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第1章 美少年の来訪
9、助けた理由
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次の日から、カイリが百花の前で薬学の勉強をする時間が明らかに減った。
百花が仕事から帰った時には、前のように食事の支度をしながらカイリが迎えてくれる。そうして二人でのんびり過ごして、夜は一緒に眠って、穏やかな毎日が過ぎた。
百花は百花で、カイリが勉強できるように二、三日に一回は、仕事後に駅前でコーヒーを飲んで帰るようになった。
なんとなく二人でバランスを取り合って過ごすうちに梅雨もあけて、夏がやってきた。
「ちょっと待って、モモカ」
それはいつもと変わりない木曜日。たまたまベーカリーに迎えに来たカイリとスーパーで買い物をして帰って来たところだった。百花が玄関の鍵をあけて何気なく入ろうとしたところで、カイリに肩をつかまれる。
「どうしたの?」
カイリは開いたドアの向こうを真剣な表情で見ている。それを不思議に思いながら、今日は肉をたくさん買ったから、早く冷蔵庫に入れてしまいたいなと百花は考えていた。
「先入っちゃうよ?」
言いながら足を踏み出そうとするも「待って」と今度は腕をつかまれる。
「……どうやらニアが戻ってこいって言ってるみたいだ」
久しぶりに聞いた名前に、百花は「どういうこと?」とたずねる。カイリは眉根を寄せて「……百花の部屋が見えない」と呟いた。
「嘘……じゃあ……何が見えるの?」
「僕が向こうで行くはずだった場所」
百花は再度ドアの向こうを見る。彼女にはいつも通り自分の部屋の廊下がうつるだけだった。まさかそんなと、ひとりでに足が震えてくる。それでも確かめないわけにはいかない。
「……試しにわたし入ってみていい?」
そう呟いて、スーパーの袋を持ったまま玄関に入る。いつも通りの玄関。ドアの向こうにはカイリがいる。その姿がぼやけてきた。
「──カイリ!」
すぐにドアを出てカイリの胸に飛び込む。ぎゅっとカイリに抱きとめられて、今自分のそばに確かに彼がいると感じられるのに。
(もしかしたらって可能性はいつだってあったけど、唐突すぎる!)
どうしようとうろたえる百花をカイリは力強く抱きしめたまま「……大丈夫」と、優しい声音で告げた。
「何が大丈夫なの!? まだわたし、カイリと一緒にいたいよ!」
涙が自然に流れてきて、頬を伝っていく。カイリはそんな百花を安心させるように、自身のハンカチを彼女の頬におしあてた。カイリの方が百花よりずっと覚悟を決めていたのだと、その表情を見て悟る。もしかしたら彼はずっとこの日がくることを知っていたのかもしれない。
(ずるい、自分ばっかり平気そうで……)
悔しい。
今こうして別れの瀬戸際になって、自分の方は全然心の準備ができていないと思い知らされる。
「いやだ……まだ……まだこっちにいて……」
ハンカチを奪い取って目頭に押し当てながら、百花は絞り出すような声を出した。駄々っ子のようだと我ながら呆れる気持ちもあったが、素直に送り出すこともできない。歯をくいしばる百花をしっかりと抱きしめて、カイリは「まだ一緒にいよう」と告げた。
「……本当?」
「うん。とりあえずドアに入らなきゃいいだけだから。僕もまだモモカと一緒にいたい」
そうして百花が一度荷物を室内に置いてから、二人でアパートを離れた。とりあえずどこかで休もうと話していたが、どんなドアの向こうもカイリにとっては祖国の風景しかうつらないようで、どこにも行けなかった。結局落ち着いたのは、近くの公園のベンチだ。
夏は日が長いので、夕方の時間帯でもまだたくさんの子供たちが遊んでいる。
遊具で遊ぶ子供や友達同士で鬼ごっこをする子供たち、そしておしゃべりに花を咲かせるママたち。日常の風景がそこにあるのに、自分たちは透明な壁で仕切られているかのような気がする。
並んで座ったきり、しばらく二人の間には何とはなしに沈黙が落ちていたが「そういえば一度聞いてみたかったんだけど」とカイリが口火を切った。
「なんで僕の面倒をみてくれたの?」
「へ?」
「モモカからしたら、いきなりあらわれた不審者でしょ。しかも病気までかかってて、面倒でしかないと思うんだけど」
ずっと不思議だったんだと言うカイリの表情は真面目なものだった。
その目を見つめながら、百花は「だって、困ってる人を助けるのに理由はいらないでしょ?」と即答した。
「そりゃあ確かに最初は怖かったしびっくりしたし、ちょっとばかりは面倒だなって思ったりもしたけどさ。でもあの時、それ以上にカイリを助けたいって思ったんだよ」
大正解だったよね、と百花は笑った。カイリは一瞬口角を上げかけたが、すぐに怒ったように表情を引き締めて「──でも、僕は君に何も返せてない」とうつむいた。
(まだ気にしてる!)
