事務職員として異世界召喚されたけど俺は役に立てそうもありません!

マンゴー山田

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もう少しだけ甘えてもいいですか?

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「『朔月』の影響で、25階の攻略は一週間延ばされたよー」

はぁとため息を吐きながらそう告げるハワードに思わず「お疲れ様」と言ってしまうほど、疲れた顔をしていて。

「あれはきつかったな」
「前と違って昼間、しかも冒険者のほとんどがダンジョンに潜ってたからな…」

『朔月』が発生してから一晩経った。
被害を報告しに来たトレバー達を魔道具開発部へと引っ張ってきてそれを聞いている最中。
ちなみにシモンもいるし、なんならマシュー殿下もいる。花村さんはお休みでここにはいない。

というかマシュー殿下は第二騎士団長として参加してるみたいだけど、さっきからケーキやらクッキー、タルトなんかをただ食べてるだけ。

…甘党なのかな?

なんて思いながら話を続ける。

「街中に出てた魔物が少なかったのが救いだよね」
「ああ。幸いというかなんというか、死者はいないからな」
「ルス様のプレゼントも大きかったな」

そう。あの昼間の『朔月』。
魔物の発生が城内を中心としていたからか、街中には少ししか現れなかったらしい。それでも襲われた人たちが当然いて。
その怪我を治すのに、ルスからのプレゼントを使ってもらった。
湿布×サ○ンパスのくっそまずいポーションは作らず、うまい方のポーションを大量に作って無償で渡したんだって。
太っ腹!と言いたいけど、お礼はルスに言ってくれ。俺は貰っただけだからな。

そんなことがあって、武器屋の被害もあったらしく武器が間に合わない、と言われた冒険者が多数いることを考慮して、一週間の延期になった。
彼らも大事な仲間だからな。

「そういう訳だから、一週間ゆっくりしててね」
「俺らはまぁいつでもいいけど…」
「でも他の冒険者の参加希望が結構あるのは嬉しいよねー」

にふにふと笑うハワードは「予想以上の参加で僕もほくほくー」と本当に嬉しそうにしている。
そんなハワードに、ほわりと癒さ…癒されていると「それで?」とタルトを食べ終えたらしいマシュー殿下が口を開いた。
口元にクリームを付けて。

「…付いてる」
「…わざとだ」

口元のクリームを指させば、こほんと咳ばらいをするとナプキンで口元を拭く。
なんかハワードもそうだけど、ここの王族ってドジっ子が多いのかな?
と、なるとウィンダム様もそのなくなったお兄さんもドジっ子…?

「今失礼なことを考えただろ?」
「まっさかー」

やぱ、と冷や汗を流しながら笑えば「ふん」と鼻で笑われた。
やべー…。勘がよすぎる…。
そういやハワードも勘がよすぎるんだよなー。さすが兄弟。

「おい」
「何も考えてませんよー」
「いいから早く報告しろ。クソ」
「いい加減、クソはやめろ」
「クソで十分だろうが。クソ」
「……………」

あれか。同族嫌悪ってやつか?

「「違う!」」

そう思ったら2人の声が重なる。
やっぱそうなんじゃ?

「ハルト。後でちょっとお話ししようか」
「ごめんなさい」

ハワードとマシュー殿下に頭を下げると「それで」とマシュー殿下が言葉を続ける。
…そのメンタル、見習いたい。

「こっちはバンシーがいたぞ」
「バンシーがですか?!」
「ああ。異世界人は慣れていないから耳は塞がせてもらったが」
「やっぱりバンシーの声聞くのはまずいんだ?」
「そうだな。初めてで効かない者を連れてくるのは難しいだろうな」

なるほど。やっぱりバンシーは…というかあの声は精神的にくるんだろうなぁ…。
そうなると発狂ものかな?

「そっちは?」
「こっちはミノタウロス…っとと。大丈夫か?」
「あー…うん。大丈夫」
「なんだ。異世界人はミノタウロスは苦手なのか?」

そう言ってにやりと笑うマシュー殿下だけど、あれを見たらトラウマにもなりますよ。

「ハルトの場合…というよりルス様がミノタウロスの角と額を弾いて頭を割りましたから」
「は?」

トレバーの言葉に、何を言ってるんだ?お前はって表情で見てるマシュー殿下に、そらそうなるよなと頷く。
意味わかんないもんな。

「額をはじ…は?」
「ホントですって。右手の指で弾いたら角は崩れて、頭はぱーんってなって、その血をまともに浴びてその他もろもろの破片を見て俺はその場で吐きました」
「ハルトは血とかそういうのに慣れてないからなぁ…」

