54 / 165
なるほど、儲けてますなあ。
しおりを挟む
ちゅどーんという音の後、キノコ雲が上がる光景。
非現実的すぎて、ギャグにしかならないな。
ちょっと早まったかもしれない。
教会の吹き飛んだ上の部分に、電子基板が備蓄されてたらどうしよう。
とはいえ、いまさら後悔してもしょうがないな、ガハハ!
R18Gのお中元となった 、まだちょっと湯気の上がるハムの山を乗り越え、俺は教会へ向かった。
しかしあれだな、核爆弾が炸裂した後の放射能とか気になるから、エルフも含め、ここには誰も立ち入らんようにした方が良いのでは?
立ち入ったら死ぬ呪いがあるとか、そういう伝説を残した方が良いかもしれん。
もー、あの核手榴弾が、中にどれだけやばいものを詰めてたのかわからんが、本来ならこの首都全体が出入り禁止、あらゆるものの持ち出し禁止といった封鎖をされるべきなんだけど……。
まあ、現実問題、被害を受けるのはオーマの蛮族だけなので、まあいっか。
瓦礫の山を押しのけて教会に入った俺は、瓦礫の山と、爆発の巻き添えを食らった坊主の死体だらけの聖堂を見る。
――なるほど、儲けてますなあ。
文明が崩壊した後だというのに、キンキラキンの装飾と豪華な敷物。木材で作られたそこら辺のベンチや家具なんかも、芸能人のお宅訪問で見かけそうな、豪華な細工で、まあ!お高いんでしょう?って感じだ。
よくもまあ、蓄財に励んだものだ。この辺は人目に付く部分だから、多分旧世界の物品は雰囲気的に置いてる感じではないな。
となると、ありがちなのは……地下だな。
俺は教会の奥の方に進んで、地下に降りる入り口を探す。
石の階段を下りた先には、なんとも現代的な貨物リフトがあった。
教えはどうなってんだよ教えは!
いや、カリスト教は別に機械を否定してなかったな。
リフトを降りた先、貨物エリアには、俺が見慣れた文明の産物が大量にあった。
テレビ、パソコン、スマホ、ラジオ、時計、デカイものだと遊園地の看板みたいなものまである。おお、ずいぶん集めてんじゃないの。
発掘地の情報が欲しかったが、ここの備蓄だけでも十分すぎるな。
見た感じからして、エルフの里の地下墓の秘密教会、あれの4倍以上の量がある。大体、イーグルステップくん4機分にはなるんじゃない?
そうだ、なにか取引の記録みたいなのはないか?
取引の記録から、オーマと電子基板を取引している連中の情報が欲しい。
もしかしたらこの蛮族より、よっぽどまともな連中かもしれないからだ。
まあ、この時代の文字が、まだ俺にも読めるかどうかという問題はあるが……。
倉庫の隅っこに紙と巻物のある、なんか中世的な書斎?みたいなものがある。ここに何か手掛かりがないだろうか。
いくつかの帳面を開いてみてみる。
うーむ、形状と大きさで、ざっくばらんに分類しているようだ。
ちゃんとした鑑定はあっち任せっていう感じなのか?
取引記録を見ると、大体どういう経緯でここにテレビやラジオが集められたのか?それがわかった。
カリスト教会は、どうやらダンジョンに潜った冒険者たちから、こういった旧世界の異物を二束三文で買い叩いて、それをラメリカに流して大儲けしていたようだ。
全く生臭坊主ってのは、何時の時代でも、ひどいことするね。
つい勢いあまって、キノコ雲で消滅させてしまったが、天罰てきめん、そういうことにしておこう。
あの教父とか言うやつ、どう考えても話が通じそうになかったからな。
ぶっちゃけこういう、帳面や記録とお話していた方がまだマシだ。
ぐるぐるの巻物は何だろうな、いくつか開いて検めてみよう。
ふぅーむ、テレビやラジオ何かの絵が描いてあるな?
どうやらラメリカの連中は、この絵を渡して、コレを集めてこいと指示したのだろう。いちいち説明するよりわかりやすい。いいアイデアだ。
これは俺が頂いて行こう。蛮族騎士共や、ポトポトのエルフ達に、収集してもらいたいモノを、割と正確に伝えられる。
後は……世界地図じゃないか!これはいいぞ!
俺の知っている世界地図と大分似通っている。
ちょっと地形が変わっているが、大量破壊兵器や環境破壊によるものか、それともただ単に製図が下手くそなのか、ちょっと判別がつかないな。
なるほど……
神聖オーマ帝国を中心とすると、東に「ムンゴル帝国」
南は「イギニス連合王国」。そして北に「目本国」か。
「ラメリカ合衆国」は、その目本を超えた、さらに西にあるようだな。
よし、最終的な目標はラメリカ合衆国と、コンタクトを取ることだろうか?