カイリの中でどこまですればギブアンドテイクが成立するのだろう。ちょっとハードルが高すぎるんじゃないだろうか。百花は苦笑いして「まだそんなこと言ってるのー」とぷにっと指でカイリの頬をつついた。柔らかい。何するのとカイリが口をとがらせて、少しだけ表情がゆるんだ。
「カイリからはちゃんと返してもらってるって。家事はなんでもしてくれたし、何よりわたしと一緒にいてくれた! すっごく楽しかったよ、毎日。だからありがとう」
「そんなの……対価になってない」
「なってるって! いーじゃん、わたしがそう言ってるんだから、そうなの。だから笑って」
そっとカイリの頬を両手ではさみこむ。ぎゅーっと口角をあげるように頬を上に引っ張ると、さしものカイリでも面白い顔になった。
「ちょっと!」
「あははっ、さすがにイケメンでもこれはブサイクになるんだね」
初めて見たわーと百花は笑い、つられてカイリも口角をあげた。
「僕もモモカと一緒にいて楽しかった。こっちの世界は本当に平和で、驚くことばかりだったよ。……ずっとここでモモカと暮らせたらって思うこともあった」
自分の故郷を離れてでも一緒にいたいと思ってくれていたとは気づかなかった。百花の胸に喜びが広がっていく。カイリの自分への気持ちを改めて感じることができて、だからこそ、ちゃんと送り出さないといけないと思った。
カイリが気持ちよく帰れるように、そして自分も彼をしっかり見送れるように、今からできることはあるだろうか。
幸い日が落ちるまでまだ時間はある。
できることはしよう。
自分のために、そしてカイリのために。
◆
心ゆくまで公園で語り合い、日が暮れてようやく二人は動き出した。閉店間際のサツキベーカリーに駆け込んで、パンを買い込む。それを持ってアパートまで戻り、百花は一人部屋に入って準備をした。
カイリに渡すもの。
今買ったばかりのパン、読み込んた薬草図鑑に国語辞典、そして……もともと持っていた短剣と巾着袋。
クローゼットの奥にしまってあったカイリの短剣は、こちらで使うことはなかったが、定期的にカイリは手入れを続けていた。あと巾着袋は初めの状態のまま残っている。
大きめのリュックに本とパンをつめてから、それら全てを持って玄関を出る。カイリは短剣を手にすると、懐かしそうに微笑んでそれを腰につけた。Tシャツにジーンズ姿で短剣をはいた姿は、どこか奇妙なのによくなじんでいる。
「リュックの中には図鑑と辞典とパンが入ってるよ。パンは早めに食べてね」
「ありがとう」
カイリはリュックの中身を確かめた後に、百花に微笑んだ。そうして、ジーンズのポケットから一枚の紙を取り出すと百花に差し出した。折りたたまれた状態の紙は、結構長い間ポケットにあったようで、しわがよっていた。
「あとで読んで」とカイリははにかんだが、百花は無言でその紙を広げた。
「あ、ちょっと!」
抗議の声を無視して中身を読み、ぼろぼろと百花は涙をこぼす。
「ずるい! こんなの……ずるすぎる!」
わめきながら、百花はカイリに抱きついた。
「笑って……見送ろうと思ってたのに……ひどい!!」
「ごめん。──でも僕の本心だから」
百花を抱きかえしながら、カイリは震える声で言った。
「好きだよ、モモカ」
「知ってる! わたしだって……好き」
「うん」
どちらともなく触れ合わせた唇は、涙で湿って、塩辛い味がした。舌をからませれば、その熱さが確かにカイリの存在を知らしめてくるのに、これから消えゆくと思うとまた涙があふれた。
「だめだ……笑って送れない!」
「いいよ。モモカの泣き顔も好きだって言ったでしょ」
何度も口付けをして、きつく抱き合って、もうどうしようもないというところまで粘って、ようやく百花はカイリから離れた。涙を腕で乱暴にぬぐいながら「……元気でね! 頑張ってね!」と震える声でエールを送る。カイリも涙を一筋たらして「モモカも……元気で」とうなずいた。
そうして、カイリは光の中に消えて行った。
百花が仕事から帰った時には、前のように食事の支度をしながらカイリが迎えてくれる。そうして二人でのんびり過ごして、夜は一緒に眠って、穏やかな毎日が過ぎた。
百花は百花で、カイリが勉強できるように二、三日に一回は、仕事後に駅前でコーヒーを飲んで帰るようになった。
