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追放ざまぁ殺人事件編。
第14話 朝食を食べながら、今後の方針を話しました。
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「という訳で、フェイはもう一度捜査官として任務にあたる。みんな、サポートを頼むぞ」
リゼは朝食を食べながら、フェイが現場に戻った経緯を能対課のメンバーに説明した。
リゼとフェイの二人で行方不明者の捜索をしている最中に、フェイが階段で足を滑らせ転倒。頭を打って記憶障害となり入院。と言った内容だ。
「まぁ、ようやく何があったのか話してくれたのはいいんですけどね。どうして俺たち護衛官抜きで行動してたんですか?」
クライスが当然の疑問を口にする。リゼはその問いに対する答えも用意していた。
「行方不明になった者は私の知人でね。憲兵庁を通した正式な依頼ではなかったんだ。だから身内であるフェイだけを伴って捜索した。だが、それは間違った判断だった。このような事態を引き起こしてしまったのだからな。全ては私の責任だ。フェイ、みんな。本当に、すまなかった」
リゼは食事を中断し、頭を下げた。
「気にしないでリゼ姉。私はこうして、復帰出来た訳だし。それに階段で足を滑らせたのは、完全に私の不注意だよ」
フェイは予定通りの返答をする。フェイは正直な所、嘘をついたり人を騙すのは好きでは無い。だが、リゼの依頼を受けてフェイになり切ると決めた時から、覚悟は決めていた。
正直なだけでは、人々を守る事は出来ない。嘘も方便。必要悪なのだ、と。
「いや、それでも私がすぐに気づいていれば、白魔法で守れた筈なんだ。すまなかった」
リゼはそう言って、フェイの髪を優しく撫でた。その様子を見ていたクライスが、言葉を続ける。
「とりあえず、事情はわかりました。まぁ、過ぎた事は仕方ないです。でも今後は、どんな捜査であろうと俺とミントがフェイを守りますよ。絶対に俺たち抜きの行動はさせないでください。お願いします」
「僕からもお願いします、課長。もう二度と、フェイさんを失う恐怖に囚われたくありません」
クライスとミントは真剣な表情でリゼを見つめた。リゼは静かに頷く。
「わかっている。私だって、あんな思いはもうごめんだからな」
リゼはそう言って、寂しそうに笑った。
「ところでリゼ。その行方不明者と言うのは見つかったの?」
シャルティアがリゼに問いかける。彼女は最年長である為か、二歳年下で「課長」のリゼにもタメ口を使う。そしてリゼも、その事を許していた。
「ああ、見つかったよ。とある廃墟に潜んでいた。彼女は心の病を抱えていたんだ。発見時は酷く混乱していてね。今は病院で静養しているよ」
リゼの話は半分本当だった。実際はリゼとフェイで捜索したのではなく、リゼが単独で捜索したのであるが。
「そう。それならよかった。ところでフェイちゃん」
「何、シャルティア」
既に食事を終えていたフェイは、皿をまとめながらシャルティアに微笑む。
「あなた、ピーマンを食べれるようになったのね。偉いわ」
フェイはドキリとした。シャルティアの口ぶりから察するに、フェイはピーマンが嫌いだったのだ。だがフェイはその事を知らずに、ペロリとピーマンを食べてしまった。
日記には食べ物の好き嫌いの事は書いていなかった。リゼからも教わっていない。ならばおそらく彼女も知らなかったに違いない。とフェイは思った。
だが、それは少し不自然にも感じた。二人は姉妹。幼い頃から一緒だ。共に食事をする機会は多かった筈。なら、答えは一つ。
これはシャルティアの誘導尋問だ。理由は分からないが、フェイが本物かどうか疑っているのだ。
「ピーマンは前から好きだよ。あ、もしかして誰かと間違えてる?」
フェイはそう言って笑った。
「そうだったわね。あなたの言う通り、違う誰かと間違えたみたい。ごめんね」
シャルティアはニッコリと微笑む。だが目は笑っていない、とフェイは感じた。
「へぇ、シャルティアでも間違える事とかあるんだな」
「るせーよゴミ虫。私に話しかけるんじゃねぇ」
「なっ、お前な! 露骨に態度違いすぎるだろうが! フェイが帰ってきてから益々酷くなったぞ!」
「あたりめぇだろ。自分のやった事を考えろ、このド変態のクズが」
「まぁまぁ、二人共落ち着いて」
言い争うクライスとシャルティアを、ミントが仲裁する。二人共本気で争っている訳ではないのはすぐに分かったし、フェイはそのやり取りを微笑ましいとさえ感じる。
