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第1章
第7話 家族との再会。
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ステインは絶命したフーザギオンの心臓を、彼の肉体から抜き取って眺めた。
「心臓の形は誰も皆、同じだ。だが性格はそれぞれ全く違う。このフーザギオンというクソ虫は自分の犯した罪に対しての自覚が薄い。これだから傲慢な輩は好かぬのだ。皆俺のように謙虚であれば良いものを」
ステインは心臓を口に放り込み、溢れ出す血液をゴクゴクと飲み干しながらそれを食べた。
「これで此奴の魂は獲得出来た。体は不味そうだから食うのはやめておくか。首はフィーリアへの土産として、持っていくとしよう」
ステインは「竜人」フーザギオンの首を爪の一閃で切り取ると、小脇に抱えて羽ばたいた。
最高速度で空を飛ぶ。フィーリアが倒れている場所へは、ものの数秒で帰還する事が出来た。
「うッ......!」
着地と同時にステインの体に衝撃が走る。彼は衝撃に耐えきれず、その場に倒れた。
「フィー、リア......」
すぐそばに倒れているフィーリアへと手を伸ばし、ステインはそのまま気を失った。
柔らかい感触に頭が支えられている。そう感じながら、ステインは目を覚ました。
「ステイン様! 気が付いたんですね。良かった!」
目の前にフィーリアの顔。彼女は美しい笑顔でステインを見つめている。頭に感じる柔らかさは、どうやら彼女の膝枕のようだ。
「私は......戻ったのか」
ステインは自身の両手を見た。黒い鱗の生えた竜ではなく、人間の手だった。
「そのようです。ボクが目覚めた時、ステイン様が近くに倒れていました。その時には、既に人間の姿でしたよ」
フィーリアは微笑みながら、ステインの髪を愛おしそうに撫でた。
「ステイン様が元に戻って、本当に良かったです。邪竜のままだったらどうしようかと思いました」
クスッと笑うフィーリア。
「私も同感だよ。断片的には覚えている。邪竜アビスとなった私が、いかに残虐な行いをしたのかを。もう二度と、あんなものになるのは御免だ。すまない、起こしてくれるかい?」
フィーリアに抱き起こされたステインは、眉根を揉んでため息をつく。
「きっと怒りが引き金なんだ。強い怒りや憎しみを感じると、私はアビスになってしまう。しかし復讐を果たし、怒りが発散された事で変身が解けたのだろう。ふぅ......やはり怒るとロクな事がないな。今後はまた、穏やかな生活を送らなくてはな」
「そうですね」
二人は立ち上がり、握手を交わす。
「ところで君の方は大丈夫なのか? アビスとなった私が駆けつけた時、君は炎の吐息によって倒されていた」
「ええ、大丈夫です。ボクが普段身に付けているのは『浄火の鎧』と言って、致死量のダメージを受けても身代わりとなって持ち主を守ります。破壊されると、この腕輪に戻って修復されるんです」
フィーリアはそう言って、右手首につけた腕輪をステインに見せた。
「ほう、そりゃまた随分と便利な代物だな」
「我が家に伝わる家宝です。子供の頃、宝物庫に忍び込んで手に入れたんです。あの日が、ボクにとっての冒険の始まりでした」
懐かしそうに遠くを見つめるフィーリア。ステインはフッと笑う。
「君はその頃から、お転婆姫だった訳だ」
「ふふっ、そうです! お転婆はボクの代名詞ですよ!」
ガッツポーズを取るフィーリア。二人は顔を見合わせて笑う。
「さて、それじゃ教会に行こうか『フィル』。子供達が待ってる」
「ええ、行きましょう! それに街の人々も、脅威が去った事を知れば安心する筈です!」
フィーリアが腕輪に指を触れると、彼女の全身を白銀の鎧が覆った。ステインと「フィル」は頷き合い、教会へと駆け出す。
途中、十数人の倒れている人々を救出。体を光の縄で拘束されていた所をみると、モンスター化が解けた人々だろうと察する。
「私はフーザギオンと対峙した時、彼の心を読んだ。彼の命を奪う事でしか、皆のモンスター化は解けないようだった」
「では、ステイン様のお陰ですね。皆さん、また家族に会えますよ」
「ああ......そうだな」
涙ながらに感謝の言葉を口にする人々。彼らを引き連れ、再び教会を目指すステインとフィル。