なんとなく二人でバランスを取り合って過ごすうちに梅雨もあけて、夏がやってきた。
「ちょっと待って、モモカ」
それはいつもと変わりない木曜日。たまたまベーカリーに迎えに来たカイリとスーパーで買い物をして帰って来たところだった。百花が玄関の鍵をあけて何気なく入ろうとしたところで、カイリに肩をつかまれる。
「どうしたの?」
カイリは開いたドアの向こうを真剣な表情で見ている。それを不思議に思いながら、今日は肉をたくさん買ったから、早く冷蔵庫に入れてしまいたいなと百花は考えていた。
「先入っちゃうよ?」
言いながら足を踏み出そうとするも「待って」と今度は腕をつかまれる。
「……どうやらニアが戻ってこいって言ってるみたいだ」
久しぶりに聞いた名前に、百花は「どういうこと?」とたずねる。カイリは眉根を寄せて「……百花の部屋が見えない」と呟いた。
「嘘……じゃあ……何が見えるの?」
「僕が向こうで行くはずだった場所」
百花は再度ドアの向こうを見る。彼女にはいつも通り自分の部屋の廊下がうつるだけだった。まさかそんなと、ひとりでに足が震えてくる。それでも確かめないわけにはいかない。
「……試しにわたし入ってみていい?」
そう呟いて、スーパーの袋を持ったまま玄関に入る。いつも通りの玄関。ドアの向こうにはカイリがいる。その姿がぼやけてきた。
「──カイリ!」
すぐにドアを出てカイリの胸に飛び込む。ぎゅっとカイリに抱きとめられて、今自分のそばに確かに彼がいると感じられるのに。
(もしかしたらって可能性はいつだってあったけど、唐突すぎる!)
どうしようとうろたえる百花をカイリは力強く抱きしめたまま「……大丈夫」と、優しい声音で告げた。
「何が大丈夫なの!? まだわたし、カイリと一緒にいたいよ!」
涙が自然に流れてきて、頬を伝っていく。カイリはそんな百花を安心させるように、自身のハンカチを彼女の頬におしあてた。カイリの方が百花よりずっと覚悟を決めていたのだと、その表情を見て悟る。もしかしたら彼はずっとこの日がくることを知っていたのかもしれない。
(ずるい、自分ばっかり平気そうで……)
悔しい。
今こうして別れの瀬戸際になって、自分の方は全然心の準備ができていないと思い知らされる。
「いやだ……まだ……まだこっちにいて……」
ハンカチを奪い取って目頭に押し当てながら、百花は絞り出すような声を出した。駄々っ子のようだと我ながら呆れる気持ちもあったが、素直に送り出すこともできない。歯をくいしばる百花をしっかりと抱きしめて、カイリは「まだ一緒にいよう」と告げた。
「……本当?」
「うん。とりあえずドアに入らなきゃいいだけだから。僕もまだモモカと一緒にいたい」
そうして百花が一度荷物を室内に置いてから、二人でアパートを離れた。とりあえずどこかで休もうと話していたが、どんなドアの向こうもカイリにとっては祖国の風景しかうつらないようで、どこにも行けなかった。結局落ち着いたのは、近くの公園のベンチだ。
夏は日が長いので、夕方の時間帯でもまだたくさんの子供たちが遊んでいる。
遊具で遊ぶ子供や友達同士で鬼ごっこをする子供たち、そしておしゃべりに花を咲かせるママたち。日常の風景がそこにあるのに、自分たちは透明な壁で仕切られているかのような気がする。
並んで座ったきり、しばらく二人の間には何とはなしに沈黙が落ちていたが「そういえば一度聞いてみたかったんだけど」とカイリが口火を切った。
「なんで僕の面倒をみてくれたの?」
「へ?」
「モモカからしたら、いきなりあらわれた不審者でしょ。しかも病気までかかってて、面倒でしかないと思うんだけど」
ずっと不思議だったんだと言うカイリの表情は真面目なものだった。
その目を見つめながら、百花は「だって、困ってる人を助けるのに理由はいらないでしょ?」と即答した。
「そりゃあ確かに最初は怖かったしびっくりしたし、ちょっとばかりは面倒だなって思ったりもしたけどさ。でもあの時、それ以上にカイリを助けたいって思ったんだよ」
大正解だったよね、と百花は笑った。カイリは一瞬口角を上げかけたが、すぐに怒ったように表情を引き締めて「──でも、僕は君に何も返せてない」とうつむいた。
(まだ気にしてる!)
