悪役令息に転生したのでそのまま悪役令息でいこうと思います

マンゴー山田

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学園編

抱き枕にして寝ようかな?

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「家庭教師?」

アレを見られたことがショックで散々泣いた後、侍女さん達にびくつかれながら慰められ、お風呂へと入りいろんな意味で綺麗さっぱりした。めそめそしてる僕になぜかフリードリヒから「悪かった。詫びとはいっても許してはくれないだろうが受け取ってはくれないか」と僕の身長の半分くらいの大きなうさぎのぬいぐるみを与えられた瞬間、涙がひいた。もちろんドン引きという意味で。しかし、いらないと突っぱねようとしたけどなぜかわくわくとしているフリードリヒのパンジー色の瞳に応えねばならないような気がして、それを受け取りぎゅうと抱き締めながら顔を埋めれば「さすがレイジスだ」とよく分らないが褒められた。

なんでだ。

それから再度ベッドの住人になる。
けど今回は座ることができるのだ! 背中にものすごい数のクッション置いてるけどな!
体力が著しくなくなっているからという理由で、そこでの食事も許された。本来ならダメなんだろうけど、今回は特別。もらったうさぎのぬいぐるみを膝に載せコンフォーターをかけてもらい、胃腸に優しい野菜たっぷりスープ(味が薄いからコンソメスープとかの方がよかった)を飲みながらフリードリヒのその「家庭教師」という言葉に首を傾げたのだ。
スプーンは口に咥えて。
するとにこにこと笑っているフリードリヒに「んんっ」とソファの後ろに立っている攻略対象の一人、アルシュ・ブラウンが咳払いをする。それに「お話の続きを」とジョセフィーヌが少し棘のある言い方で話を進めるよう促す。
あれ? 僕がお風呂はいってる間、なにかあった?
だがそんな二人など我関せずというようにフリードリヒが「ああ」と頷く。あ、ちゃんと話は進めてくれるのね。助かる。

「レイジスはあまり勉強をしていないだろう? だからここの授業に加え、王妃となる為の勉強を同時に行おうと思う」
「…勉強嫌い」

ぶう、とスプーンを咥えたまま唇を尖らせると「お行儀が悪いですよ」とジョセフィーヌに叱られた。うさぎのぬいぐるみを膝の上に載せている時点で相当だけど黙っててくれたから、スプーンを咥えたまま話すのはやめよう。ごめんなさい。

「ところでレイジス様はどこまで覚えておいでですか?」
「ん? なにを?」

ジョセフィーヌの言葉の意味が分からずこくりと首を傾ければ「んんっ」とフリードリヒが謎の咳払いをする。喉の調子が悪いの? 風邪? もしかして僕のうつっちゃった?

「今日が何日で何があったか、でございます」
「んー…っと…?」

えーっと…確か僕がこのレイジス・ユアソーンになってるって騒いだのが花の月の14…だっけ? その翌日に熱を出して…。

出して?

それからはただひたすら寝てたような気がするんだけど。それに食事も久しぶりすぎるような気がする。
こくんこくんと首を左右に倒し考えていたが「ぷしゅう」と頭から煙が出たことに、フリードリヒとジョセフィーヌに慌てふためかれた。うう…高熱で脳みそやられたかも…。
そんな僕を見かねたのかジョセフィーヌが口を開く。

「今日は花の月の20でございます」
「にじゅ…?!」

ええー?! じゃあ5日くらい寝こけてたの?! その間意識があるうちに口にしたのはあの塩水だけ…? うわー…。
ジョセフィーヌの言葉に呆然としていると「だから」とフリードリヒが言葉を続ける。

「高熱を出していたからな。混乱しているのもわかる。脳にダメージがないか見ながらそうだな…一ヶ月ほどここで勉強をする」
「一ヶ月も?」

ええー…そんなことして大丈夫なの? 主に出席日数とか。
そんな疑問が顔に書いてあったのか、フリードリヒが笑いながら「そのことは気にしなくていい」と告げる。
あ、そうなんだ。ううーん…確かに体力もなんだか落ちたような気がするからその方がいいのかなー…。

「それに私もここで共に勉強をする事になっている」
「殿下も?」
「ああ。一人で勉強するよりいいだろう?」
「私たちもご一緒とのことです」
「えと…アルシュ、だっけ?」
「はい。レイジス様」

