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第1章
第2話 ナイショの課外活動
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ハンター協会へ向かって午後の街を歩きながら、クルチアはミツキに小さな声で尋ねる。
「財宝の在り処はわかった?」
ミツキは表情を暗くして首を横に振る。
「まだ」
クルチアは溜息をついた。 困ったわねえ。
「あんた生活費はどれぐらい残ってるの?」
これまで尋ねそびれていた質問だ。
ミツキは歩きながらクルチアに向かって背伸びをし、意図を察したクルチアは彼の口元に耳を近づけた。
ミツキはボショボショとクルチアに告げる。
「10万モンヌぐらい」
「10万モンヌ!?」 たったの?
クルチアは驚いた。 10万モンヌは、せいぜい二ヶ月分の生活費。 ミツキの状況がそこまで逼迫しているとは思わなかった。
「それと、妖精コインが3枚」
妖精コインは妖精界の通貨とされる謎の硬貨。 虹色に輝く美しい硬貨だが、けっこうな数が出回っているので価値は高くない。 1枚せいぜい20万モンヌ。
「妖精コインかぁ。 3枚ぽっちじゃね」 財宝の在り処が分からないと。
ミツキの母アリネは、夫である妖精クイックリングが何処かへ去る前に残した財宝を売って生計を立てていた。 それはミツキもクルチアも確信している。 だが財宝はどこか秘密の場所に隠されており、アリネは息子に財宝の在り処を伝えていなかった。
◇◆◇◆◇
クルチアはハンター協会に保管してある武具を装備し、ゲータレード市外に出る門へやって来た。 クルチアの装備は革製の防具一式とバスタード・ソード。 ミツキは武具を帯びないジャージ姿。 背に負うはクルチアのナップサック。
2人は門から町へ戻るハンターの流れに逆らって門を出る。 フルタイムでモンスターを狩る大人のハンターが町に戻る頃、クルチアは野外に出る。
市外へ出た2人は、ゲータレード市を守る長大な防壁に沿って移動を開始する。 主な獲物はラットリング。 ネズミの頭部を持つ原始的なヒューマノイドだ。 身長はミツキと同程度だが体重はミツキの約2倍。 倒したラットリングの死体を魔道具カメラで撮影して協会に持ち込むと、1匹あたり5千モンヌが支払われる。
防壁の周囲の地面は踏み固められていて歩きやすい。 ハンターとラットリングの双方が防壁の周囲を回り続けた結果だ。 未開の地より出現したラットリングはゲータレード市の防壁に突き当たると防壁に沿って歩き、ラットリングとの出会いを求める雑魚ハンターも防壁沿いに歩く。
◇◆◇
「クルチア、あそこ」
ミツキが指差す方角に3体のラットリング。 防壁の一箇所に立ち止まって作業している。
「また亀裂ね」
"亀裂" は、ラットリングを魅了して止まないスポット。 防壁に生じた裂け目がラットリングの興味を引いて仕方ない。 隙間は狭く、ラットリングが通れるサイズではない。 でも、通りがかるラットリングが例外なく亀裂に興味を持ち熱心に壁を掘り崩すので、隙間は着実に広がり続けている。 ゲータレード市内へのトンネルが開通する日は間近だ。
「早く修理すればいいのに」
防壁の亀裂の存在をクルチアは協会に伝えていたし、他のハンターもそうしているに違いないのだが。
クルチアは剣を構え、慎重にラットリングに接近する。 その後にミツキが続く。
ラットリングとの距離が縮まりクルチアは気付いた。
「なんかいつもと違う?」
作業の様子がいつもと違う。
さらに近づいて違いが明確になった。 ラットリングが木の板を使って壁を掘り崩してる!