カイリの中でどこまですればギブアンドテイクが成立するのだろう。ちょっとハードルが高すぎるんじゃないだろうか。百花は苦笑いして「まだそんなこと言ってるのー」とぷにっと指でカイリの頬をつついた。柔らかい。何するのとカイリが口をとがらせて、少しだけ表情がゆるんだ。
「カイリからはちゃんと返してもらってるって。家事はなんでもしてくれたし、何よりわたしと一緒にいてくれた! すっごく楽しかったよ、毎日。だからありがとう」
「そんなの……対価になってない」
「なってるって! いーじゃん、わたしがそう言ってるんだから、そうなの。だから笑って」
そっとカイリの頬を両手ではさみこむ。ぎゅーっと口角をあげるように頬を上に引っ張ると、さしものカイリでも面白い顔になった。
「ちょっと!」
「あははっ、さすがにイケメンでもこれはブサイクになるんだね」
初めて見たわーと百花は笑い、つられてカイリも口角をあげた。
「僕もモモカと一緒にいて楽しかった。こっちの世界は本当に平和で、驚くことばかりだったよ。……ずっとここでモモカと暮らせたらって思うこともあった」
自分の故郷を離れてでも一緒にいたいと思ってくれていたとは気づかなかった。百花の胸に喜びが広がっていく。カイリの自分への気持ちを改めて感じることができて、だからこそ、ちゃんと送り出さないといけないと思った。
カイリが気持ちよく帰れるように、そして自分も彼をしっかり見送れるように、今からできることはあるだろうか。
幸い日が落ちるまでまだ時間はある。
できることはしよう。
自分のために、そしてカイリのために。
◆
心ゆくまで公園で語り合い、日が暮れてようやく二人は動き出した。閉店間際のサツキベーカリーに駆け込んで、パンを買い込む。それを持ってアパートまで戻り、百花は一人部屋に入って準備をした。
カイリに渡すもの。
今買ったばかりのパン、読み込んた薬草図鑑に国語辞典、そして……もともと持っていた短剣と巾着袋。
クローゼットの奥にしまってあったカイリの短剣は、こちらで使うことはなかったが、定期的にカイリは手入れを続けていた。あと巾着袋は初めの状態のまま残っている。
大きめのリュックに本とパンをつめてから、それら全てを持って玄関を出る。カイリは短剣を手にすると、懐かしそうに微笑んでそれを腰につけた。Tシャツにジーンズ姿で短剣をはいた姿は、どこか奇妙なのによくなじんでいる。
「リュックの中には図鑑と辞典とパンが入ってるよ。パンは早めに食べてね」
「ありがとう」
カイリはリュックの中身を確かめた後に、百花に微笑んだ。そうして、ジーンズのポケットから一枚の紙を取り出すと百花に差し出した。折りたたまれた状態の紙は、結構長い間ポケットにあったようで、しわがよっていた。
「あとで読んで」とカイリははにかんだが、百花は無言でその紙を広げた。
「あ、ちょっと!」
抗議の声を無視して中身を読み、ぼろぼろと百花は涙をこぼす。
「ずるい! こんなの……ずるすぎる!」
わめきながら、百花はカイリに抱きついた。
「笑って……見送ろうと思ってたのに……ひどい!!」
「ごめん。──でも僕の本心だから」
百花を抱きかえしながら、カイリは震える声で言った。
「好きだよ、モモカ」
「知ってる! わたしだって……好き」
「うん」
どちらともなく触れ合わせた唇は、涙で湿って、塩辛い味がした。舌をからませれば、その熱さが確かにカイリの存在を知らしめてくるのに、これから消えゆくと思うとまた涙があふれた。
「だめだ……笑って送れない!」
「いいよ。モモカの泣き顔も好きだって言ったでしょ」
何度も口付けをして、きつく抱き合って、もうどうしようもないというところまで粘って、ようやく百花はカイリから離れた。涙を腕で乱暴にぬぐいながら「……元気でね! 頑張ってね!」と震える声でエールを送る。カイリも涙を一筋たらして「モモカも……元気で」とうなずいた。
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