体操クラブ羞恥の身体測定

思春期の淡い羞恥体験

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体操クラブ羞恥の身体測定

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 中学2年生の女子です。くみといいます。

 私は小学5年生の時から、地域の体操クラブに通っています。そのクラブは毎年のように全国大会で上位入賞者を出していて、卒業生で体操の名門校に進学した人もたくさんいるくらい実績あるクラブですが、その分とても厳しく、とてもつらい日々です。やめたいと思うこともありますが、よほど事情のない限り退会は認められない約束で入会したので、やめるわけにもいかないのです。

 特につらいのが、月1回の身体測定です。体のサイズや筋肉のつき具合、発育までチェックするということで、全員裸にさせられます。靴下も下着も全部脱いで。
 男子も一緒ですから、毎回泣きそうになっちゃうくらい、とても恥ずかしいです。生理中でもタンポンをつけてくるように言われて、関係なくパンツまで脱ぎます。

 普段の練習の時から露出の多い服装で、男女とも上は無地の白いノースリーブ、下は男子が黒の短パン、女子が紺のスパッツです。それと男女とも、必ず白い下着を着用しなきゃいけない決まりでした。
 どうしても練習中は、ノースリーブがずれてスポブラが見えてしまいます。入会したばかりの頃は恥ずかしくて戸惑ったのですが、まさかもっと恥ずかしいことがあるなんて思いもしませんでした。

 身体測定の日は、月の最後の土曜日と決まっています。その日は朝から憂うつで、いつも練習を休んじゃいたいと思いましたが、そんなことしたら大会のメンバーに選ばれなくなってしまうし、恥ずかしいのはみんな一緒なので、我慢して練習に行っています。

 測定が終わったら練習なので、その日もクラブに着いたらまず更衣室に行って、練習着に着替えます。いつもと違うのは、後で脱いだ服をちゃんとたためるか見るということで、靴下は履いたままです(普段は更衣室で素足になります)。それと視力の悪い子は、目の負担にならないようにと、練習直前じゃないとコンタクトをしちゃいけない決まりもあります。

 そういうわけで、私たちがクラブに着いた時にコーチが「靴下のまま、メガネの子はそのまま」と言ったら、それは身体測定があるという意味なので、分かっていても嫌だなって思ってしまいます。

 練習着に着替えたら、みんな普段通り練習場に集まります。いつもなら時間になるまで、みんなとおしゃべりしたり自主練習したりして過ごすのですが、この日は誰もあまり話そうとしません。仲良しの子と「いやだね」「早く終わらないかな」って、ひそひそ話すくらいです。もちろん新入会の子は何も知らないのですが、他の子達の雰囲気がいつもと違うのを察して、不安そうにしながらおとなしくしています。

 やがて時間になり、いつものように集合して男女二列ずつに並びます。私たちの前には男性コーチと女性コーチが立つのですが、大抵女性コーチが指示します。
「身体測定をするので、全員裸になって準備しなさい」
 指示を聞いて、毎回新入会の子が「えっ」「脱ぐんですか?」とか言ったりしますし、他の生徒たちも一瞬黙ってしまうのですが、女性コーチに「返事もできないの?」と怖い感じで言われたら、結局みんな素直に「はい」って返事します。それから、みんなその場で脱ぎ始めます。
 初めてだと泣いてしまう子もいますし、慣れてる子でもブラやパンツを脱ぐのはためらっちゃう子が多いです。男の子でも下を隠しながら恥ずかしそうに脱ぐ子も少なくありません。それでもコーチには逆らえないので、みんなちゃんと脱いで、何も身に着けない姿になります。

 全員が裸になると、その場に体育座りさせられ、順番を待ちます。両手は膝の前できちんと組んで、背筋は伸ばしてないといけません。もちろん体の横から胸が、足の間からアソコが見えてしまうのですが、隠したりすると「態度が悪い」と言われ、後で怖い罰が待っているのです。そのおかげか女子をからかう男子はいないのですが、みんなビクビクしています。