仕方ない、と言いながら頷くトレバー達をよそに、ますます意味が分からないという表情をしているマシュー殿下。

「ルス様だから、ということで片付けていいと思いますよ」
「あ、ああ」

ぽかんとしたマシュー殿下にグレンがそう言えば、無理やり納得してた。
俺もよく分からないんだから、他の人はもっと分からんわな。

「しかしバンシーにミノタウロス…。強い魔物が出てきてるのは厄介だな」
「他だとフィーンド悪魔が出た、という報告もあります」
フィーンド悪魔もか…。どうしてこんなに強い魔物が出てきているんだ?」

うーん、と悩むハワードやマシュー殿下。それにシモン。
トレバー達はこの国の人じゃないからね。何が正常なのか分からないんだろうなー。俺もだけど。

「その辺りも25階を攻略すれば何か見えてくるかもしれんな」
「クソと同じ意見っていうのが気にくわないけど…」
「分かった。とにかく25階を攻略しないとダメだということを報告してくる」
「よろしくー」
「…本来ならハワード、お前の仕事だろうに」
「僕は他のお仕事があるもーん」
「…まぁいい。ではな」

そう告げると、メモしていた紙をくるくると巻いて立ち上がり、出ていく。
その背中を見送ると俺は首を傾げた。

「なんかやけにあっさり立ち去ったね」
「第二騎士団も使えるぞってことを見せたいんだと思うよ」
「そういや、第二騎士団って…」
「そ。だから危ないことはほとんどしない。危険な仕事は全部第一に回ってくるからね」

ぐっと背中を伸ばしているハワードを見ながら、俺は助けてもらった時のことを思い出す。

「あの時はバカの命令だったからね」
「でも助けてもらった」
「…そうだね」

ハワードが唇を尖らせながらそう言えば、トレバー達も肩を竦める。
ハワードだって分かってるんだろうけど、素直になれない感じかな?

「あ、なぁ。一つ聞いてもいいか?」
「うん? なぁにー?」
「ルスが言ってた透視と道標ってなに?」

ずっと気になってたんだけど、聞きそびれてたんだよな。
するとなぜかトレバーとグレンがぽかんとしている。ついでにヒューも目を大きくしてる。
なんだよ。

「あー…そっかー…。ハルトは覚えてないのかー…」
「?」

ハワードがぺしりと額を叩き、天を仰ぐ。
え? え?

「なんかあったの?」
「いや…本当に覚えてないのか?」
「覚えてるなら聞かないよ?」
「それもそうだわな」

ははっと笑うヒューに、眉を寄せれば「そうだなぁ」とハワードも困ったように笑っている。

「トレバー達を助けた時のこと、覚えてる?」
「ああ。もちろん」
「なら、おれとグレン、兄さんとハルト、それにヒューと別れて行動したことも覚えてるな?」
「うん」

あの時は右腕が動かなくなった挙句、身体がだるかったのを覚えている。

「先に兄さんとハルト、ヒューが出口にたどり着いて、おれ達が出口にたどり着けなくて迷っていたことは?」
「あー…?」

え? そうだっけ?
その辺は全然記憶にないな。

「覚えてない」
「そうか」
「その時に、ハルトがスキルを使っておれとグレンを誘導してたんだよ」
「え?」

なにそれ。俺、全然知らないんだけど。

「ダンジョンがオレ達を食い損ねたのが悔しかったのか、ダンジョン内にいたトレバーとグレンを食おうとしたんだ」
「マジか…」
「その時、ハルトが叫びながら魔力の道標を床に付け始めたんだ」
「そうそう。ポイントごとに丸い点がついてな。それを辿って行ったら、無事出口にたどり着いたんだ」
「あれがなかったら今頃、おれとグレンはここにいない」
「へぇー」

自分のことだけど、全然覚えてない。
というか本当に俺がやったの?
信じられないと、思っているとハワードが口を開く。

「僕が25階に行った時はもう5人が出口にいたけど、ハルトは意識を失ってたからね」
「マジか」
「そうだよー。その後、2日間寝てたでしょ?」
「そういえば?」

そんなこともあったな。起きたら頭がぼーっとしてたような気がする。
ここに来てから意識を失うことが多いから忘れてる。

「たぶん急に魔力を使ったからだと思うんだ」
「魔力…」
「そ。スキルも魔力を消費するものがあるからね」
「そういえば俺、魔力ってあるの?」

そうだ。そもそも俺は日本から飛ばされてきた。
なら、魔力なんてものはない。
移転特典として付いてるなら話は別だろうけど、そんなものはないと考えてる。

「ハルトは持ってるね」
「花村さんは?」
「…彼女は持ってないね」
「なんでだ? なんで俺だけ魔力があって花村さんには魔力がないんだ?」

そもそも、なんでここに来たのかが分からない。
ハワードは事務職員が欲しかったから、と言っていた。
けどそれなら俺も魔力なんぞを持っていないのは当然だろう。現代の日本人に魔力があるなんて聞いたことがない。
でもなぜか魔力がある。
そこでハッとしてハワードを見れば、にこにこと変わらない笑顔を浮かべている。

ハワードは何かを隠している?

「まぁ…ハルトがなんで魔力を持ってるのかは分からんが、おれはそれに助けられたんだ」

トレバーの言葉に同調するようにグレンとヒューが頷く。
俺の魔力のことは気になるけど、今は一週間後の25階の攻略のことに集中しなきゃな。
むん、と1人で気合を入れていると、なぜかシモンに頭を撫でられる。

「…子供扱いしないでくれるか?」
「…すまん。つい」

そんな俺たちに笑うトレバー達を睨めば、テレンスさんが姿を見せ「おう。今日は新作だぞ」と言ってケーキを置いていく。
それにすっかりと気を取られ、魔力のことなど頭の片隅に追いやられていた。




「不思議だよな」
「何がだ?」
「何がって…この状況が」
「? そうか?」

ケーキを食って、魔道具開発部からシモンの部屋に移動して夜までまったり。
給餌してもらって飯を食った後、シモンに風呂に入れてもらった。やっぱり風呂が広いと嬉しいね。シモンと一緒に入らなきゃならんのがあれだけど。
それからそろそろ寝るか、とベッドに横になるとシモンが俺の横に寝転がると、そのままがっちりと身体をホールドされる。
今まで…というか部屋から出られない時はソファで寝てたらしいシモンが右腕を失くした途端、一緒に眠るようになった。
それに疑問を抱きつつも気にする必要もないかと寝てたんだけど、気になるととことん気になる。

「何で一緒に寝てんだ?」
「オレの部屋だから?」
「…うん。そうなんだけど」

本来なら、俺がソファで寝なきゃダメなんだろうね。
でも、シモンに甘えてずっとベッドで寝てるんだもんな…。

「一緒に寝るのが嫌ならやめるが…」
「あ、違う違う。嫌とかじゃないんだ」
「? そうか」
「うん。そう」

だからそのままでいいよ、と左手で腕を軽く叩けばなぜか強く抱きしめられて。
あー…。なんかさ。

「抱き枕にはちょうどいい?」
「…まぁ。そうだな」
「そっかそっか」

そうだ。勘違いをしてはいけない。
シモンは俺を守るためにこうしてくれているんだろうし。
そう考えて、もしやと思い浮かんだ。

「オレ、寝相めっちゃ悪い?」
「…そう、でもない」

なんだ。そのたっぷりの間は。

「寝相悪いんだったら俺がソファで寝るけど?」
「怪我人を放り出して眠る程、オレは薄情ではないが?」
「じゃあ?」

なんで?と顔を上げれば、頭に顎を乗せられた。
む。

「覚えていないならそれでもいいが…言った方がよさそうだ」
「気になるから教えて」
「一度、ベッドから転がり落ちた」
「…マジか」
「ああ。右側から落ちたから、焦ったぞ」
「そりゃ悪い」

右側から落ちたらそりゃ焦るわな。というかベッドから落ちたんかい。
セミダブルっぽいベッドだけど、そこから落ちるとかどんだけ寝相悪いんだよ。
ちょっとだけ自分の情けなさに反省をすれば「だから」と声が落ちてきた。

「こうしていれば落ちないだろう?」
「まぁ…そうだな?」

俺はちょっと落ち着かないけど。

「だから、それでいい」
「? どういう?」
「気にするな。寝るぞ」
「お、おう」

シモンの言葉が気になったけど、ぱちりとランプを消されてしまえば部屋は暗くなり、身動きは出来なくなる。
トイレとかに起きれば、後ろにいるシモンが起きてくれるから問題はないけど。

でも。

俺一人落ち着かなくてバカみたいだ。
それに、シモンとは25階の攻略が終われば護衛対象から外れる。
だから、それまで。それまではもう少し甘えてもいいだろうか。

きゅうと左手を俺よりも少し大きな手の上に重ねれば、右手がその上から重ねられた。
俺はもうこれ以上重ねる手はないから、すり、と顎に頭を刷りつける。
まるで甘えるような仕草をシモンはどうとったかは分からないけど、手を強く握り返してくれた。

それだけで十分だ。そう、思わなければならないのに。
それ以上を求めるなんて。

つきんつきんと痛む胸に気付かないふりをして、そっと瞼を閉じればすぐに睡魔が俺を暗闇に連れ出してくれた。



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