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第二章~村の外れの奇妙な教会~
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高橋は雨風に曝され、立て付けの悪くなった教会の扉を力一杯に引っ張った。
扉が不愉快な音を立てて開く。
教会の中も、やはり外観と同じように荒廃していた。
落ちて砕けたシャンデリアに、黴た長椅子。
内装の壁紙はところどころ剥げ、その内側の石壁が剥き出しになっている。
高橋はその景色により一層眉間に皺を寄せ、籠った空気を吸わないように鼻腔を手で覆った。
(こんなところに、こんなものが……全く、この村は土地も住む人間も気色が悪いな)
高橋はそう思いながら踵を返して、元来た道を引き返した。
ここには少なくとも数年は人が出入りをした形跡はないから、大したものは出てこないと考えたのだ。
それに何より、一刻も早くこんな場所から立ち去りもしたかった。
高橋は冷え込んだ空気に身震いしながら、家路を急いだ。
彼が自宅へ辿り着いた頃には、もうすっかり日が落ちて村は闇に溶けていた。
扉が不愉快な音を立てて開く。
教会の中も、やはり外観と同じように荒廃していた。
落ちて砕けたシャンデリアに、黴た長椅子。
内装の壁紙はところどころ剥げ、その内側の石壁が剥き出しになっている。
高橋はその景色により一層眉間に皺を寄せ、籠った空気を吸わないように鼻腔を手で覆った。
(こんなところに、こんなものが……全く、この村は土地も住む人間も気色が悪いな)
高橋はそう思いながら踵を返して、元来た道を引き返した。
ここには少なくとも数年は人が出入りをした形跡はないから、大したものは出てこないと考えたのだ。
それに何より、一刻も早くこんな場所から立ち去りもしたかった。
高橋は冷え込んだ空気に身震いしながら、家路を急いだ。
彼が自宅へ辿り着いた頃には、もうすっかり日が落ちて村は闇に溶けていた。
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