 順番がきたら、みんなの前で立たされて気をつけの姿勢で、名前と学年、年齢を伝えて、「よろしくお願いします」と言ってお辞儀させられます。この時、恥ずかしくてどうしても声が小さくなったり、裏返ってしまったりするのですが、ちゃんと言えるまで何度もやり直しさせられます。
 私は初めての測定の時、裸でみんなの前に出されると、恥ずかしさと緊張で声が出なくなってしまって、二人のコーチに「ちゃんと言いなさい!」「他の生徒も待ってるだろ!」ときつく叱られ、泣きながら「お願いします」と言って測定されました。

 身体測定は、女性のコーチが身長とメジャーでバスト・ウエスト・ヒップを測定した後、体重も計ります。それから、発育と筋肉のつき具合をチェックするということで、全身を触られます。二の腕やおなか、背中、太もも、ふくらはぎ、それにおしりと胸も。女の子にとってデリケートな部分ばかりで、ついビクッと動いたりしちゃうのですが、そのたびに「じっとしてなさい」と注意されます。
 その後、女の子は乳首をつまんで刺激して立たせるようにされて、もう一度メジャーで測ります。しかも胸が膨らんできた子は、発育のチェックとして揉まれてしまいます。人前で乳首が立ってきちゃって、「んっ」とかって声も出ちゃったりして、すごく恥ずかしいのですが、何をされてもじっとしているしかありません。

 発育と筋肉のチェックがすんだら、今度は男性のコーチに、またメジャーで手足の長さ、肩幅、足首、股下を測ります。少し足を広げさせられるので、足首の時はおしりを、股下の時はアソコを、大人の男の人にすぐ近くで見られることになります。すごく恥ずかしいのですが、少しでも手で隠そうとすると、「手は横」と注意されてしまいます。下の割れ目の中まで見られますし、私は中1の終わり頃に少しヘアも生えてきて、恥ずかしくて涙ぐんでしまいました。

 最後にみんなの方を向いて、柔軟性のチェックということで、前屈とブリッジ、開脚をさせられます。ブリッジや開脚の時は、もちろんアソコが丸見えになるので、みんな泣きそうになりますが、これで終わりと自分に言い聞かせて、えいって足を開きます。

 女子だけじゃなく、男の子達も可哀想です。5年生以上の男子だと、どうしてもオチンチンが大きくなってしまいますが、手で隠そうとしたらコーチ達に「男なんだから堂々としてなさい」と怒鳴られます。泣いてしまう男子もいます。

 測定が全部すんだら、コーチの方を向いて、「ありがとうございました」と言ってお辞儀します。それからみんなの所に戻って、また体育座りで全員が終わるまで待つことになります。 これだけでも十分つらく恥ずかしいのですが、まだ悪夢は終わりません。

 身体測定が全員終わったら、女性コーチの指示で、みんなその場で正座させられます。そして、測定中や順番待ちの時、態度の悪かった子を呼んで、前に出させます。さっきも言いましたが、呼ばれた子達は罰を受けることになります。態度が悪いといってもコーチが決めることなので、ちゃんとしてても呼ばれることがあります。だからみんな、せめて罰になりませんようにって、心の中で祈っていました。

 呼ばれてしまった子は、みんなから見て横向きに立たされ、どこが悪かったのかコーチに言われた後、両手を体の後ろに組まされます。それから、頬を何十回も平手打ちされます。もちろん女の子なので、あまり顔を叩かれるのは怖いです。そういう時は、途中でも顔以外でとお願いすることもできます。
 でも、罰が軽くなるわけじゃありません。顔のかわりに胸とおしりを、しかも竹の定規で打たれます。特に乳首に当たると、一瞬息ができなくなるくらいすごく痛いのですが、自分でお願いしたことなので耐えるしかありません。

