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2:暴虐の姫君と地獄の魔竜
017 苺の味と煤の味
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遠くでものすごい土煙が上がった。
その直後、魔竜ヴォレルカリリスクの巨体は空中に打ち上げられ、次元の門に呑まれて消える。
「やった! ……じゃねえよ」
私は快哉の声を上げた後、不意に正気に戻る。
うわあ。
本当に倒しちゃったよ。やってらんないね。
せめて相討ちになってないかな。
そんな淡い期待を胸に、魔竜と自称囚われのお姫サマの墜落ポイントへ向かう。
「やあ」
「うわあ。生きてるし」
「心配してくれてたの?」
「全然」
「世間ではそういうの、ツンデレとか言うらしいよ」
「気色悪いこと言わないでよ」
むしろ死んでたらラッキーくらいに思ってるのにツンデレはないな。
ツンって言うよりも、無関係な人生を歩みたい。
こういうのって何て言えばいいんだろう。大事なものほど名前がついてないよな。
「で? あなた、何してるの?」
「君のことを見つめてる」
「そうじゃなくて……」
ユーディットは抉れた地面の上に大の字に寝そべっていた。
ボロ雑巾の方がまだ綺麗なんじゃないかって思うほどに、彼女は傷だらけの泥だらけだった。
全身の至る所に打撲や火傷や創傷があり、両手の骨にヒビが入っているのか、まともに拳を握れないほど腫れている。
軽口を言っているが呼吸は苦しげで、目は虚ろで焦点が合っていない。
何故だろう。
胸がすごく苦しくなる。
「あー……なんだか、アンネリーゼの顔を見たら、安心しちゃったよ……」
「私はあなたの顔を見ても厭になるだけよ」
「君に見つめられてると思うと、照れちゃうなあ。もうちょっといいドレス着ておけばよかった」
「……ねえ」
「うん?」
「ちゃんと、私が見えてるの?」
「あはは」
ユーディットは笑って誤摩化した。
誤摩化されると思ってんのかよ。
私は目の前にいるのに、あなたは私がいつも通りにあなたに近づかないでいるつもりで、遠くを見ているのね。
全然、見えていないじゃない。
嘘つき。
声で分かるだろ。見えてなくてもこっち見ろよ馬鹿。
「ねえ、アンネリーゼ」
「何よ」
「頑張ったご褒美に、キスしてくれない?」
「……絶対に嫌」
語尾が震えてしまった。なんて屈辱だろう。
目が見えてないのをいいことに、泣いてるんじゃないかって勘違いされたら。
そんなの最悪だ。
私の心配をよそに、ユーディットは心底楽しそうに笑った。
「わたしは君の、アンネリーゼのそんなところが……大好きだよ」
そう言って、ユーディットは静かに目を閉じた。
「ユーディット!」
私は彼女のそばに跪き、彼女の体を揺さぶる。
ちょっと。
あなた、何なのよ。
勝手に私の前に現れて、私の人生を引っ掻き回して、私の心をめちゃめちゃにして。
それなのに、また勝手に、私を置いてどこかに行こうって言うの?
最低。あなたなんて。
何考えてるのよ。私はこれからどうしたらいいのよ。
ねえ、ユーディット──
「ユーディット……私は、私はあなたのそんなところが、大っ嫌いだったわ……」
私はユーディットの唇に自分の唇を近づけ、そっと重ねた。
彼女の唇は傷だらけでカサカサだったけれど、まだ、温かかった。
生まれて初めて他人の唇にしたキスは、煤の味しかしなかった。
「ぐー…………くかー……むにゃむにゃ…………アンネリーゼ、もう食べられないよ……」
「寝てるだけかよ! くそ! 私の心配と感傷とファーストキスを返せ!」
渾身の拳を頭に叩き込むと、彼女はにんまりと嬉しそうな笑みを浮かべた。
何だか非常に悔しかったので、せめて起きたときにびっくりさせるために、ユーディットの後頭部を私の膝の上に載せる。
ふふ……、まさか私が進んでこんなことをするとは思うまい。
驚いて心臓止めて死ね。
微妙に枕の高さが合わなくて寝苦しそうなところも高ポイントである。
冷静になって廃墟と化した魔王城を呆然と見渡していると、すぐそばに一人の悪魔が瞬間移動してやってくる。
侍女の衣装を着て、大きな荷物を背負った、白金色の髪に浅黒い肌の──
遅えよコンスタンツェ。あなたって肝心なときに役に立たないよね。
……っていうか、いつまで侍女の格好してんの? 趣味なの?
