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ナストとフラストとヴァルア
3話【ナストとフラストとヴァルア】
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フラスト様はそう言いながら服を脱いだ。フラスト様の裸をはじめて見た。体中に傷痕がある。
僕の視線に気付いたフラスト様が自嘲的に笑った。
「醜いだろう」
僕は真顔で首を横に振った。
「いいえ。美しいです」
「この期に及んで世辞などいらん」
「僕にお世辞なんて言えません」
「ふっ。そうだな」
フラスト様が僕を抱きしめた。肌と肌が重なり合い、互いが互いの熱を感じる。
ほう、とフラスト様が穏やかな吐息を漏らした。その吐息と共に、なにか言葉を発したように思った。
「……好きだ」
「え? 何か言いましたか」
「なんでもない」
ごまかすように、フラスト様が僕の口を唇で塞いだ。彼が先ほど何を呟いたのか考える暇も与えられないまま、肛門にペニスが挿入された。僕はすぐにその快感に呑みこまれてしまった。
「あぁぁぁっ……!」
「んっ……!」
僕の尻とフラスト様の腰がぴったりとくっついた。奥までペニスを挿入されただけで、僕は中を痙攣させた。
「あっ、あっ――……」
「もう中でイッたのか?」
「は、い……っ、っ、」
「前よりも早いな」
「ずっと……してなかった、からぁ……っ」
「お前にとっての一週間は〝ずっと〟なんだな」
そう言って、フラスト様は微笑んだ。
彼が優しく笑うところを、僕ははじめて見た。
「あ……」
胸がとくとくと鼓動を速めた。まただ。またこの感覚だ。
僕は顔を手で覆う。
「……っ、フラスト様っ、や、やっぱりこれ以上は――」
その手を掴まれ、顔から離された。鼻がくっつきそうなほど近くにフラスト様の顔がある。フラスト様は呆れた口調で言った。
「今さら何を言う。お前から始めたんだ。俺は何度も止めた。それなのに」
「……っ」
唇を奪われる。頭では拒まねばならないと分かっているのに、自然と舌を絡めてしまう。
長いキスのあと、フラスト様が耳元で囁いた。
「ここまできて、止められるわけがないだろう」
「あぁぁっ……! あっ、あぁっ、あぁぁっ……!!」
フラスト様が激しく腰を打ち付けるたび、僕の声から嬌声が漏れる。どっと押し寄せる多幸感に頭がぼんやりとしてきた。いつしか僕は拒もうとしていた意思すら忘れ、フラスト様に与えられる快感に溺れていた。
「あっ、あぁっ、フラスト様っ……! イクッ……イッ――」
「っ……、っ……、っ、っ……」
絶頂に達した僕が肛門を強く締め付けた。そのためか、フラスト様もほぼ同時に射精した。
「あぁ……っ」
フラスト様の熱い精液が僕の体を満たす。
でも、まだ……
「はあ。こんな快感もう二度と味わいたくない」
そんなことをぼやきながら、フラスト様がペニスを抜いた。
「え……?」
「頭がおかしくなりそうだ。物を考えられない」
「……」
フラスト様は上体を起こし、ベッドの縁にもたれかかった。ペニスは依然屹立したままだ。
「あの、フラスト様……」
「なんだ。用は済んだだろう。さっさと出ていけ」
「……」
フラスト様は僕と目が合うなり、嫌悪感たっぷりの目で一瞥し、視線を逸らした。
「もう一度したいのか」
「……」
「しないぞ。これ以上お前を抱いたら俺はバカになってしまう」
「……フラスト様のペニスも勃っています」
「それがどうした。もうお前とはしないからな」
「……」
舐めたい。そう思ったときにはもう、フラスト様のペニスを咥えていた。
「おいっ。何をしている。離せっ……、っ、」
フラスト様が僕の頭に手を乗せた。止めさせるつもりだったのだろうが、すぐに力が弱まった。
「……くそっ、なんだその舌使いはっ……」
またたく間にフラスト様のペニスが膨張した。舐められるのが好きなのだろうか。
フィリッツ大公家の人たちは皆ペニスが大きいのだろうか。ヴァルア様も、大公様も、フラスト様もすごく大きい。根元まで呑み込めない。
僕は亀頭を口で刺激したまま、竿を手で握った。
「ん……」
僕の頭に置かれた手が力を失い、拒絶する代わりに優しく撫でた。
「誰でもいいのか、お前は。……っ!」
声は出せなかったので、頭を横に振った。
「そう。じゃあフラストが良かったんだ。へえ」
「!?」
