才能と個性と選択と

sho

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美しい目

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高校二年生、吉田総司はよく考える人であった。
…いや、あまり考えたくないそうだが、ふと、考えてしまうのである。

 家で本を読んでいる時、テスト前の猛勉強の時も、サッカー部の2年で、ようやく勝ち取ったレギュラーのサッカーの試合でも、彼は考えていた。

 自分はいったい何を求めているのか……

 彼は今までずっとその事だけを考え続けていた…
 
   彼女と出会うまで……  

           始
 いつもいつも、考えている、自分は何を欲していて、何を思って行動していて、何を大切にしているのかを。

 学校はつまらないものだった。授業は面白くないし、休憩時間も誰と話すでもなく、携帯を弄っている。部活でも毎度毎度、同じ練習をするだけだ。
 そんな、つまらない日常だった。

 ある時、俺はテストの勉強で学校の図書館に寄ろうと思った。部活は無く、時間を気にせずゆっくりと過ごすことが出来るこの図書館が俺は結構好きだ。
 もう何度も通った廊下でも、何度も同じことを考えていた。

 ……俺は何が欲しいのだろう?、どうすれば欲しい物が手に入るのだろう?、その欲しいもの見つけるにはどうすればいいのだろう?…わからない、どうしてもわからない…
 
 そんな事を考えていたら、いつの間にか図書館の入り口の前に来ていた。さっきまで考えていたことを忘れさせるために、力を込めて、古くて重いドアを開けた。
 
意外にもそれは軽かった。不思議に思い、俯きがちになっていた顔を上げると……

 そこには驚いてる顔があった。少女だった。おそらくは、同時にドアを開けてしまったのだろうと、そんな事は考えるまでも無くわかった、だから、かわりに違う事を考えていた。

 一言で言えば、それは、ーー美しいーーだった。

驚いた瞬間の彼女の目がとても美しかった。

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