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第1章
第5話 邪竜と魔剣王。
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数十分後。ステインは肉片となった「鋼の進撃」達を満足そうに眺めた。そしてバリンホルト、シューペルファ、オリコロバスの首を大事そうに抱える。
「今、生き返らせてやるからな」
ステインは子供達の首と体を魔術で繋げ、彼らの遺体を抱きしめる。
「前世で神々と戦っていた頃は、こんなに愛おしい存在が俺に出来るなど、想像もしていなかったぞ」
ステインは三人の髪を優しく撫で、それから呪文を唱える。
「アビス・レッスレ・クティオ!」
蘇生の呪文。それは別の人間の魂を触媒とする事で可能となる、禁じられた魔術。世界広しと言えども、この呪文を知っているのは「邪竜アビス」くらいなものである。
ステインが四人のゲスな冒険者を殺害し獲得した魂は四つ。そのうちの三つを使用し、呪文は成功。子供達は見事、息を吹き返した。
「よし。これでこいつらは大丈夫だ。目覚めるまで待っていたいところだが、俺の姿を見たらきっと怯えてしまうだろう。だからお前に任せるぞ、フィル」
ステインは路地裏の通路脇に向かって声をかけた。するとそこに隠れていた「魔剣王」フィルが剣を構えながら姿を表した。
「ボクを知っているのか、邪竜アビス」
「ほう。お前こそ、この姿を見て俺がアビスだとわかるのだな。伝説では、俺の事はどう伝えられているのだ?」
「見たまんまだよ。黒い竜は他にもいるかも知れないが、その真っ赤な目に金色の瞳が最大の特徴さ」
「なるほどな」
ステインは「ふむ」と顎に指を当てる。
「正確に伝わっているとは意外だな。一体誰が文献に残したのか......まぁいい。ところでさっきも言ったが、こいつらを頼むぞフィル。俺の大事な子供達だ。おまえにしか頼めん」
ステインは腕組みをしながらそう言った。
「彼らを我が子と呼ぶのか、邪竜アビス。彼らはボクの友人、世界最強の冒険者ステインの子供達だ。彼と邪竜が一体どんな関係だって言うんだ。答えろ!」
フィルの声は、少し震えていた。しかしそれも無理はない。「原初の神々」と肩を並べ、「破壊の神」「世界を喰らうもの」などの異名を取る伝説の邪竜が目の前にいるのだから。
「関係も何も、本人だ。そうだな......ではステイン、つまり私しか知らない君のトップシークレットを言おうか? この迷宮都市ロバロガルダスが属するグリンザニア公国の王、グリンザニア公爵の御令嬢フィーリア姫」
ステインの発言にギクリとしたように身を震わせ、それからゆっくりと剣を納めるフィル。
「た、確かにその事を知るのはステイン様だけです。では本当にステイン様なのですか? 何故そのようなお姿に......」
「うむ。少し長くなるが聞くがいい」
ステインは自身が怒ってはいけないと感じていた事、子供達をパーティーから追放した事、フーザギオンの実験でモンスター化した人々の事、そして自分の子供達もモンスター化し、冒険者に殺された事を話した。
「俺は怒りで前世の姿になった。そしてその冒険者『鋼の進撃』を殺し、奴らの魂をリサイクルして子供達を復活させたのだ」
「なるほど......」
フィルはステインの話に納得した様子で、彼の子供達のそばにしゃがみ込んだ。彼らは横たわったまま、スースーと寝息を立てている。
「人を殺す事は犯罪ですが、ボクも同じ立場ならそうしたでしょう。『鋼の進撃』は冒険者の風上にも置けない連中でしたね。Bランクに上がる為には『裁定者』フェイト様の面接をクリアしなくてはならない筈ですが......そんな非道な連中がクリア出来たのは疑問です」
「確かにな。俺の考えでは、Bランクに昇格した事で奴らに驕りが生じたのだろう。それまでは、きっと真っ当な連中だったんだろうよ。やはり謙虚さは大事だな。この俺のように」
