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フェイの足跡とミントの呪い編。
第37話 初めての経験......です。
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「ただいま」
「おかえりー」
リゼが帰宅すると、出迎えたのはフェイではなくフェレルだった。彼はキッチンに立ち、手際よく料理をしている。
「フェレル、料理出来たんだ」
少し驚きながら、リゼは微笑んだ。
「ああ、だってほら、俺はフェイでもあるからさ。料理の技術や知識はフェイのものだよ。あ、もう少しで出来上がるから、シャワー浴びて着替えて来て」
「うん、わかった」
リゼはなんだかウキウキしながら、浴室へと向かった。恋人と妹が同時に存在する事が、嬉しかった。
リゼが着替え終えてキッチンへ戻ると、食卓にはところ狭しと料理が並べられていた。
「うわぁー、すごい! これ、全部フェレルが作ったの!?」
いつもの堅い話し方がすっかり消えたリゼ。目をキラキラと輝かせる。
「うん。てごねハンバーグだけじゃ足りないかなと思って。さぁ、食べよう」
「うん! いただきます!」
フェレルもリゼもニコニコと手を合わせ、食事を開始する。
「美味しい美味しい! 全部美味しいよフェレル!」
「はははッ、すごい勢いだねリゼ。顔にソースとか色々ついちゃってるよ。でも良かった、喜んでもらえて。流石はフェイの料理知識だね」
二人はあっという間に全ての皿を平らげ、仲良く並んで洗い物をした。
「なんか思い出すな。俺の家ではね、よくこうやって父さんと母さんがさ、並んで洗い物するんだ」
「そうなんだ......ごめんね、家に帰してあげられなくて」
シュンと落ち込むリゼ。だがフェレルは快活に笑う。
「はは、大丈夫だよ。父さんも母さんも、俺がリゼと同居するって知って喜んでるくらいだよ。素敵なお嫁さん候補だって。俺も大好きなリゼと一緒にいられて嬉しいし」
「本当? なら良かった。お嫁さん、かぁ......」
リゼは自分の頬が熱くなるのを感じた。
「私達も、なれるかな。フェレルのお父さんとお母さんみたいに」
「もちろんなれるよ。だってほら、俺たちはこんなに仲良しだし」
洗い終わった皿を拭きながら、フェレルは微笑んだ。
「うん、そうだね。あのさ、フェレル。今、どんな気持ち? 私の事を好きでいてくれるのは知ってるけど、フェイの魂と一つになったんでしょ? だから......どんな感じなのかなって」
リゼも皿を拭きながら、フェレルに問う。
「うーん、そうだな。この体の時は、リゼに対する恋愛感情が強いよ。フェイの気持ちは姉に対する親愛の情だけど、今はやっぱ......恋愛感情かな」
そう言いながら、フェレルはリゼの頬にキスをした。リゼはポッと赤くなる。
「そうなんだ。うん、なら、いいかな。どっちの気持ちも、嬉しいから。それじゃ、ついでにもう一個質問。クライスの事はどう思う?」
「ああ、クライスね。気になるよね、やっぱ。うーん......さっきの逆、かな。この体の時は、クライスに対して感じるのは親愛の情とか、友情、だね。だけどフェイの体になると、一気にそれが愛情に変わる。もう、好きで好きでたまらない感じ」
「へぇ」
リゼは面白そうに笑う。
「師匠は、人格の住み分けは不可能だって言ってたんだけど、なんか自然に出来ちゃってるんだよね」
「師匠って、剣聖ライナ様だよね。フェレルの守護霊になってくれたって言う」
「うん。自分の命を張って、俺を守ってくれた。その時の記憶ははっきりしないけど、俺は一度、死にかけたんだ。だけど師匠のお陰で、今日も生きてる。本当に感謝しかないよ」
「そうだな。私も感謝しないと。フェレルに出会えたのはライナ様のお陰だ」
リゼはそう言いながら、フェレルに体を密着させた。
「お皿も拭いたし、片付けはこれで終わりだよね。後は、歯磨きして寝るだけ」
「そ、そそ、そうだね」
フェレルは顔を真っ赤にして、リゼから目を背けた。だがリゼは、フェレルの顔を両手で挟み、自分の方を向かせる。
「ねぇ。今日は一緒に寝よう? ダメ?」
言いながら、リゼの心臓は痛いほど高鳴っていた。きっとフェレルは受け入れてくれる。だが女から誘うのは、はしたないだろうか。
いや。フェレルはどちらかと言うと恋愛に奥手な方だ。自分も男性経験はないが、フェレルより年上だからリードするべきだ。とリゼは自分を納得させた。
「ダメじゃないよ。うん。そうだね、今日は一緒に寝よう、リゼ」
フェレルは顔を赤くしたまま、ぎこちなく笑った。緊張しているのかも知れない。
「良かった。それじゃあ、歯を磨こう」
「うん」