これまでにクルチアが遭遇したラットリングは手と門歯で地道に裂け目を広げていた。 だが今回のラットリングの中に、木の板すなわち道具を使う個体が混じっている。 テコの原理をそこはかとなく活用し、作業効率を格段に向上させている。
「このままじゃ防壁を壊されちゃう!」
◇◆◇
焦る気持ちを抑え、クルチアは極力静かにラットリングに近づく。 ラットリングの注意が亀裂に向く今なら、1匹だけでも背後から刺し殺せるはずだ。 これまでにクルチアは何匹も、亀裂に夢中のラットリングを背後から屠ってきた。
ミツキはジャージのポケットに手を突っ込み、鼻歌の1つでも歌いそうな顔でクルチアの後に続く。
亀裂までの道のりに身を隠せる遮蔽物は無いが、ラットリングが接近に気付く可能性は低い。 奴らは亀裂の拡大に夢中だ。
(あと20メートル。 この様子ならいける!)
息を潜めて接近しつつ、クルチアは鞘から剣をそっと引き抜いた。 鋼鉄のバスタード・ソードの重量がクルチアの腕にずしりとかかる。 剣を両手に構え、最初に殺す個体の選定を開始。
(どれがいいかしら?)
少し迷って判断を下す。
(決めた。 やっぱりあいつ)
板切れを持つラットリングだ。 辛抱強く接近する間もクルチアの中で、テコの原理を許せない気持ちはずっと燻っていた。
(やっぱり許せない!)
クルチアの中で膨れ上がる殺気! その瞬間、板切れのラットリングが振り向きクルチアを真っ直ぐに見た。 まるでクルチアの殺気を感じ取ったかのよう。
(気付かれた!?)
「ギュチチー!」
板切れのラットリングが鳴き声を立て、他の2匹に警告する。 奇襲は完全に失敗だ。
(なぜ? こんなこと今までに一度も。 もしや私の《気》の訓練の成果がこんな形で?)
だが今そんなことを考えている場合ではない。 通行人に《気》をぶつけると反応するのと同じ原理でラットリングが殺気に反応したのでは? などと考えている場合ではない。 3匹のラットリングが四つん這いになり、高速移動の体勢。 子供サイズの生物がネズミの素早さで駆け寄って来る。 色白で柔らかそうなクルチアも小ぶりで瑞々しいミツキも、ラットリングにとっては栄養がたっぷり詰まった肉の袋だ。
「財宝の在り処はわかった?」
ミツキは表情を暗くして首を横に振る。
「まだ」
クルチアは溜息をついた。 困ったわねえ。
「あんた生活費はどれぐらい残ってるの?」
これまで尋ねそびれていた質問だ。
ミツキは歩きながらクルチアに向かって背伸びをし、意図を察したクルチアは彼の口元に耳を近づけた。
ミツキはボショボショとクルチアに告げる。
「10万モンヌぐらい」
「10万モンヌ!?」 たったの?
クルチアは驚いた。 10万モンヌは、せいぜい二ヶ月分の生活費。 ミツキの状況がそこまで逼迫しているとは思わなかった。
「それと、妖精コインが3枚」
妖精コインは妖精界の通貨とされる謎の硬貨。 虹色に輝く美しい硬貨だが、けっこうな数が出回っているので価値は高くない。 1枚せいぜい20万モンヌ。
「妖精コインかぁ。 3枚ぽっちじゃね」 財宝の在り処が分からないと。
ミツキの母アリネは、夫である妖精クイックリングが何処かへ去る前に残した財宝を売って生計を立てていた。 それはミツキもクルチアも確信している。 だが財宝はどこか秘密の場所に隠されており、アリネは息子に財宝の在り処を伝えていなかった。
◇◆◇◆◇
クルチアはハンター協会に保管してある武具を装備し、ゲータレード市外に出る門へやって来た。 クルチアの装備は革製の防具一式とバスタード・ソード。 ミツキは武具を帯びないジャージ姿。 背に負うはクルチアのナップサック。
2人は門から町へ戻るハンターの流れに逆らって門を出る。 フルタイムでモンスターを狩る大人のハンターが町に戻る頃、クルチアは野外に出る。
