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最終夜 サプライズ
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その後、ジュンアの試着に何着も付き合って、その度に撮影をして、はっきり言って捜査より疲れた。
しかし、容疑者の決定的な台詞は手に入ったし、成果は上々。
ホテルにも容疑者が式をキャンセルした場合は、署に連絡するように言ってある。
そして、その後も何回か、式の打ち合わせを装い、容疑者の様子を探った。
しかし、経験してみて分かったのだが、結婚式というものは、手間もお金もかかるものなのだ。
予約日の一年も前から打ち合わせをして、場所を決め、料理を決め、会場の装飾を決め、ドレスを決め、ゲストを決め、招待状を出し、、、。
1から100まで決めなければならない事が山のようにあり。
ジュンアは終始楽しそうだったが、これが自分のリアルな式だったら大変だ。
お金だって、安月給の俺の貯金では賄いきれない。
そんな事を続けていたある日、仕事から戻るとジュンアがコタツにすわって何やら一生懸命作業をしていた。
「おう、ジュンア、ただいま。何やってんだ?」
「うん、招待状のリスト、次回の打ち合わせまでだから、まとめてるの♡」
「ああ、悪いな。適当でいいからな。」
「うん。前に、お世話になってた店の店長と、ホスト仲間でしょ。あと、マサトとゆうやくん、それに今の店の仲間達。
あー、絞って20人くらいかなあ。
で、剛の上司と同僚さんでしょ。あと、親戚!だいたい50人くらいだ!」
ジュンアは、この結婚式ごっこを楽しんでいるようで、そこが可愛いなと思っている。
男同士だし、金も無いから大層な事はできないが、安い店で仲間を呼んで報告して、ジュンアのドレスの写真だけでも写真に残したいと俺も思い始めていた。
だから、、
「ジュンア、どのドレスがいいんだ。俺もそのくらいなら頑張れるから。」
ジュンアの顔が輝いた。
「本当ー♡剛ならそう言ってくれると思ってた!!俺、もう決めてるんだー♡」
そうして、月日がすぎ、やはり容疑者は完全なる黒で、俺の録音した声が決定打となり逮捕された。
ジュンアは表彰され、俺は少し出世した。
そして、今日はジュンアのドレスの撮影日。
その足で、仲間を集めた簡単な報告ランチ会だ。
、、、
、、
そのはずだったのだが。
「ジュンア、これはどう言うことだ、、。」
「うん。サプラーイズ♡♡」
なんと、撮影の為に着替えてスタジオに入ったつもりだったが、ドアを開けたら結婚式の会場だったのだ!!
「う、うわぁぁーー!神父さんもいらっしゃるっ!!」
「本日は、おめでとうございます。」
和やかに微笑まれてしまった。
さらには、
「よう、おめでとう🎉
剛、ジュンアー!(^O^☆♪」
「うう、、(;ω;)ジュンアさん、剛さん、本当におめでとうございますっ!」
マサトとゆうや君もいる。
「思い切ったなぁ、、!でも、ナイス式だ!!」
「ぎゃー!!署長!いつの間にっ!」
署の同僚達も、上司も大勢参列していたのた。
「ほら、剛のご両親も来てるし、俺のパパママも♡」
「うわっ!本当だ、、。まだちゃんと正式にご挨拶もできていないのに、、。」
急いでジュンアのご両親に駆け寄る。
「あ、あの、、ご挨拶が遅くなりまして、、。ジュ、ジュンアさんを、、。」
「まあまあ、剛君。ジュンアから色々聞いているよ。ジュンアを貰ってくれてありがとう、、。これからもよろしく頼むよ。」
「は、はい!お義父さん、ジュンアさんを幸せにします!」
「ねぇ、パパ!剛、この前出世したんだよー♡スゴイでしょー♡」
一度電話でお話した事はあったが、お会いしたのは初めてだった。ジュンアがご両親に愛されているのが伝わってくる家族であった。
そして、ウチの両親!
