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フェイの足跡とミントの呪い編。
第35話 二つの魂が一つになります。
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「フェレル、フェレル。ワシじゃ、ライナじゃ」
自分の名前を呼ぶ声に、フェレルの意識が表層に浮かび上がって来る。
「師匠......俺、一体......」
周囲を見回すと、真っ白な空間。フェレルはそこに横たわっていた。
「ここは何処ですか?」
「ここは、お主の心の中。いわば精神世界じゃ。お主に合わせたい者がおるのでな、こちらに引き込ませてもらった」
「俺に合わせたい人?」
フェレルは起き上がり、ライナの後ろに立つ人物を見た。
「君は、フェイ.......!」
「初めてまして、フェレル。ライナさんに聞いたよ。私の代わりに、色々頑張ってくれたみたいだね。そして、私を見つけてくれた」
フェイが差し出した手を握り、フェレルは立ち上がる。
「会いたかったよ、フェイ。君を待ってる人がいる」
「そうだね。だけど......」
フェイは寂しそうに笑った。
「私はもう、死んでしまった。魂だけの存在なの。だから、君に相談があるの」
「相談?」
フェレルは聞き返したが、なんとなく想像はついていた。
「フェレル、ワシがお主の守護霊となった時と同様、【魂移植】を使いたい。フェイの魂をお主に移植し、一つにしようと思うのじゃが......それを行うと双方の記憶と自我に混乱が生じる。時間が経てば慣れるとは思うがな。相談というのはそこじゃ。それを受け入れるか、否か」
ライナがそう説明する。
「師匠みたいに、フェイを俺の守護霊にする事は出来ないんですか? それで時々交代するみたいな......」
「それは出来ぬ。ワシの場合とフェイの場合は状況が違うのじゃ。細かい説明は省くが、フェイの魂を昇天させずに維持する為には、フェレルの魂と融合させるしかない」
「そうですか......」
フェレルは少し考えて、フェイを見る。
「フェイ、提案があるんだ。俺と君で、住み分けをしないか?」
「住み分け?」
「うん。俺と君の魂は一つになるとして、自我と記憶については肉体の状態によって交代するってのはどうかな。フェレルの体の時は俺。フェイの時は君、みたいな」
「あ、それいいね」
フェレルの提案に、フェイも同意する。
「残念ながら、それは難しいじゃろう。記憶も自我も、切り替えなど出来ん。完全に一つになってしまうのじゃ。お互いにそれに納得出来るのならば、魂の移植を開始する。だが、嫌だというのならば無理強いはせぬ。フェイの魂には、安らかな眠りを与えよう」
ライナの説明に、フェレルとフェイは顔を見合わせる。
「それじゃあ、覚悟を決めようか。俺は君の全部を受け入れる。君はどう?」
「うん、そうだね。生き返れるなら、贅沢は言ってられない。私達、一つになろう。二人で一人の人間として、生きていこう」
フェイとフェレルは見つめ合い、頷いた。
「良いのじゃな? では、始めるぞ! 【魂移植】!」
フェレルとフェイはお互いの手を握り合い、そして抱き合った。
二人は光に包まれ、やがて一人の姿になる。その姿は、どちらの特徴も兼ね備えた美しい姿。
「俺は、私は、新しいフェレル。生まれ変わった存在。ありがとう師匠。おかげでまた、生きられる」
「ああ、またよろしく頼むぞ。フェレル」
ライナは優しく微笑んで、フェレルを抱きしめたのだった。
自分の名前を呼ぶ声に、フェレルの意識が表層に浮かび上がって来る。
「師匠......俺、一体......」
周囲を見回すと、真っ白な空間。フェレルはそこに横たわっていた。
「ここは何処ですか?」
「ここは、お主の心の中。いわば精神世界じゃ。お主に合わせたい者がおるのでな、こちらに引き込ませてもらった」
「俺に合わせたい人?」
フェレルは起き上がり、ライナの後ろに立つ人物を見た。
「君は、フェイ.......!」
「初めてまして、フェレル。ライナさんに聞いたよ。私の代わりに、色々頑張ってくれたみたいだね。そして、私を見つけてくれた」
フェイが差し出した手を握り、フェレルは立ち上がる。
「会いたかったよ、フェイ。君を待ってる人がいる」
「そうだね。だけど......」
フェイは寂しそうに笑った。
「私はもう、死んでしまった。魂だけの存在なの。だから、君に相談があるの」
「相談?」
フェレルは聞き返したが、なんとなく想像はついていた。
「フェレル、ワシがお主の守護霊となった時と同様、【魂移植】を使いたい。フェイの魂をお主に移植し、一つにしようと思うのじゃが......それを行うと双方の記憶と自我に混乱が生じる。時間が経てば慣れるとは思うがな。相談というのはそこじゃ。それを受け入れるか、否か」
ライナがそう説明する。
「師匠みたいに、フェイを俺の守護霊にする事は出来ないんですか? それで時々交代するみたいな......」
「それは出来ぬ。ワシの場合とフェイの場合は状況が違うのじゃ。細かい説明は省くが、フェイの魂を昇天させずに維持する為には、フェレルの魂と融合させるしかない」
「そうですか......」
フェレルは少し考えて、フェイを見る。
「フェイ、提案があるんだ。俺と君で、住み分けをしないか?」
「住み分け?」
「うん。俺と君の魂は一つになるとして、自我と記憶については肉体の状態によって交代するってのはどうかな。フェレルの体の時は俺。フェイの時は君、みたいな」
「あ、それいいね」
フェレルの提案に、フェイも同意する。
「残念ながら、それは難しいじゃろう。記憶も自我も、切り替えなど出来ん。完全に一つになってしまうのじゃ。お互いにそれに納得出来るのならば、魂の移植を開始する。だが、嫌だというのならば無理強いはせぬ。フェイの魂には、安らかな眠りを与えよう」
ライナの説明に、フェレルとフェイは顔を見合わせる。
「それじゃあ、覚悟を決めようか。俺は君の全部を受け入れる。君はどう?」
「うん、そうだね。生き返れるなら、贅沢は言ってられない。私達、一つになろう。二人で一人の人間として、生きていこう」
フェイとフェレルは見つめ合い、頷いた。
「良いのじゃな? では、始めるぞ! 【魂移植】!」
フェレルとフェイはお互いの手を握り合い、そして抱き合った。
二人は光に包まれ、やがて一人の姿になる。その姿は、どちらの特徴も兼ね備えた美しい姿。
「俺は、私は、新しいフェレル。生まれ変わった存在。ありがとう師匠。おかげでまた、生きられる」
「ああ、またよろしく頼むぞ。フェレル」
ライナは優しく微笑んで、フェレルを抱きしめたのだった。
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