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2:暴虐の姫君と地獄の魔竜
016 炎の魔竜4 【side:Vorelcharirisk】
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魔王城とかいう籾殻を砕いているうちに、わずかばかり溜飲が下がり、頭が冷えてきた。
私は凡百の慢心した蜥蜴とは違う。
力だけでなく知恵を持った、全ての被造物の主となるべき竜の王だ。
知恵のない獣の王である獅子ですら、兎を捕らえるのに全力を尽くすと聞く。
ならば知恵のある私がニンゲンを消し炭にするのに全力を尽くさない道理はない。
空中を旋回している間に、左腕の骨もつながった。
準備運動代わりに軽く振るうと、魔王城の尖塔の一つが粉々に砕けた。
我ながら絶好調だ。
たかが骨を一本二本折ったくらいで竜が殺せるものか。愚か者め。
穴だらけでチーズのようになった城に地獄の業火を吹きかける。
人智を尽くして作り上げたであろう魔軍の王の城。
それが紙や布切れの如く燃えて塵になっていくのは胸がすく思いだ。
旋回しながらその断面を覗き込めば、まだ人影が虫けらのように動いていた。
キラリといくつかの小さな煌めきが見えた。
私は翼以外を人型に変えて、風車のごとく錐揉みして避ける。
数本の投げ槍が、直前まで私のいた場所を通り過ぎ、空の向こうに消えていく。
ふん。しぶといヤツ。
吐息で城を壊す度に、あのユーディットとかいう女はこうしてどこからか拾い集めた槍や手斧、あるいはその辺の瓦礫を投げて反撃してくる。
片腕が先代魔王の娘の、何とか言う影の薄い悪魔で塞がっているので、弓は使えないようだ。
これだけの距離があれば、槍や手斧などは投射されてからでも充分に回避できる。
弓ならば少々厄介だが、その時は高度を倍にするだけのことだ。
鱗で受けても構わないかとも思ったが、慎重を期することにした。
自分の装甲への慢心で殺された竜は千を下らない。
態々その愚者の列に加わってやるつもりは毛頭ない。
認めよう。
あいつは確かに人間としては強かった。
しかし、これがニンゲンの限界だ。
最強の魔竜である私に勝てる道理など、初めから存在しなかったのだ。
私は巣に籠った人間を五つの首から放射される吐息で順々に狙って追い立てながら、城を砕き、周囲の森を焼く。
あとは満遍なく焼き尽くしていけば、いずれ隠れるところもなくなる。
降下する瞬間にさえ気をつければ、かすり傷すら受ける心配はない。
何とも簡単な狩り。
まったく、翼のない生き物というのはそれだけで哀れなものだな。
竜の直観力が人間の動きが停止したことを感じ取る。
諦めたのか。
それとも何かを企んでいるのか。
どちらでもいい。
既に趨勢は決した。油断を知らない私が敗北することは万に一つもない。
上空を旋回しながら、喉奥に炎を溜めた。
今までは順次一息ずつ吐いていた炎を、今回限りは全弾装填しておく。
城を破壊するだけならば、本来なら一発で充分。しかし、何かを企んでいるのならば、用心に越したことはない。
ただし、一度に吐くのは四発のみだ。
最後の一発は念のために残しておく。それが知恵というものだ。
逃げる様子がないのを改めて確認すると、私は眼下の城に向けて降下する。
崩壊寸前の屋根に向かって四条の業火を吹き付ける。
城は飴細工のように溶け崩れ、暴風のような吐息によって吹き散らされていく。
「ほう……」
私は感嘆の声を漏らした。
地上にはただ一つの区画が残っており、その周囲は完全に更地と化していた。
そこは魔王城の武器庫であるようだった。
天井が破壊された部屋の中央で、ガラクタに囲まれて一人の人影が私を見上げている。
心の中で、素直に私は賞賛する。
この状況下で装甲の厚い武器庫を見つけ出して逃げ込んだという判断力を。
地獄の業火にすら耐え得る構造をその部屋に与えた設計者と建築者の知恵を。
そして、その程度の薄皮に命を預けた度胸を。
だが、そこまでだ。
このためにこそ、私は最後の一息を残しておいたのだから。
「久々に楽しませてもらったわ。
だけど、ここまでよ。
浅はかな人間よ。されど勇敢であった人間よ。誇りを持って死ぬがいい」
私が最後の一息を吹く直前。
首筋を悪寒のようなものが走った。
即座に私は口を閉じ、回避運動に移る。
立ち上る黒煙に紛れて、その人間が構えていたものが何なのか、一瞬だけ見ることができた。
弩を模した攻城兵器。
バリスタ。
装填されているのは人の胴の三倍ほどの太さの黒塗りの魔法の大矢。
竜殺しの矢——
一つの言葉が脳裏に閃く。
年を経た火竜を一撃の下に射殺した、大地の小人の王の鍛冶場より生まれた呪いと執念の矢。
ひとたび風を切って飛び出せば、それ自体が意志を持つがごとく竜を目がけて喰らいつく。
竜の鱗であろうと金剛石の鎧であろうと関係なく、あらゆる防護をすり抜ける。
肉を貫き臓腑を引き裂き、不死に最も近き竜族にすら避けがたき死を与えるという。
天敵とも言えるその矢の存在を、私は聞いていた。
あれがその矢かどうかは判然としないが、それを判断するために命をかける馬鹿がいるものか。
私の翼が風を捉えるのと、大弩の弦が留め金より解き放たれるのは全くの同時だった。
矢と呼ぶにはいささか無理のある丸太。
その極太の矢が、雷鳴のごとき速さで迫る。
──くっ!