ひとまず必要なものを全部食うか持ち出して、ここを去ることとしよう。
非現実的すぎて、ギャグにしかならないな。
ちょっと早まったかもしれない。
教会の吹き飛んだ上の部分に、電子基板が備蓄されてたらどうしよう。
とはいえ、いまさら後悔してもしょうがないな、ガハハ!
R18Gのお中元となった 、まだちょっと湯気の上がるハムの山を乗り越え、俺は教会へ向かった。
しかしあれだな、核爆弾が炸裂した後の放射能とか気になるから、エルフも含め、ここには誰も立ち入らんようにした方が良いのでは?
立ち入ったら死ぬ呪いがあるとか、そういう伝説を残した方が良いかもしれん。
もー、あの核手榴弾が、中にどれだけやばいものを詰めてたのかわからんが、本来ならこの首都全体が出入り禁止、あらゆるものの持ち出し禁止といった封鎖をされるべきなんだけど……。
まあ、現実問題、被害を受けるのはオーマの蛮族だけなので、まあいっか。
瓦礫の山を押しのけて教会に入った俺は、瓦礫の山と、爆発の巻き添えを食らった坊主の死体だらけの聖堂を見る。
――なるほど、儲けてますなあ。
文明が崩壊した後だというのに、キンキラキンの装飾と豪華な敷物。木材で作られたそこら辺のベンチや家具なんかも、芸能人のお宅訪問で見かけそうな、豪華な細工で、まあ!お高いんでしょう?って感じだ。
よくもまあ、蓄財に励んだものだ。この辺は人目に付く部分だから、多分旧世界の物品は雰囲気的に置いてる感じではないな。
となると、ありがちなのは……地下だな。
俺は教会の奥の方に進んで、地下に降りる入り口を探す。
石の階段を下りた先には、なんとも現代的な貨物リフトがあった。
教えはどうなってんだよ教えは!
いや、カリスト教は別に機械を否定してなかったな。
リフトを降りた先、貨物エリアには、俺が見慣れた文明の産物が大量にあった。
テレビ、パソコン、スマホ、ラジオ、時計、デカイものだと遊園地の看板みたいなものまである。おお、ずいぶん集めてんじゃないの。
発掘地の情報が欲しかったが、ここの備蓄だけでも十分すぎるな。
見た感じからして、エルフの里の地下墓の秘密教会、あれの4倍以上の量がある。大体、イーグルステップくん4機分にはなるんじゃない?
そうだ、なにか取引の記録みたいなのはないか?
取引の記録から、オーマと電子基板を取引している連中の情報が欲しい。
もしかしたらこの蛮族より、よっぽどまともな連中かもしれないからだ。
まあ、この時代の文字が、まだ俺にも読めるかどうかという問題はあるが……。
倉庫の隅っこに紙と巻物のある、なんか中世的な書斎?みたいなものがある。ここに何か手掛かりがないだろうか。
いくつかの帳面を開いてみてみる。
うーむ、形状と大きさで、ざっくばらんに分類しているようだ。
ちゃんとした鑑定はあっち任せっていう感じなのか?
取引記録を見ると、大体どういう経緯でここにテレビやラジオが集められたのか?それがわかった。
カリスト教会は、どうやらダンジョンに潜った冒険者たちから、こういった旧世界の異物を二束三文で買い叩いて、それをラメリカに流して大儲けしていたようだ。
全く生臭坊主ってのは、何時の時代でも、ひどいことするね。
つい勢いあまって、キノコ雲で消滅させてしまったが、天罰てきめん、そういうことにしておこう。
あの教父とか言うやつ、どう考えても話が通じそうになかったからな。
ぶっちゃけこういう、帳面や記録とお話していた方がまだマシだ。
ぐるぐるの巻物は何だろうな、いくつか開いて検めてみよう。
ふぅーむ、テレビやラジオ何かの絵が描いてあるな?
どうやらラメリカの連中は、この絵を渡して、コレを集めてこいと指示したのだろう。いちいち説明するよりわかりやすい。いいアイデアだ。
これは俺が頂いて行こう。蛮族騎士共や、ポトポトのエルフ達に、収集してもらいたいモノを、割と正確に伝えられる。
後は……世界地図じゃないか!これはいいぞ!
俺の知っている世界地図と大分似通っている。
ちょっと地形が変わっているが、大量破壊兵器や環境破壊によるものか、それともただ単に製図が下手くそなのか、ちょっと判別がつかないな。
なるほど……
神聖オーマ帝国を中心とすると、東に「ムンゴル帝国」
南は「イギニス連合王国」。そして北に「目本国」か。
「ラメリカ合衆国」は、その目本を超えた、さらに西にあるようだな。
よし、最終的な目標はラメリカ合衆国と、コンタクトを取ることだろうか?
ひとまず必要なものを全部食うか持ち出して、ここを去ることとしよう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる