32 / 44
大神官、様・・・
しおりを挟む
フーリとのモフモフタイムをしばらく堪能した後・・・
扉の向こうが何やら騒がしいのに気づきました。
「お待ちください!この先へは立ち入りをご遠慮くださいっ!」
「ええい!聖女が現れたのなら、この私が保護するべきなのだ!騎士風情が!」
これは・・・アレン様の声と、だれか知らない人の声。
もめているのでしょうか・・・?
というか、声の主がこの部屋へ入ってくるかもしれない・・・?
チラリとフーリを見て、フーリが姿を隠したのを確認したのと同時に、扉が荒々しく開かれた。
「大神官様!お待ちを!」
厳めしい顔つきをした真っ白な髭を生やした老人と、それを追って入ってくるアレン様。
大神官様、と聞こえたのですが、ではこの方がそうなのでしょうか?
戸惑い気味に老人を見つめます。
視線がかち合って・・・なぜでしょう、その瞬間に、ゾクッと悪感がしました。
これ以上、目を合わせていてはいけない気がして・・・思わず視線を外しました。
アレン様の方へ、助けを求めるように視線をやると、『すみません』と口パクで伝えられました。
これは・・・少しの間、耐えろということでしょうか。
「聖女殿。私はこの国の大神官、ルバートです。」
「大神官、様・・・私は、エリンと申します。」
自己紹介を交わしました。
大神官、ということは・・・私がいた神殿のトップの方、ということですよね・・・
「聖女殿のご帰還、謹んで喜び申し上げます。つきましては、聖女殿・・・」
恭しく礼をした後、大神官様はその眼を怪しく光らせました。
「お身柄を、神殿に移したく存します。」
「え・・・?」
「大神官様!」
爆弾を一つ、落としました。
扉の向こうが何やら騒がしいのに気づきました。
「お待ちください!この先へは立ち入りをご遠慮くださいっ!」
「ええい!聖女が現れたのなら、この私が保護するべきなのだ!騎士風情が!」
これは・・・アレン様の声と、だれか知らない人の声。
もめているのでしょうか・・・?
というか、声の主がこの部屋へ入ってくるかもしれない・・・?
チラリとフーリを見て、フーリが姿を隠したのを確認したのと同時に、扉が荒々しく開かれた。
「大神官様!お待ちを!」
厳めしい顔つきをした真っ白な髭を生やした老人と、それを追って入ってくるアレン様。
大神官様、と聞こえたのですが、ではこの方がそうなのでしょうか?
戸惑い気味に老人を見つめます。
視線がかち合って・・・なぜでしょう、その瞬間に、ゾクッと悪感がしました。
これ以上、目を合わせていてはいけない気がして・・・思わず視線を外しました。
アレン様の方へ、助けを求めるように視線をやると、『すみません』と口パクで伝えられました。
これは・・・少しの間、耐えろということでしょうか。
「聖女殿。私はこの国の大神官、ルバートです。」
「大神官、様・・・私は、エリンと申します。」
自己紹介を交わしました。
大神官、ということは・・・私がいた神殿のトップの方、ということですよね・・・
「聖女殿のご帰還、謹んで喜び申し上げます。つきましては、聖女殿・・・」
恭しく礼をした後、大神官様はその眼を怪しく光らせました。
「お身柄を、神殿に移したく存します。」
「え・・・?」
「大神官様!」
爆弾を一つ、落としました。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる