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第1部
第58話 「キンモクセイの匂い」
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翌朝。 目を覚ましたマリカは、彼女の腕を枕にして眠るミツキの体臭が変わっているのに気付いた。 ミツキの亜麻色の頭髪に鼻をうずめて匂いを嗅ぐと、やはり昨日までと匂いが違っている。
匂いを嗅がれたミツキが目を覚まし、幸せそうな寝ぼけ顔を見せる。
「おはようマリカ」
「おはようミツキ。 ねえ、あなたの匂いが変わってるんだけど?」
「そうかな?」
ミツキは自分の腕を鼻に近づけてスンスンと匂いを嗅ぐ。
「自分じゃわからないな。 どんな匂いなの?」
「昨日まではスモモの匂いだったけど、今は... そうねキンモクセイみたいな匂いよ」
「ああ、そう言えば」ミツキは何かを思い出した。「クイックリングは異性と交わると匂いが変わるんだ」
「ということは」マリカの顔に笑みが広がる。「私があなたの初めての女性なのね」
ミツキは赤面しつつマリカの認識を訂正する。
「初めてだとは限らないょ。 最後に交わった異性に応じて匂いが変わるんだ」
「じゃあ、ミツキは私の前にも...?」
「うるさいなあ、もう」
そう言ってミツキはマリカの追及から逃げるようにマリカの胸に顔をうずめた。
匂いを嗅がれたミツキが目を覚まし、幸せそうな寝ぼけ顔を見せる。
「おはようマリカ」
「おはようミツキ。 ねえ、あなたの匂いが変わってるんだけど?」
「そうかな?」
ミツキは自分の腕を鼻に近づけてスンスンと匂いを嗅ぐ。
「自分じゃわからないな。 どんな匂いなの?」
「昨日まではスモモの匂いだったけど、今は... そうねキンモクセイみたいな匂いよ」
「ああ、そう言えば」ミツキは何かを思い出した。「クイックリングは異性と交わると匂いが変わるんだ」
「ということは」マリカの顔に笑みが広がる。「私があなたの初めての女性なのね」
ミツキは赤面しつつマリカの認識を訂正する。
「初めてだとは限らないょ。 最後に交わった異性に応じて匂いが変わるんだ」
「じゃあ、ミツキは私の前にも...?」
「うるさいなあ、もう」
そう言ってミツキはマリカの追及から逃げるようにマリカの胸に顔をうずめた。
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