初速を確保するために、敢えて翼面積の広い竜の姿のままで空気を一打ちする。
体がロールを始める直前、私は人型へと化身した。
急制動をかけられた、竜に比すれば華奢な骨格が悲鳴をあげる。
耳を劈く轟音をあげて、黒き死の矢が、私の脇腹から数インチの空間を通り過ぎていく。
──読み勝った。
バリスタに二の矢はない。
それに対し、こちらは最後の一息くらいならば竜に変じずとも人の姿のままで吐ける。
喉に地獄の炎を込めて、私は地上に照準を合わせる。
──いない。
消えただと?
まさか、どうやって竜の知覚を欺いたというのか。
矢が放たれる直前、あの女は確実にそこに居たはずだ。
そもそも、二人だったはずだ。
もう一人はいったいどこに隠れている?
もう一人、小悪魔ほどの力もない弱い悪魔がガラクタの中で震えているのは見つけた。
あいつは。
何と言ったか。確か、アンネリ──
私の背中に、何かが取り付いた。
生まれて初めて、私は恐怖を感じる。
「人間め! どうやってここに!?」
「羽根があるのは竜だけと思ったのが、君の間違いなんだよ」
「何を馬鹿な! 人間に翼などあるものか!」
「いやいや、人間じゃなくて──」
……矢? だと?
音速を越える矢にしがみついて?
ただ私の背後を取るためだけに……?
「ぐうっ!?」
ユーディットの握っていた剣が振るわれ、私の片翼を切断する。
私の纏っていた地獄の業火によってすぐさま剣は鉄屑と化すが、女はそのただ一つの武器を躊躇なく投げ捨てた。
逆側の翼がギリギリと軋みをあげる。
引き千切るつもりか。
人型をしているとは言え竜の翼だぞ。デタラメにも程がある。
しかし、この女ならば、確かにやりかねない。
翼の腱が破断する痛みと音が、私の神経を震え上がらせた。
私は背後を狙うために竜の体に変じる。
地獄の業火を込めた首をそちらに向けようとするが、首の関節を極められ、吐き出した炎は自分の尻尾を焦がした。
なんだ、これは。
どうしてこんなことに。
ユーディットと共に地上目がけて錐揉み落下しながら、私は考える。
何がいけなかったというのだろう。
私は一切の油断も失敗もしなかったはずなのに。
私は流星のごとく墜落した。
地表を数百フィートに渡って抉った後、ようやく停止する。
私の背中の上から、ふわりと音もなくユーディットが降り立つ。
「化け物め……」
「いや、それ、竜に言われたくないから」
ユーディットはそう言いながら私の尻尾を肩に担ぐ。
何をするつもりだ。
いや、まさか。あり得ない。
不意に遠心力を感じた。
竜巻に巻き込まれようとびくともしない竜の巨体が、女の細腕に振り回されている。
充分に加速がついたところでユーディットは手を離す。
翼を失った竜が宙に放り投げられる。
どういう冗談だ。
ユーディットは私を追って跳躍した。
くるりとあの女が勢いをつけて回るのが、やけにゆっくりと目に映った。
女の足が私の脇腹にめり込む。
肺腑から空気が無理矢理に押し出される。内臓がぐしゃぐしゃにかき混ぜられているような錯覚。
強烈な横ベクトルを加えられ、私はどこかへと吹き飛ばされていく。
風圧と慣性にもみくちゃにされながら、私は視界の隅に次元の門の水面を見た。
ああ。
やっと終わる。
やや不快な次元転移の感覚に、安心して身を委ねる。
屈辱的ながら、私はなんだかほっとした気分で意識を手放した。
私は凡百の慢心した蜥蜴とは違う。
力だけでなく知恵を持った、全ての被造物の主となるべき竜の王だ。
知恵のない獣の王である獅子ですら、兎を捕らえるのに全力を尽くすと聞く。
ならば知恵のある私がニンゲンを消し炭にするのに全力を尽くさない道理はない。
空中を旋回している間に、左腕の骨もつながった。
準備運動代わりに軽く振るうと、魔王城の尖塔の一つが粉々に砕けた。
我ながら絶好調だ。
たかが骨を一本二本折ったくらいで竜が殺せるものか。愚か者め。
穴だらけでチーズのようになった城に地獄の業火を吹きかける。
人智を尽くして作り上げたであろう魔軍の王の城。
それが紙や布切れの如く燃えて塵になっていくのは胸がすく思いだ。
旋回しながらその断面を覗き込めば、まだ人影が虫けらのように動いていた。
キラリといくつかの小さな煌めきが見えた。
私は翼以外を人型に変えて、風車のごとく錐揉みして避ける。
数本の投げ槍が、直前まで私のいた場所を通り過ぎ、空の向こうに消えていく。
ふん。しぶといヤツ。
吐息で城を壊す度に、あのユーディットとかいう女はこうしてどこからか拾い集めた槍や手斧、あるいはその辺の瓦礫を投げて反撃してくる。
片腕が先代魔王の娘の、何とか言う影の薄い悪魔で塞がっているので、弓は使えないようだ。
これだけの距離があれば、槍や手斧などは投射されてからでも充分に回避できる。
弓ならば少々厄介だが、その時は高度を倍にするだけのことだ。
鱗で受けても構わないかとも思ったが、慎重を期することにした。
自分の装甲への慢心で殺された竜は千を下らない。
態々その愚者の列に加わってやるつもりは毛頭ない。
認めよう。
あいつは確かに人間としては強かった。
しかし、これがニンゲンの限界だ。
最強の魔竜である私に勝てる道理など、初めから存在しなかったのだ。
私は巣に籠った人間を五つの首から放射される吐息で順々に狙って追い立てながら、城を砕き、周囲の森を焼く。
あとは満遍なく焼き尽くしていけば、いずれ隠れるところもなくなる。
降下する瞬間にさえ気をつければ、かすり傷すら受ける心配はない。
何とも簡単な狩り。
まったく、翼のない生き物というのはそれだけで哀れなものだな。
竜の直観力が人間の動きが停止したことを感じ取る。
諦めたのか。
それとも何かを企んでいるのか。
どちらでもいい。
既に趨勢は決した。油断を知らない私が敗北することは万に一つもない。
上空を旋回しながら、喉奥に炎を溜めた。
今までは順次一息ずつ吐いていた炎を、今回限りは全弾装填しておく。
城を破壊するだけならば、本来なら一発で充分。しかし、何かを企んでいるのならば、用心に越したことはない。
ただし、一度に吐くのは四発のみだ。
最後の一発は念のために残しておく。それが知恵というものだ。
逃げる様子がないのを改めて確認すると、私は眼下の城に向けて降下する。
崩壊寸前の屋根に向かって四条の業火を吹き付ける。
城は飴細工のように溶け崩れ、暴風のような吐息によって吹き散らされていく。
「ほう……」
私は感嘆の声を漏らした。
地上にはただ一つの区画が残っており、その周囲は完全に更地と化していた。
そこは魔王城の武器庫であるようだった。
天井が破壊された部屋の中央で、ガラクタに囲まれて一人の人影が私を見上げている。
心の中で、素直に私は賞賛する。
この状況下で装甲の厚い武器庫を見つけ出して逃げ込んだという判断力を。
地獄の業火にすら耐え得る構造をその部屋に与えた設計者と建築者の知恵を。
そして、その程度の薄皮に命を預けた度胸を。
だが、そこまでだ。
このためにこそ、私は最後の一息を残しておいたのだから。
「久々に楽しませてもらったわ。
だけど、ここまでよ。
浅はかな人間よ。されど勇敢であった人間よ。誇りを持って死ぬがいい」
私が最後の一息を吹く直前。
首筋を悪寒のようなものが走った。
即座に私は口を閉じ、回避運動に移る。
立ち上る黒煙に紛れて、その人間が構えていたものが何なのか、一瞬だけ見ることができた。
弩を模した攻城兵器。
バリスタ。
装填されているのは人の胴の三倍ほどの太さの黒塗りの魔法の大矢。
竜殺しの矢——
一つの言葉が脳裏に閃く。
年を経た火竜を一撃の下に射殺した、大地の小人の王の鍛冶場より生まれた呪いと執念の矢。
ひとたび風を切って飛び出せば、それ自体が意志を持つがごとく竜を目がけて喰らいつく。
竜の鱗であろうと金剛石の鎧であろうと関係なく、あらゆる防護をすり抜ける。
肉を貫き臓腑を引き裂き、不死に最も近き竜族にすら避けがたき死を与えるという。
天敵とも言えるその矢の存在を、私は聞いていた。
あれがその矢かどうかは判然としないが、それを判断するために命をかける馬鹿がいるものか。
私の翼が風を捉えるのと、大弩の弦が留め金より解き放たれるのは全くの同時だった。
矢と呼ぶにはいささか無理のある丸太。
その極太の矢が、雷鳴のごとき速さで迫る。
──くっ!