市外へ出た2人は、ゲータレード市を守る長大な防壁に沿って移動を開始する。 主な獲物はラットリング。 ネズミの頭部を持つ原始的なヒューマノイドだ。 身長はミツキと同程度だが体重はミツキの約2倍。 倒したラットリングの死体を魔道具カメラで撮影して協会に持ち込むと、1匹あたり5千モンヌが支払われる。
防壁の周囲の地面は踏み固められていて歩きやすい。 ハンターとラットリングの双方が防壁の周囲を回り続けた結果だ。 未開の地より出現したラットリングはゲータレード市の防壁に突き当たると防壁に沿って歩き、ラットリングとの出会いを求める雑魚ハンターも防壁沿いに歩く。
◇◆◇
「クルチア、あそこ」
ミツキが指差す方角に3体のラットリング。 防壁の一箇所に立ち止まって作業している。
「また亀裂ね」
"亀裂" は、ラットリングを魅了して止まないスポット。 防壁に生じた裂け目がラットリングの興味を引いて仕方ない。 隙間は狭く、ラットリングが通れるサイズではない。 でも、通りがかるラットリングが例外なく亀裂に興味を持ち熱心に壁を掘り崩すので、隙間は着実に広がり続けている。 ゲータレード市内へのトンネルが開通する日は間近だ。
「早く修理すればいいのに」
防壁の亀裂の存在をクルチアは協会に伝えていたし、他のハンターもそうしているに違いないのだが。
クルチアは剣を構え、慎重にラットリングに接近する。 その後にミツキが続く。
ラットリングとの距離が縮まりクルチアは気付いた。
「なんかいつもと違う?」
作業の様子がいつもと違う。
さらに近づいて違いが明確になった。 ラットリングが木の板を使って壁を掘り崩してる!
これまでにクルチアが遭遇したラットリングは手と門歯で地道に裂け目を広げていた。 だが今回のラットリングの中に、木の板すなわち道具を使う個体が混じっている。 テコの原理をそこはかとなく活用し、作業効率を格段に向上させている。
「このままじゃ防壁を壊されちゃう!」
◇◆◇
焦る気持ちを抑え、クルチアは極力静かにラットリングに近づく。 ラットリングの注意が亀裂に向く今なら、1匹だけでも背後から刺し殺せるはずだ。 これまでにクルチアは何匹も、亀裂に夢中のラットリングを背後から屠ってきた。
ミツキはジャージのポケットに手を突っ込み、鼻歌の1つでも歌いそうな顔でクルチアの後に続く。
亀裂までの道のりに身を隠せる遮蔽物は無いが、ラットリングが接近に気付く可能性は低い。 奴らは亀裂の拡大に夢中だ。
(あと20メートル。 この様子ならいける!)
息を潜めて接近しつつ、クルチアは鞘から剣をそっと引き抜いた。 鋼鉄のバスタード・ソードの重量がクルチアの腕にずしりとかかる。 剣を両手に構え、最初に殺す個体の選定を開始。
(どれがいいかしら?)
少し迷って判断を下す。
(決めた。 やっぱりあいつ)
板切れを持つラットリングだ。 辛抱強く接近する間もクルチアの中で、テコの原理を許せない気持ちはずっと燻っていた。
(やっぱり許せない!)
クルチアの中で膨れ上がる殺気! その瞬間、板切れのラットリングが振り向きクルチアを真っ直ぐに見た。 まるでクルチアの殺気を感じ取ったかのよう。
(気付かれた!?)
「ギュチチー!」
板切れのラットリングが鳴き声を立て、他の2匹に警告する。 奇襲は完全に失敗だ。
(なぜ? こんなこと今までに一度も。 もしや私の《気》の訓練の成果がこんな形で?)
だが今そんなことを考えている場合ではない。 通行人に《気》をぶつけると反応するのと同じ原理でラットリングが殺気に反応したのでは? などと考えている場合ではない。 3匹のラットリングが四つん這いになり、高速移動の体勢。 子供サイズの生物がネズミの素早さで駆け寄って来る。 色白で柔らかそうなクルチアも小ぶりで瑞々しいミツキも、ラットリングにとっては栄養がたっぷり詰まった肉の袋だ。
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