「剛、良かったな!可愛い嫁さんじゃないか。ジュンアさん、剛をよろしくお願いしますね。」
「お、親父、、。ありがとう。」
以前にジュンアの事は話していたが、対面は初だ。始めは色々心配されたが、今では理解を示してくれていたのだ。
「ほら、ジュンア、お前は早く定位置につけ。」
「マ、マサト、、。定位置って、、。」
マゴマゴしていたら、マサトに襟首を掴まれ、祭壇の前に連れて行かれた。
目の前に神父さんがいる。
すると、、、
♫ジャジャーン♪♫
横の音楽隊が厳かな曲を奏で始めた。
そして、真っ赤なバージンロードの向こうから、Aラインの純白のドレスに身を包んだジュンアが、お義父さんに手をひかれこちら側に歩いてくる。
手には、ラベンダー色のブーケを持っている。
そして、俺の隣りに来て、お義父さんからジュンアを任せられる。
神父さんの前で二人で愛を誓う。
ジュンアのベールを上げ、唇にキスをすると、会場から歓声が湧き上がる。
皆の待つバージンロードを一歩一歩進めば、フラワーシャワーとともに、お祝いの言葉が次々に飛んでくる。
「キャー!!ジュンア、おめでとうー!羨ましいぃー♡」
野太い声を上げるのは、ジュンアのホスト店の元同僚達だ。
「剛!キレイな奥さん、今度ちゃんと紹介しろよ!」
「お前ら、ジュンアは男だぞーw」
「知ってるわ、ボケーw」
お堅い署の同僚達が、ジュンアを自然に受けている。
「ジュンアさんー!おめでとうございますー!キレイですー!」
「キャー!皆来てくれてありがとう!」
唯一女性もいるグループは、ジュンアとゆうや君の務めるコーヒーショップの仲間達だろう。
そして、最後にマサトとゆうや君。
「お二人とも、おめでとうございます!」
「ふふー♡ゆうや君の結婚式の話聞いて羨ましくなっちゃったんだよねー♡」
「剛、ジュンアをよろしくな。」
「ああ、マサト。色々ありがとうな。」
マサトの上げた手に応えるように、ハイタッチした。
***
因みに、パーティの料理とお酒はジュンアの元務め先のホスト店が提供してくれ、ウェディングケーキは、現勤め先のコーヒーショップが提供してくれた。
ジュンアのブーケは、マサトとゆうや君からのプレゼント。
俺は、ドレス代しか出していないのだ。
それ以外の式の代金は、ジュンアがホスト時代に貯めまくった貯金から支払っていた。
しかし、それ以上に、ジュンアの仲間のホスト達全員が二桁万円のご祝儀をくれたので、十分過ぎる程元が取れてしまったのではあるが。
その金で、俺達は、ジュンアに似合うような新築のマンションに引っ越し、ダブルベッドも購入した。
俺は、毎朝、キラキラのジュンアに見送られて、家を出るのである。
☆☆☆☆
皆様ー!完結ー!最後までお付き合い頂きありがとうございます😊
めでたく、ジュンア氏が幸せになりました!
今後も、この二人は本編の俺☆彼にはちょいちょい登場すると思いますが、こちらは最終回としたいと思います。
☆ほんのりBL風味の新作
『午後3時に相方がハトになります探偵社』
アルファポリス内、キャラ文芸小説大賞エントリー作品です!
是非読んでみてくださーい。気に入ったら投票いただけると励みになります!
しかし、容疑者の決定的な台詞は手に入ったし、成果は上々。
ホテルにも容疑者が式をキャンセルした場合は、署に連絡するように言ってある。
そして、その後も何回か、式の打ち合わせを装い、容疑者の様子を探った。
しかし、経験してみて分かったのだが、結婚式というものは、手間もお金もかかるものなのだ。
予約日の一年も前から打ち合わせをして、場所を決め、料理を決め、会場の装飾を決め、ドレスを決め、ゲストを決め、招待状を出し、、、。
1から100まで決めなければならない事が山のようにあり。
ジュンアは終始楽しそうだったが、これが自分のリアルな式だったら大変だ。
お金だって、安月給の俺の貯金では賄いきれない。
そんな事を続けていたある日、仕事から戻るとジュンアがコタツにすわって何やら一生懸命作業をしていた。
「おう、ジュンア、ただいま。何やってんだ?」
「うん、招待状のリスト、次回の打ち合わせまでだから、まとめてるの♡」
「ああ、悪いな。適当でいいからな。」
「うん。前に、お世話になってた店の店長と、ホスト仲間でしょ。あと、マサトとゆうやくん、それに今の店の仲間達。
あー、絞って20人くらいかなあ。
で、剛の上司と同僚さんでしょ。あと、親戚!だいたい50人くらいだ!」
ジュンアは、この結婚式ごっこを楽しんでいるようで、そこが可愛いなと思っている。
男同士だし、金も無いから大層な事はできないが、安い店で仲間を呼んで報告して、ジュンアのドレスの写真だけでも写真に残したいと俺も思い始めていた。
だから、、
「ジュンア、どのドレスがいいんだ。俺もそのくらいなら頑張れるから。」
ジュンアの顔が輝いた。
「本当ー♡剛ならそう言ってくれると思ってた!!俺、もう決めてるんだー♡」
そうして、月日がすぎ、やはり容疑者は完全なる黒で、俺の録音した声が決定打となり逮捕された。
ジュンアは表彰され、俺は少し出世した。
そして、今日はジュンアのドレスの撮影日。
その足で、仲間を集めた簡単な報告ランチ会だ。
、、、
、、
そのはずだったのだが。
「ジュンア、これはどう言うことだ、、。」
「うん。サプラーイズ♡♡」
なんと、撮影の為に着替えてスタジオに入ったつもりだったが、ドアを開けたら結婚式の会場だったのだ!!