「おめでとうございます、アンネリーゼさま」
「うわあ。何故めでたいのか聞くのを全力で耳が拒否してるわ」
「アンネリーゼさまはこの度……」
「あーあー! 聞こえなーい!」
「アンネリーゼさまはー! この度ー! 第六代目魔王に選ばれましたー! はい、皆さん拍手ー!」
そんなことを一方的に告げて、コンスタンツェは一人で拍手する。
ああ、痛い人がいる。
「えっと……マジで意味わかんないんだけど。
さっきの魔竜が魔王候補だったのは何となく察しがつくけれど、それで、何で私が魔王なの?
こいつが勝ったんだから、こいつにやらせればいいじゃない」
ぺちんぺちんとユーディットの額を叩く。
何の夢を見ているのやら、彼女は変な声を上げて嬉しそうに笑った。
キモい。
「まさか、流石に魔王軍の指揮を人間にやらせるわけにはいかないじゃないですか」
「これを人間と言い切った……」
「元々ユーディットさまを倒した者を魔王にするというルールだったんですよ。なので、最終的に彼女を倒したアンネリーゼさまの優勝というわけです。
ちなみに、決まり手は『ちゅー』でした」
「死ねよ。今すぐ死ねよ。そのルール決めたやつ。首吊って死ね」
「ちなみに、ルールを決定なされたのは、偉大なるアスモデウス猊下です」
「ごめんなさい。撤回します。まだ死にたくありません。助けてくださいお願いします」
っていうか、見られてたの? さっきのを?
九層地獄全土をあげての、凝ったイジメかよ。
やってられない。何でこんなことに。
「というわけなので」
「何が、というわけなのかと」
「これからアンネリーゼさまは『第二次魔王計画』に則り、世界征服に邁進して頂きます。
魔王軍は半壊状態、魔王城は全壊状態ですが、私も給料分ギリギリまでお手伝いいたしますので、頑張ってくださいね」
「それ、どう考えても貧乏くじじゃん! 無理だよ!
速攻で人間たちに負けておしまいだよ!
っていうか、なんかコンスタンツェが原因っぽい匂いがプンプンするんですけど!」
「気のせいです。気のせい」
コンスタンツェはあからさまに目を逸らした。
こいつ。経理に言って減俸させて、ついでに勅命でサビ残山盛りにしてやる。
「それにですね、アンネリーゼさま」
「何よ」
「我が魔王軍はそう簡単には敗北しません」
「はあ? 城もないし軍も半壊じゃ、まともに戦えないでしょ?」
「アンネリーゼさまは優秀な戦力を抱えてるじゃないですか。文字通り」
コンスタンツェは頬を赤らめ、はにかむ。
私は視線を下ろした。
ああ。
この化け物を使うのか。
つーか、誰が上手いこと言えと。
「まあ、それは兎も角として、このままでは政務も行えませんし。
──新たな魔王城を用意いたしましょう」
そう言って、コンスタンツェは背負っていた荷物を降ろした。
おお。
すごいぞコンスタンツェ。
何を持ってきたかと思ったら、魔法のお城か?
それとも、どこかの城塞へ繋がる次元の門か?
さすが、元魔王軍ナンバー3だ。
わくわくして待っていると、馬鹿メイドはリュックサックから普通に鉄パイプやら帆布やらを取り出していく。
「……念のために聞いていいかな?」
「何なりとお尋ねください。アンネリーゼさま」
「何それ」
「魔王城です」
「ごめん。一瞬だけ耳が遠くなってた。もう一度聞くけど、何それ」
「魔王城です」
そう言って、手際よくコンスタンツェはテントを組み上げていく。
「あなた……馬鹿でしょ……」
「よく言われますねー」
「それ、テントじゃん?」
「いえいえ、由緒正しき魔王城ですよ。
思い出すなあー。アンネリーゼさまのお祖母さまにあたる、三代目魔王リースヒェンさま。そして彼女を守る十二の忠臣たちの、血と汗と涙の奮闘劇を。
ああ、ちなみにその十二の忠臣の一人が私なんですけどね。
二代目魔王さまが勇者に倒されてから、長い間この魔王城にお世話になったもんですよ」
「いや、あなたの苦労話とか一瞬たりとも聞きたくないから」
「あー! そうだ、忘れてました!」
コンスタンツェは一脚の折り畳み椅子を取り出す。
「玉座です」
「ねーよ!!!」
その場を動けない私の八つ当たりの一撃が、ユーディットに炸裂する。