背後から声が聞こえたと同時に、肛門に指を差し込まれた。
「あっ……!?」
振り返るとヴァルア様が立っていた。口元はにっこり笑っているが、目は笑っていない。
僕の視線に気付いたフラスト様が自嘲的に笑った。
「醜いだろう」
僕は真顔で首を横に振った。
「いいえ。美しいです」
「この期に及んで世辞などいらん」
「僕にお世辞なんて言えません」
「ふっ。そうだな」
フラスト様が僕を抱きしめた。肌と肌が重なり合い、互いが互いの熱を感じる。
ほう、とフラスト様が穏やかな吐息を漏らした。その吐息と共に、なにか言葉を発したように思った。
「……好きだ」
「え? 何か言いましたか」
「なんでもない」
ごまかすように、フラスト様が僕の口を唇で塞いだ。彼が先ほど何を呟いたのか考える暇も与えられないまま、肛門にペニスが挿入された。僕はすぐにその快感に呑みこまれてしまった。
「あぁぁぁっ……!」
「んっ……!」
僕の尻とフラスト様の腰がぴったりとくっついた。奥までペニスを挿入されただけで、僕は中を痙攣させた。
「あっ、あっ――……」
「もう中でイッたのか?」
「は、い……っ、っ、」
「前よりも早いな」
「ずっと……してなかった、からぁ……っ」
「お前にとっての一週間は〝ずっと〟なんだな」
そう言って、フラスト様は微笑んだ。
彼が優しく笑うところを、僕ははじめて見た。
「あ……」
胸がとくとくと鼓動を速めた。まただ。またこの感覚だ。
僕は顔を手で覆う。
「……っ、フラスト様っ、や、やっぱりこれ以上は――」
その手を掴まれ、顔から離された。鼻がくっつきそうなほど近くにフラスト様の顔がある。フラスト様は呆れた口調で言った。
「今さら何を言う。お前から始めたんだ。俺は何度も止めた。それなのに」
「……っ」
唇を奪われる。頭では拒まねばならないと分かっているのに、自然と舌を絡めてしまう。
長いキスのあと、フラスト様が耳元で囁いた。
「ここまできて、止められるわけがないだろう」
「あぁぁっ……! あっ、あぁっ、あぁぁっ……!!」
フラスト様が激しく腰を打ち付けるたび、僕の声から嬌声が漏れる。どっと押し寄せる多幸感に頭がぼんやりとしてきた。いつしか僕は拒もうとしていた意思すら忘れ、フラスト様に与えられる快感に溺れていた。
「あっ、あぁっ、フラスト様っ……! イクッ……イッ――」
「っ……、っ……、っ、っ……」
絶頂に達した僕が肛門を強く締め付けた。そのためか、フラスト様もほぼ同時に射精した。
「あぁ……っ」
フラスト様の熱い精液が僕の体を満たす。
でも、まだ……
「はあ。こんな快感もう二度と味わいたくない」
そんなことをぼやきながら、フラスト様がペニスを抜いた。
「え……?」
「頭がおかしくなりそうだ。物を考えられない」
「……」
フラスト様は上体を起こし、ベッドの縁にもたれかかった。ペニスは依然屹立したままだ。
「あの、フラスト様……」
「なんだ。用は済んだだろう。さっさと出ていけ」
「……」
フラスト様は僕と目が合うなり、嫌悪感たっぷりの目で一瞥し、視線を逸らした。
「もう一度したいのか」
「……」
「しないぞ。これ以上お前を抱いたら俺はバカになってしまう」
「……フラスト様のペニスも勃っています」
「それがどうした。もうお前とはしないからな」
「……」
舐めたい。そう思ったときにはもう、フラスト様のペニスを咥えていた。
「おいっ。何をしている。離せっ……、っ、」
フラスト様が僕の頭に手を乗せた。止めさせるつもりだったのだろうが、すぐに力が弱まった。
「……くそっ、なんだその舌使いはっ……」
またたく間にフラスト様のペニスが膨張した。舐められるのが好きなのだろうか。
フィリッツ大公家の人たちは皆ペニスが大きいのだろうか。ヴァルア様も、大公様も、フラスト様もすごく大きい。根元まで呑み込めない。
僕は亀頭を口で刺激したまま、竿を手で握った。
「ん……」
僕の頭に置かれた手が力を失い、拒絶する代わりに優しく撫でた。
「誰でもいいのか、お前は。……っ!」
声は出せなかったので、頭を横に振った。
「そう。じゃあフラストが良かったんだ。へえ」
「!?」
背後から声が聞こえたと同時に、肛門に指を差し込まれた。
「あっ……!?」
振り返るとヴァルア様が立っていた。口元はにっこり笑っているが、目は笑っていない。
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