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追放ざまぁ殺人事件編。

第20話 三人集合しました。

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「ミルさん、ケランさんの居場所を教えて頂けますか?」

 緊迫した状況ではあるが、フェイは落ち着いた口調でミルに話しかけた。

「ごめんなさい、今の居場所はわからないの。ケランとは手紙をやりとりしてたんだけど、昨日出した手紙への返事はまだ来てないわ。ただ、私達がここにいるのは知ってるから、夜になったらくる筈よ。ガルを殺しに」

 ミルはフンと鼻を鳴らし、ガルを睨んだ。

「なるほど。ではこの宿屋の近くにいる筈ですね。お二人は部屋に鍵をかけ、決して外へ出ないようにお願いします。行こう、クライス!」

「ああ!」

 フェイとクライスは部屋を飛び出し、出口を目指す。途中、宿屋の主人デルマに会い事情を説明する。

「という訳で、外は大変危険です。デルマさんも部屋に鍵をかけ、外に出ないで下さい」

「わかりました。そう致します」

 デルマは温和な顔に少し緊張を漂わせ、力強く頷いた。

「それじゃ!」

 フェイとクライスは宿屋から飛び出し、街を駆ける。

 街は慌しかった。至る所に憲兵が立ち、人々を避難誘導している。

「あの、すいません! 能対課です! オニヒル草が発生したのはどの辺りですか?」

 フェイは憲兵の一人に尋ねた。

「これはフェイさん! お会い出来て光栄です! オニヒル草は、あの路地から向こうの一帯で大発生しています! しかも、今は人型となって人々を襲っているようです! その強さは尋常ではなく、憲兵が十人がかりでも一匹を抑えるのがやっとです! それも、いつまで持ち堪えられるか......!」

「わかりました、ありがとう!」

「俺たちが来たからには、もう大丈夫だ! 安心しろ! オニヒル草はこっちに任せて、避難誘導に集中してくれ!」

「了解です!」

 敬礼する憲兵をその場に残し、フェイとクライスはオニヒル草が発生している区域まで走る。

「ミントはまだかよ! チンタラ走ってられねぇってのに!」

 クライスがそうボヤいた直後、ミントが目の前に現れる。これは「空間転移」の魔法だ。

「どわぁ!」

 フェイは持ち前の超反射神経でミントをかわしたが、クライスはミントと激突。お互いに尻もちをつく。

「いったぁー! ちゃんと前見て走れよクライス!」

「お前がいきなり現れるからだろ! 馬鹿ミント!」

「二人とも大丈夫!? はい、仲直りの握手。喧嘩はダメだよ」

 フェイが二人の間に入り、握手させる。

「チッ! フェイに免じて許してやらぁ」

「それはこっちのセリフ! ところで、急いでるんでしょ? さぁ、僕の肩に捕まって。フェイさんも」

「わーってるよ!」

「うん、お願い! ミント、オニヒル草は向こうの区域から広がってる。そこまで飛んでちょうだい!

「了解です! ルイ・コール・デタント! 空間転移!」

 ミントが黒杖を掲げて叫んだ瞬間、三人の姿はパッと掻き消えた。




 
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