お嬢様、流刑地に送られ婚約も破棄。でも最強になったら、ザマぁとかどうでも良くなってた

好きな言葉はタナボタ

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第1部

第63話 「飯テロなんて致しません①」

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数時間後、食料採集に向かった者が次々と河原へもどってきた。 収穫物は山菜・果実・キノコ・山芋など。 一人当たりの採集量はそう多くないが、人数が多いので集まった食料はかなりの量になる。

集められた食料の山を前に、誰ともなく言い出した。

「もうさ、この河原で食べて行けばいいんじゃないか?」

すると賛成の声が次々に上がる。

「さんせー。 焼き肉にしようよ。 あたし金網かなあみもってる」

「オレも持ってきた。 おはしもあるよ」

「わたし調理場からマッチをくすねてきた!」

なぜか食器や金網を持参している者が少なくなかったので、カワモグラその他の食料を今この河原で食べることに。 カワモグラの肉を解体すると11匹で150kgほど。 1人あたり1.5kgも食べられる計算だ。

「うひょー、たっぷり食べれるぜ!」

「干し肉じゃない肉なんて何年ぶりかな!」

ご馳走への期待感を胸に、コモノと共用女は忙しく働き出す。 河原の石を組み上げてカマドを作り、たきぎを集め、火をおこし...

その間マリカはミツキの頭に膝を貸しながら大河の流れをボーっと眺めていた。 カワモグラを獲ったミツキはもう十分に仕事をしたと言えるが、マリカは今日は特に何もしていない。 しぶるミツキにカワモグラ狩りをお願いしたり、カワモグラを思ったように狩れず斜めになったミツキの機嫌を直したぐらいだ。

コモノ代表が2人のもとへやって来た。

「マリカさん、火の用意ができました」

代表はマリカとミツキをカマドの1つに案内した。 カマドにはすでに火が入れられ、かたわらには食材の山が置かれている。

「ありがとう」

マリカとミツキは代表に礼を述べるとカマドのそばにしゃがみ込み、カワモグラの肉片を箸でつまんで金網の上に載せ始めた。
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