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第二章~村の外れの奇妙な教会~
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しばらく歩くと、やがて村の集落を離れ、森の中へと入っていく。
跡はそこから徐々に見えにくくなっていくが、森の中まで続く道は一本道だ。
高橋は意を決して再び足を進めた。
森の中の険しい道をさらに進むと、急に拓けた場所に出た。
高橋は乱れた呼吸を整え、痛む膝をさすりながらその場所に立つ大きな建物を見上げた。
(教会か……? こんなところに、随分と不釣り合いだな)
その建物はまるで西洋の教会のようだった。
朽ちて荒れた石造りのその建物は、嵌められたステンドグラスが割れ、掲げられた十字架もすっかり腐食ていた。
それの様は、滅んでなお大海をあてもなく彷徨う幽霊船を彷彿させた。
跡はそこから徐々に見えにくくなっていくが、森の中まで続く道は一本道だ。
高橋は意を決して再び足を進めた。
森の中の険しい道をさらに進むと、急に拓けた場所に出た。
高橋は乱れた呼吸を整え、痛む膝をさすりながらその場所に立つ大きな建物を見上げた。
(教会か……? こんなところに、随分と不釣り合いだな)
その建物はまるで西洋の教会のようだった。
朽ちて荒れた石造りのその建物は、嵌められたステンドグラスが割れ、掲げられた十字架もすっかり腐食ていた。
それの様は、滅んでなお大海をあてもなく彷徨う幽霊船を彷彿させた。
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