名前を呼べば、胸に手を当てて一礼された。
事前情報で手に入れていて良かった。というかフリードリヒが名前をめっちゃ呼んでたから覚えちゃったよね。

アルシュ・ブラウン。
名前とは異なり、燃えるような赤い髪が特徴のフリードリヒの護衛。
騎士団長の父を持ち、将来的にはフリードリヒ殿下付の近衛兵に配属予定。

攻略者の中でも比較的攻略しやすいんだっけ? 何でかは知らないけど。
にこりとも笑わない彼に、僕は「様はいらないんじゃないかな?」と呟けば「婚約者である方ですから」とすぱっと言われてしまった。
あ、そうだ! 婚約者! これを破棄すれば万が一の最悪の事態は避けられそうだから早めに破棄した方がいいよな?

よく分らないけどフリードリヒが僕を襲うくらいだしな。

というか王子様なら女の子食べ放題だろうに…と思ったけどこういう設定だと大体処女が結婚の条件なんだよな。
だからそう言ったことはしないのか…。なら。近くにいる護衛達としないのか?
腐男子魂に火が付いて、じいっとフリードリヒとアルシュを見つめればどっちがどっちなのかが分からない。王道に行くなら騎士×王子だろうな。うん。
一人納得しながら頷けば「レイジス?」と心配そうに名前を呼ばれてしまった。おっと、オタク特有のトリップは危険だな。一人になった時に色々な可能性を考えよう。

そう言えばあと二人いたよな?

なんか隠しキャラがいるとかいないとか見たけど、その辺りはさっぱりだし。そう言ったものは知らないからこそいいんだ。興味ないもののネタバレはウェルカムだけど、興味ある物のネタバレはマジ萎える。
いつだったか某相棒映画を見に行く当日、全く関係のないところで犯人のネタバレをくらったのはいい思い出だ…。

本当にそいつが犯人だったからもう推理も何もないよな! ちくしょう!
とまぁ過去の悔しさを思い出したところで話を戻そう。

「そう言えばさっき私たちって…?」
「そのことだが」
「失礼します」
「失礼いたします」

ちょうどその二人が入ってきたことに瞳を瞬かせれば、フリードリヒが肩を揺らしていた。あ、これこの二人のことが出るまで待機してたのか。じゃあ話を出さなかったら待機したままだったのか? それはつらいな…。分かっていたらもう少し早く話題に出したんだが、うっかりとネタバレの事を思い出し怒りをしていたよ。すまんな。

「レイジス様、お食事をなさってください」
「え、でも」
「食べながらで構いませんよ。レイジス様」

にっこりと笑いながらそう告げるけど、その目が笑ってない。いるいる。こういうキャラ。猫かぶりがうまいんだよねー。
でもジョセフィーヌにも言われたけどまだ半分も減ってないんだよな…。まぁ食べろって言われてるから食べますが。味薄いけどな!

「初めまして、レイジス様。リーシャ・モグリワルと申します」

サニー・シー・ブルーの髪を持ち、僕と同じか少し大きいくらいの身長。宮廷魔導士長の父親を持つ、フリードリヒの護衛。
僕よりも魔力がちょっとだけ少ないから国内最強の名はお預け。まぁ僕もそのうち返上するから! 待っててくれよ!
こちらも将来的にはフリードリヒ付きの近衛に配属予定。
攻略者の中でもその攻略難易度が真っ二つに分かれる珍しいキャラ。ウマが合えば攻略難易度が一気にイージーに。逆にウマが合わなければ一気にハードになるという恐ろしいキャラ。

たぶん僕は一気にハードになる。
だって…めっちゃ睨んでくるんだよ?! 確かに将来、君の嫁に意地悪をする予定だけれども…意地悪っつっても何もしないけれども…!
ひええええ。怖い。

「リーシャ、あまりレイジスを睨むな」
「睨んでませーん」

そう言いながらぷいっと横を向くリーシャにちょっとだけ吹き出した。だが素早くジョセフィーヌが口元を拭ってくれ何もなかったかのように振る舞う。すごい…! プロってすごい…!
なんて感動していると、胸に手を乗せかるく一礼し「初めまして、レイジス様」とこちらもなんだか目が怖い攻略者。ある意味正しい。なんせ僕は将来以下略。