二人は仲良く手を繋いで、洗面所に向かったのだった。その後ベッドで起こった事は、二人だけの秘密だ。
「おかえりー」
リゼが帰宅すると、出迎えたのはフェイではなくフェレルだった。彼はキッチンに立ち、手際よく料理をしている。
「フェレル、料理出来たんだ」
少し驚きながら、リゼは微笑んだ。
「ああ、だってほら、俺はフェイでもあるからさ。料理の技術や知識はフェイのものだよ。あ、もう少しで出来上がるから、シャワー浴びて着替えて来て」
「うん、わかった」
リゼはなんだかウキウキしながら、浴室へと向かった。恋人と妹が同時に存在する事が、嬉しかった。
リゼが着替え終えてキッチンへ戻ると、食卓にはところ狭しと料理が並べられていた。
「うわぁー、すごい! これ、全部フェレルが作ったの!?」
いつもの堅い話し方がすっかり消えたリゼ。目をキラキラと輝かせる。
「うん。てごねハンバーグだけじゃ足りないかなと思って。さぁ、食べよう」
「うん! いただきます!」
フェレルもリゼもニコニコと手を合わせ、食事を開始する。
「美味しい美味しい! 全部美味しいよフェレル!」
「はははッ、すごい勢いだねリゼ。顔にソースとか色々ついちゃってるよ。でも良かった、喜んでもらえて。流石はフェイの料理知識だね」
二人はあっという間に全ての皿を平らげ、仲良く並んで洗い物をした。
「なんか思い出すな。俺の家ではね、よくこうやって父さんと母さんがさ、並んで洗い物するんだ」
「そうなんだ......ごめんね、家に帰してあげられなくて」
シュンと落ち込むリゼ。だがフェレルは快活に笑う。
「はは、大丈夫だよ。父さんも母さんも、俺がリゼと同居するって知って喜んでるくらいだよ。素敵なお嫁さん候補だって。俺も大好きなリゼと一緒にいられて嬉しいし」
「本当? なら良かった。お嫁さん、かぁ......」
リゼは自分の頬が熱くなるのを感じた。
「私達も、なれるかな。フェレルのお父さんとお母さんみたいに」
「もちろんなれるよ。だってほら、俺たちはこんなに仲良しだし」
洗い終わった皿を拭きながら、フェレルは微笑んだ。
「うん、そうだね。あのさ、フェレル。今、どんな気持ち? 私の事を好きでいてくれるのは知ってるけど、フェイの魂と一つになったんでしょ? だから......どんな感じなのかなって」
リゼも皿を拭きながら、フェレルに問う。
「うーん、そうだな。この体の時は、リゼに対する恋愛感情が強いよ。フェイの気持ちは姉に対する親愛の情だけど、今はやっぱ......恋愛感情かな」
そう言いながら、フェレルはリゼの頬にキスをした。リゼはポッと赤くなる。
「そうなんだ。うん、なら、いいかな。どっちの気持ちも、嬉しいから。それじゃ、ついでにもう一個質問。クライスの事はどう思う?」
「ああ、クライスね。気になるよね、やっぱ。うーん......さっきの逆、かな。この体の時は、クライスに対して感じるのは親愛の情とか、友情、だね。だけどフェイの体になると、一気にそれが愛情に変わる。もう、好きで好きでたまらない感じ」
「へぇ」
リゼは面白そうに笑う。
「師匠は、人格の住み分けは不可能だって言ってたんだけど、なんか自然に出来ちゃってるんだよね」
「師匠って、剣聖ライナ様だよね。フェレルの守護霊になってくれたって言う」
「うん。自分の命を張って、俺を守ってくれた。その時の記憶ははっきりしないけど、俺は一度、死にかけたんだ。だけど師匠のお陰で、今日も生きてる。本当に感謝しかないよ」
「そうだな。私も感謝しないと。フェレルに出会えたのはライナ様のお陰だ」
リゼはそう言いながら、フェレルに体を密着させた。
「お皿も拭いたし、片付けはこれで終わりだよね。後は、歯磨きして寝るだけ」
「そ、そそ、そうだね」
フェレルは顔を真っ赤にして、リゼから目を背けた。だがリゼは、フェレルの顔を両手で挟み、自分の方を向かせる。
「ねぇ。今日は一緒に寝よう? ダメ?」
言いながら、リゼの心臓は痛いほど高鳴っていた。きっとフェレルは受け入れてくれる。だが女から誘うのは、はしたないだろうか。
いや。フェレルはどちらかと言うと恋愛に奥手な方だ。自分も男性経験はないが、フェレルより年上だからリードするべきだ。とリゼは自分を納得させた。
「ダメじゃないよ。うん。そうだね、今日は一緒に寝よう、リゼ」
フェレルは顔を赤くしたまま、ぎこちなく笑った。緊張しているのかも知れない。
「良かった。それじゃあ、歯を磨こう」
「うん」
二人は仲良く手を繋いで、洗面所に向かったのだった。その後ベッドで起こった事は、二人だけの秘密だ。
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