程なくして教会に到着した二人。両開きの扉に付いているノッカーを叩き、フィルが大声で叫ぶ。
「ボクは魔剣王と呼ばれる、冒険者のフィルです! 皆さん、モンスターの脅威は去りました! 家に帰れますよ!」
かんぬきを外す音がし、扉が内側へと開く。教会の神父が二人とモンスター化の解けた人々を迎え入れ、教会内は歓喜の渦に包まれた。
「ナキオン!」
「あなた!」
そこにはステインが手助けした夫婦もおり、彼らはお互いの無事を確かめ抱き合った。そしてステインに深々と頭を下げる。
「あの時はありがとうございました。あなたが駆けつけてくれなければ、俺はモンスター化した妻を殺さなくてはならなかったでしょう」
「いえ、私はあの時出来る事をしたまででです。悪の元凶であるモンスター使い、フーザギオンを討伐したのは魔剣王フィル。彼にこそ、感謝するべきですよ」
「そうだったのですね。ですが、あなたのお陰で俺たちが救われたのは事実です。ありがとうございました」
夫婦はステインに感謝を告げた後、大勢の人々に囲まれているフィルの下へと駆けて行った。
ステインは常に、自分の立ち位置を崩さなかった。必要以上に英雄視されるのを嫌った。怒りや憎悪のない平穏な生活を送る為、本能的に目立つ事を避けているのだ。
子供達を育てる為、報酬目当てで高難易度の依頼を受ける事もあった。その場合フィルと共に行動していたが、その手柄は全てフィルへと渡していた。
ステインの本来の実力は、Sランクの冒険者が十人束になっても敵わない程の強者。剣も魔術も超一流の「魔術剣士」なのだ。だがステインは実力を隠し、「剣士」を名乗っている。
そんな事もあり、フィルはステインを「世界最強の冒険者」と密かに呼んでいるのである。
人々がそれぞれ喜びを分かち合う中、ステインは我が子らを探した。人混みを掻き分けて奥へ行くと、寄り添うようにしながら周囲を見回している三人を見つけた。
三人の怪我は「アビス」の魔術によって完治していたが、彼らの体や衣服は自身の血によって血まみれだった。
「バリンホルト! シューペルファ! オリコロバス!」
ステインは叫んだ。感極まってしまい、少し声が裏返る。三人もステインを見つけ、彼に向かって駆け出した。
「親父!」
「お父さん!」
「父さん!」
ステインは両手を広げ、三人はそこへ飛び込んだ。
「心臓の形は誰も皆、同じだ。だが性格はそれぞれ全く違う。このフーザギオンというクソ虫は自分の犯した罪に対しての自覚が薄い。これだから傲慢な輩は好かぬのだ。皆俺のように謙虚であれば良いものを」
ステインは心臓を口に放り込み、溢れ出す血液をゴクゴクと飲み干しながらそれを食べた。
「これで此奴の魂は獲得出来た。体は不味そうだから食うのはやめておくか。首はフィーリアへの土産として、持っていくとしよう」
ステインは「竜人」フーザギオンの首を爪の一閃で切り取ると、小脇に抱えて羽ばたいた。
最高速度で空を飛ぶ。フィーリアが倒れている場所へは、ものの数秒で帰還する事が出来た。
「うッ......!」
着地と同時にステインの体に衝撃が走る。彼は衝撃に耐えきれず、その場に倒れた。
「フィー、リア......」
すぐそばに倒れているフィーリアへと手を伸ばし、ステインはそのまま気を失った。
柔らかい感触に頭が支えられている。そう感じながら、ステインは目を覚ました。
「ステイン様! 気が付いたんですね。良かった!」
目の前にフィーリアの顔。彼女は美しい笑顔でステインを見つめている。頭に感じる柔らかさは、どうやら彼女の膝枕のようだ。
「私は......戻ったのか」
ステインは自身の両手を見た。黒い鱗の生えた竜ではなく、人間の手だった。
「そのようです。ボクが目覚めた時、ステイン様が近くに倒れていました。その時には、既に人間の姿でしたよ」
フィーリアは微笑みながら、ステインの髪を愛おしそうに撫でた。
「ステイン様が元に戻って、本当に良かったです。邪竜のままだったらどうしようかと思いました」
クスッと笑うフィーリア。
「私も同感だよ。断片的には覚えている。邪竜アビスとなった私が、いかに残虐な行いをしたのかを。もう二度と、あんなものになるのは御免だ。すまない、起こしてくれるかい?」
フィーリアに抱き起こされたステインは、眉根を揉んでため息をつく。