「ノア・ブラントル、と申します」

ノア・ブラントル。

一見すると黒髪に見えるけど光が当たると紫色だと分るプラム・パープルの髪を持つ。宰相の父を持ちこちらは将来宰相に配属予定。
穏やかそうに見えて突くと手痛い反撃をくらうから要注意。普通に接すれば問題はない為、攻略難易度は普通。
安心しろ。将来の嫁には手を出さないから。

むぐむぐと小さく切られた野菜を咀嚼しながら自己紹介を聞いていると、そういえば、と最大の疑問を思い出した。
そうだよ。今がいつなのかがさっぱりわからないんだ。
場合によってはもうすでに主人公君の攻略が始まっているんだから。へへ、僕は人の恋路を邪魔するほど野暮じゃないぞ?

なんせ僕は主人公君と君たちの絡みを楽しみにしているんだからな!

なんとなく僕自身がフリードリヒとそんな展開になりそうだけど、違うから。僕はあくまで添え物だから。パセリだから。
パセリの生は食べたことないけど苦いって話だからな。でも殺菌効果があるんだっけ? 食っても同じ効果があるかは知らんけど。

添え物の僕に王妃になるための勉強とかそこまでしなくても…と思ったけど、以前の僕がそうやって勉強してるならしなきゃ不味いよなー。
勉強が嫌いなのは確かだけど、ここの世界の勉強はちょっと楽しいんだけどね…。

あ、そうだ。最後にフリードリヒの情報も載せておこう。いらない? まぁまぁ、遠慮するなよ。

フリードリヒ・ヴァル・ウィンシュタン。

ヴァルは確か歴代王様の名前なんだっけ? 事前情報だからな! 情報は不確かだぞ!
ここ、ウィンシュタン王国の王太子殿下。銀髪にパンジー色の瞳は王族特有のもの。だから銀髪、パンジー色の瞳以外は王族とは認められていない。結構厳しい。
昔は近親相姦でそれを保ってきてたらしいけど今は…どうなんだろうな? 聞いてみたい気もするけど聞いてさらっと「近親相姦だが?」なんて言われた日には興奮して寝れないかもしれない。

そういえば僕、あんまり地雷はなかったような気がする。
だが逆カプ。テメーはダメだ。これだけが最大の地雷だ。
だから近親相姦とか言われても「萌える」と脳内が判断してしまうのだ。腐男子でよかった。

「と、言うわけでこの三人も入れて勉強会をする」
「ううーん…僕は構いませんが…」

そう。特に断る要因も見つからないし別にいいんだけど…。いいんだけど、さ…。

「そちらが嫌でなければ」
「何を言う! 私は寧ろレイジスと勉強ができるのが楽しみだ!」
「いや…殿下でなくて…」

その後ろだよ! とツッコみたいけど体力がね…。すっかりと落ちてしまったのだ。
高熱でだいぶ体力を持ってかれたからまずは体力回復が第一、とアルシュに言われてしまったのだ。ちなみに朝、助けに来てくれたのはこのアルシュ。
その後フリードリヒはだいぶ叱られたようで、風呂から出てきた時にびくっとした僕に「申し訳ございません。少しはしゃぎすぎたらしいです」と謝りに来てくれた。いや、謝るなら本人が来い、と思ったけどしばらくは直接の接触禁止を言い渡したら寝込んだらしい。

どんだけだよ。

そんな嬉しそうなフリードリヒとは対照的に、警戒をしている二人と何となくフリードリヒ側にいるアルシュ。温度差が激しすぎてまた風邪ひきそう。
ぶるっと身体を震わせれば「寒いのか?!」と前のめりでフリードリヒが食い付く。逆に怖いんだけど。
すると肩にカーディガンらしきものをそっとかけられ、横を見ればジョセフィーヌがしれっと立っていた。それに「ありがとう」と礼を告げるとフリードリヒを見た。

「えっと…ものすごく変な質問していいですか?」
「どうした?」

何でも言ってみろ、というフリードリヒは心強いが二人が怖いんだよなー…。でも確認しないと分んないし。

「僕って…今何歳なんですか?」
「…………」

その質問にシン、と静寂が降りてくる。え? なに? 怖いんだが。
リーシャ辺りにバカにされるかと思ったけどそれを通り越して無言。すっごい静か。

「え? あ、の…?」
「…ああ。すまない」

その静寂に向かって口を開けば、先程までの柔らかな雰囲気がなくなりどこかぴりっとした空気を纏っている。
なんかまずいこと聞いた?
なんて思っても後の祭り。アルシュもリーシャもノアもそしてフリードリヒも眉を寄せている。