ステインは親指と人差し指を開いて顎に当て、ふふんと鼻を鳴らした。
「そ、そうですね......」
世界を滅ぼす力を持つ邪竜が本当に謙虚さを保っているのか、フィルは少し不安になった。が、それを表に出さないように努める。
「では子供らを頼むぞフィル。俺が去った後、教会に避難させてやってくれ。俺をステインと信じてくれたのだろう?」
「はい! もちろんです! お任せくださいステイン様!」
フィルは自身の胸を拳で叩き、力強く頷いた。
「よろしく頼む。そろそろここは戦場になるからな。クククッ......」
「えっ? それはどう言う......」
不敵に笑うステインに、フィルが質問しようとしたその時。空から怒号のような大声が響いた。
「フーハッハッハッハッ! ロバロガルダスに住まいし凡人共よ! 我が余興は充分に楽しんだか!? 貴様らを襲ったモンスター共は、かつては貴様らの友人であり家族であった! 反撃してうっかり殺し、その正体に気づいた者もいる事だろう!」
ステインとフィルは大声に反応して空を見た。声の主はステインと同様の「竜人」。だがその鱗は緑色。眼球の色は白で、瞳は黒い。
「あれは一体......!」
「おそらくフーザギオンだろう。あそこに見えているのは幻影だがな。このロバロガルダスの各所に同時出現している筈だ。奴は人間のモンスター化に成功し、自らもモンスターとなったのだ」
「何ですって!?」
ステインの発言は仮説だったが、彼はほとんど確信を得ていた。フィルも即座に状況を理解し、剣を抜く。
「成敗します!」
「おいおいちょっと待て。子供達を避難させてくれと言っただろう。しかもあれは幻影。本物を探し出すには空から見た方が早い。よって飛行能力が必要だろうな。すなわち、あいつの相手は俺がする」
「ですが......!」
「気持ちはわかるが、任せておけ。俺は世界を滅ぼせる邪竜だぞ。あんな雑魚に負ける訳がなかろう」
「......わかりました。では、よろしくお願いします!」
「うむ!」
ステインは翼を広げ、力強く羽ばたいてその場から飛び立って行った。
「今、生き返らせてやるからな」
ステインは子供達の首と体を魔術で繋げ、彼らの遺体を抱きしめる。
「前世で神々と戦っていた頃は、こんなに愛おしい存在が俺に出来るなど、想像もしていなかったぞ」
ステインは三人の髪を優しく撫で、それから呪文を唱える。
「アビス・レッスレ・クティオ!」
蘇生の呪文。それは別の人間の魂を触媒とする事で可能となる、禁じられた魔術。世界広しと言えども、この呪文を知っているのは「邪竜アビス」くらいなものである。
ステインが四人のゲスな冒険者を殺害し獲得した魂は四つ。そのうちの三つを使用し、呪文は成功。子供達は見事、息を吹き返した。
「よし。これでこいつらは大丈夫だ。目覚めるまで待っていたいところだが、俺の姿を見たらきっと怯えてしまうだろう。だからお前に任せるぞ、フィル」
ステインは路地裏の通路脇に向かって声をかけた。するとそこに隠れていた「魔剣王」フィルが剣を構えながら姿を表した。
「ボクを知っているのか、邪竜アビス」
「ほう。お前こそ、この姿を見て俺がアビスだとわかるのだな。伝説では、俺の事はどう伝えられているのだ?」
「見たまんまだよ。黒い竜は他にもいるかも知れないが、その真っ赤な目に金色の瞳が最大の特徴さ」
「なるほどな」
ステインは「ふむ」と顎に指を当てる。
「正確に伝わっているとは意外だな。一体誰が文献に残したのか......まぁいい。ところでさっきも言ったが、こいつらを頼むぞフィル。俺の大事な子供達だ。おまえにしか頼めん」
ステインは腕組みをしながらそう言った。
「彼らを我が子と呼ぶのか、邪竜アビス。彼らはボクの友人、世界最強の冒険者ステインの子供達だ。彼と邪竜が一体どんな関係だって言うんだ。答えろ!」