 それと罰になった子は、みんなが服を着て練習する時間になっても、裸のままです。終わりの体操の時まで、下着さえ許してもらえません。しかも特に態度が良くなかった子(それもコーチに決められます)は、翌週の練習の日は毎回、下着姿で練習させられる罰もあります。

 本当につらい日々ですが、全員同じことをされますし、罰もどうしてもみんな何回か受けることになるので、自分だけじゃないと思って耐えるしかありません。生徒どうしは学年も男女も関係なく仲良しなので、いつもみんなと励まし合っています。

 何年も続けていると、少し慣れてはきますが、恥ずかしさはずっと消えません。それに上級生になっていくと、慣れない下級生の子がつらそうにしているのを見て、胸が苦しくなったりもします。

 下級生の子に、りえちゃんという三つ下の小学6年生の子がいます。この四月に他の体操クラブから移ってきた子で、おとなしくて小柄で可愛い感じの女の子ですが、すごく将来有望な子です。まだ小学生ですが、もう私たちの中で一番上手で、練習ではよく模範の演技を頼まれています。同じ小学校の子の話だと、低学年の時から全国大会で何度も上位入賞したことがあるそうです。
 しかも誰より練習熱心で、あいさつや礼儀もしっかりしているので、厳しいコーチ達も叱ることがないくらいでした。それにとても優しい子で、他の子がつらそうにしてると「大丈夫?」「一緒にがんばろう」って声かけてあげていました。あんなに有望な子だったら、よそのクラブならもっと上達できるのにって、切なくなりました。

 もちろん、りえちゃんも入会して一ヶ月くらいした頃、あの身体測定を受けることになりました。
 がんばりやの彼女まで、あんな恥ずかしいことされるって思うと、すごく胸が痛かったです。せめて前もって伝えてあげたかったのですが、先に入会した生徒が新入会の子にそういうことを勝手に話すのは禁止されていたので、他の新入会の子達と同じく、彼女も直前まで何も知らないままでした。

 それとりえちゃんは、練習以外だとメガネをかけていて、着替える時にコンタクトにしています。前のクラブの時から、ちゃんと自分で考えて目に負担がないようにそうしていたみたいです。そんな彼女も、この日は「着替えてもメガネはそのままで」とコーチに指示されて、少し戸惑った感じでしたが、素直に「はい」と返事して言われた通りにしていました。

 この日も時間になると、いつものように二人のコーチが来ました。そして女性コーチが「これから身体測定をします。全員裸になりなさい」と指示したのです。やっぱり新入会の子は「えーっ」「やだやだ、恥ずかしい」とか言って、中には泣き出してしまう子もいます。でも他の生徒が脱ぎ始めるので、新入会の子達もあきらめて、恥ずかしがりながらも脱いでいきます。

 りえちゃんは私の隣にいたのですが、女性コーチの指示を聞いた時は「全部脱ぐんですか?」って、びっくりしていました。でも「どうしよう」って少し悩んだけれど、すぐに靴下、ノースリーブシャツ、スパッツの順に脱いでいきました。それでもスポブラを脱ごうとする時、かけていたメガネを床に落としちゃって、やっぱり彼女も動揺しているのが分かりました。さすがに恥ずかしいみたいで、白いスポブラとパンツを脱ぐ時は片手で隠しながらでしたが、みんなに遅れないように一枚ずつ脱いで、彼女も裸になりました。
 私や他の長くいる生徒よりも早く脱ぎ終わったくらいで、けっこう平気なのかな?と思ったのですが、やっぱり両手で胸と下を押さえていて、床に座ろうとする時に膝が震えていました。りえちゃんが無理して平気なふりしてると分かって、胸が痛くなりました。真面目な子って、こういう時に無理しちゃうんです。