「きっと怒りが引き金なんだ。強い怒りや憎しみを感じると、私はアビスになってしまう。しかし復讐を果たし、怒りが発散された事で変身が解けたのだろう。ふぅ......やはり怒るとロクな事がないな。今後はまた、穏やかな生活を送らなくてはな」
「そうですね」
二人は立ち上がり、握手を交わす。
「ところで君の方は大丈夫なのか? アビスとなった私が駆けつけた時、君は炎の吐息によって倒されていた」
「ええ、大丈夫です。ボクが普段身に付けているのは『浄火の鎧』と言って、致死量のダメージを受けても身代わりとなって持ち主を守ります。破壊されると、この腕輪に戻って修復されるんです」
フィーリアはそう言って、右手首につけた腕輪をステインに見せた。
「ほう、そりゃまた随分と便利な代物だな」
「我が家に伝わる家宝です。子供の頃、宝物庫に忍び込んで手に入れたんです。あの日が、ボクにとっての冒険の始まりでした」
懐かしそうに遠くを見つめるフィーリア。ステインはフッと笑う。
「君はその頃から、お転婆姫だった訳だ」
「ふふっ、そうです! お転婆はボクの代名詞ですよ!」
ガッツポーズを取るフィーリア。二人は顔を見合わせて笑う。
「さて、それじゃ教会に行こうか『フィル』。子供達が待ってる」
「ええ、行きましょう! それに街の人々も、脅威が去った事を知れば安心する筈です!」
フィーリアが腕輪に指を触れると、彼女の全身を白銀の鎧が覆った。ステインと「フィル」は頷き合い、教会へと駆け出す。
途中、十数人の倒れている人々を救出。体を光の縄で拘束されていた所をみると、モンスター化が解けた人々だろうと察する。
「私はフーザギオンと対峙した時、彼の心を読んだ。彼の命を奪う事でしか、皆のモンスター化は解けないようだった」
「では、ステイン様のお陰ですね。皆さん、また家族に会えますよ」
「ああ......そうだな」
涙ながらに感謝の言葉を口にする人々。彼らを引き連れ、再び教会を目指すステインとフィル。
程なくして教会に到着した二人。両開きの扉に付いているノッカーを叩き、フィルが大声で叫ぶ。
「ボクは魔剣王と呼ばれる、冒険者のフィルです! 皆さん、モンスターの脅威は去りました! 家に帰れますよ!」
かんぬきを外す音がし、扉が内側へと開く。教会の神父が二人とモンスター化の解けた人々を迎え入れ、教会内は歓喜の渦に包まれた。
「ナキオン!」
「あなた!」
そこにはステインが手助けした夫婦もおり、彼らはお互いの無事を確かめ抱き合った。そしてステインに深々と頭を下げる。
「あの時はありがとうございました。あなたが駆けつけてくれなければ、俺はモンスター化した妻を殺さなくてはならなかったでしょう」
「いえ、私はあの時出来る事をしたまででです。悪の元凶であるモンスター使い、フーザギオンを討伐したのは魔剣王フィル。彼にこそ、感謝するべきですよ」
「そうだったのですね。ですが、あなたのお陰で俺たちが救われたのは事実です。ありがとうございました」
夫婦はステインに感謝を告げた後、大勢の人々に囲まれているフィルの下へと駆けて行った。
ステインは常に、自分の立ち位置を崩さなかった。必要以上に英雄視されるのを嫌った。怒りや憎悪のない平穏な生活を送る為、本能的に目立つ事を避けているのだ。
子供達を育てる為、報酬目当てで高難易度の依頼を受ける事もあった。その場合フィルと共に行動していたが、その手柄は全てフィルへと渡していた。
ステインの本来の実力は、Sランクの冒険者が十人束になっても敵わない程の強者。剣も魔術も超一流の「魔術剣士」なのだ。だがステインは実力を隠し、「剣士」を名乗っている。
そんな事もあり、フィルはステインを「世界最強の冒険者」と密かに呼んでいるのである。
人々がそれぞれ喜びを分かち合う中、ステインは我が子らを探した。人混みを掻き分けて奥へ行くと、寄り添うようにしながら周囲を見回している三人を見つけた。
三人の怪我は「アビス」の魔術によって完治していたが、彼らの体や衣服は自身の血によって血まみれだった。
「バリンホルト! シューペルファ! オリコロバス!」
ステインは叫んだ。感極まってしまい、少し声が裏返る。三人もステインを見つけ、彼に向かって駆け出した。
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