初速を確保するために、敢えて翼面積の広い竜の姿のままで空気を一打ちする。
体がロールを始める直前、私は人型へと化身した。
急制動をかけられた、竜に比すれば華奢な骨格が悲鳴をあげる。
耳を劈く轟音をあげて、黒き死の矢が、私の脇腹から数インチの空間を通り過ぎていく。
──読み勝った。
バリスタに二の矢はない。
それに対し、こちらは最後の一息くらいならば竜に変じずとも人の姿のままで吐ける。
喉に地獄の炎を込めて、私は地上に照準を合わせる。
──いない。
消えただと?
まさか、どうやって竜の知覚を欺いたというのか。
矢が放たれる直前、あの女は確実にそこに居たはずだ。
そもそも、二人だったはずだ。
もう一人はいったいどこに隠れている?
もう一人、小悪魔ほどの力もない弱い悪魔がガラクタの中で震えているのは見つけた。
あいつは。
何と言ったか。確か、アンネリ──
私の背中に、何かが取り付いた。
生まれて初めて、私は恐怖を感じる。
「人間め! どうやってここに!?」
「羽根があるのは竜だけと思ったのが、君の間違いなんだよ」
「何を馬鹿な! 人間に翼などあるものか!」
「いやいや、人間じゃなくて──」
……矢? だと?
音速を越える矢にしがみついて?
ただ私の背後を取るためだけに……?
「ぐうっ!?」
ユーディットの握っていた剣が振るわれ、私の片翼を切断する。
私の纏っていた地獄の業火によってすぐさま剣は鉄屑と化すが、女はそのただ一つの武器を躊躇なく投げ捨てた。
逆側の翼がギリギリと軋みをあげる。
引き千切るつもりか。
人型をしているとは言え竜の翼だぞ。デタラメにも程がある。
しかし、この女ならば、確かにやりかねない。
翼の腱が破断する痛みと音が、私の神経を震え上がらせた。
私は背後を狙うために竜の体に変じる。
地獄の業火を込めた首をそちらに向けようとするが、首の関節を極められ、吐き出した炎は自分の尻尾を焦がした。
なんだ、これは。
どうしてこんなことに。
ユーディットと共に地上目がけて錐揉み落下しながら、私は考える。
何がいけなかったというのだろう。
私は一切の油断も失敗もしなかったはずなのに。
私は流星のごとく墜落した。
地表を数百フィートに渡って抉った後、ようやく停止する。
私の背中の上から、ふわりと音もなくユーディットが降り立つ。
「化け物め……」
「いや、それ、竜に言われたくないから」
ユーディットはそう言いながら私の尻尾を肩に担ぐ。
何をするつもりだ。
いや、まさか。あり得ない。
不意に遠心力を感じた。
竜巻に巻き込まれようとびくともしない竜の巨体が、女の細腕に振り回されている。
充分に加速がついたところでユーディットは手を離す。
翼を失った竜が宙に放り投げられる。
どういう冗談だ。
ユーディットは私を追って跳躍した。
くるりとあの女が勢いをつけて回るのが、やけにゆっくりと目に映った。
女の足が私の脇腹にめり込む。
肺腑から空気が無理矢理に押し出される。内臓がぐしゃぐしゃにかき混ぜられているような錯覚。
強烈な横ベクトルを加えられ、私はどこかへと吹き飛ばされていく。
風圧と慣性にもみくちゃにされながら、私は視界の隅に次元の門の水面を見た。
ああ。
やっと終わる。
やや不快な次元転移の感覚に、安心して身を委ねる。
屈辱的ながら、私はなんだかほっとした気分で意識を手放した。
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