 全員が裸になると、脱いだ服は横に置いて、床に体育すわりします。もちろん、最初のように男女二列に並ばされてです。

 でもすぐに測定が始まるわけじゃなく、脱いだ服がきれいにたたまれているかチェックしていきます。女の子は女性コーチが、男の子は男性コーチが、一人ずつ回ってきてチェックします。特に慣れていない女の子は、恥ずかしさで片手で体を隠しながら、もう片方の手でさっと服をたたむ子が多いのですが、そうなるとどうしても服をきれいにたためなくなってしまいます。
 でも、服をきれいにたたんでいないと、女性コーチに不合格と言われて、測定の後に罰を受けることになってしまいます。

 この日、新入会の女の子は、ほとんど不合格だと言われてしまいました。でも、一人だけ合格したのがりえちゃんでした。彼女も恥ずかしがっていたのに、すごく服をきれいにたたんでいました。いつも更衣室で着替える時もそうしているのですが、こんな時もちゃんとできるってえらいです。

 その後、服のたたみ方チェックの時、シャツの下に隠していたスポブラとパンツを引っぱり出されるので、きっと恥ずかしかったはずですが、彼女は唇をきゅっとして、体育すわりの姿勢でおとなしくしていました。両手は膝の前で組まされているので、体の横からりえちゃんの小さい胸とピンク色の乳首が見えてしまっていましたが、隠さないで背中もまっすぐしていました。

 それから測定が始まり、いつものように一人ずつ前に呼ばれました。新入会の子達はもちろん、経験している生徒でも平気なわけじゃなくて、何度されても涙ぐんでしまう子もいます。私ももう中学2年生で、胸が大きくなってきてブラジャーもするようになったのに、全身見られて体中を触られて、泣きそうでした。
 でも、私が測定がすんでもとのところに戻ってきたら、りえちゃんが「大丈夫ですか?」って聞いてくれたのです。なんて優しい子なんだろうって思いました。自分も裸にされていて、これから同じことをされるというのに。
「何度やっても慣れない。りえちゃんも泣きたかったら、泣いちゃっていいんだよ」
 私はつい余計なことを言ってしまいました。りえちゃんは少し笑って「がんばります」とだけ答えるんです。どうしても無理しちゃう彼女が心配になりました。

 いよいよりえちゃんの番になり、女性コーチに「佐々木さん」と呼ばれました。彼女は「はい」としっかり返事してみんなの前に出ました。
 りえちゃんも最初は手で胸と下を押さえていたのですが、女性コーチに「手は横」と注意されると、素直に「すみません」と謝って、すぐ手を横にしました。顔はもう真っ赤で、膝もずっと震えていて、それでもちゃんとしなきゃって自分に言い聞かせている感じでした。
 女性コーチは横向きで立っているので、りえちゃんも横向きになり気をつけの姿勢で、みんなと同じように名前学年年齢を言います。
「佐々木りえ、小学6年の11歳です。よろしくお願いします」
 声は震えていましたが、けっこうハキハキしていて、お辞儀もすごくきれいでした。

 りえちゃんはそのまま身長計に上がりました。身長の時、みんなには体の横を、コーチ達には体の正面を見られます。でも「ちょっと待って」とすぐに降ろされました。
「髪が長くて邪魔だから、後ろで一本に結わえなさい」
 女性コーチはそう言って、りえちゃんに髪留めのゴムを渡しました。彼女は「あ、すみません」とゴムを受け取って、髪を結ぼうとしたのですが、それも女性コーチに止められてしまいました。
「ちゃんと結べてるかチェックするので、こっちに背中を向けて結びなさい」
 りえちゃんは「はい」と返事しましたが、すぐに体の向きを直せませんでした。女性コーチに背中を向けるということは、みんなに体の正面を見せることになるからです。でも「佐々木さん」と言われると、また「すみません」と謝って、ちゃんと前を向きました。

 私はその時初めて、まともにりえちゃんの裸を見てしまいました。彼女は小柄ですらっとしていました。胸は小さいけれどきれいな丸い形で、まだ下のヘアはなくてスジが丸見えでした。
 みんなの視線を感じたせいか、彼女はうつむいてしまいましたが、ちゃんとコーチに言われたとおり髪を結んでいました。こんな時におかしいですが、りえちゃんはポニーテールも可愛くて似合っています。