「…レイジスは、覚えていないのか? 自分の誕生日も」
「え?」

レイジスの誕生日? そんなもの事前情報で分かるわけないだろう?! てか設定されてたことに驚きだよ!
あ。そういえば攻略対象の誕生日も知らないな、僕。

「…そうか」
「?」
「ならば、私たちが婚約している事も?」
「あ、それはえっと…初めてお会いした時に聞きました」

そう。一週間前の初登校の日。教室前で会った時に「傾国の婚約者」と言われたことを思い出す。そもそも傾国は美女に使う言葉だろ? 男に使うなよ。

「それまでは知らなかった、と」
「あ、はい」

そりゃそうだ。僕は一週間前に転生していた事を知ったんだから。あれ? でもそれならについても知っていてもおかしくはないんだよな? でも、僕が誰だったのか分らない。バイトはしていた。大学も行っていた。けど。まるでそこだけ抜け落ちているかのようだ。
そう思った瞬間ぞっとした。
僕は以前が分らないのにこの世界の事だけは知っている。
まるで元から知っているような感覚に血の気が引いて目の前が真っ暗になった。

「レイジス様!」
「え…?」

名前を強く呼ばれハッとし、瞼を開ける。
気付いたらベッドに倒れていた。ジョセフィーヌが心配そうに僕の手を握り、見つめている。
フリードリヒもソファからベッドの側まで来ているが触れようとしない。いや触れられないのはきっとアルシュと約束した「接触禁止令」の為だろう。
手にしていたはずのスープも今はコンフォーターケースに転がり、その範囲をじわじわと広げている。
ああ、もったいないな。なんてぼんやりと思いながら、起き上がろうとするのをフリードリヒに止められる。
侍女さん達が慌てて入ってきて、汚れたコンフォーターとコンフォーターケースを手早く纏め、食器を片付けていく。うさぎのぬいぐるみは無事だろうか。

「ぬいぐるみは平気だ。なんだったら次は熊でも持ってこよう」
「あはは、ぬいぐるみに挟まれて寝るのもいいかもですね」

ぬいぐるみに挟まれ、川の字で寝る。なんだかとってもファンシーだな。けど、ぬいぐるみを抱いている手がここが現実だと教えてくれる。それにほっとしながら、もふもふの毛の中に顔を埋めるとなんだか安心する。

「レイジス、先の質問だが…」

フリードリヒが躊躇いがちにそう切り出すと、僕はぬいぐるみから顔を上げジョセフィーヌは目つきが変わった。
キッと吊り上がった瞳はちょっと怖い。

「フリードリヒ様、今日のところはお引き取り願えませんか?」
「いい。大丈夫、大事なことだから」
「レイジス様…。ですが…」
「これ聞いたら戻ってもらうから、ね?」
「…フリードリヒ様、それでよろしゅうございますか?」
「…分かった」

フリードリヒにはまだ聞きたいことがあったけど、ジョセフィーヌがそれをよしとしない。まぁ突然倒れればそうなるか。
軽い貧血だと思うんだけどな。高熱が続いてたからなぁ…。
体調が戻ったらもう少し突っ込んで聞いてみよう。なんて考えてたら、綺麗なコンフォーターを持ってきてくれた侍女さんがそっと僕の上にそれをかけてくれる。

「ありがと」

お礼の言葉に、ぎこちなく笑うとそそくさと戻っていく侍女さん。うーん…まだ怖がられてるなぁ。
その辺も体調を戻してからだな。

「それで、レイジス。お前の歳だったな」
「あ、はい」

やば。若干忘れてた。お腹もいっぱいだし、横になってるから眠気が襲ってくるんだよ…。食べて直ぐ横になると牛になるって言うけど、あれ行儀が悪いからするなってことなんだよな。
でもなんとなく今なら分る。眠い。めっちゃ眠い。すぐにでも瞼が閉じそうなくらいには眠い。それでも頑張って起きていると、フリードリヒの小さな笑い声が聞こえた。
そしてそっと頭を撫でられると、限界だった。おやすみー。

「我々は今“16歳”だ」

フリードリヒの優しい声を聞きながら意識を手放せば、僕は直ぐに深い眠りについた。


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