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第七章~そして悪夢は~
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高橋は東の森の道を走った。
娘には追いつくどころか、姿すら見失ってしまった。
けれど不気味な行進は途切れることなく、ある場所へと進んでいく。
やがて森の中の、開けた場所へと出た。
不思議なことに、ローブの集団は高橋がそこに辿り着くと姿を消した。
そこに残ったのは、森の木々と高橋と、そしてあの教会だけだった。
教会の様子は、前に見た時と大きく姿を変えていた。
時の流れを無視したような真新しい白い壁に、月光を反射して輝くステンドグラス。
教会は月の光りの中、その優美な姿を惜しげもなく晒していた。
ふと、教会の扉が動く気配に気がついた。
高橋がそちらに視線を移すと、白いドレスの裾が扉の中へ滑り込むのが見えた。
高橋は最後の気力を振り絞り、教会の扉をくぐった。
娘には追いつくどころか、姿すら見失ってしまった。
けれど不気味な行進は途切れることなく、ある場所へと進んでいく。
やがて森の中の、開けた場所へと出た。
不思議なことに、ローブの集団は高橋がそこに辿り着くと姿を消した。
そこに残ったのは、森の木々と高橋と、そしてあの教会だけだった。
教会の様子は、前に見た時と大きく姿を変えていた。
時の流れを無視したような真新しい白い壁に、月光を反射して輝くステンドグラス。
教会は月の光りの中、その優美な姿を惜しげもなく晒していた。
ふと、教会の扉が動く気配に気がついた。
高橋がそちらに視線を移すと、白いドレスの裾が扉の中へ滑り込むのが見えた。
高橋は最後の気力を振り絞り、教会の扉をくぐった。
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