 身長を計りながら、女性コーチが「恥ずかしい?」ってりえちゃんに聞きました。
「えっ……はい、恥ずかしいです。でも体操のためなので、ちゃんと受けます」
 しっかりした感じで答えたけれど、声が震えていて、りえちゃんが無理しているのが分かりました。

 その後は、メジャーでスリーサイズを測ります。りえちゃんは「もっと胸をはって」とか「両手を頭の後ろに組んで」とか指示されると、そのたびに「はい」とか「これでよろしいでしょうか?」とかって、礼儀正しく返事していました。

 バスト、ウエストと測った後、女性コーチがまた「佐々木さん」と呼びました。りえちゃんは「はい」と返事するのと同時くらいに、つい、みたいな感じで、また両手で胸と下を隠してしまいました。でも、すぐに「あ、ごめんなさい」と謝って、自分で手をよけました。
「長く体操してるだけあって、きれいな裸してるじゃない」
「え、あっ、ありがとうございます」
 裸を褒められて、りえちゃんは恥ずかしそうに下を向いて、それでもちゃんと返事します。
「月経が始まったのはいつ?」
「あ……えっと、先月です」
「おっぱいが膨らんできたのは、何年生から?」
「えっ? あ、えっと、5年生です。たしか夏くらいでした」
 女性コーチはこんな感じで、いつも新入会の子にわざと恥ずかしい質問をします。りえちゃんの前に測定された新入会の子達も同じように聞かれたのですが、うつむいてしまったり泣き出してしまったりして、誰も答えられませんでした。もちろん、それも罰の対象になります。
「練習以外では、普通のブラしてるの? それともキャミ?」
「い、いえ……いつもスポブラです。学校で体育もあるので」
「下のヘアは、自分で剃ったのかしら?」
「えっ……い、いえ。まだなんです」
 こんな感じで恥ずかしい質問もされて、りえちゃんは少し声が震えていましたが、ちゃんと答えました。

 それから、りえちゃんは両手を水平にするよう指示され、おしりと下腹部にメジャーを巻かれてヒップも測定されました。もちろんずっと裸で隠すことも許されないので、顔は真っ赤で膝も震えていましたが、すごくがんばって耐えている感じでした。

 3サイズの後、次は体重を計るという時になって、りえちゃんは女性コーチに「正確に計るからメガネも外して、脱いだ服と一緒にしなさい」と指示されました。

 りえちゃんは言われたとおり、一度さっき座っていたところに戻って、メガネを外して服の上に置いたのですが、その時すごく不安そうな顔になりました。彼女はとても視力が弱くて、裸眼だとすぐ近くもぼやけてしまうそうです。小声で「どうしよう」って言うのが聞こえました。

 戸惑いながらメガネを外すと、りえちゃんは少し歩き方がふらつく感じになっていました。それから体重計に上がろうとした時、足をすべらせて床にしりもちをついてしまったのです。
「あ、ごめんなさい」
 女性コーチに助け起こされ、今度はちゃんと自分で体重計に上がったのですが、転んだ時に緊張の糸が切れてしまったみたいで、何度も両手で胸と下を隠すようになってしまいました。そのたびに女性コーチに「手は横!」「いつも胸をはって、姿勢正しく!」と注意されました。それでもまじめな彼女は、また「すみません」とあやまって、最後はちゃんと手を横にしていました。

 動揺する彼女に追い打ちをかけるように、体重計から降りた後は、全身の発育や筋肉のつき具合をチェックされました。もちろんメガネを取りにいくことは許されません。目がちゃんと見えないと不安なのか、りえちゃんは二の腕や太もも、おしりを触られるたびにビクッとしちゃって、女性コーチに「じっとしてなさい」「いちいち動かないの」ときつく叱られ、また「ごめんなさい」「すみません」とあやまるのです。

 胸の発育もチェックされました。まだ乳首が小さいせいか、左右ともつまんで引っぱる感じにされて、りえちゃんは「うぐ」と痛がりました。それでもかまわずぐりぐりって刺激して、乳首を無理やり硬くさせられ、その後おっぱいも強くもむようにされます。
 成長期の子はしこりがあって痛いので、りえちゃんも「あの、いたいです」と小声で訴えました。だけど女性コーチに「チェックだから我慢しなさい」と言われ、「はい、すみません」と耐えるしかなくなってしまいました。おっぱいを少し押されるだけでも痛いのに、女性コーチは何度もぎゅうって押しつぶすみたいにするので、りえちゃんは「いたい、いたいです」と言って、とうとう涙がこぼれてしまいました。

 りえちゃんの硬くなった乳首にメジャーを巻きつけてサイズを測った後、今度は男性コーチが両腕、足首、股下をまたメジャーで測りました。りえちゃんは涙が止まらなくなっていましたが、男性コーチに「足を肩幅くらいに広げなさい」と指示されると、涙声で「はい」と返事して素直に従っていました。それでもおしりとアソコを近くで見られると、つい手で隠してしまいましたが、男性コーチに「気をつけしてなさい」と手首をつかまれると、泣きながら「すみません」と手をよけるのでした。

 最後に柔軟性のチェックとして、りえちゃんもみんなと同じように、前屈、ブリッジ、開脚の順にポーズをさせられました。顔は真っ赤ですごく恥ずかしそうでしたが、やっぱり上手な子なだけあって、すごくきれいにしていました。でもブリッジの時は、まだ小さなおっぱいとか、ピンク色の硬くなった乳首とか、ヘアのないアソコを突き出したりしますし、開脚の時は割れ目の中まで見えちゃいました。
 ポーズを取らされる時、りえちゃんが「がんばらなきゃ。あとちょっと」って自分に言い聞かせる声が聞こえてきて、私は胸が痛くなりました。

 その後、りえちゃんはコーチ二人に「ありがとうございました」と丁寧にお辞儀して、髪のゴムを女性コーチに返しました。それから列に戻りメガネをかけて、また体育すわりします。
 まだ涙ぐんでいたけれど、私が「恥ずかしかったでしょう?」と聞くと、彼女は少し笑って「みんな一緒なので平気です」と答えました。きっと私に心配かけたくなかったんです。おとなしいのに、すごく強い子なんだって思いました。

 でも、りえちゃんの悪夢はこれで終わらなかったのです。

 さっきも書きましたが、全員の測定がすんだ後、態度の良くなかった子には罰が与えられることになります。
 その日も服をきれいにたためなかった新入会の子とか、コーチの指示になかなか従えなかった子達が呼ばれていって、みんなの前で頬を平手打ちされたり、定規で胸やおしりを打たれたりされました。自分がされなくても、見ているだけでとてもつらい時間です。

 でも、そろそろ終わりかなという時になって、女性コーチが信じられないことを言いました。
「佐々木さん」
 なんとりえちゃんまで呼ばれてしまったのです。

 「えーっ」「なんで」って、悲鳴みたいに言う子がたくさんいました。もちろん私も。だって、りえちゃんは服もきれいにたたんで、コーチ達の言うことにもちゃんと従ってたんです。
 だけど、りえちゃんは分かってたみたいに、しっかり「はい」と返事して前に出ました。立つ時は胸と下を隠したけれど、すぐ両手も横にして。
「体重の時にちゃんと立てなかったし、その後も隠しちゃってちゃんと測定を受けられなかったから」
 罰の理由を女性コーチに言われて、また他の子達が「それだけで?」「かわいそう」ってびっくりしていたけれど、りえちゃんは何も言い訳しないで「はい、すみませんでした」って素直にあやまりました。ちゃんと深く頭を下げて。