何も知らないユーディットは、にへらにへらと笑って幸せな夢を見続けていた。
その直後、魔竜ヴォレルカリリスクの巨体は空中に打ち上げられ、次元の門に呑まれて消える。
「やった! ……じゃねえよ」
私は快哉の声を上げた後、不意に正気に戻る。
うわあ。
本当に倒しちゃったよ。やってらんないね。
せめて相討ちになってないかな。
そんな淡い期待を胸に、魔竜と自称囚われのお姫サマの墜落ポイントへ向かう。
「やあ」
「うわあ。生きてるし」
「心配してくれてたの?」
「全然」
「世間ではそういうの、ツンデレとか言うらしいよ」
「気色悪いこと言わないでよ」
むしろ死んでたらラッキーくらいに思ってるのにツンデレはないな。
ツンって言うよりも、無関係な人生を歩みたい。
こういうのって何て言えばいいんだろう。大事なものほど名前がついてないよな。
「で? あなた、何してるの?」
「君のことを見つめてる」
「そうじゃなくて……」
ユーディットは抉れた地面の上に大の字に寝そべっていた。
ボロ雑巾の方がまだ綺麗なんじゃないかって思うほどに、彼女は傷だらけの泥だらけだった。
全身の至る所に打撲や火傷や創傷があり、両手の骨にヒビが入っているのか、まともに拳を握れないほど腫れている。
軽口を言っているが呼吸は苦しげで、目は虚ろで焦点が合っていない。
何故だろう。
胸がすごく苦しくなる。
「あー……なんだか、アンネリーゼの顔を見たら、安心しちゃったよ……」
「私はあなたの顔を見ても厭になるだけよ」
「君に見つめられてると思うと、照れちゃうなあ。もうちょっといいドレス着ておけばよかった」
「……ねえ」
「うん?」
「ちゃんと、私が見えてるの?」
「あはは」
ユーディットは笑って誤摩化した。
誤摩化されると思ってんのかよ。
私は目の前にいるのに、あなたは私がいつも通りにあなたに近づかないでいるつもりで、遠くを見ているのね。
全然、見えていないじゃない。
嘘つき。
声で分かるだろ。見えてなくてもこっち見ろよ馬鹿。
「ねえ、アンネリーゼ」
「何よ」
「頑張ったご褒美に、キスしてくれない?」
「……絶対に嫌」
語尾が震えてしまった。なんて屈辱だろう。
目が見えてないのをいいことに、泣いてるんじゃないかって勘違いされたら。
そんなの最悪だ。
私の心配をよそに、ユーディットは心底楽しそうに笑った。
「わたしは君の、アンネリーゼのそんなところが……大好きだよ」
そう言って、ユーディットは静かに目を閉じた。
「ユーディット!」
私は彼女のそばに跪き、彼女の体を揺さぶる。
ちょっと。
あなた、何なのよ。
勝手に私の前に現れて、私の人生を引っ掻き回して、私の心をめちゃめちゃにして。
それなのに、また勝手に、私を置いてどこかに行こうって言うの?
最低。あなたなんて。
何考えてるのよ。私はこれからどうしたらいいのよ。
ねえ、ユーディット──
「ユーディット……私は、私はあなたのそんなところが、大っ嫌いだったわ……」
私はユーディットの唇に自分の唇を近づけ、そっと重ねた。
彼女の唇は傷だらけでカサカサだったけれど、まだ、温かかった。
生まれて初めて他人の唇にしたキスは、煤の味しかしなかった。
「ぐー…………くかー……むにゃむにゃ…………アンネリーゼ、もう食べられないよ……」
「寝てるだけかよ! くそ! 私の心配と感傷とファーストキスを返せ!」
渾身の拳を頭に叩き込むと、彼女はにんまりと嬉しそうな笑みを浮かべた。
何だか非常に悔しかったので、せめて起きたときにびっくりさせるために、ユーディットの後頭部を私の膝の上に載せる。
ふふ……、まさか私が進んでこんなことをするとは思うまい。
驚いて心臓止めて死ね。
微妙に枕の高さが合わなくて寝苦しそうなところも高ポイントである。
冷静になって廃墟と化した魔王城を呆然と見渡していると、すぐそばに一人の悪魔が瞬間移動してやってくる。
侍女の衣装を着て、大きな荷物を背負った、白金色の髪に浅黒い肌の──
遅えよコンスタンツェ。あなたって肝心なときに役に立たないよね。
……っていうか、いつまで侍女の格好してんの? 趣味なの?
