お嬢様、流刑地に送られ婚約も破棄。でも最強になったら、ザマぁとかどうでも良くなってた

好きな言葉はタナボタ

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第2部

第42話 「家に戻ったマリカとミツキ」

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ミツキと共に自宅に戻ったマリカは、オリエに調合させた秘伝ハーブティーを用いてミツキの記憶を元に戻した。 マリカとヤマブキのことを忘れるようにオリエが指示したのを取り消すだけだから簡単である。

催眠状態のミツキを前にマリカは、この機にミツキを浮気できない心の持ち主に変えられないものかと激しく考えたが、良いアイデアが思い浮かぶ前に催眠ティーの効果が切れてミツキが目を覚ましてしまった。

「あれ? ここは...」

目をしばたかせ、周囲を見回すミツキ。

「あらミツキ、もう目を覚ましちゃったの?」 ざんねん。

「俺は何してたっけ?」

「オリエさんにイジられた記憶を元に戻してたのよ。 私が誰だかわかる?」

「わかるさ。 マリカだよね?」

「あなたのお名前は?」

「ミツキ?」

「どうしていちいち私に尋ねる感じなのよ」 不安になるじゃない。

「マリカに確認を求めてるんだよ」

「ヤマブキのことも思い出した?」

「うん。 あ、ヤマブキ!」 オリエに追い払われたんだった。

「ヤマブキならいつもの場所で寝てるわよ。 一人でに帰って来たの」

                  ◇❖◇

ミツキは所定の場所でスヤスヤと眠るヤマブキを確認して満足し、マリカのほうに振り向いた。

「どうしよう。 ヤマブキを起こす? 晩ゴハンをあげなきゃ」

「エサなら、さっきあげといたわよ」

ミツキの顔が明るくなる。

「ほんと? ありがとうマリカ」 やっぱりオリエよりマリカがいい。

抱きついてくるミツキを受け止めながらマリカは思う。 

(さっきジュニアが私を迎えに来てから、まだ1時間ぐらいなのよね。 長い1時間だった...)

マリカはミツキと再びこの部屋でこうしている幸せに浸った。 が、その幸せを損なうものがある。 ミツキから立ちのぼるパイナップルの芳香だ。 

(イヤあね、この匂い)

マリカの中でパイナップルの香りはオリエの恐ろしいイメージと深く結びついている。 マリカが笑顔でパイナップルを食べられる日が、いつかまた来るのだろうか?

(早くミツキをキンモクセイの香りに戻さないと)

そのためにすべきことは決まっている。 だがその前にミツキの体を清めなくては。 きっとオリエにあちこち汚されている。

「ミツキ、あんたお風呂に入ってきなさい。 いろいろ汚れてるでしょ?」

「そうだね」

ミツキは素直に同意した。 そしてマリカの顔を見て言う。

「マリカも一緒に入ろうよ」

「えっ? わたしも?」

「マリカの顔、すごく汚れてるよ」

言われてみれば、乾いた血で顔がガビガビだ。 オリエの血とマリカ自身の血とでマリカの顔は盛大に汚れている。 顔の汚れを自覚したマリカは、猛烈にお風呂に入りたくなってきた。

「そうね。 一緒に入りましょう」 あなたの体を念入りに洗ってあげるわ。

マリカはミツキと手をつないで風呂場へ向かった。 長風呂になりそうな予感がマリカにはあった。 風呂から出る頃にはミツキの体臭がキンモクセイに戻っているかもしれなかった。

               ~~Fin~~





            ◇❖◇ 作者よりご挨拶 ◇❖◇

この作品は打ち切りとなりました。 未完で終了です。

# 打ち切りの理由
1. なんとかホットリストに入りはしたけれど、望まれる人気にんきの水準に達しなかった。
2. 書き進めるうちに大きなレベルで不満な点が出てきた。

# 謝辞
最後まで読んでくださった皆さん、読んでくださって有難うございました。

本作を投稿し直す前から「お気に入り」や「しおり」で応援してくださった数名の皆さん、そして感想をくださった若干名じゃっかんめいの皆さん、本当にありがとうございます。 ご期待に沿えず申し訳ございません。

# 次のページについて
この話(第42話「家に戻ったマリカとミツキ」)の後に、もう1話(第43話「リンカン」)公開しています。

話の区切りがいいので第42話で本作の終わりとしたわけですが、第43話だけでもオチがあるのでオマケとして公開することにしました。
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