殊なものだから大きな機械を使わないととることはできない。」と書かれていた。あの奇妙な気分に再び陥りたいと心の片隅で思いながら、Aはそのまま誰にも言わず貞操帯をつけたまま生活していた。Bはそのまま警察に直行したようで、’犯人につながる大きな手がかりはナシ苦悩の梨拉致監禁事件’とセンセーショナルにメディアに取り上げられていた。とある日ポストに鍵と手紙がいれられていた。

Aは行先を告げずアパートを引き払い、鍵をもって出ていった。
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