「う、うわぁぁーー!神父さんもいらっしゃるっ!!」
「本日は、おめでとうございます。」
和やかに微笑まれてしまった。
さらには、
「よう、おめでとう🎉
剛、ジュンアー!(^O^☆♪」
「うう、、(;ω;)ジュンアさん、剛さん、本当におめでとうございますっ!」
マサトとゆうや君もいる。
「思い切ったなぁ、、!でも、ナイス式だ!!」
「ぎゃー!!署長!いつの間にっ!」
署の同僚達も、上司も大勢参列していたのた。
「ほら、剛のご両親も来てるし、俺のパパママも♡」
「うわっ!本当だ、、。まだちゃんと正式にご挨拶もできていないのに、、。」
急いでジュンアのご両親に駆け寄る。
「あ、あの、、ご挨拶が遅くなりまして、、。ジュ、ジュンアさんを、、。」
「まあまあ、剛君。ジュンアから色々聞いているよ。ジュンアを貰ってくれてありがとう、、。これからもよろしく頼むよ。」
「は、はい!お義父さん、ジュンアさんを幸せにします!」
「ねぇ、パパ!剛、この前出世したんだよー♡スゴイでしょー♡」
一度電話でお話した事はあったが、お会いしたのは初めてだった。ジュンアがご両親に愛されているのが伝わってくる家族であった。
そして、ウチの両親!
「剛、良かったな!可愛い嫁さんじゃないか。ジュンアさん、剛をよろしくお願いしますね。」
「お、親父、、。ありがとう。」
以前にジュンアの事は話していたが、対面は初だ。始めは色々心配されたが、今では理解を示してくれていたのだ。
「ほら、ジュンア、お前は早く定位置につけ。」
「マ、マサト、、。定位置って、、。」
マゴマゴしていたら、マサトに襟首を掴まれ、祭壇の前に連れて行かれた。
目の前に神父さんがいる。
すると、、、
♫ジャジャーン♪♫
横の音楽隊が厳かな曲を奏で始めた。
そして、真っ赤なバージンロードの向こうから、Aラインの純白のドレスに身を包んだジュンアが、お義父さんに手をひかれこちら側に歩いてくる。
手には、ラベンダー色のブーケを持っている。
そして、俺の隣りに来て、お義父さんからジュンアを任せられる。
神父さんの前で二人で愛を誓う。
ジュンアのベールを上げ、唇にキスをすると、会場から歓声が湧き上がる。
皆の待つバージンロードを一歩一歩進めば、フラワーシャワーとともに、お祝いの言葉が次々に飛んでくる。
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「剛!キレイな奥さん、今度ちゃんと紹介しろよ!」
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お堅い署の同僚達が、ジュンアを自然に受けている。
「ジュンアさんー!おめでとうございますー!キレイですー!」
「キャー!皆来てくれてありがとう!」
唯一女性もいるグループは、ジュンアとゆうや君の務めるコーヒーショップの仲間達だろう。
そして、最後にマサトとゆうや君。
「お二人とも、おめでとうございます!」
「ふふー♡ゆうや君の結婚式の話聞いて羨ましくなっちゃったんだよねー♡」
「剛、ジュンアをよろしくな。」
「ああ、マサト。色々ありがとうな。」
マサトの上げた手に応えるように、ハイタッチした。
***
因みに、パーティの料理とお酒はジュンアの元務め先のホスト店が提供してくれ、ウェディングケーキは、現勤め先のコーヒーショップが提供してくれた。
ジュンアのブーケは、マサトとゆうや君からのプレゼント。
俺は、ドレス代しか出していないのだ。
それ以外の式の代金は、ジュンアがホスト時代に貯めまくった貯金から支払っていた。
しかし、それ以上に、ジュンアの仲間のホスト達全員が二桁万円のご祝儀をくれたので、十分過ぎる程元が取れてしまったのではあるが。
その金で、俺達は、ジュンアに似合うような新築のマンションに引っ越し、ダブルベッドも購入した。
俺は、毎朝、キラキラのジュンアに見送られて、家を出るのである。
☆☆☆☆
皆様ー!完結ー!最後までお付き合い頂きありがとうございます😊
めでたく、ジュンア氏が幸せになりました!
今後も、この二人は本編の俺☆彼にはちょいちょい登場すると思いますが、こちらは最終回としたいと思います。
☆ほんのりBL風味の新作
『午後3時に相方がハトになります探偵社』
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漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
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退会済ユーザのコメントです
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すみません、間違えてるところがあります。
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