フィルの声は、少し震えていた。しかしそれも無理はない。「原初の神々」と肩を並べ、「破壊の神」「世界を喰らうもの」などの異名を取る伝説の邪竜が目の前にいるのだから。
「関係も何も、本人だ。そうだな......ではステイン、つまり私しか知らない君のトップシークレットを言おうか? この迷宮都市ロバロガルダスが属するグリンザニア公国の王、グリンザニア公爵の御令嬢フィーリア姫」
ステインの発言にギクリとしたように身を震わせ、それからゆっくりと剣を納めるフィル。
「た、確かにその事を知るのはステイン様だけです。では本当にステイン様なのですか? 何故そのようなお姿に......」
「うむ。少し長くなるが聞くがいい」
ステインは自身が怒ってはいけないと感じていた事、子供達をパーティーから追放した事、フーザギオンの実験でモンスター化した人々の事、そして自分の子供達もモンスター化し、冒険者に殺された事を話した。
「俺は怒りで前世の姿になった。そしてその冒険者『鋼の進撃』を殺し、奴らの魂をリサイクルして子供達を復活させたのだ」
「なるほど......」
フィルはステインの話に納得した様子で、彼の子供達のそばにしゃがみ込んだ。彼らは横たわったまま、スースーと寝息を立てている。
「人を殺す事は犯罪ですが、ボクも同じ立場ならそうしたでしょう。『鋼の進撃』は冒険者の風上にも置けない連中でしたね。Bランクに上がる為には『裁定者』フェイト様の面接をクリアしなくてはならない筈ですが......そんな非道な連中がクリア出来たのは疑問です」
「確かにな。俺の考えでは、Bランクに昇格した事で奴らに驕りが生じたのだろう。それまでは、きっと真っ当な連中だったんだろうよ。やはり謙虚さは大事だな。この俺のように」
ステインは親指と人差し指を開いて顎に当て、ふふんと鼻を鳴らした。
「そ、そうですね......」
世界を滅ぼす力を持つ邪竜が本当に謙虚さを保っているのか、フィルは少し不安になった。が、それを表に出さないように努める。
「では子供らを頼むぞフィル。俺が去った後、教会に避難させてやってくれ。俺をステインと信じてくれたのだろう?」
「はい! もちろんです! お任せくださいステイン様!」
フィルは自身の胸を拳で叩き、力強く頷いた。
「よろしく頼む。そろそろここは戦場になるからな。クククッ......」
「えっ? それはどう言う......」
不敵に笑うステインに、フィルが質問しようとしたその時。空から怒号のような大声が響いた。
「フーハッハッハッハッ! ロバロガルダスに住まいし凡人共よ! 我が余興は充分に楽しんだか!? 貴様らを襲ったモンスター共は、かつては貴様らの友人であり家族であった! 反撃してうっかり殺し、その正体に気づいた者もいる事だろう!」
ステインとフィルは大声に反応して空を見た。声の主はステインと同様の「竜人」。だがその鱗は緑色。眼球の色は白で、瞳は黒い。
「あれは一体......!」
「おそらくフーザギオンだろう。あそこに見えているのは幻影だがな。このロバロガルダスの各所に同時出現している筈だ。奴は人間のモンスター化に成功し、自らもモンスターとなったのだ」
「何ですって!?」
ステインの発言は仮説だったが、彼はほとんど確信を得ていた。フィルも即座に状況を理解し、剣を抜く。
「成敗します!」
「おいおいちょっと待て。子供達を避難させてくれと言っただろう。しかもあれは幻影。本物を探し出すには空から見た方が早い。よって飛行能力が必要だろうな。すなわち、あいつの相手は俺がする」
「ですが......!」
「気持ちはわかるが、任せておけ。俺は世界を滅ぼせる邪竜だぞ。あんな雑魚に負ける訳がなかろう」
「......わかりました。では、よろしくお願いします!」
「うむ!」
ステインは翼を広げ、力強く羽ばたいてその場から飛び立って行った。
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