 もちろんあやまっても、罰から逃れることはできません。りえちゃんは指示されてメガネを外しただけなのに。そのせいで周りがよく見えなくて、動揺して罰になるなんて、すごく可哀想でした。
 でも、コーチの言うことは絶対です。誰も助けることはできません。

 りえちゃんはまたメガネを取らされ、胸をはって気をつけの姿勢にさせられました。それから女性コーチが、りえちゃんの頬を平手打ちしていきます。
 女の子が顔をたたかれるなんて、すごくこわいことですが、彼女は「うっ」みたいに小さく声を出すだけで、じっと耐えていました。もちろんまだ全裸なので、小さな胸もヘアのないアソコも丸見えです。

 10回以上も平手打ちされて、まだ終わりません。りえちゃんの色白のかわいい頬が赤くなっていきます。体重測定の後に何度も注意されていたので、その分だけ罰が重くなってしまったのです。
 だんだんつらくなったみたいで、りえちゃんは「ごめんなさい。顔は、もう」と言ってしまいました。先に罰を受けた子がいるので、りえちゃんも別の罰を追加されるだけと知っているはずですが、やっぱり顔はこわかったんだと思います。

 女性コーチは竹の定規を持ってきて、りえちゃんに「覚悟しなさいね」と言いました。彼女が震える子で「はい」と返事すると、女性コーチはりえちゃんの胸やおしり、太ももやふくらはぎを打ち始めたのです。
 私もされたことがありますが、すごく怖いし痛いので、つい手でかばってしまいます。でも、りえちゃんはじっとして耐えていました。特に乳首を打たれると、息ができないくらい痛くて、りえちゃんも「ううっ」と床に膝をついてしまいましたが、すぐに立って、最後まで罰を受けていました。

 やっと身体測定が終わって、練習の時間になっても、りえちゃんだけでなく新入会の子達はみんな罰になってしまったので、裸のまま過ごすことになります。他の新入会の子達は、ずっと泣き止まなかったり、どうしても手で恥ずかしいところを隠したりしちゃって、ほとんど練習になりません。

 でも、りえちゃんは顔を真っ赤にしながらも、いつものように一生懸命練習していました。コーチに演技のお手本を指示されたら、全裸のままみんなの前でお手本もしてくれました。それでも着地の時に転んだり、連続技の一つを飛ばしたり、いつもの彼女ならしないような失敗もしちゃってましたが、みんなのためにがんばりました。

 演技の順番待ちや休憩の時に、他の生徒が「恥ずかしいでしょ?」とか「無理してない?」とか聞いてきましたが、彼女は悲しそうに笑って「自分が悪いからしかたないです」「早く慣れなきゃダメですよね」と答えていました。みんなに心配かけたくなかったんだと思います。

 それでも、やっとその日の練習が終わってみんな帰ろうとする時、りえちゃんは服を着た後にクラブの建物の陰に行って、一人ですすり泣いていました。私は何人か他の子達と一緒に、彼女が落ち着くまで「がんばったね」「えらいよ」と背中をさすりながら、そばにいてあげました。

 次の週、りえちゃんは追い打ちをかけられるように「罰をちゃんと受けられなかったから」という理由で、白いスポブラとパンツの下着姿で練習させられることになりました。でも、りえちゃんは普段と変わらず、一生懸命練習していました。他の子達から心配されたけれど、また悲しそうに笑って「自分が悪いんです」って。
 でも彼女のおかげで、みんな「りえちゃんみたいにがんばろう」って、絆が深まりました。

 あれから半年が過ぎましたが、りえちゃんも他の新入会の子達も、誰もやめずにクラブに通っています。
 りえちゃんは変わらず練習熱心で、こんな環境なのに、どんどん上達していきます。もちろん身体測定の時は、まだ慣れない感じで恥ずかしそうにしますが、「体操のためですから」とけなげに耐えるのです。
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