金色の恋と愛とが降ってくる

鳩かなこ

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181.収斂する法悦*

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「ああ、に、お。にお……!」

 じっと見つめる双眸の熱さ。汗を浮かべて、顔を赤らめる自分のアルファの頬にあゆたは自分の頬で触れた。

「好きやよ、あゆたさん」
「ん、俺、も、すきだ」

 ぬちぬちとあゆたの性器も先走りを塗り広げられた。八月一日宮の手が容赦なく快楽の在り処を暴いていく。訳が分からなくなって、涙が溢れた。

「う、ん! にお、ああ、あ」
「あゆたさん、は、あ、口、ちょうだい、ん……っ」
「は、あ、む」

 あゆたは赤ん坊のように唇を尖らせて、頭を軽く浮かせた。すぐに八月一日宮に項を持たれ、汗に濡れた掌にぞくんとした。

 項。オメガの項を無防備にまさぐられる。密着されて、塞がれる。息を奪うような激しいキスだった。

「ん、ん」

 皮膚の薄い、敏感な口の中を舐められ、顎のつけ根が痛い。ぞくぞくする。息が苦しくて視界に靄がかかってくる。

「これ、ええの? めっちゃ腰揺れとる」

 まだ微笑む余裕のある八月一日宮が憎らしい。八月一日宮の唇に歯を立てると、謝るように顔中に口付けが降ってきた。

 八月一日宮に甘やかされてまた気持ちよくなる。さっきぽを真っ赤にしていきり立つあゆたの陰茎も解放を求めてとろとろと涙を零す。

「あ、そんな、やぁ」

 止めというように親指の腹で敏感な鈴口を柔らかくえぐられた。

 隘路を拓くように引いては押し入ってくる八月一日宮を引き止めるようにぎゅうぎゅう締め付けた。

「にお、も、あ、あ、出す、出したいっ」
「ええよ、あゆたさ、いくとこ、見せて」
「も、出る、あ、うう……!」
「あゆたさん、あゆたさ……っ」

 熱くなっている腹の中を八月一日宮の屹立が律動を激しくする。

「あ、あ、あ」
「っ、俺も、あゆたさん、っ、ん……っ」

 待ち望んだ解放に頭の中が真っ白になる。

 逃さないというように体中で抱き締められている。

 びくびくと自分の体の上で跳ねる八月一日宮の体を両足で挟み込んで、あゆたは絶頂の深さに満たされていた。
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