「おめでとうございます、アンネリーゼさま」
「うわあ。何故めでたいのか聞くのを全力で耳が拒否してるわ」
「アンネリーゼさまはこの度……」
「あーあー! 聞こえなーい!」
「アンネリーゼさまはー! この度ー! 第六代目魔王に選ばれましたー! はい、皆さん拍手ー!」
そんなことを一方的に告げて、コンスタンツェは一人で拍手する。
ああ、痛い人がいる。
「えっと……マジで意味わかんないんだけど。
さっきの魔竜が魔王候補だったのは何となく察しがつくけれど、それで、何で私が魔王なの?
こいつが勝ったんだから、こいつにやらせればいいじゃない」
ぺちんぺちんとユーディットの額を叩く。
何の夢を見ているのやら、彼女は変な声を上げて嬉しそうに笑った。
キモい。
「まさか、流石に魔王軍の指揮を人間にやらせるわけにはいかないじゃないですか」
「これを人間と言い切った……」
「元々ユーディットさまを倒した者を魔王にするというルールだったんですよ。なので、最終的に彼女を倒したアンネリーゼさまの優勝というわけです。
ちなみに、決まり手は『ちゅー』でした」
「死ねよ。今すぐ死ねよ。そのルール決めたやつ。首吊って死ね」
「ちなみに、ルールを決定なされたのは、偉大なるアスモデウス猊下です」
「ごめんなさい。撤回します。まだ死にたくありません。助けてくださいお願いします」
っていうか、見られてたの? さっきのを?
九層地獄全土をあげての、凝ったイジメかよ。
やってられない。何でこんなことに。
「というわけなので」
「何が、というわけなのかと」
「これからアンネリーゼさまは『第二次魔王計画』に則り、世界征服に邁進して頂きます。
魔王軍は半壊状態、魔王城は全壊状態ですが、私も給料分ギリギリまでお手伝いいたしますので、頑張ってくださいね」
「それ、どう考えても貧乏くじじゃん! 無理だよ!
速攻で人間たちに負けておしまいだよ!
っていうか、なんかコンスタンツェが原因っぽい匂いがプンプンするんですけど!」
「気のせいです。気のせい」
コンスタンツェはあからさまに目を逸らした。
こいつ。経理に言って減俸させて、ついでに勅命でサビ残山盛りにしてやる。
「それにですね、アンネリーゼさま」
「何よ」
「我が魔王軍はそう簡単には敗北しません」
「はあ? 城もないし軍も半壊じゃ、まともに戦えないでしょ?」
「アンネリーゼさまは優秀な戦力を抱えてるじゃないですか。文字通り」
コンスタンツェは頬を赤らめ、はにかむ。
私は視線を下ろした。
ああ。
この化け物を使うのか。
つーか、誰が上手いこと言えと。
「まあ、それは兎も角として、このままでは政務も行えませんし。
──新たな魔王城を用意いたしましょう」
そう言って、コンスタンツェは背負っていた荷物を降ろした。
おお。
すごいぞコンスタンツェ。
何を持ってきたかと思ったら、魔法のお城か?
それとも、どこかの城塞へ繋がる次元の門か?
さすが、元魔王軍ナンバー3だ。
わくわくして待っていると、馬鹿メイドはリュックサックから普通に鉄パイプやら帆布やらを取り出していく。
「……念のために聞いていいかな?」
「何なりとお尋ねください。アンネリーゼさま」
「何それ」
「魔王城です」
「ごめん。一瞬だけ耳が遠くなってた。もう一度聞くけど、何それ」
「魔王城です」
そう言って、手際よくコンスタンツェはテントを組み上げていく。
「あなた……馬鹿でしょ……」
「よく言われますねー」
「それ、テントじゃん?」
「いえいえ、由緒正しき魔王城ですよ。
思い出すなあー。アンネリーゼさまのお祖母さまにあたる、三代目魔王リースヒェンさま。そして彼女を守る十二の忠臣たちの、血と汗と涙の奮闘劇を。
ああ、ちなみにその十二の忠臣の一人が私なんですけどね。
二代目魔王さまが勇者に倒されてから、長い間この魔王城にお世話になったもんですよ」
「いや、あなたの苦労話とか一瞬たりとも聞きたくないから」
「あー! そうだ、忘れてました!」
コンスタンツェは一脚の折り畳み椅子を取り出す。
「玉座です」
「ねーよ!!!」
その場を動けない私の八つ当たりの一撃が、ユーディットに炸裂する。
何も知らないユーディットは、にへらにへらと笑って幸せな夢を見続けていた。
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