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第1部
第22話 「絶対にイヤ!」
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振り向いたマリカの目前にそびえ立つはジュニアの巨体。 マリカより頭2つぶんは高い位置からジュニアの声が降ってくる。
「そんな奴は放っておけ。 こっちへ来い」
そう言ってジュニアはマリカを腕を掴んだ。
「やっ、なに? 離して!」
ジュニアはマリカを強引に引っ張って他の男たちがいる方へ歩き出す。 そうして歩きながらジュニアはマリカに通告する。
「マリカ、お前の猶予を今日の日没までに変更する」
「猶予って...?」
マリカは頭の中が真っ白になった。
(顔役が言い出した3日間の猶予のこと? まさかジュニアが顔役に代わって私を?)
「お前は今晩オレのものになるんだ」
マリカの全身に怖気が走る。 ジュニアに抱かれるなんて耐えられない! 顔役にも抱かれたくなかったが、ジュニアに抱かれるのはもっとイヤ。 ジュニアと肌を合わせるなら死んだ方がマシだ。
マリカの口から拒絶の言葉がほとばしる。
「絶対にイヤ!」
ジュニアはマリカの拒絶に傷ついた表情を浮かべたが、すぐにその表情を消し、禍々しい光を目に湛えて告げる。
「いいかマリカ。 親父が死んだ今、お前はオレのものなんだ。 ...お前がどれだけオレを嫌おうとな」
ジュニアは嫌がるマリカを強引に引き寄せて片腕に抱くと、男たちに指示を出す。
「その辺を掘って親父の死体を埋めとけ。 それから、そのクイックリングは縄で縛って持って帰れ。 せっかく誰かさんが治してくれたことだしな」
そう言い終えるとジュニアは涎を垂らしそうな顔で、右腕に抱くマリカを見下ろす。 ジュニアは初めてマリカを見たときからマリカに懸想していた。 そのマリカがいま自分の腕の中にいる。 マリカの体の温もりを感じながら、いま彼は夢見心地だった。
「そんな奴は放っておけ。 こっちへ来い」
そう言ってジュニアはマリカを腕を掴んだ。
「やっ、なに? 離して!」
ジュニアはマリカを強引に引っ張って他の男たちがいる方へ歩き出す。 そうして歩きながらジュニアはマリカに通告する。
「マリカ、お前の猶予を今日の日没までに変更する」
「猶予って...?」
マリカは頭の中が真っ白になった。
(顔役が言い出した3日間の猶予のこと? まさかジュニアが顔役に代わって私を?)
「お前は今晩オレのものになるんだ」
マリカの全身に怖気が走る。 ジュニアに抱かれるなんて耐えられない! 顔役にも抱かれたくなかったが、ジュニアに抱かれるのはもっとイヤ。 ジュニアと肌を合わせるなら死んだ方がマシだ。
マリカの口から拒絶の言葉がほとばしる。
「絶対にイヤ!」
ジュニアはマリカの拒絶に傷ついた表情を浮かべたが、すぐにその表情を消し、禍々しい光を目に湛えて告げる。
「いいかマリカ。 親父が死んだ今、お前はオレのものなんだ。 ...お前がどれだけオレを嫌おうとな」
ジュニアは嫌がるマリカを強引に引き寄せて片腕に抱くと、男たちに指示を出す。
「その辺を掘って親父の死体を埋めとけ。 それから、そのクイックリングは縄で縛って持って帰れ。 せっかく誰かさんが治してくれたことだしな」
そう言い終えるとジュニアは涎を垂らしそうな顔で、右腕に抱くマリカを見下ろす。 ジュニアは初めてマリカを見たときからマリカに懸想していた。 そのマリカがいま自分の腕の中にいる。 マリカの体の温もりを感じながら、いま彼は夢見心地だった。
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