だが、それでもやはり気になる。シャルティアの先程の発言は、一体なんだったのだろうかと。
リゼは朝食を食べながら、フェイが現場に戻った経緯を能対課のメンバーに説明した。
リゼとフェイの二人で行方不明者の捜索をしている最中に、フェイが階段で足を滑らせ転倒。頭を打って記憶障害となり入院。と言った内容だ。
「まぁ、ようやく何があったのか話してくれたのはいいんですけどね。どうして俺たち護衛官抜きで行動してたんですか?」
クライスが当然の疑問を口にする。リゼはその問いに対する答えも用意していた。
「行方不明になった者は私の知人でね。憲兵庁を通した正式な依頼ではなかったんだ。だから身内であるフェイだけを伴って捜索した。だが、それは間違った判断だった。このような事態を引き起こしてしまったのだからな。全ては私の責任だ。フェイ、みんな。本当に、すまなかった」
リゼは食事を中断し、頭を下げた。
「気にしないでリゼ姉。私はこうして、復帰出来た訳だし。それに階段で足を滑らせたのは、完全に私の不注意だよ」
フェイは予定通りの返答をする。フェイは正直な所、嘘をついたり人を騙すのは好きでは無い。だが、リゼの依頼を受けてフェイになり切ると決めた時から、覚悟は決めていた。
正直なだけでは、人々を守る事は出来ない。嘘も方便。必要悪なのだ、と。
「いや、それでも私がすぐに気づいていれば、白魔法で守れた筈なんだ。すまなかった」
リゼはそう言って、フェイの髪を優しく撫でた。その様子を見ていたクライスが、言葉を続ける。
「とりあえず、事情はわかりました。まぁ、過ぎた事は仕方ないです。でも今後は、どんな捜査であろうと俺とミントがフェイを守りますよ。絶対に俺たち抜きの行動はさせないでください。お願いします」
「僕からもお願いします、課長。もう二度と、フェイさんを失う恐怖に囚われたくありません」
クライスとミントは真剣な表情でリゼを見つめた。リゼは静かに頷く。
「わかっている。私だって、あんな思いはもうごめんだからな」
リゼはそう言って、寂しそうに笑った。
「ところでリゼ。その行方不明者と言うのは見つかったの?」
シャルティアがリゼに問いかける。彼女は最年長である為か、二歳年下で「課長」のリゼにもタメ口を使う。そしてリゼも、その事を許していた。
「ああ、見つかったよ。とある廃墟に潜んでいた。彼女は心の病を抱えていたんだ。発見時は酷く混乱していてね。今は病院で静養しているよ」
リゼの話は半分本当だった。実際はリゼとフェイで捜索したのではなく、リゼが単独で捜索したのであるが。
「そう。それならよかった。ところでフェイちゃん」
「何、シャルティア」
既に食事を終えていたフェイは、皿をまとめながらシャルティアに微笑む。
「あなた、ピーマンを食べれるようになったのね。偉いわ」
フェイはドキリとした。シャルティアの口ぶりから察するに、フェイはピーマンが嫌いだったのだ。だがフェイはその事を知らずに、ペロリとピーマンを食べてしまった。
日記には食べ物の好き嫌いの事は書いていなかった。リゼからも教わっていない。ならばおそらく彼女も知らなかったに違いない。とフェイは思った。
だが、それは少し不自然にも感じた。二人は姉妹。幼い頃から一緒だ。共に食事をする機会は多かった筈。なら、答えは一つ。
これはシャルティアの誘導尋問だ。理由は分からないが、フェイが本物かどうか疑っているのだ。
「ピーマンは前から好きだよ。あ、もしかして誰かと間違えてる?」
フェイはそう言って笑った。
「そうだったわね。あなたの言う通り、違う誰かと間違えたみたい。ごめんね」
シャルティアはニッコリと微笑む。だが目は笑っていない、とフェイは感じた。
「へぇ、シャルティアでも間違える事とかあるんだな」
「るせーよゴミ虫。私に話しかけるんじゃねぇ」
「なっ、お前な! 露骨に態度違いすぎるだろうが! フェイが帰ってきてから益々酷くなったぞ!」
「あたりめぇだろ。自分のやった事を考えろ、このド変態のクズが」
「まぁまぁ、二人共落ち着いて」
言い争うクライスとシャルティアを、ミントが仲裁する。二人共本気で争っている訳ではないのはすぐに分かったし、フェイはそのやり取りを微笑ましいとさえ感じる。
だが、それでもやはり気になる。シャルティアの先程の発言は、一体なんだったのだろうかと。
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